■Tyromyces incarnatus (アケボノオシロイタケ)
■ 2013年07月28日 撮影 車で走っていた時に目に一瞬入りましたが、最初はヒイロタケだと思いました。 スルーしかけましたが色合いに違和感を覚え降りて見てみてハッとしました。 和名は「曙白粉茸」。赤なのか白なのかハッキリしない名前ですね・・・。 しかしちゃんとした意味の有る名前です。ちなみに命名者は今関六也氏。 夏から秋にかけて針葉樹の朽木上に発生。今回はマツの倒木でしたね。 近縁と思える種が判明しておらず、属は有っても科が未決定だったりします。 ■ 2013年07月28日 撮影 傘はばら色ですが、かなり色の幅が広く、一概には言えない感じですね。 やはり特徴的なのはこの人間の舌の表面のような凸凹した表面でしょうね。 硬質菌のくせに肉が水分を多く含んでいるため透明感が有り本当に舌みたい。 ■ 2013年07月28日 撮影 もう一丁異質なのが柄が有るって事ですね。ちょっと不安定な形状ですが。 管孔は傘と同色〜濃色なのですが、白色の胞子によって白っぽい事も有ります。 そう、この逆の意味の和名は赤い子実体から白い胞子が出るからなんですね。 食毒は不明ですがそれ以前に硬質菌ですのでみずみずしいとは言え食不適。 発生自体が比較的まれな種のようで、見付けたらむしろラッキーくらいかな? ■ 2013年08月08日 撮影 しばらくして寄ってみたら前に幼菌だった個体が立派に成長していました。 撮影した個体は朽ちちゃってました。水気が多いからか寿命が短いのかな? ■ 2014年08月08日 撮影 奇しくも前年と全く同じ月と日に撮影していたとは・・・何て巡り合わせ。 しかも生えているのも同じ倒木。と言うか他であまり見ないんですよね。 一般的な硬質菌と比べて少ないのは確かな気がします。肉質も独特ですし。 ■ 2014年09月07日 撮影 これは普通にヒイロタケと見間違いそうになりました。樹種を見て良かった。 竹林内に倒れたマツの腐朽材に赤い傘。低い位置だと分かりにくいですね。 ■ 2017年07月29日 撮影 久々に見ました。スギ材に発生しているのは初めて見たかも知れません。 針葉樹系のキノコですが、今まで見たものはどれもマツ材から出ていました。 実際に調べてみるとスギからの発生は有るみたい。好き嫌いはなさ気? |