■Urnula craterium (エツキクロコップタケ)

■ 2009年04月05日 撮影

見た瞬間思考が止まりましたね。「・・・えっ」と言うリアクションしてしまった。 こう言うタイプのキノコに出会ったのは初めてです。和名「柄付黒コップ茸」。 これ以上相応しい名前も無いでしょうね。エツキクロコップタケ属と言う少ない種数からなる属です。 黒い子実体を持つチャワンタケの一群に似ていますが、その形状は全く異なります。 地面から生えているように見えますが、実は埋もれた落枝から発生しています。

実は非常に珍しいキノコであり、この発見以降一度も見れていません。 発生時期が中途半端であり、このフィールドが非常に遠方のため、一度リベンジしたいトコロ。


■ 2009年04月05日 撮影

奥の個体を拡大しました。まず目に付くのはその色。全体的に真っ黒です。 また子実体の外側には暗褐色の毛状菌糸がまるで模様のように分散します。 このコップの内部で胞子が作られます。何とも文章で表現しにくいキノコです。 同じ子嚢菌類であるチャワンタケの下に柄ができた、とでも思って頂ければ。


■ 2009年04月05日 撮影

図鑑によると柄は2cmまで、とありますが、柄だけで4cm超えてます。。長っ! どうしてこんな形状に進化したんでしょうか?遺伝子と言うのは不思議なモノです。

言うまでも無いでしょうが食不適です。いや、「食用価値無し」になるのかな? あまり見かけない種ですが、食べるのには適しません。肉は軟らかいんですけどねぇ。 と言うかこれを食べようと思うのは相当勇気が要る事かと・・・。見た目的にねぇ。
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