■Ramariopsis kunzei (シロヒメホウキタケ)

■ 2014年11月02日 撮影

ドクササコを探して竹林を歩いていたら見慣れない白いホウキタケを発見。 和名に「ホウキタケ」とありますが、実際はヒメホウキタケ属菌の「白姫箒茸」。 腐生の性質が強いようで、様々な林内地上に群生を作ることが多く、腐朽材上に発生することもあります。 ホウキタケ属菌とは異なり胞子紋が白色の点で他種とは縁遠いことが良く分かります。。

ただ本種には胞子が異なる別種が確認されており、この掲載もやや不安。 見付けた際はちゃんと採取して、胞子を確認しなくてはならないでしょう。 毎年決まって同じ竹林の同じ場所に安定して発生しています。


■ 2014年11月02日 撮影

色は白色〜クリーム色。枝分かれは子実体によってかなり差がありますね。 整って見えるのは枝分かれの前後であまり太さが変わらないためです。 ちなみにかなり大きいように見えますが、高さは4cmほどしかありません。

美味しそうな外見ですが、現在は食毒不明と言う扱いになっています。 シロソウメンタケ科菌は無毒な種が多いですが、食えても小ささが・・・。 こう言う形のキノコとしてはとても清楚な姿の種なので見て楽しみましょう。

■ 2017年11月02日 撮影

同じ竹林のほぼ同じ場所でまた発見。てことは安定して出ている感じかな? そして良く見てみると撮影日時が同じでした。ピッタリ3年後の再会です。


■ 2017年11月02日 撮影

フサヒメホウキタケのように垂直方向への伸びが多いと思ったらそうでもない? 今回はワリと乱れてモジャモジャした外見になっていました。個体差なのかな。 ちなみにこの日は別のキノコを探していて胞子観察し忘れました。俺のバカ!

■ 2020年10月18日 撮影

先にお断りしておくと、また胞子観察し忘れました。今度こそ忘れないようにしなくては。 そしてまたしても同じ竹林です。安定して同じ場所に出続ける性質があるようです。 腐生菌は一定期間経つと消滅することが多いですが、安定して葉が供給される竹林は良い環境なんでしょう。


■ 2020年10月18日 撮影

真上から見てみると子実体が細いのでスカスカに見えます。 先端が褐色になるようですね。何かニョ○ニョ○みたいです。

■ 2020年10月18日 撮影

子実体自体は大きいものでも幅5cmくらいとかなり小型なんですが、真っ白なので超目立ちますね。 暗い竹林の中でまばらな菌輪を描いているので軽く探すだけですぐ見付けられます。 落枝にぶった切られていたのはちょっと残念ですが。
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