★Morchella esculenta var. esculenta (アミガサタケ)

■ 2010年04月17日 撮影

初発見はマルアミガサタケに先を越されましたが、基準種はこの「網笠茸」です。 に林内地上に発生。フランス料理に用いる高級食材「モリーユ」です。 発生時期が春の短い期間である事、発生環境が特定されない事から発見が困難。 そのくせ人家の庭先や畑地の土手に発生したりと神出鬼没なキノコでもあります。 通称「チブル星人」。サクラの樹下に多いとされますが詳しくは分かりません。

本種は変種として先に述べたマルミの他にチャアミガサタケが存在します。 しかし中間的な個体も多く見られ、同一視すべきと言う意見も存在しています。

既にネタバレしてますが極めて美味な食菌です。海外では有名ですね。 「モリーユ」「モレル」とも呼ばれ、輸入された乾燥品が国内でも入手可能です。 何故赤字かと言うと、加熱が不十分だと軽い中毒を起こす事が有るためです。 しかし下拵えをしておけば恐れる事は有りません。姿は悪くても味は抜群です!

■ 2009年04月27日 撮影

実は本種はチャワンタケに極めて近い子嚢菌類。信じられないでしょ? それに柄が生えたようなモノです。とてもキノコとは思えない外見ですねぇ。 柄はほぼ白色、子実体部分は個体差も有りますが、クリーム褐色とでも。 この2株は互いに癒着しちゃってます。元は2株だったみたいですけど。

■ 2009年04月27日 撮影

本日最大の株でした。帰る際にもう一度寄ってみたら見落としてました。


■ 2009年04月27日 撮影

マルミのページを見ると分かるように内部は完全な空洞になっています。 そのためかなりの大型個体でしたが、手に持ってみるとそれほど重くないです。 この日収穫したアミガサは乾燥させずに炒めてパスタの具となりました。 爽やかな香りと食感。そしてナッツと例えられる独特な風味。最高でした♪

■ 2010年04月13日 撮影

今までは遠くの市まで採りに行ってたのですが、自宅から数十分の場所に有った! これで遠くまで取りに行く必要は無くなりましたね。まぁ、前の場所も行きますが。 地面を見れば分かりますが、やっぱり水場の近い古いサクラの樹下でしたね。

■ 2010年04月17日 撮影

湖畔にてサクラの花びら降り注ぐ斜面に美しいアミガサが生えていました。 ノーダメージの理想的な個体ですね。頭部の色と言い形状と言い、完璧! 本種が発生する2つのフィールドに共通するのはサクラと水場ですかね?

■ 2010年04月24日 撮影

ハイ、発生地点3ヶ所目発見!慣れてくるとホイホイ見付けられますね。 一瞬ヒロメノトガリアミガサタケかと思いましたが、どうやら普通みたいです。 アミガサは頭部の形状にかなり個体差が有るため、たまに迷ってしまいますね。 ちなみにこの場所もかなり古いサクラの樹下で、すぐ横に溜池が有ります。

■ 2010年04月24日 撮影

4ヶ所目ー・・・。そろそろ感動が薄れてきましたねぇ。何株見た事か。 ただここは違いますよ〜。これはイチョウの樹下。水場も有りません。 イチョウと言うとトガリアミガサタケが発生すると言われていますが・・・。 傘の色と網目の感じはどう見ても普通のアミガサ。乾燥して尖ってますが。

■ 2011年04月25日 撮影

気温が低かった事に加えて雨が少なかった今年春。かなり発生が遅れましたね。 4月の中旬から下旬にかけてがピークだと感じていましたが、やっと発生開始です。 後ろに見えるのはチャアミガサですね。傘部分の色が違うので良く分かります。

■ 2011年05月02日 撮影

GWに友人と撮りに、そして採りに行きました。そして大収穫でしたね。 2人で「ここにもある!」「あった!」と静かな盛り上がりを見せました。 採るのがメインだったので、良い感じの写真はこれだけでしたね。 ちなみに乾燥して保存したんですが、乾燥が足りずカビました・・・

■ 2012年04月20日 撮影

今年はアミガサタケの大当たり年となるとはこの時は夢にも思いませんでしたね。 仕事中に偶然通った墓地の土手に大群生を発見!この出会いには驚きました。 ただ場所が場所だったので流石に採取する気はこれっぽっちも起きませんでした。

■ 2012年04月20日 撮影

似たような構図が有りますね。ハイ、同じ場所です。毎度落ちそうで怖い。 柄が赤いですがこれは個体差と言うよりも傷み、老成の類だと思われます。

■ 2012年04月20日 撮影

探索を終えて帰ろうとした矢先、今まで一度も見た事が無い場所に群生が。 夢中で撮影していると異様な光景が目に飛び込んできました。それは「大きさ」。 網目の多さと上に乗っかったサクラの花弁からもある程度想像できますが・・・。


■ 2012年04月20日 撮影

でっけぇぇええええええええええええええええ!!! これは気持ち悪いレベル。 傘の部分だけで8cm。柄まで含めるとなんと上から下まで20cmと言うビックサイズ。 大きくなる原因は不明ですが、2009年04月27日の巨大個体も斜面に生えていました。 ここまで来るとオオアミガサタケを疑いたくなりますが、まぁアミガサで良いでしょう。

■ 2012年04月28日 撮影

流石に見飽きてきましたね。twitterを見ても今年は本種の当たり年だった模様。 明らかに例年より発生量が多かったですし、以前は無かった場所でも目にしました。 この近所のフィールドは発見当初は10株程度でしたが、現在は50株クラスに。 ずっと昔から安定して発生しているようなので、適度に採りつつ見守る所存です。

■ 2012年05月03日 撮影

本当に旬が短いキノコですね。この個体を最後に発生はストップしました。 当たり年と言うか発生に適した期間が短く、一気に出たって事なのでしょうか? 乾燥保存に成功したので何度かに分けて楽しめました。また来年、会えるとイイね。

■ 2012年05月06日 撮影

もう見れないと思っていたアミガサを意外な場所で発見。何と竹やぶの中です! この発生環境を見るのは2回目で、1回目は住宅街の小さな竹やぶの切れ目でした。 ただどちらもすぐ近くにサクラの古木が有り、恐らくそこに影響されているのでしょう。

■ 2013年04月03日 撮影

ゲートボールで賑わう公園の端、桜並木の片隅に昨年見付けた発生ポイントです。 昨年は大きな個体が幾つか見られましたが、今年見えたのはこの1株のみでした。 近くで昨年見た場所が有るのですが、今年は発生を確認する事ができませんでした。 まぁこの場所、公衆トイレの真横なので、出てても採る気になれませんどね・・・。

■ 2013年04月13日 撮影

今年は自分の地域では本当に不作でしたねぇ。食べる事、叶いませんでした。 この個体も今年一番のショットであり、最初で最後だったかも知れませんね。 来年は上手い具合に雨が降って、大発生してくれる事を祈って待ちましょう。

■ 2014年04月12日 撮影

毎年イエローが優勢で、むしろブラックは見付かればラッキーレベルの地元。 しかし今年は完全に形勢逆転で見付かるのはトガリやアシボソの黒系ばかり。 ブラックはイエローより発生時期が早く、雨がそこで多かったためですね。 逆にイエローシーズンは雨が全然降らず、まともな写真はこれ一枚でしたわ。

■ 2015年04月18日 撮影

毎年出る古い林道の桜並木。今年も綺麗なアミガサタケが出ていました。 この場所は不思議と無印とチャアミガサが住み分けず混ざって出ています。

■ 2016年04月23日 撮影

昨年は絶不調だったイエローモレルさんですが、今年はまた形勢逆転です。 トガリやアシボソは大人しく、遅れて出るノーマルアミガサは多かった! 最近良い写真が撮れてなかったのでパシャリ。透けてる感が良いですね。

■ 2016年04月23日 撮影

この日撮影した中で個人的に気に入った写真その一。ひっそりと湖畔に佇む。

■ 2016年04月23日 撮影

この日撮影した中で個人的に気に入った写真その二。何が疑問か首を傾げる。 何かアミガサタケの上に「」って言う吹き出しを付けたくなる、そんな一枚。 やっぱり本種は彩度が抑え目なので鮮やかな緑を背景にすると映えますね。

■ 2016年04月29日 撮影

最後の最後でカッコイイ子実体を撮れました。今年はこれで見納めかなぁ。 でも何かコイツはトガリアミガサの2Pカラーみたいな形をしてますね。 と言うのも、このフィールドに出るこのタイプのものは別種の可能性があるかも知れません。 現状では確証がないのでここに載せておきますが、どうにも特徴が安定しているので。

■ 2017年04月22日 撮影

これも別種かも知れないもの。乾燥していますが柄のしわが顕著に出ています。 今年は春の雨が少なく、地元のフィールドは明らかに不作。次行ってみよう!

■ 2017年04月22日 撮影

少し離れた別のフィールドへ。ここはまぁまぁの発生量を確認できました。 それでも例年と比べると少な目ですね。やはり雨の少なさが原因でしょう。 その証拠に発生の早いトガリや謎のアミガサは豊作だったみたいですし。

■ 2018年04月21日 撮影

今年はやはり全体的に不作だった模様。良い写真がほとんど有りませんね。 他の地域でもあまり良くなかったなんて噂も聞きましたし、仕方無いかな? その代わりチャアミはそこそこ出ていたので、今年はこんなものなのでしょう。

■ 2019年04月27日 撮影

ブラックモレルが不作だったこの年、イエローは逆に豊作でした。 あまり数の出ない地元フィールドでもそれなりの数が見られましたね。

■ 2019年04月27日 撮影

手前に草が被ってしまって採用すべきか悩んだ一枚。 しかし光の射し込む角度の加減か柄の質感が分かりやすいので載せることにしました。 遠目からだと滑らかそうに見えますが、実際にはこんな感じでザラザラしています。

■ 2019年04月27日 撮影

うーん・・・やっぱこれ別種だと思うんですよねぇ。 必ず同じ区画に発生するタイプなんですが、柄の質感も傘の形状も安定してるんですよね。 大型化したアミガサタケも柄が波打ったり網目が縦長になったりするにはするんですけど。


■ 2019年04月27日 撮影

まず全体的に黄色味が強いんですよね。傘の形状も基本的には縦長です。

■ 2019年04月27日 撮影

先端部が傷付いたせいで成長不良を起こしたと思われる同タイプです。 傘は縦長ではありませんが柄のオレンジ色が強く、表面に顕著なしわが見られます。 ただ生育環境の影響も考えられるので現状では同種として掲載します。

■ 2019年04月27日 撮影

オオセミタケに大発生に遭遇して興奮していたら視界の端に異様なものが。 今まで何年も通っていたハズの場所なのにアミガサタケに出会うのは初めてです。 これもしかしてどこかの誰かが連れてきたんじゃないですかね? こんなへんぴな場所にアミガサの胞子を持ってくるような人って居ますかね?

俺以外に

■ 2019年04月27日 撮影

別のフィールドへ移動するとここでもイエローフィーバー! 歩く先々で視界に飛び込んで来ます。今年の気候は黒より黄に適していたと言うワケか。

■ 2019年04月27日 撮影

同じブロックがこのページの上の方にも写っているのでスクロールしてみて下さい。 この場所は毎年安定して発生してくれるので通う価値があるってモノです。 キノコって本種に限らず不思議とコンクリやブロックに接するように出ることが多いんですよね。 菌糸がぶつかった場所から出るんでしょうか?

■ 2019年04月27日 撮影

これヤラセじゃありません。マジで1ヶ所から出ているんです。 もっと凄い群生は写真では見たことありましたが、こう言う出方は地味に初見かも。

■ 2019年04月27日 撮影

と思ったらもっと凄いのが居ました。やっぱ群生は迫力ありますね。 近距離に複数株発生するのは良く見ますが、株立ちみたいなパターンはやや稀です。 子実体形成の中心となるような部分が発生段階で形成されたのかな?

■ 2019年04月27日 撮影

今まで見た中で一番美人なアミガサタケだったかも知れません。 傷みも汚れも虫食いもほとんどなく、日陰のためか水分を含んでみずみずしい肉質。 肉に透明感があるため傘も光が透けて見えています。ふ、ふつくしい・・・。

■ 2021年04月11日 撮影

毎年のように見ていたアミガサさんたちですが、流石に枚数が多くなりすぎました。 最近は撮影してTwitterに投稿してそのまま選別で非掲載フォルダに入れる日々。 流石に寂しいので2年振りに気合い入れて撮ってみましたよ〜。 撮影していたら左の子実体にガガンボさんが。 こう言う写真は二度と撮れないので地味に嬉しかったり。

■ 2021年04月11日 撮影

この年はかなりの大発生で、撮影する子実体を選別できるくらいは出ていたでしょうか? ただ最近はアミガサ系は変種ではなく個体差と言う説が強くなっています。 一応このサイトでは以前のままマルやチャは区別して掲載しようと思います。
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