■Mycena lux-coeli (シイノトモシビタケ)

■ 2014年06月06日 撮影

2011年に初めて見学に行く事ができましたが、写真がボケボケで使用できず。
今年ようやく本来の姿を撮影できたので掲載できました。和名は「椎の灯火茸」。
その名の通りシイの朽木に発生するクヌギタケの仲間で、暗闇で発光します。
学名は「天国の光」の意。日本の限られた地域にのみ発生する貴重なキノコ。

近年になって新たな発生地が見付かっており、少しは安泰でしょうか?
しかし絶滅が危惧される発生量であり、発生地の環境も悪化しています。
貴重なキノコですし、何年も何年も安定して見られる事を願いますね。

そもそも発見例が少ないので当然食毒不明です。勿体無くて食えませんよ!
日本固有種な上にフィールドが限られるので、そこが絶えたら絶滅しますから。
研究目的以外での採取はすべきではなく、手厚く保護されるべきだと思います。

ちなみにTOPの写真はちょっとした合成写真なのです。


■ 2014年06月06日 撮影

まずはコチラが発光時の単体写真。これを・・・。


■ 2014年06月06日 撮影

通常時の写真に合成すれば、長時間露光風合成写真の完成と言うワケ。
当然長時間露光でも同様の写真は撮れますが、これなら簡単に撮影可能。
こうして重ね合わせると光っている部分が分かりやすくて良いですね。
実際にはここまで明るく見えませんが、それでも暗闇での発光は強烈です。

■ 2013年05月31日 撮影

全体的に小型で全体的に茶褐色。傘は円錐形で周囲には条線が有ります。
「光る」以外の特徴はひだに縁取りが有る事と柄の基部に白い繊毛を持っている事。
子実体自体は「地味」を体現したような姿で実に威厳が無いのですが・・・?


■ 2013年05月31日 撮影

2011年はピンボケ、2012年は不作で綺麗な個体が発見できず。三度目の正直。
30秒の長時間露光で撮影しました。これぞ天国の光!本種の発光です。
傘が非常に明るいですが、柄や基部も全体的に明るく見えるのが本種の特徴。
同属のヤコウタケは傘のみ、アミヒカリタケは基部のみが明るく光ります。
良く見ると幼菌は柄が明るく、成菌では柄が暗いですね。傘に移動している?

■ 2013年05月31日 撮影

今回撮りたかったのはこのアングル!そう、ひだを撮影したかったんですよね。
分かりますか?褐色の縁取りが有るのでひだがクッキリ見えてるでしょ?
実はこれシイノトモシビタケ特有の特徴で他の発光キノコとの大きな差になります。

■ 2013年05月31日 撮影

まるで星空のようでした・・・叶うならば何時間でもずっと眺めていたかったです。
やはり肉眼で見るあのぼんやりした優しい明るさはデジカメでは撮れませんね。

■ 2013年05月31日 撮影

ライトを消して暗闇に目が慣れると別の場所にも大きな群生を発見できました。
ここでは材は完全に朽ちて地面にチップ状に散らばり、そこに群生していました。
しかし生えれそうな材の減少が心配ですね。本当に保護も必要かもです。

■ 2014年06月01日 撮影

念願のガガンボさんTさんマッコウさん森屋さんとの合同観察会が実現!
総勢5人の観察は周囲の環境を荒らさぬよう細心の注意を払い行われました。
大げさかも知れませんが、それくらいして然るべきキノコなんですよね。
この日は発生範囲も広がっており、自身としては一番の大発生の日でした。
それにしても明るい場所ではただのクヌギタケにしか見えませんねコレ。

■ 2014年06月01日 撮影

ライトを当てて撮影しても薄っすらと発光しているのが分かってしまいます。
明るさ的には周囲のヒメボタルと同程度で、遠くからでも分かるほどです。

■ 2014年06月06日 撮影

カメラ忘れて悶々としていたので数日後、仕事終わりに突貫しちゃいました。
今回は長時間露光可能なNikonのコンデジ持参なので見よこの綺麗な写り!
嗚呼あの群生が撮れたら嬉しかったんだけどなぁ・・・後悔先に立たず。
それにしても明るい。周囲の材が本種の発光に照らされて見えています。

■ 2015年06月13日 撮影

この日のためにデジタル一眼レフを買ったと言っても過言ではありません!
今まではコンデジで頑張って撮っていましたが、今回はガチで撮影しました。
リモコンもを用意してバルブ撮影を行いました。結果は火を見るより明らか!


■ 2015年06月13日 撮影

ちなみにこれが通常状態。色合いも自然で肉眼で見た通りの色合いです。
やはりコンデジではここまで綺麗な色は出せませんね。良い買い物しました。

■ 2015年06月13日 撮影

物凄く頑張った一枚。明暗2枚を一切動かさずに撮影し、編集で重ねました。
撮影途中に一瞬ライトを当てる事でも撮れますが、こっちの方が綺麗ですね。
光る様子もですがひだの縁取りも非常に分かりやすい一枚だと思います。

■ 2015年06月13日 撮影

この日は初めてこの場所でシイトモを見て以降、最高の大発生となりました。
ベストコンディションだったようで、例年は出ていない範囲でも見られました。

■ 2015年06月13日 撮影

今回実は撮影したかった本種の特徴が有ります。そう基部の長軟毛です。
本種の基部には毛が生えているのですが、材に埋もれて中々観察できません。
今回は落ちている枝に生えていたので簡単に裏側を撮影する事ができました。

■ 2015年06月13日 撮影

この日のベストショット。4分間の長時間露光で撮影する事ができました。
やはり本種は下から見上げた構図が一番写真映えしますね。美しいです。

■ 2015年06月13日 撮影

3パターン撮影してみました。まずは明るい状態。


■ 2015年06月13日 撮影

そして薄暗い状態。


■ 2015年06月13日 撮影

最後は真っ暗闇でのバルブ撮影。並べると光る様子が分かりやすいかな?
本種は傘が一番明るく光りますが、幼菌時は柄の下方まで明るく光ってます。
成長につれて光る部分が傘へと移行するのが写真から分かるかと思います。

■ 2015年06月13日 撮影

手前の4株を拡大してみました。左の子実体では基部の軟毛も確認できます。


■ 2015年06月13日 撮影

発光状態です。まるで絵本に出て来るキノコのランプのようなメルヘンさ。
これで走光性の虫をおびき寄せて胞子を拡散していると考えられています。
確かに撮影時ひだにトビムシなどの小型の昆虫が隠れている事が多いです。
これらの虫はひだを食べるので、それによって遠くに胞子を運ぶみたいです。

■ 2016年06月11日 撮影

今年も見に来ました天国の光。群生は無くとも分布は広がっていました。


■ 2016年06月11日 撮影

今回撮りたかったのはこの一枚。そう、樹皮が照らされているのです。
発光時の明度の高い本種らしい現象ですね。流石は「灯火」って感じ!
最初は真っ暗ですが、目が慣れてくると照らされた材が見えてきます。
ただ写真に残そうとすると超長時間露光必須なんですけどねコレ。