★Resinomycena fulgens (ギンガタケ)
■ 2017年06月23日 撮影 しょうどん氏に案内して頂き、八丈島遠征にて念願の邂逅叶いました! つい最近まで仮称扱いでしたが、ついに正式に登録されました国産発光菌。 スダジイの腐朽材に大群生する小さなキノコ。その名も何と「銀河茸」。 某ゲームやってると最強の陸上攻撃機を思い浮かべちゃうのがツラいです。 ちなみに種小名の「fulgens」はそのまんま「光る」の意味。ベストな名前! 何と本種は現在日本の屋久島と八丈島、高知でしか見付かっていません。 光るだけでも貴重なのに、世界でも日本の限られた地域にしか無いんですよ。 ■ 2017年06月23日 撮影 子実体は全体が純白色。傘は大きいものでも3mm程度と超極小キノコです。 また傘や柄、ひだの縁が粉状で、ややマクロで撮るとボサボサしています。 ひだはやや垂生気味。特にひだの縁の乱れ具合が今後の伏線になっています。 ■ 2017年06月23日 撮影 傘も純白色。これだけ見るとただの地味な白いキノコなんですが・・・。 ■ 2017年06月23日 撮影 暗闇で長時間露光撮影するとこの通り。美しい発光を捉える事ができました。 ただシイノトモシビタケと比べると発光性は弱く、目が慣れないと駄目です。 ■ 2017年06月23日 撮影 ここで通常時の写真と発光時の写真を編集で重ね合わせてみると面白い発見が。 そう、本種の発光は傘とひだの縁部に集中しているんです。特にひだが明るい! 他の発光菌は全体的にぼんやりと光りますが、本種の発光はクッキリしてます。 これは恐らくひだの縁部が乱れているために光る面積が多いからではないかと。 ■ 2017年06月23日 撮影 本種が「銀河」と称される理由。それはこれを載せれば一目瞭然でしょうね。 小型菌で発光性もとりわけ強くない本種。その最大の武器は数の暴力です。 本種はスダジイの立ち枯れや生木の樹皮の枯死部分に高密度で発生します。 そのため発光する様子はまさに「銀河」。その名に恥じぬ見事な光景です。 森の中で見ると立体感まで分かるので木の3Dモデルを見ているかのよう。 味も香りも無いと言うか小さすぎて食えたものじゃないです。まぁ食毒不明で。 可能性は低いですが有毒の可能性も無きにしもあらずなので研究待ちですね。 |