■Rhizopogon roseolus (ショウロ)

■ 2009年03月15日 撮影

こんな時期に、しかも浜辺でキノコ狩り・・・いやキノコ「掘り」とは驚きました。
我が国では古くからその存在を知られて来ました。高級キノコとして有名ですねー。
漢字では「松露」と書きます。昔はマツの精気が集まった物と思われてたのが由来。
発赤時期が早春と晩秋。浜辺のクロマツ林に発生するのが特徴です。

典型的な外生菌根性菌であり、クロマツの根の表面に菌糸を展開します。
これがマツの成長を助けるので、菌糸をわざと接種すると言う事も行われます。


■ 2009年03月15日 撮影

掘り出すとこんな感じです。まるで小さなジャガイモのような歪んだ球体です。
表面は黄褐色で所々赤みを帯びます。また傷付けると赤変するのが特徴。
写真では見えませんが、基部に1本、太い根状菌糸束を持っています。


■ 2009年03月15日 撮影

切ってみました。内部はやや黄色い白色。非常に細かいスポンジ状です。
これがショウロのグレバ。熟すと少しずつ色付き始め、やがて褐色に変化します。
最終的には自己消化を起こして内部が溶け出し、胞子を拡散します。
こう見えて遺伝的にはヌメリイグチに近しいキノコだと言う事が分かりました。
進化の段階で地上に潜り、管孔を形成しない方向へと進化したのだそうです。

上品な香りを持つキノコとして珍重されてきた美味な食菌です。結構有名人ですよ?
ただし本当の意味で美味しく頂けるのは内部が色付いていない若い個体のみです。
内部が溶けていなければ褐色でも食えますが、料理が流出した胞子で汚れます。
香りは爽やかな果実臭で、加熱しても干しリンゴのような不思議な食感です。
オススメはお吸い物、茶碗蒸し。通は塩焼きにして酒のツマミにでもどうぞ。


■ 2009年03月15日 撮影

こんな場所に生えてます。・・・キノコ出そうには到底見えませんが。

■ 2009年03月15日 撮影

そう、当然砂浜なので砂地に生えてるんですよね。いや、埋まってる・・・?
地上に顔を出した個体は既に熟している事が多いので、ねらい目はやはり地下です。
一株見付けたら、道具を用いて周囲を浅く掘り返してみましょう。根気が必要ですよ。
中から白いしっとりとした個体がボコボコ出てきたらラッキー!

■ 2009年03月15日 撮影

こんなに分かりやすく顔を出している事も有ります。どうです?探してみたいでしょ?

■ 2009年03月28日 撮影

もう旬が過ぎたかと思いましたが、再度海岸を訪れると・・・有ります有ります。
熊手で乾いた砂を掘り返すと、中から新鮮なショウロがポロポロと出て来ました。
ただし同時に老菌も多く見られました。もう発生は長くなさそうです。

■ 2009年03月28日 撮影

地面を掻いた瞬間、気が付いたのですが、遅かったー!ちょっと傷付いちゃいました。
熊手と比べてもその大きさが分かるのではないでしょうか?かなりの大物でしたね。
何せ石にしか見えないものですから、顔を出した自然体は探すのに根気が要ります。


■ 2009年03月28日 撮影

掘り起こしてみました。大きい!これくらいのサイズならば文句無しです。
これだけ表面が白ければ、中はまず間違い無く真っ白で食べ頃と思って良いです。
せっかくなので、塩焼きにして頂きましたが、これは酒のツマミになるなぁ・・・。

■ 2010年03月13日 撮影

今年初の更新なのですが、その嬉しさよりも画質が気になってしまう結果に。
デジカメと画像縮小ソフトを変えたら、えらい写りが良くなってしまいました。

暖かい日が続いていたので、そろそろかな?と行ってみましたいつもの海岸。
予想していた通り顔を出していました。ただまだ本調子ではないみたいですね。
あと1〜2週間もすれば本格的に動き出すはず。また竹の熊手持って行こうかな。

■ 2011年03月19日 撮影

早朝から知り合いの方のたっての希望で一緒にショウロ掘りに行ってきました。
時期的に海岸が怖かったので、短時間で切り上げて早々に引き上げましたけど。
海岸なので日光を遮る物体が無く、変な色に写ったので若干補正かけてます。


■ 2011年03月19日 撮影

引っ張り出してみました。右側に見えてるのが根のような根状菌糸束です。
雨が少なく少し心配でしたが、乾燥した砂浜でも元気な姿を見れました♪

■ 2011年03月19日 撮影

これは流石に食べるには古いですね。地表に出て表皮がひび割れています。

■ 2011年03月19日 撮影

割ってみました。内部は真っ白でスポンジのように細かな穴が開いています。
・・・でも真っ白なので良く分かりませんね・・・。ちなみにこれくらいが食べ頃。


■ 2011年03月19日 撮影

別個体ですが一緒に紹介。「麦松露」の時期を過ぎ、食用不可状態になりました。
もう少し経つと胞子が流出します。内部は無数の小室が集まりスポンジ状です。
これが食べた時にシャリシャリと言う干しリンゴ様の食感を生み出すのですね。

■ 2011年03月19日 撮影

地表付近に有ったので引っ掻いちゃいました・・・。照れて赤くなってます。

■ 2012年03月10日 撮影

カメラ買い替えましたので、色合いが少し自然になったんじゃないでしょうか?
ショウロは遮光物が無い浜辺なので、どうしてもハレーションを起こすんですよね。
今年はコ○リで幅の調整できる金属製の熊手を購入したので発見率大幅UPでした。
ちなみにこの個体、直径が5cm有ります。超大型個体が多かった気が・・・。

■ 2014年03月15日 撮影

ここ数年大規模な発生が無かったショウロ。今年は当たり年だったようです。
個人的にはそこまで美味しいとは思わないんで写真だけ撮って帰りましたが。

■ 2014年03月15日 撮影

これ完全にエイリアンの卵ですよね。間違い無く何かが産まれると思います。
表皮が破れたのか内部のスポンジ状のグレバ部分が露出してしまっています。
確かにこれが元イグチの管孔の名残だと言われると分からなくもないですね。

■ 2014年03月15日 撮影

やっぱりショウロと言うとこの色合いですよね!ほろ赤い感じがタマラナイ!