■Tolypocladium longisegmentum (ヌメリタンポタケ)

■ 2023年02月25日 撮影

地元で毎年大発生する菌生冬虫夏草。その中でも最も発生量が多い種です。 ずっと県外でしか見付けられていなかったので、地元で見られるのは嬉しいです。 広義のアミメツチダンゴを宿主とし冬〜早春に最盛期を迎える季節外れさん。 「タンポ」を漢字でどう書くかが分からないのですが、和名「滑タンポ茸」です。 通称は「ヌメタン」。キノコの少ない時期の貴重な存在です。

同時期に発生する「タンポタケ(春型)」と呼ばれている種に極めて似ています。 成長すると明確な差が出ますが、幼菌時は嫌がらせかってくらい似ているので注意。 このフィールドでも混生していて紛らわしかったですし。 ちなみに本来のタンポタケと春型タンポはまた別種みたいなんですけどね。


■ 2023年02月25日 撮影

子実体は太い柄の先端に丸い結実部が形成される典型的なタンポ型。 色は光に当たると真っ黒になってしまいますが、基本的には褐色系。 結実部は褐色で柄は黄色〜オレンジ色です。 また和名にもあるように結実部に粘性があり、 実際に周囲のゴミが付着するくらいには強い粘性とニスを塗ったような光沢があります。


■ 2023年02月25日 撮影

断面を作成してみました。宿主のアミメツチダンゴは比較的浅い場所に居ることが多いです。 また不思議と真横から出てその後上に伸びる子実体が多いですね。 途中で曲がることで安定感を増そうとしているとか?


■ 2023年02月25日 撮影

帰宅してクリーニング後に黒バック撮影してみました。 こうして見るとツチダンゴからニョキッと出ている感じが分かりやすいですね。 注目すべきは柄の黄色さです。 見た目が紛らわしいタンポタケ(春型)は基部が白いので、肉の色を見なくてもココで判断できます。


■ 2023年02月25日 撮影

結実部は球形。すでに陽の光を浴びて少しオリーブ色を経て黒変しつつあります。 個人的に本種の個性的な特徴だと思っているのは子嚢殻の突出です。 結実部表面にビッシリ並んでいる点が子嚢殻の先端なのですが、 本種は子嚢殻の先端の周囲も盛り上がるのです。 他の菌生冬虫夏草は子嚢殻先端のみが突出するものが多いので、この見た目は重要です。


■ 2023年02月25日 撮影

ちなみに宿主のアミメツチダンゴは生きています。 しかし胞子の形成阻害を受けているようで、割ってみると胞子の量が少ないです。 それにしても宿主のサイズのワリに冬虫夏草の子実体が大きいですよね。質量保存の法則無視してす。


■ 2023年02月25日 撮影

TOPに据える写真は黒バックと胞子をセットで載せたかったんですよね。 クリーニング後に少し追培養を行い、無事に自然放出の子嚢胞子を撮影することができました。 子嚢胞子は糸状で9〜11個の二次胞子に分裂します。 この場合は前者ですね。 両端の二次胞子だけが小さいのが本種の胞子の大きな特徴です。

ちなみに11個になる時は両端の二次胞子これが更に2つに分裂するのですが、 どうも個体差ではなく系統のようなんですよね。 同一フィールドではどちらかのパターンしか見られないみたいなので・・・。


■ 2023年02月25日 撮影

二次胞子を油浸対物レンズで撮影してみました。 通常の二次胞子と両端の二次胞子のサイズの違いが良く分かりますね。 注目すべきは細胞の端に内包物の無いプラグのような部分が存在すること。 これ他の冬虫夏草の二次胞子にはあまり見られない特徴で、図鑑のスケッチにも描かれています。

宿主もですが、本種も食不適と思われます。毒は無いんだとは思うんですが、 基本的に菌生冬虫夏草って見た目的に食べれるとか思えないんですよね。

■ 2018年04月30日 撮影

初遭遇はK.Y.氏主催の地下生菌オフ会だったんですが、ちょっと予想外な出会い方でした。 このオフ、フィールドに詳しいアメジストの詐欺師氏も一緒に参加されていたのですが、 そのアメさんが「タンポタケは案内できる」と紹介した種がコレだったのです。 そのため本種がヌメタンだと判明した時はアメさんは大層驚いていました。


■ 2018年04月30日 撮影

旧TOP写真だったのですが、発見時期的にもかなり老成しており、子実体が少し萎縮していました。 この子実体はまだマシですが、本種は老成すると先端から黒く萎縮することが多いのです。


■ 2018年04月30日 撮影

野生状態では分かりにくいので帰宅後にクリーニングして黒バック撮影してみました。 柄が表面も内部も黄色い様子が良く分かりますね。 結実部は最初褐色ですが、成熟するにつれて黒変し、少し萎んでしまいます。


■ 2018年04月30日 撮影

本種と紛らわしいのが同時期に出る春型タンポタケ(実際には別種)です。 同じく暗色の結実部を付けるのですが、この柄の黄色さが決め手です。 春型タンポタケは柄を切断すると内部が白く、表面も淡い色合いなので。


■ 2018年04月30日 撮影

結実部は老成して黒く萎縮していますが、粘性の名残りはしっかりとあってテカテカです。 流石にここまで老成していると自然放出の子嚢胞子は採取できませんでした。


■ 2018年04月30日 撮影

子嚢胞子は放出させられなかったので、結実部をスライドガラスに擦り付けて無理矢理胞子採取。 ただこの方法では糸状を維持できないので、二次胞子に分裂してしまいました。 その後リベンジできはしたのですが、黒バックを撮らなかったりで完璧な情報を揃え忘れ、 本当のリベンジは2023年になってしまいました。

■ 2018年04月30日 撮影

自分が最初に発見した子実体。どうやら不稔で終わってしまったようですね。 掘ってみると1つのアミメツチダンゴから2本出ていました。 先端部が萎縮する傾向ですが、他のタンポタケ系の幼菌って黒変せずに全体が萎れるんですよね。 このような老成のし方は本種ならではって感じです。

■ 2018年04月30日 撮影

K.Y.氏が作成した断面を撮影させて頂きました。先端部がかなり黒いですね。 この場所では不思議と宿主の側方から発生しているものが多かったです。 やはりこうして見ると先端部だけがしおれたような印象を受けますね。

■ 2019年01月14日 撮影

年始にガガンボ氏と行ったプチ地下生菌オフにてなぜか見付かってしまったヌメタン。 と言うかまだ1月だと言うのにもう出てるのかよ!気が早すぎるぞ・・・。

■ 2019年01月14日 撮影

ガガンボ氏との地下生菌探索終盤。ツヅレシロツチダンゴ近縁種などが見付かり個人的には満足! と意外にも綺麗なアミメツチダンゴとヌメタンのコンビを発見! 流石にまだ幼菌のようですが、妙に絵面が良いのでしっかりと撮影しました。


■ 2019年01月14日 撮影

基部の黄色さでヌメタンだとすぐに分かりますねぇ。 でも気になったのはむしろアミメツチダンゴの綺麗さのほうでした。 非常に鮮やかな赤みを帯びたオレンジ色をしていて、こんな色は初めて見たかも知れません。

■ 2019年01月26日 撮影

ついに地元にて菌生冬虫夏草の大発生坪を発見することができました! 今まで地元ではSSRを除けばハナヤスリタケくらいしかトリポは見付けられていませんでした。 この場所ではハナヤスリはもちろん、本種や春型タンポも1ヶ所で見られます。 やっぱりヌメタンってこんな感じで複数本子実体出やすいですよね。

■ 2019年01月26日 撮影

以前どろんこ氏に案内して頂いた菌生冬虫夏草の発生坪、その雰囲気を覚えていたのが大きかったです。 何か似た雰囲気だなと思って車を停めてみれば・・・経験則って大事ですね。 このテカテカの結実部、良いですねぇ。


■ 2019年01月26日 撮影

掘ってみると意外と長くて焦りましたが、何とか掘り出すことができました。 周囲を太い根に囲まれているので断面は流石にムリでしたね。


■ 2019年02月05日 撮影

ちなみに本種は初発見時に未分裂の子嚢胞子を見逃してしまっていました。 そのためこの子実体は持ち帰ってケースに土と一緒に植え、追培養を行いました。 以前はサキブトタマヤドリタケをカビさせましたが、流石にここまで成長してたらミスりませんよ。 ちゃんと胞子観察できました。分裂してますけど。

あと気になったのは胞子を吹いた段階で子実体が先端部から縮んだことです。 野外でも真っ黒になった結実部および柄の中ほどまでの上半分くらいが萎びた状態を良く見かけます。 追培養でも同じ現象が起きると言うことは本種の性質なのかも知れません。


■ 2019年02月05日 撮影

やっと未分裂の子嚢胞子を観察できましたー!苦労したー・・・。糸状で長さは370μm前後。 本来二次胞子の数は減数分裂のため2の自乗の個数になります。 ですが本種は両端の胞子が極端に小さく、小さい胞子2個と大きい胞子7個の9個の二次胞子に分裂します。 また小さい胞子はさらに2つに分裂することもあり、この場合は2つ増えるので11個になります。 そして両端の小さな二次胞子が分裂するか否かはタイプによるのだそうです。 そのため9個に分裂するタイプの子嚢胞子が後に11個に分裂する、またその逆も無いのだそう。

■ 2019年01月26日 撮影

これ、発見時は強い日が射していたこともあり、てっきりタンポタケの春型だと思ってました。 柄の色でそう判断したのですが、後日衝撃の事実が判明。


■ 2019年02月16日 撮影

まぁこのページに載ってる時点でネタバレですが、これどう見てもヌメタンですね。 実は実況撮影中に子実体を踏んでしまったのですが、砕けた子実体の肉の色を見てビックリ。 どう見ても春型タンポではありませんでした。でも写真見返したら結実部の色で気付けよって思います。

■ 2019年02月16日 撮影

実況撮影中に落ち葉を掻いていたらその下から出て来た美しい子実体です。 落ち葉に完全に埋もれていたためか日光に当たっておらず、色も黒ずんでいません。


■ 2019年02月16日 撮影

時間もあまり無かったので簡単に断面を作成してみました。 今回は隅々まで観察したかったので採取しました。


■ 2019年02月17日 撮影

クリーニングした状態を黒バック撮影してみました。 子実体が宿主のアミメツチダンゴからズドンと直根状に生えています。 こうして人工照明下で見るとなおさらですが全体的に黄色みが強いですね。


■ 2019年02月17日 撮影

結実部を拡大してみました。和名の通り粘性を持っています。 綺麗なタンポ形で黄褐色〜帯緑褐色と表現され、確かに少し緑色っぽさが感じられます。 また無印タンポタケの子嚢殻が先端だけがポチッと突出しているのに対し、本種は周囲の肉ごと盛り上がります。


■ 2019年02月17日 撮影

この断面を見たいがために採取したようなものです。 子実体が曲がりくねっていたため、折って刃の幅を狭くしたカミソリで慎重に切断しました。


■ 2019年02月17日 撮影

最大の特徴は多少の濃淡はあれど肉がくすんだ黄色だと言うこと。 外見の似た春型のタンポタケは内部が完全に真っ白なのです。 なので仮に2種が混生していても、どこかを切って肉の色を見れば簡単に見分けられます。


■ 2019年02月17日 撮影

宿主となっているアミメツチダンゴの断面を観察すると胞子の発達抑制が起きています。 黒くなっていうる部分も多少はありますが、どうも胞子は正常に形成されていないようです。 またどうやって外皮を貫通して出てくるのか疑問でしたが、左側の外皮を見て謎が解けました。 ズドンと突き抜けるのかと思ったら染み込むように通り抜けているのですね。 外皮断面の網目が本種の菌糸が混ざったことでボヤケているのが分かります。

■ 2019年03月16日 撮影

一月近くが経ち、久々に訪れてみると残っていたのは朽ちる寸前の子実体がコレだけ。 元々春のトリポの中では活動開始が早い種なので、この時期くらいが限界なのでしょう。 しかしこんなに真っ黒になっちゃうんですね。

■ 2020年01月03日 撮影

新年一発目のキノコ狩りは地下生菌探索!でもまぁコイツは居ますよねー。 珍しいツチダンゴが出たりしましたが、本種も結構立派なのが見付かったので撮影。 やっぱりヌメタンは動き出すのが早いです。


■ 2020年01月03日 撮影

まだ幼菌かと思ったら結構立派なサイズになっていました。 てことは12月くらいから動き出していたのでしょうね。 にしても若い時は柄が鮮やかな色合いですね。 これくらいの色なら春型タンポとの区別も容易なんですが・・・。

■ 2020年01月03日 撮影

メインの観察対象はアミメツチダンゴのほうだったんですが、流石にコレは見逃せない。 この段階でこれだけの数の子実体が発生しているなら、成熟したらさぞ格好良いハズ。 近所で10分くらいで来れる場所なので、定期的に観察に来ますかね。


■ 2020年03月01日 撮影

流石は俺が見込んだヤツだ・・・2ヶ月後に訪れると見違えるような素晴らしい姿になっていました。 春型タンポは多くても1つの宿主から2本ですが、本種はこんな感じ4〜5本の子実体を出すことが結構あります。 やっぱブワッと密集している姿は冬虫夏草に限らず見栄え良いですからね。


■ 2020年03月01日 撮影

良い感じに集まってるのでせっかくだからとマクロ撮影。 このテカリと子嚢殻周辺の突出の仕方がまさにヌメタン。

■ 2020年03月01日 撮影

こう言う中間的なヤツが春型タンポと区別しづらいんですよね。 結実部の光沢は老成で消失しますし、柄の色も春型タンポに似ています。 それでも表皮が剥げた部分が黄色いので本種だと分かります。

■ 2020年03月01日 撮影

これ他のタンポタケでもそうですが、宿主の横から出ていることが多いんですよね。 深い場所に宿主がある場合は真上に伸びたりしますが、やっぱこれ土中を通りたがってる? 確かに宿主から直接出ると乾燥が怖いですからね。

■ 2020年03月01日 撮影

コレくらいが本種のベストコンディションかな?何か・・・重そう

■ 2020年03月01日 撮影

やっぱり群生するのは被写体的にポイント高いですね。 左の子実体は成長途中で結実部が傷付いてしまったみたいです。それでもちゃんと成長するんですね。 損傷部分は子嚢殻が形成されませんでしたが、表皮は形成されたようで周囲と同じ色になってます。

■ 2021年02月20日 撮影

最近地元で非常に状態の良いヌメタンに出会えるようになったのでTOP写真を変えても良いかなと考え中。 しかしそう言う時に限って状態の良いのが無かったり、撮影に夢中で断面作成と採取を忘れたり・・・。 これも好例。結局断面作成し忘れて黒バックと結実部拡大の練習になりました。


■ 2021年02月20日 撮影

掘ってみたらやっぱり同一宿主から発生していました。柄も短くて良い標本ですね。 そしてやっぱり宿主の側方から出るんですよね。別にそこがヤワいってワケでもないと思うんですが。 真上から出たほうが距離は短く済むのにね。


■ 2021年02月20日 撮影

ヌメリタンポタケはやっぱりこの結実部のニス状光沢ですよね。 他の菌生冬虫夏草でも幼菌の頃は似た光沢を持つこともありますが、本種の光沢はダンチです。 あと光沢のお陰で立体感が分かりやすく、春型タンポタケとの違いが分かりやすいと思います。 春型タンポが子嚢殻の先端部だけが突出するのに対し、本種は周囲もこんもりしているのが確認しやすいです。

■ 2021年02月20日 撮影

妙にアクロバティックなヌメタンを発見。1株がUターンしていました。 これどう言う経緯でこう伸びたんだろう?地中で宿主の向きは変わらないから、 ヒダナシタケ型みたいに材が転がって方向が変わったワケじゃないでしょうし。

■ 2021年02月20日 撮影

ヌメタンで毎回混乱するのはカラーバリエーションの豊富さです。 同じフィールドでも子実体ごとに色がかなり違うんですよね。 この日は1日で代表的な3パターンが撮影できたので立て続けにご紹介。 まずはパターン1「全体的にオンレジ系」タイプ。結実部が褐色で柄が黄色いものです。 どうも落葉に埋もれたりして日光に当たっていないとこの色になるようで、図鑑に載っているのはコレが多いです。

■ 2021年02月20日 撮影

次にパターン2「全体的にオリーブ色」タイプ。普通に成長して普通に成熟した時はこの色です。 ぶっちゃけこの配色が一番多い気がします。春型タンポと紛らわしいのはコイツらですね。

■ 2021年02月20日 撮影

最後は一番少ないパターン3「中間型」タイプです。結実部がオリーブ色で柄が黄色いものです。 右のものは若干パターン2入ってますが。ページ上から写真を眺めてもこの配色は全然居ません。 どうも綺麗に柄の部分だけ落葉に埋もれているとこうなるみたいですね。

■ 2021年11月27日 撮影

今まで見て来た中で最も発生が早かったのが1月3日の三が日中。 なのでまぁ12月頃から発生は始まっているのかな〜くらいに思ってましたが、まさかの11月! しかも結実部も結構出来上がっています。何か発生時期が良く分からなくなって来ました。

■ 2022年01月29日 撮影

いつもの地元フィールドへ。ここは安定して出ますね・・・ん?何か右のキミ違くない? 右の1個体だけはハナヤスリタケみたいですね、柄が黒いし。

■ 2022年01月29日 撮影

写真では伝わりにくいかも知れませんが、このヌメタン、クッソでかいんですよね。 子嚢殻の形成密度は結実部の大きさに関わらずほぼ同じなので、「子嚢殻が沢山写っている」=「大きい」と言うことなんです。 それを頭に入れて見ると明らかに今までのものより子嚢殻の多さがお分かりになるかと。

■ 2022年04月03日 撮影

コレを見た時は流石に衝撃を受けました。思い浮かんだのは「」でしたね。 最も成長する時期に地面は水分が多く、逆に地上は乾き気味と言う環境が揃うと起きる現象ですね。 柄の成長に表皮が取り残されてだんだら模様になります。 アカネアミアシイグチなんかと同じ状態ですね。しかしコレは格好良すぎないか?


■ 2022年04月03日 撮影

これは流石に冬虫夏草の愛好家さんも印象的だったようで、Twitterに投稿したらウケ良かったです。 ヌメタンは表皮の黒さ肉の黄色さがあってこのコントラストが生まれるんですよね。 同月末に似たような状態の春型タンポを見てますが、ここまでの衝撃は無かったですし。

■ 2023年02月11日 撮影

前年からしんや氏にフィールドの案内を約束していた早春の菌生冬虫夏草オフ。 そのターゲットの1つだったのがヌメリタンポタケでした。 ウチの地元では広範囲に分布している本種ですが、しんや氏のフィールドではサッパリだそう。 恐らくですが宿主のアミメツチダンゴ(広義)の分布が直接の原因のようです。


■ 2023年02月11日 撮影

普段は撮影の邪魔になる直射日光ですが、本種はワリと遮光せずに撮っても映えます。 これは直射日光によって本種の特徴でもある結実部の光沢が際立つからです。 これについてはしんや氏も同意見だったようです。


■ 2023年02月11日 撮影

しんや氏が掘り出した状態を撮影。1個の宿主から複数本発生する本種らしいお姿です。 かなり大きな子実体で、予想外のサイズに採取者のしんや氏もビックリしていました。 なおこの標本は氏が持ち帰って標本となりました。 自分も今年は綺麗なTOP写真への差し替えを狙ってみようかな?

■ 2023年02月25日 撮影

リベンジしようと思い立ったのは先日のしんや氏とのオフ会。 ここでちゃんとした子実体採取しときゃ良かったと悶々としていたんですよね。 この日撮影した子実体が無事TOP写真となりました。やったぜ!


■ 2023年02月25日 撮影

掘り出してみました。断面作成が上手く行けばコチラもTOP写真候補だったんですが、 宿主が浅すぎて綺麗な断面にならず、胞子採取用の採取を優先することにしました。 良く見ると分かりますが、TOPの黒バック写真の子実体はコイツです。 ただ子嚢殻の突出具合的にも未熟だったので胞子を噴出したのはもう1つの子実体でしたけど。

■ 2023年04月18日 撮影

この日は白水氏より依頼を頂き、冬虫夏草を専門に研究したいと言う方々をフィールドへご案内。 流石にヌメタンはもうシーズンオフだろうと踏んでいましたが、しぶとく生き残っているものが複数。 また意外にも参加者の皆様から「鉄器のようで格好良い」と好評でした。 見慣れすぎて特に何も思わなくなっていた私には新鮮な視点でしたね。

■ 2023年12月09日 撮影

以前11月に発生を確認していますが、その時は本当に出始めって感じでした。 12月にもなればもうこの状態まで育つものなんですね。 ただ個人的にはウスベニタマタケとのツーショットが面白くて掲載決定です。
■図鑑TOPへ戻る