■Tricholoma muscarium (ハエトリシメジ)

■ 2010年10月23日 撮影

更新する寸前までカンペキにミネシメジだと思い込んでました。和名「蝿取占地」。
その後裏側の写真などを見て本種だと分かりました。何で気付かなかったんだ?
まぁ理由はすぐ近くに毎年ミネシメジが生えてるからですね。油断しました。
確かに今見ると左奥の傘も中央部がボコっと出てますね。まだまだです・・・。

雑木林地上に発生。傘は淡黄色の地にオリーブ色の繊維を持ちます。
ここまでならミネシメジに似てますが、傘の見た目に大きな違いが有ります。
それは傘の中央部が突出し白っぽい事。出っぱってる感、分かります?
また白っぽいと言う特徴はオマケですが、ミネシメジには見られません。


■ 2010年10月23日 撮影

裏側です。ひだは柄に対して湾生し、白色だが後に淡黄色になります。
それより特徴的なのは柄ですね。表面は白色繊維状で上下同幅です。
ミネシメジは基部が膨らむ事が多いので、柄の太さを見るのは有効かと。

自分で言ってて妙ですが本種は美味な毒キノコです。ハァ?ってなりますよね。
と言うのも毒成分は強烈な旨味成分であるイボテン酸とトリコロミン酸なのです。
そのため素晴らしい旨味を持つのですが、一定量を摂取すると中毒を起こします。
錯乱、幻覚、震えなどの悪酔いに似た神経系の中毒症状が現れます。
毒素がハエに対して強い毒性を示すため、古くからハエ取りに用いられました。
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