■Wolfiporia extensa (ブクリョウ)

■ 2008年07月12日 撮影

結構珍しいのだそうですが・・・。自然界では珍しい「茯苓」の子実体です。
ブクリョウは地下に巨大な菌核を持つ事で有名なタコウキン科のキノコ。
菌の塊を地下に形成する事で知られ、時に直径30cmに達する事も。
この菌核は薬用として珍重され、様々な病に効果が有ります。
実際にこのキノコを探すのを仕事にしている人も居たそうです。

しかし地下部が有名過ぎて胞子を飛ばす地上部の情報が極めて少ないです。
図鑑を見ても、そのほとんどが菌核の写真のみを載せています。
実物を見た方に恐らくブクリョウだろうとの意見を頂きました。感謝です。
断定には掘ってみるのが確実ですが、場所的に掘れないので諦めました。


■ 2008年07月12日 撮影

表面はこんな感じです。古い部分はこのボコボコがより明確になります。
この管孔は比較的大きく、肉眼でも容易に見る事ができます。
最初はアナタケ系だと思いましたが、周辺部や子実層の様子がどうも違う。
マツの枯木、なおかつ地際に生えていたのも図鑑の記載と一致します。

■ 2008年06月28日 撮影

上に載せた松の切り株のすぐ隣なのですが、これ何と生きた広葉樹なんです。
木から生えてるように見えますが、どうやら這い上がってるだけのようです。
菌核は地下のマツから栄養を貰っているので、子実体は場所を選ばない模様。
「子実体は稀」と良く言われますが、子実体しか見てねぇ!!! とツッコみたい。

■ 2009年07月25日 撮影

毎年同じ場所で見かけますので、どうやらここに居付いているようですね。
見えますか?土や草に這い上がり子実体を形成している部位が有ります。
明らかにマツの材から栄養を取っている感じじゃないですね。不思議なキノコです。
一度棒を地面に刺して白い付着物が付いてくるか確かめてみようかな・・・?
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