■Pyrrhoderma sendaiense (ツヤナシマンネンタケ)

■ 2015年08月09日 撮影

少し前に訪れた際に幼菌を見付けており、再度訪れると・・・やっぱり!
ブナの立ち枯れの地際に発生するやや珍しいキノコ「艶無万年茸」です。
名前に反してマンネンタケとはやや縁遠い種で、胞子が全く異なります。
しかし傘の雰囲気や柄を持つ点などは良く似ており、興味深い種です。


■ 2015年08月09日 撮影

傘は柄に対して側生し、色は灰褐色。同心円状の凹凸が有ります。
またマンネンタケに見られるようなニス状の強い光沢が有りません。
コレが和名の「ツヤナシ」の由来ですが、幼菌時はややテカってます。

無印マンネンタケと同様に木質の極めて硬い肉のために食不適ですね。
特に薬効成分も無いみたいなので、酒に漬けて〜って利用法も有りません。

■ 2015年08月09日 撮影

幼菌も出ていました。成長点である傘の周囲は白色でみずみずしいです。
徐々に傘が暗色になりますが、この頃は名前に反して結構光沢が有ります。

■ 2015年08月09日 撮影

成菌の傘はツヤが有りません。青っぽく見えるのは空の色の映り込みですね。
こうして見るとマンネンタケの色調を落としただけのようで不思議な感じ。


■ 2015年08月09日 撮影

裏返してみました。上方に見えているのが傘に見合わぬ短い柄です。
管孔は灰褐色で極めて微細。縮小すると孔口が見えないくらい細かいです。
マンネンタケの真っ白な裏側を想像して裏返すと予想外の色でビックリ!
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