■Mycena stipata (アクニオイタケ)

■ 2009年03月28日 撮影

こんな時期にキノコ?マツの間伐材のいたる所に小さなキノコが発生していました。
非常に分かりやすい特徴を持っているので、この同定はまず間違い無いでしょうね。
和名は「灰汁臭茸」。春〜秋に針葉樹材に発生するクヌギタケのお仲間です。
撮影時期が3月下旬のまだ肌寒い時期ですが、本種はお構い無しですね・・・。


■ 2009年03月28日 撮影

全体的に茶色みが強いですね。若い菌の傘は釣鐘状で周囲には条線。


■ 2009年03月28日 撮影

傘の大きさのワリに柄が非常に細長いです。見た目にナヨっこいヴィジュアル。


■ 2009年03月28日 撮影

柄の基部を拡大するとこの通り、肉眼でも分かる長い白色毛を有しています。
幼菌では長毛が生える範囲が狭いですが、成長と共にこんな感じになります。
このように、見た目で判別できる部分も多いのですが、最大の特徴は「ニオイ」です。
和名にも有りますが、明確な消毒液様の薬品臭が感じ取れると思います。
傘を潰すと良く分かります。個人的には「理科準備室」のニオイと言いたいですね。

毒は無いようですが、ニオイがニオイなだけに食不適です。そりゃそうだ。
そもそも肉が脆く、一株一株も極めて小型のため、ニオイが無くても食不適です。

■ 2009年03月28日 撮影

幼菌です。何この萌え。愛らしいにもホドが有る。
こうして見ると、かなり暗い色合いなのが良く分かりますね。

■ 2009年03月28日 撮影

マツの切り株の断面から発生していた個体群。かなり色が淡くなっています。
ここは雨が降ると沢になるようで、無数のマツ材があたり一面に転がっています。
普段から湿度も十分なようで、このような乾燥に弱そうなキノコには最適なのでしょう。

■ 2009年05月23日 撮影

本種は春のキノコに入りますので、この時期になると急に姿を消し始めます。
辛うじて数株だけ、小さな株が残っていましたので、嬉しくなってパシャリ。
ただ不思議と臭いが強いような気がします。・・・濃縮されてる?

■ 2010年03月27日 撮影

ハラタケ類の菌が少ないこの時期に大量に発生し、特定しやすいのはありがたい!
大きな湖の湖畔、朽ちてボロボロになったマツの倒木に大量発生していました。

■ 2010年04月03日 撮影

色合い的にクヌギタケだと思ったのですが、どうやら違っていたようです。
山に隠れて陰になる場所で湿り気が強いため、かなり元気な姿ですね。


■ 2010年04月03日 撮影

地面から生えているように見えますが、倒れた倒木に落ち葉が積もっているだけ。
不朽が進んでいて特定は難しいですが、僅かに残った樹皮でマツだと判明。
針葉樹に生えている事と発生時期から特定は難しくないと思いますよ。


■ 2010年04月03日 撮影

引っこ抜いてみました。絵の表面のツルッとした平滑さが何とも良い感じです。
基部の長毛もしっかりと確認できます。もちろん指の臭いを嗅ぐと・・・。

■ 2010年04月17日 撮影

この時期に倒れて朽ちたマツ材を覗けば高確率で出会えるので嬉しいです。
裂け目から幼菌の頭が2つ見えてますねぇ。本種の幼菌時の可愛さは異常。
クヌギタケ属の幼菌は絵本で見るようなメルヘンな外見をしていますね。

■ 2012年04月15日 撮影

「3月下旬から4月上旬にかけて針葉樹材上に生えるクヌギタケのお仲間」と言えば?
まず本種を疑いますねー。潰して独特な薬品臭が有ればまぁ間違い無いですからね。


■ 2012年04月15日 撮影

これはマツかな?完全に朽ちていて分かりませんが、針葉樹は確かなようです。
滑らかな柄が綺麗ですね。基部の繊毛は材に埋まっていて見えませんでした。
本種の柄の基部の毛はパッと見は見えない事が多く、綺麗に抜かないとダメです。

■ 2014年03月29日 撮影

この時期にマツの朽木に生えてる。もう遠くから見ても存在に気付けますね。


■ 2014年03月29日 撮影

拡大してみました。今まで見た子実体の中ではかなり色が淡い方ですかね?
本種は乾燥すると白っぽく、水分を吸ったり新鮮な内は黒っぽくなります。
立派なハラタケ類が少ないこの季節、本種の存在は狩りの清涼剤ですわぁ。

■ 2015年03月28日 撮影

子嚢菌探しは大失敗。見れたのはシトネ系と本種だけでした。立派でしたけど。
杉林の埋もれ木から発生してました。立派なだけあって香りも中々のものでした。
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