■Retiboletus ornatipes (キアミアシイグチ)

■ 2007年07月08日 撮影

雑木林の中、苔生した一画にひっそりと生えていた、このフィールドでは顔馴染。
遠目ではキイロイグチだと思ったんですが、柄を見てすぐ分かりました。
和名に「網足」と有るように、本種の柄には異様に明確な網目が有ります。
以前はイグチ属に分類されていましたが、近年キアミアシイグチ属に変更されました。


■ 2007年07月08日 撮影

裏側は管孔で色は黄色。変色性は有りません。凄い網目ですね・・・。
傘がオリーブ色になる事が多いんですが、この個体は黄色ですね。

肉厚でボリューム満点。キイロイグチ同様食用と思いきや食不適です。
本種は残念な事に肉が苦いんですよね〜。香りもほとんど有りません。

■ 2007年09月08日 撮影

マツの入り混じるシイの樹林内、落葉とコケに隠れるように生えていました。
本種、好きなんです。派手なようで意外と地味なトコロとか。萌えポイントね。
この柄の網目模様は本当に綺麗!黄色のお陰で美しさが際立ちます。
そのくせ傘は黄色と思いきやオリーブ色を帯び、この配色が神がかり的。

本種は元々広葉樹林に生える種ですが、不思議と周囲に針葉の落葉。
図鑑でもそのような写真をちょくちょく見かけます。この株もマツの樹下でした。

■ 2009年08月08日 撮影

色々なフィールドで出会う本種ですが、ここ最近良い写真が撮れてませんでした。
でも今回はこれベスト!って感じの典型的かつ大型の個体に出会う事ができました。
雑木林の中で地味なキノコを足元に発見。しゃがんでみると・・・黄色い!
傘がオリーブ色の図鑑で良く見る姿です。この姿が見たかったんですよね〜。


■ 2009年08月08日 撮影

傘は地味ですが、裏返すと目が覚めるような真っ黄色!!!


■ 2009年08月08日 撮影

記念に網目を拡大してみました。凄くハッキリしていて若干キモいです。
Boletusの仲間には網目を持つ種が多いですが、本種のはホリが深い?
網目の立体感がかなり有るので、管孔の延長になってるのが分かります。

■ 2009年08月16日 撮影

傘が黒いですね。まぁやたらと濃いオリーブ色なんですけど。

■ 2010年06月29日 撮影

珍しく大群生している姿を見ました。単生が多い印象が有るんですが・・・。
道沿いに20株くらい連なって生えていたので、大興奮して撮りまくりました。
近くにヤマドリタケモドキが有り、傘の色が褐色気味なのでスルーしかけました。


■ 2010年06月29日 撮影

今思えばちゃんと引っこ抜いて裏側を撮っておけば良かったと後悔してます。
本当に傘の色合いが個体によって違いますね。オリーブ系は共通ですが。
図鑑的には2009年撮影の2枚が典型的な個体なのではないかと思っています。

■ 2011年08月20日 撮影

属名が変更されてから初の更新ですね。何と言うか不思議な気分になります。
そう言えば↑でもイグチ属にしては〜と言ってるんですよね。前兆だったか?


■ 2011年08月20日 撮影

こうして見るとホント独特なカラーリングですよね。特に傘の色が印象的です。
管孔や柄が黄色いのに傘の表面が何とも言えない独特な地味さで味が有ります。
確かに味が苦いってのも異質だったなと言われてから気付くこの遅さ・・・。

■ 2011年09月02日 撮影

久々に見た傘が黄色い個体。2007年07月08日発見とほぼ同じ場所です。
他のフィールドで見たのはどれももっとオリーブ色が強く出るんですよね。
ここの個体は特に薄いようで、今回発見した個体は傘が完全に黄色でした。
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