★Suillus grevillei (ハナイグチ)

■ 2013年09月14日 撮影

カラマツ林を代表するキノコと言えば、やはり本種しか無いでしょうね。
絶大な人気を誇る美しいイグチ「花猪口」です。私の地域では貴重品です!
シロヌメリイグチが有るなら・・・と言う読みは大当たりだったようです。
本種の場合は「リコボウ」や「ラクヨウ」と言った地方名が有名ですね。
デジカメ買い替え直後で設定をミスり良い写真が無く、やっと差し替えです。


■ 2013年09月14日 撮影

傘は基本赤褐色で黄色いタイプも有ります。また強烈なぬめりを持ちます。
写真でもそのテカり具合が分かるかと。湿時は更に光沢を増して凄い事に!
流石はヌメリイグチお仲間ですね。雰囲気も何となく似ていませんか?


■ 2013年09月14日 撮影

引っこ抜いてみました。本種ならではの形状とカラーリング。これは独特です。
幼菌時は粘膜が管孔部を覆っており、管孔は見えなくなっています。
成長と共にこの皮膜は破れ、柄の中程に粘液質のつばの痕跡として残ります。
管孔は黄色で柄は基部が傘と同色で上部が黄色。上部に網目を持ちます。

ある程度キノコに詳しい方ならすぐ分かりますね。優秀な食菌として有名です。
そのぬめりを生かすならば何と言っても煮物や汁物が相性バツグンですよ。
鍋に入れておろしポン酢でツルッと頂きました。秋の味覚ですね。感謝感謝。
シロヌメリイグチも同時に食べましたが、風味では本種が明らかに格上!

■ 2008年10月12日 撮影

初めて発見した場所です。色合い的にヌメリイグチか?とも思いましたね。
幼菌時鮮やかな赤色ですが、時間経過と共にぬめりも弱く、色も淡くなります。
カラマツの落葉を被って何ともそれらしいお姿。キノコ狩りの醍醐味すなぁ。

■ 2013年09月14日 撮影

可愛すぎるでしょうコレは。食べ頃なんですが可哀想で採れないよ!
この段階ではつばが完全に管孔を覆っており、イグチらしくない形状です。

■ 2013年10月05日 撮影

地元で雨があまりに少ないので腹いせに突貫したこの年二度目の富士登山。
とにかく目に付いたのが本種。至る所で出迎えてくれ、若干見飽きましたね。
この時期は本来終わりがけのはずですが、気温が低いためか最盛期でした。

■ 2013年10月05日 撮影

車中泊した駐車場に生えてるとは思いませんでした。富士山、流石です。
この日は寝るのがキツいくらい雨が降っており、朝起きると周囲はビシャビシャ。
しかしお陰でヌメリに長けた本種は最高のコンディションだったと思います。

■ 2013年10月05日 撮影

雨のお陰で実に本種らしい姿を多数拝めました。前菜としては最高でしたね。
しかし放射線量が高かったためか採ってる方はあまり居なかったような。

■ 2017年09月16日 撮影

台風の亜高山帯針葉樹林にて発見。天候のせいで発生量が少なかった模様。
キノコ狩人が多い場所なので、先客にかなり採られてしまったようです。


■ 2017年09月16日 撮影

ところでこの場所、トウヒやコメツガばかりでカラマツが無いんですよね。
ハナイグチはカラマツ属の樹種にしか菌根を作りません。見落としたのかな?
やや小振りと言うのもありますが、傘の色の彩度が少し低いような気がします。
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