■Pholiota spumosa (キナメツムタケ)
■ 2008年09月15日 撮影 最初に見た時はニガクリタケだと思ったのですが、噛んでも苦くない? ブナ林の中で発見した事と、噛んですぐ分かった傘の強烈なぬめり・・・。 気付くまでに時間は掛かりませんでした。チャナメツムタケに近縁です。 漢字では「黄滑紡錘茸」と書きます。「ツム」の書き方が変わってます。 傘は黄色で中央部が濃色。良く見ると傘の周囲に鱗片が有りますね。 湿時は特長が出るのですが、傘が乾燥していて分かりにくかったですね。 傘の周囲に散らばる微かな鱗片が、本種のスギタケ属らしさを表してます。 ■ 2008年09月15日 撮影 裏側はこんな感じ。ひだも傘とほぼ同色で、ひだは柄に直生しています。 注目すべきは柄。上部に不鮮明なつばの痕跡、下部にササクレが有ります。 見た目に食欲をそそられない感じですが、意外にも美味な食菌として有名です。 やはりぬめりが日本人には好まれるようで、様々な料理に用いる事ができます。 収穫量も多く、舌触りも風味も良いので、汁物を中心に美味しく頂く事が可能です。 ただ見た目が良く似たキノコも多く、同定は慎重に行うべきでしょうね。 ■ 2008年10月04日 撮影 探してみると結構生えてるモノなんですね。色々な場所で発生を確認できました。 遠くから見ると本当にニガクリにクリソツなのですが、近付けば一目瞭然です。 傘の周囲の鱗片を見落とさなければ同定はまず問題無いと思われます。 勿論個体によっては風雨で流れ落ちている可能性も有り、総合判断は必要です。 ■ 2013年10月05日 撮影 富士山を登る最中の少し開けた場所に大群生していました。地味に久々の出会い。 美味しそうなのは美味しそうなのですが、どうも黄色いキノコには警戒心が・・・。 ■ 2013年10月05日 撮影 流石はナメツム系、雨が降っていると傘の粘性がハンパ無い事になってます。 指で撫でるとぬるぬるローション状態。確かに汁物に良く合いそうな感じ。 ■ 2013年10月05日 撮影 今までで一番綺麗じゃないかな?って個体に発見!傘中央が濃色ですね。 一見するとツルッとしていますが、傘の周辺部にちゃんと鱗片が残ってます。 ■ 2013年10月05日 撮影 裏返してみました・・・何か柄が妙に細いですね。何だか食指が動かない。 同行させて頂いた地元の方もチャナメばかり採って本種はスルーでした。 確かにあの柄の太さと比べてみると本種の弱々しさは魅力が無いかな? ■ 2013年11月09日 撮影 近所のスギ林の林道脇に放置されたスギの材上に何か見た事有るヤツが。 でもまさかと思いニガクリを予想して噛んでみても良い香りと良い味。 今まで見たのは大台ヶ原と富士山と言う深山。こんな低地に有るワケ・・・。 ■ 2013年11月09日 撮影 やっぱどう見てもキナメツムタケです。結構普通に見れる種なんですかね? チャナメなんて絶対低地じゃ見れませんからね。意外と身近なキノコなのかも。 |