■Paralepistopsis acromelalga (ドクササコ)

■ 2014年10月26日 撮影

出会えるとは夢にも思っていなかった、秋に竹林に発生する悪魔のキノコ。
和名「毒笹子」。竹林以外にも笹薮や杉林、広葉樹林に発生する事も有ります。
我が県ではそもそも発見報告自体がほとんど無く、出会えたのは奇跡でしょう。
初見時は夕暮れで写真が色移りしてしまったので、ようやく撮り直せました。
以前はカヤタケ属(Clitocybe)でしたが、最近になって変更になりました。

傘はじょうご型で黄褐色。地味で何となく美味しそうな雰囲気ですね。
中央がくぼんでおり、表面に濃色のあばたのような浅い凹みが有ります。
傘の縁が成菌になっても内側に巻き込んでいる事が良く分かります。


■ 2014年10月26日 撮影

すぐ近くの幼菌。ひだはクリーム色で柄に対して強く垂生しています。。
柄は傘と同色で中空。根本は膨らみ基部に白色の綿毛状菌糸が有ります。
爽やかなキノコ臭を持ち味も温和で一見すると食べれそうですが・・・?

名前ですでにバレてますが、恐るべき中毒症状を起こす猛毒菌と名高いヤツ。
誤食しても胃腸系症状は出ませんが、数日後に手足など末端に腫れを生じます。
「肢端紅痛症」と呼ばれる本種特有の症状で、長期に渡り激痛に苦しみます。
その痛みは「焼け火箸で刺される」と表現されるほどの耐え難いものです。
事実傷みに耐え切れずに自殺してしまったと言う悲しい症例も存在しています。
モルヒネ等の強力な鎮痛剤すら一切効かないため対処療法以外に手立て無し。
誤食から発症までが遅く、因果関係を見出せず風土病だと思われていた事も。
とにかく似たキノコは食べない事。食べてしまったら・・・まぁ頑張って下さいね。

■ 2014年11月02日 撮影

この場所以外で見ていないので分かりませんが、妙に食われてます
何か昆虫的なヤツにかナメクジか何かに毎度毎度齧られているんですよね。
完璧な姿を見たいんですがねぇ・・・生物によっては影響無いみたいです。


■ 2014年11月02日 撮影

傘を上から見てみました。傘表面に濃色のあばた状の浅い凹みが有ります。
これが結構重要な特徴。比較的近縁なカヤタケや外見の似たアカハツとの差。