■Podostroma cornu-damae (カエンタケ)

■ 2009年08月15日 撮影

京都伏見稲荷を訪れた際に偶然出会えた念願のキノコ。春に毎年行ってたのに!
ブナ科樹木等広葉樹林の地上に稀に発生する、見た目通りの「火炎茸」です。
その真っ赤に燃え上がる炎のような外見が最大の特徴。愛好家には人気高いかな?
ずっと探していたのですが、発生が少ない種なので出会えるとは思いませんでした。
ベニナギナタタケに似ていますが、肉質が硬いと言う点で容易に区別できます。


■ 2009年08月15日 撮影

文章にするまでも無いでしょうが、外見的にはまさに「炎」。カッコイイです。
色は赤橙色で肉は硬く、内部は白色。複数に分岐して人の手のようです。
形状は様々で、一本のみが伸び上がったり、分岐が長くなったりと多種多様。


■ 2009年08月15日 撮影

先端はやや色が薄いですね。胞子はこの表面で作られています。分かりますか?
表面に細かな粒々が見えますね。これが埋まっている子嚢殻の飛び出た部分。
成熟するとここから胞子を噴出し、全体が白っぽく汚れたように見えます。

ご存知の方も多いでしょうが、世界でもトップクラスの致命的な猛毒菌です。
ちなみに致死量はなんとたったの10g。猛毒御三家に匹敵する毒性です。
毒成分は菌類が作る猛毒マイコトキシンの一種のとして知られるトリコテセン類。
胃腸系、循環器系、神経系、皮膚・粘膜等、ほぼ全身に重大なダメージを与えます。
最終的には多臓器不全を起こして死亡します。実際に事故も起きています。
また運良く一命を取り留めたとしても、脳に後遺症が残る事が多いようです。
さらに毒素の皮膚刺激性が強く、汁に触れるだけで炎症を起こすので注意!!!

■ 2015年07月12日 撮影

最後に出会ったのは何時だったか・・・数年振りに生えた姿を見れました。
実はメールにて同じ範囲を勢力圏にする愛好家の方にタレコミを頂きました。
その方の情報も有って無事人気種のカエンタケに再会できた次第であります。


■ 2015年07月12日 撮影

これぞまさに火炎!燃え上がる炎のような実にカッコイイ形状ですね。
人気が有る理由も納得でしょう。ベニナギナタタケとは迫力が別次元です。


■ 2015年07月12日 撮影

ちなみに発生環境はこんな感じ。ナラ枯れの切り株脇に大発生してました。

■ 2015年07月12日 撮影

ちなみにこれがカエンタケの老菌。こうなると全然雰囲気が違いますね。
鮮やかな赤色は消え失せて褐色となり、同じ菌とは思えない色合いに。
また表面に白く積もっている物は本種の胞子。これも危険みたいですね。

■ 2015年07月12日 撮影

触ってみました。その後は様子見してましたが異常は有りませんでした。
カエンタケの評判ですが、触ったり撫でたりした程度では害は少な目。
問題は潰して汁を着けた場合。乾いた表面を触っても大した事無いですね。
一応湿り気を感じるくらいには指で強く摘んでみました。案外軟らかいです。


■ 2015年07月12日 撮影

ここからは慎重に。ナイフで切断して断面を撮影!何と内部は白色なんです。
ウチの擬人化娘が白い下着を愛用してるってのはこれに因んでたりします。
赤い断面に細かな点が見えますが、これが本種の極めて微細な子嚢殻です。


■ 2015年07月12日 撮影

表面に思いっ切り寄ってみました。白い粉が子嚢殻から吹き出した子嚢胞子
この胞子が粘膜に触れるだけでも軽度な症状が出る可能性有りとの説も。
一応この付近にずっと居ましたが健康被害なんて無かったですよー。

■ 2015年07月12日 撮影

本日のベストショット。見た時は叫んじゃいました。何と言う迫力だ・・・。