■Tricholoma japonicum (シロシメジ)

■ 2014年10月25日 撮影

とある公園の池沿いのマツとサクラの並木に白い巨大なキノコを発見!
これは見た瞬間にその傘の色合いですぐに「白占地」だと分かりましたね。
雑木林にも発生するみたいですが、基本はアカマツに菌根を作るようです。
白い布を地面に敷いたように見えるのが別名「ヌノビキ」の由来かな?


■ 2014年10月25日 撮影

傘は湿時粘性有り。饅頭形からほぼ平らに開き、その名の通り白色です。
最大の特徴は傷付くと赤褐色に変化する事。どこかしら変色しています。
成長時に周囲の物で擦れたのか、マツタケ風の放射状の変色が多いです。
この変色した状態はかなり特徴的で、一度見れば記憶に残りますね。


■ 2014年10月25日 撮影

裏はこんな感じ。ひだは極めて密で白色。古くなると褐色のしみを生じます。
シメジ属菌には多く見られる特徴ですが、ひだが柄に対し湾生しています。
柄は非常に太く、基部は膨らんでいる。内部が中実なのでかなり頑丈です。

食用となるのですが、体質によっては中毒するため要注意扱いですね。
元々肉に苦味が有るので、食べるにしても茹でこぼした方が良いでしょう。
ただ本種は菌輪を描き大発生する事が有り、収量が見込めるのは魅力?

■ 2014年10月25日 撮影

すぐ近くに複数発生していました。菌輪を描くって評判は伊達じゃない。
しかしこの変色を無視して白色を和名に選んだのはちょっと不思議です。


■ 2014年10月25日 撮影

裏返してみて感じるのはこの傘の巻き方ですね。これ実は大事な特徴です。
本種は幼菌時に傘の周囲が強く巻くため、裏側からも傘の表面が見えます。
こんな傘をどこかで見たなと思ったらツチカブリの幼菌の巻き方に似てますね。
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