■Russula subnigricans (ニセクロハツ)

■ 2011年08月26日 撮影

実はずっと出会いたいと思っていました。シイ、カシの林に発生する大型菌です。
和名は「偽黒初」。その名の通りクロハツに非常に良く似たキノコです。
見た瞬間に違和感を感じ、詳しく調べてみて本種として載せる事にしました。
この個体は比較的古い個体で水分を吸っているためかふやけた感じになってます。


■ 2011年08月26日 撮影

傘の色が灰褐色スエード状でクロハツと比べて明らかに淡い印象を受けます。


■ 2011年08月26日 撮影

裏側を見るとひだが非常に厚くて疎、色は白ではなくクリーム色をしています。
え?赤い?これが実は結構重要な特徴です。クロハツとの大きな違いになります。
また柄に最初から色が付いており、傘より淡くなるのが一般的のようです。

実は本種は傷付いたり老成したりすると肉が赤変しますが黒変しません
これが本種とクロハツとの決定的な見分け方。確実に覚えなければなりません。
クロハツならばここまで傷んでいれば真っ黒になっていても不思議は無いハズ。

クロハツは食べられなくもないのですが、本種は致命的な猛毒キノコです。
毒成分はつい最近まで不明とされていましたが、2009年にその解明に至りました。
まず骨格筋が破壊され、その溶解物が様々な臓器に障害を引き起こすメカニズム。
重篤な症状に陥る事も多く、神経、呼吸器、消化器系に大きなダメージを与えます。
確実な治療法は無く、また少量でも短時間で作用する、恐ろしい毒素なのです。
ごく最近も死亡事故が発生したばかり。同定はホント慎重に行って下さいね・・・。

■ 2012年08月25日 撮影

実況動画を撮影中に突然出会ったニセクロの大群生!辺り一面ニセクロだらけ!
今まで他の場所で何度か見ましたが、ここまでの規模の群生の発見は初めて。
しかもどの個体も本種らしい外見的特徴が良く出ていて、録画止めて撮りまくり。


■ 2012年08月25日 撮影

この独特の灰褐色こそ図鑑で見る本種本来の色合いと言う感じですね。
老成すると赤みを帯びるため、雨に濡れると本来の色合いが失われる模様。
しかもこの個体かなり大きく、手前の個体が傘の径が15cmは有ったでしょうか?

■ 2012年09月15日 撮影

ニセクロは長い間多湿環境に置かれるとこのように茶色っぽくなるみたいです。
本来はあまり色味の無い灰色っぽい色合いなので、見た目の変化に注意ですね。

■ 2012年09月15日 撮影

毎年何度も通った道なのですが、慣れたせいか良く発見できるようになりました。
もしかしたら今まで普通にクロハツだと思って先入観から調べなかったからかも。
この個体も実況中に発見したのと同じくらい大きい個体。意外と居るものですね。