■Strobilurus ohshimae (スギエダタケ)

■ 2013年11月16日 撮影

今まで何度か出会ってはいたのですが、傷みが激しく悪く掲載見送り。
と言うか晩秋のスギ林とか行かないから載せれなかったってだけです。
和名「杉枝茸」。非常に分解されにくいスギ材に発生する数少ない種。
この時期のスギ林で見れるキノコはコイツくらいのものでは・・・?
種小名は標本採取者の故大島広氏に因み、命名者は故本郷次雄氏です。


■ 2013年11月16日 撮影

傘は白色で中央はねずみ色。表面に細かな繊毛がビッシリ生えてます。
湿時粘性が有るので見えづらいですが、乾燥時は繊毛が良く分かります。
また傘に厚みが無く、特に周辺部は極薄なのでひだが透けて見えます。


■ 2013年11月16日 撮影

裏返してみました。ひだは白色でやや粗。柄に対して上生〜離生します。
特徴的なのが柄で、黄褐色ですが頂部のみ白色。全体に繊毛が生えます。
この繊毛のせいで光にかざすとビロードのように光が反射して見えます。

小型ですが冬近くまで、しかもスギ林で採れる食菌として知られます。
本来は時期的にも環境的にもキノコに乏しいので貴重なのでしょう。
ただ味に多少クセが有るので、食べれなくもない程度の扱いみたいですね。
ちなみに香りを嗅いでみましたが、爽やかなキノコ臭が心地良かったです。

■ 2013年11月09日 撮影

小型の子実体はほぼ純白なのですが、一定の大きさ以上は傘に色が有ります。
にしても超難分解性のスギの葉や枝を分解するとは中々の強者ですな。

■ 2013年11月09日 撮影

本種の何が困るって生えてる環境的に暗くて写真が撮りづらいって事なんです。
手入れのされていない放置されたスギ林道での撮影は困難を極めるのですよ!
この時はわずかな木漏れ日に照らされて良い感じに写真を撮る事ができました。
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