■Rickenella fibula (ヒナノヒガサ)
■ 2013年11月17日 撮影 非常に頻繁に出会うキノコではありますが、見慣れすぎてスルーすることが多いです。 雑木林の開けた場所、苔生した場所を好んでひっそりと生えていました。 雨が多い時期、林内の苔が生えた場所を好んで生える可憐なキノコ「雛日傘」。 傘は大きくても1cm以下。全体が鮮やかなオレンジ色の超小型菌です。 あまりにも小さいので見付けにくく、しかも撮影しにくいと言う困り者だったり。 同じくコケから出るオレンジ色の小型種にヒメコガサが存在します。 属どころか科すら違いますが、漠然と紛らわしいかもしれません。 一応全体的な色合いや傘の形状などから判別は難しくありません。 ■ 2013年11月17日 撮影 コケの中から傘を覗かせるこの姿が何ともまぁ可憐なもので。 子実体は全体的にオレンジ色で傘は中央部がやや凹むのが特徴。 大きくても高さが1cm超えるか超えないかですが、 特徴的なのはひだで、柄のかなり下のほうまで長く垂生します。 この角度から見てもひだが柄の途中まで降りて来ているのが分かります。 小さすぎて食えたモンじゃないんですが、こう見えて毒キノコなんです。 意外にも幻覚性部物質を含みます。少量ですけどね。一応注意と言う事で。 毒成分は有名なシロシビンですが、中毒するには何本摂取すれば良いか・・・。 ただし我が国での法規制ではシロシンおよびシロシビンを含む種と言う括りのため、本種も対象となります。 ただし含有量が極めて少ない上に子実体が小型のため、幻覚に対処されるかどうかは微妙なラインです。 ■ 2008年10月13日 撮影 じっくり見ないと分からないんですが、傘や柄に微毛が有ったりします。 これはシスチジアと呼ばれる細胞。その種特有の物で同定基準になります。 細胞ですので当然顕微鏡が必須ですが、本種は肉眼で確認できる珍しいキノコ。 ■ 2008年10月13日 撮影 何か似たような写真ばっかだなぁ・・・。良いの撮れ次第差し替えすっか。 ■ 2008年10月13日 撮影 撮りすぎですね。すみません。コケとの相性が良すぎます。反則です。 コケのサイズと比べると本種が如何に小型のキノコか良く分かります。 ■ 2009年06月06日 撮影 珍しく大型の個体を発見しました。手前の個体で傘の直径が8mm。大きいですよ? 元々傘が目に入れても痛くないくらい小さいキノコなので、1cm近いだけでも大健闘です。 必ずと言って良いほどコケの間に生えるキノコなので、写真映えするので撮ってて楽しい。 ただあまりに小型でデジカメが自動で焦点を合わせてくれません。それはもう手作業で。 ■ 2009年07月08日 撮影 庭先で可憐な姿を見かけたので撮影〜。道と塀の隙間、マツバギクの根元でした。 土はほとんど無いのですが、生えたコケに依存して発生したようです。 色がやや淡いですが、これは雨による退色。随分と雰囲気が違いますね。 ■ 2009年11月02日 撮影 乾燥に強いのかな?今年はこの場所に限らず、フツーに道端などで見ました。 ■ 2015年06月20日 撮影 雨が降り続く梅雨到来。様々な場所のコケの間から顔を出すのは馴染みのコイツ。 小さすぎて撮影する気が中々起きませんが、緑色のコケとのコントラストは抜群。 ■ 2019年06月16日 撮影 そう言えば綺麗に撮っている写真がここ数年無いなと気付き、久し振りに気合い入れて撮影。 コレ実は深度合成を行っており、手前と奥の子実体の間にはかなりの奥行きがあります。 個人的には撮影中、左の傘にアブラムシ?の1種が、右の傘にユスリカ?の1種が奇跡的に来訪したのがツボ。 流石にコレはヤラセできませんからねぇ。 ■ 2021年05月22日 撮影 最近あまり出会えていなかったので久し振りに撮影。 やっぱりコケとの愛称が良いんですよねコイツ。 ただ含まれている成分的にあまり触れたくないってのもあるんですけどね。 あ、物理的にって意味もですが、扱い的な意味でもですけどね。 ■ 2021年05月22日 撮影 自分でも気付いていませんでしたが、どアップの写真って意外と撮ってなかったですね。 と言うことで傘を拡大。若い時ほど確認しやすいですが、やっぱり肉眼的にシスチジアが確認できます。 これがシスチジアだと分かっていないと、ただのうぶ毛にしか見えませんけど。 |