■Pholiota highlandensis (ヤケアトツムタケ)

■ 2014年04月05日 撮影

「ツムタケ」と名の付く有名ドコロでは唯一出会えていなかったので感激!
和名は「焼跡紡錘茸」。公園の焚き火跡に小規模の群生を作っていました。
その名の通り高温で殺菌された場所に発生するアルカリを好むアンモニア菌
そのため「タキビタケ」と言う地方名も有るほど。分かりやすいですね。
同様の生態を持つ種にイバリシメジなどのヤケノシメジ属菌が存在します。


■ 2014年04月05日 撮影

傘は黄褐色で最大の特徴は強い粘性を持つ事。色々くっ付いてますね。
近縁なナメツム3人組が粘液ベタベタなので本種も当然ヌメりますよ。


■ 2014年04月05日 撮影

裏返してみました。裏返しても傘の粘性のせいで炭の破片が付いたまま。
ひだは最初は淡い黄色ですが成熟すると胞子で汚褐色に変化します。
柄は繊維状で上部に繊維状のつばの名残が有るのも大きな特徴。
ただこのつばは極めて消失しやすく、このように確認できる事が稀です。

モエギタケ科菌は食菌が多いですが本種は毒キノコ。食べちゃダメです。
症状は主に胃腸系中毒で下痢や腹痛。普通に食あたりって感じですね。
確かに他のスギタケ属の毒菌も致命的な毒を持つものは居ませんね。
本種に関してはそれ以前に炭で汚れてて見た目が食欲を唆りませんよ。

■ 2014年06月29日 撮影

キヌガサタケ探しは大失敗・・・しかし梅雨時の竹林では数多の出会いが。
竹林内の焚き火跡に大群生!これが本種の本来の発生状態です。
前回は少数群生でしたが、焼け跡一帯に大発生するのが特徴ですね。


■ 2014年06月29日 撮影

前回と比べるとちょっとひ弱なのが多いかな?数が多いから分散した?


■ 2014年06月29日 撮影

でも所々に大きめの子実体も有りますね。やはり強烈なぬめりですね。
雨で炭が跳ねたか、成長段階で傘に付いたか、いずれにせよ汚れまくり。

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