■Pholiota terrestris (ツチスギタケ)
■ 2008年11月03日 撮影 公園を歩いていて歩道脇の地面にいかにも!な感じのキノコを発見しました。 木に生える仲間の多いスギタケ属にありながら地上性と言う特徴を持ちます。 図鑑によって結構写真が違うので悩みましたが、恐らく合ってると思います。 このテの鱗片を持ったキノコは他の科や属に似たキノコが多くて困りますね。 ■ 2008年11月03日 撮影 奥の株を拡大してみました、傘も柄も全体的に麦わら色で、表面にはササクレ。 傘の周囲には幼菌時ひだを覆っていたつばの破片が垂れ下がっている事が多いです。 ■ 2008年11月03日 撮影 裏側が面白いですね。柄全体、特に上部に顕著なササクレが見られます。 フウセンタケ科に見えなくもないですが、基部が細くなってるので違うかな? この鱗片の感じが図鑑によって随分違います。どれが正しいのやら・・・。 一説によると地上性のスギタケなる物も有るらしく、そちらはもっと黄色いです。 黄色みの薄いものがツチスギタケとするなら鱗片等もつじつまが合うのですが。 どの図鑑を見ても主に毒キノコとして扱っているので、食べるのは厳禁。 主に胃腸系に作用し、嘔吐や下痢など、比較的重い症状を引き起こします。 入院するに至った例も有るので、他のスギタケ属菌と間違えないよう注意! ■ 2009年11月14日 撮影 昨年11月に発見したのと同じ林道です。ここに定住しているみたいですね。 キノコが減ったこの時期に、見事な株立ちを見せてくれるので嬉しいです。 ■ 2009年11月14日 撮影 と言うか随分と色が違いますね。幼菌はこのようにこげ茶色をしています。 成長と共に茶色の鱗片が傘全体に広がり、見慣れた黄土色に見えるように。 ただどの個体も傘の鱗片が小さいような気がします。もっと顕著だった気が。 本種も少雨の影響を受けたのでしょうかね?来年は大きな株が見たいなぁ。 ■ 2010年03月27日 撮影 昨年11月に撮影したのと同じ場所です。こんな早春から顔を出していました。 本種の傘は乾燥しやすいと言われており、乾燥するとこんな感じになります。 幼菌で元々小さいのも有るのですが、ささくれが際立って雰囲気が変わります。 ■ 2010年09月25日 撮影 この付近はかなり標高が高いですが、低地の公園で見慣れた本種は健在。 やっぱりキノコは雨に降られて湿ってる姿がイイですね、撮影者泣かせで。 ■ 2010年09月25日 撮影 スゲタケ属の菌の中でも地面に生える本種はとりわけ土で汚れてしまいます。 理由は簡単で、コケや落葉の上ではなくむき出しの地面に良く出るからです。 今回は厚い落葉に覆われた地面上だったので、裏側も綺麗で撮影向きでしたね。 ■ 2010年10月10日 撮影 2008年11月に初めて撮影した場所の個体ですが、やっぱ灰色っぽいよね? 写真的には「日本の毒きのこ」や「東北きのこ図鑑」のと似ていますね。 全体的に灰色っぽくて鱗片が小さいのがツチスギなんだろうなと思います。 ただ歩いていると実際に地面に生えてる黄色っぽい個体も見るんですよね。 ■ 2013年10月27日 撮影 やはり幼菌はかなり色が茶色っぽいですね。うーんどうなんでしょうか。 図鑑でもスギタケが地面に生えてるだけのような写真も多いですし・・・。 地上生のスギタケ似キノコは形状に差が有りすぎて良く分かりません。 |