■Neoboletus venenatus (ドクヤマドリ)

■ 2014年08月30日 撮影

何度も見てるんですが良い状態に出会えず。やっと立派な株立ちに遭遇です。
富士山の亜高山帯の針葉樹林で発見した大型のイグチ「毒山鳥」です。
コメツガやシラビソに菌根を作ると考えられるため、低地ではまず見れません。
和名を見ればイッパツで分かるんですが・・・まぁ詳細は後ほどですね。

近年ヤマドリタケ(Boletus)属から変更となりましたので要注意ですね。

最大の特徴は地味でゴツくて美味しそうと言う事。独特な色合いです。
また実際に旨味は強いそうです。まぁそれも食えたらの話なんですがね?
和名見れば一目瞭然ですが、比較的強い毒キノコです。結構有名ですね。
我が国には古くから「イグチに毒なし」なんて格言が有りますが、大外れです。
少量でも誤って食すと激しい胃腸系中毒を起こし、実際に事故も起きています。
とにかく外見が地味なので、見た目だけで食毒を判断するのはあまりに危険。
ただ一度見ると意外と印象に残るので、間違う事はあんま無いと信じたいです。

■ 2010年09月04日 撮影

最初に見た子実体。コレ以降しばらくはこんな姿ばっか見ていましたね。
発生時期にかなり幅が有り、時期によってコンディションが違うようです。


■ 2010年09月04日 撮影

傘は淡黄褐色でビロード状。粘性は無く肉眼的にもツヤ消しになってます。
紛らわしいと良く言われますが、実物を見た感想としては凄い特徴的だなぁと。


■ 2010年09月04日 撮影

傘の周囲は内側に巻きます。管孔は黄色で成長に伴って鮮やかさが失われます。
管孔や肉は傷付くと青く変色するのですが、青変性が弱いのが大きな特徴です。
柄は幼菌時は白色ですが、成長すると徐々に黄色〜傘と同色へと変化します。
あと柄に色ムラが有り、上部と基部が白っぽくなっている事が多いようです。

■ 2010年09月04日 撮影

実は凄い見たかったんですよね。毒キノコなんですが妙に可愛いんです
まるでパウダーかけたお菓子みたい。ちなみにイグチらしい香りがします。
立派な群生が見たかったですが、全体的に不作だったのでこれでも十分。

■ 2013年09月07日 撮影

毎年出会うも株立ちは見れず仕舞いだったのですが、今年はちょっと違いました。
帰り際に撮影したこの個体、傘直径が今まで見た個体の3〜4倍のサイズでした!
株立ちになるハズが栄養一本に持ってかれちゃったんじゃないかって感じです。


■ 2013年09月07日 撮影

完全におまんじゅう。美味しそう。


■ 2013年09月07日 撮影

裏返してみました。柄の基部は非常に太いのに傘の付け根で細くなる不思議。
一気にくびれるので傘がボロッと落ちちゃいそうで不安になりますね・・・。
またこうして見ると傘の周囲が内側に強く巻いているのが良く分かります。


■ 2013年09月07日 撮影

自分で発見した個体ではないのですが、貴重な断面写真を撮らせて頂きました。
実は本種。管孔は弱い青変性が有りますが、肉は黄変性を持っているのです。
そのため真っ縦に切って放置すると撮影準備をする間に肉がみるみる内に黄色に。
肉質はしっかりしていますが、妙な臭気が有ってあまり食べる気になれません。

■ 2013年10月05日 撮影

まさか10月になって低地より気温の低い富士山で夏のドクヤマドリに出会うとは。
2013年は夏場の雨が極端に少なく、出たくても出れずウズウズしてたんでしょう。
良く見ると柄にナメクジが。コイツは猛毒菌でもお構い無しに食いますねぇ。

■ 2014年08月16日 撮影

バライロウラベニイロガワリの近くに巨大な株立ちを発見!最近調子良いですね。
やはりこの2種は発生環境と言うか共通の菌根を作る木が有るように思います。

■ 2014年08月30日 撮影

綺麗な写真が撮れました。地味なせいで周囲の緑が引き立つ良い被写体です。

■ 2015年09月05日 撮影

もろぞーさんとオサダさんと一緒に普段と別のルートで登った富士山で遭遇。
このルートでは毎年当たり前に見かけるドクヤマドリが全然出ていません。
唯一被写体として使えそうだったのがこの1株だけ。結構環境違うんですね。

■ 2016年09月25日 撮影

もろぞーさんの案内でガガンボさんと登った富士山。しかしヤツが居ない。
毎年何度も出会うのですが、この日は帰り際に見付けたこの子実体のみ。