■Strobilomyces confusus (オニイグチモドキ)

■ 2014年07月08日 撮影

イグチの中でもちょっと異質なオニイグチ属。モノトーンな感じが格好良いです。
その名の通り同科のオニイグチに極めて良く似たニセモノ「鬼猪口擬」です。
ブナ科樹木が多い森でないと見られず、里山の雑木林の常連さんです。
本属菌はどれも外見が良く似ていますが、本種は傘の様子ですぐに分かります。

傘の表面はツノのような黒い鱗片でビッシリ!何ともゴツい雰囲気です。
実がこれがモドキの特徴。オニイグチもコオニイグチも綿毛状なのです。
本種も一応繊維状なのですが束になって固まり、触るとかなり硬い質感。


■ 2014年07月08日 撮影

しかも柄も黒くてやはり黒い鱗片で覆われます。かなり格好良いです。
そのくせ管孔部は白いと言う不思議。しかし傷付いたり老成で黒変します。

とまぁこんな感じでとても食う気は起きませんが、実は食菌なんですよね〜。
樹脂っぽい香りを持ち、バターで煮込むと美味しいそうで。ただし幼菌限定。
比較的奇抜な外見を持つ本属菌ですが、有毒種が少ないのも変わってる?

■ 2007年07月07日 撮影

別のフィールドで発見した老菌です。既に管孔等全体が黒化しています。
あとは朽ちてゆくだけ、と言った状態です。それでも傘の突起は健在。
オニイグチ科は「これ!」って特徴が少ないですが、本種は比較的楽かな?

■ 2007年07月13日 撮影

うわぁ本当にモドキっぽい個体ですね〜。やっぱりこうでなくては。
傘表面の角状突起が凄いですね!しかも雨に濡れて輝いてます。結構綺麗!
そして初めてモドキっぽい柄を見れましたね。柄にまで荒い鱗片が有るのね。
にしても凄いイグチですね・・・。存在感有りまくりですよ。

■ 2007年07月13日 撮影

ちゅうかモドキの方が鬼っぽくない?このトゲトゲしさとかさぁ・・・。
にしても、今まで見た中で一番キレイな個体だったなぁ、この子。

■ 2011年08月06日 撮影

すっごい久し振りな気がする。何せ2007年から全然出会ってませんからねぇ。
中間的な個体は掲載に困るんですが、これだけ鱗片が尖ってたら本種で良いかな。
食えると言われても、いくら幼菌でも、本種だけは絶対に口にしないでしょうね。

■ 2014年07月08日 撮影

TOP写真差し替えがやっとできました。久々に立派な群生に出会えましたね。
裏側から見るとその黒と白を基調としたデザインに惚れ惚れしますね。
管孔部分が傘表皮と柄から離れている様子はキクバナイグチ属似かな?

■ 2014年07月12日 撮影

今年は大発生!色々な場所でこうも見付かるのはかつて無い気がします。

■ 2014年07月12日 撮影

明るい緑をバックに黒く彩度の低いキノコを撮るのは難易度高いですわ・・・。
色調補正して何とかこんな感じになりましたが色移りが酷かったですね。
しかし黒くて鋭い重厚感有るトゲは実に見応え有りますね。魅力的な種です。
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