■Russula lilacea (ウスムラサキハツ)

■ 2019年07月13日 撮影

この趣味を始めて比較的初期から見ているのに良い写真が少ない代表選手かも? 子実体が脆く、適度な粘性を保った子実体に中々出会えないベニタケ「薄紫初」です。 初発見時はヒナベニタケかと思ったものですが、柄が部分的に赤くなるので却下でしたね。 夏の広葉樹林のベニタケって感じで、コケ生した場所や落葉の厚く積もった地面で見かけます。 古い写真しか無かったので、やっと見栄えの良い写真が撮影できました。

独特な色合いと傘の質感からあまり紛らわしいキノコが存在しないベニタケです。 ただ良い状態の子実体に中々出会えない種でもあります。


■ 2019年07月13日 撮影

種小名の綴りからも何となく分かりますが、種小名は「ライラック色」を意味します。 ただし色素が失われやすく、成長の進み具合や天候で雰囲気が大きく変わるので注意。 また傘表面にベニタケ属にしては珍しく著しい粘性を持つのが特徴です。


■ 2019年07月13日 撮影

コチラは裏側です。全体的に脆いのでキレイに抜き取るのも困難です。 ひだは白色ですが、幼菌時は傘が内側に巻いていて良く見えません。 柄は個体差はあれど赤紫色を帯びる点に注目しましょう。 ちなみに右上はヒイロハリタケの菌糸です。

味は温和です食べられると言う話は聞きません。 ベニタケ科は基本的に肉がボソボソですし、食用価値は無いようです。

■ 2009年08月06日 撮影

旧TOP写真だった子実体。幼菌と成菌が並んでいて実に萌えでした。


■ 2009年08月06日 撮影

強く引き抜こうとすると柄が折れたり、傘が破れたりするほどの儚さ・・・。 ひだは白色で互いに脈で連絡しています。 上の写真もですが、ISO感度の設定をミスってノイズだらけになってます。 縮小で無理やりそれっぽく見せられました。

■ 2006年10月03日 撮影

極めて綺麗な状態の個体を発見しました。本当に淡い赤紫色が綺麗です。 決してハデではありませんが、この地味な感じが逆に「和」な雰囲気。 傘に粘性が有ると言うのも納得。垂れている水滴はネバネバでした。

■ 2007年07月22日 撮影

本種の傘は雨に濡れるなどして水分を含むと粘性を発揮。特に幼菌はヌメヌメ。

■ 2009年08月06日 撮影

この時期はベニタケ科キノコの独壇場です。本種も例外ではありません。 非常に脆いキノコなので、雨での傷みが酷く、すぐにボロボロになります。 ただろくに雨が降っていないので、本種もこんなに綺麗な姿で立っていました。 乾燥が進むと表皮がまばらに取り残され、アイタケのようなひび割れ模様が現れます。

■ 2011年10月01日 撮影

久々に見た気がしますね。本種は比較的他のキノコが出ていない時に見る気が。 傘のぬめり具合が独特なので、湿時は一目見てすぐにコイツだと分かりますね。

■ 2016年09月17日 撮影

あまりにも久し振りに撮影したのでまた縦長構図を撮るの忘れちゃいました。 TOPの写真がずっと気に入らないので綺麗に撮ろうと思っていたのに・・・。 と言うか構図が面白い。オセロみたいに挟まれて変わっちゃいそうな感じ。

■ 2020年07月12日 撮影

久々に地元の自然公園へ様子を見に行きました。 するとちょうど公園の管理の一環として草刈り業者さんが入っちゃった模様。 色んな所でキノコは消し飛んでいましたが、この子らは辛うじて避けていました。 ひょっとすると業者さんが上手く避けてくれたかな?
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