■Pisolithus arhizus (コツブタケ)

■ 2007年07月13日 撮影

まーしかし分かりやすい場所に生えてくれて助かります。和名は「小粒茸」。
姿が小粒と言う意味ではありません。こう見えて同定は容易な種なのです。
ショウロのようですが種族的には遠く、内部構造も異なります。
この個体は若い上に雨に濡れているため、実際より色が白っぽいです。

ショウロに似ていますが残念ながら食不適です。と言うよりキモい。
触ると褐色の汁のような物がベットリ手に付きます。正直触りたくない。
ただ、匂いを嗅いで見た感じでは、思ったより良い匂いがします。

■ 2007年09月22日 撮影

本種の最大の特徴は内部なので、上っ面を何枚撮っても意味は無いです。
このためだけにカッターナイフをポッケに入れてフィールドに出向きました。
基部には黄色の菌糸束、内部は小粒塊がぎっしり。色の変化、分かります。
小粒塊は上部から胞子へと変化し茶色になり、崩れて飛散して行くと言うワケ。
内部に小粒がぎっしり。だから「コツブタケ」。実に簡単で的確な和名です。

■ 2007年07月08日 撮影

マツの樹下にて巨大な株を発見。10cmは有るでしょうか。ちょっとキモい。
これが本来のコツブタケの色ですかね?実際は赤褐色系のキノコです。
表面がデコボコしてるのは、内部の小粒塊一つ一つが大きくなったため。
後に全体が崩壊し、胞子を周囲に撒き散らす、と言う増殖をします。

■ 2008年09月06日 撮影

これ実は私が切ったのでは有りません。見付けた時には既に切れてるチーズでした。
理由は簡単、先客が居たからです。俺が見てるサイトの管理人さんでした!!!
前から近くにいらっしゃると言うのは聞いてましたが、世間って狭いですねぇ・・・。
内部の小粒塊を確認するために切ったんですね。手練の仕業ですなぁ〜。

■ 2009年07月05日 撮影

別のフィールドで発見。公園のベンチの下にポツリと生えていました。
色が淡かったので別のキノコかと思い強く握ったら指紋が・・・。


■ 2009年07月05日 撮影

やっぱり切ってみました。コツブさんゴメンネ〜。バッサリと。
やっぱりキモいですね。新鮮だと汁が滲み出てなおキモい。

■ 2009年07月05日 撮影

久し振りに大振りで汁の滲み出る立派な個体に出会えました。嬉しいですねぇ。
このサイズは気持ち悪くて切断する気が起きません。勿体無いですしね・・・。
この砂地の広場は本種の縄張りらしく、彼方此方に老菌の痕跡が残っていました。

■ 2010年07月04日 撮影

熟し切って小粒塊が完全に露出した状態の老菌を発見しました。キモッ!
小粒塊は白色あるいは黒色だそうで、確かにツートンになってますね。

■ 2010年09月26日 撮影

猛暑と少雨でキノコ好評絶不調だった2010年夏。コイツはめげなかった!
松林周辺を歩けば普通にそこらの小石に混じって茶色い粉吹いていました。
総合的に判断するとハラタケ類以外は逆に結構頑張ってたのかも知れません。

■ 2014年07月05日 撮影

珍しくマツの材上に発生していました。普通は地上に出ますからね。
少しでも高い場所へ行こうとして材の内部を菌糸が進んだのでしょうね。
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