■Xerula pudens (ビロードツエタケ)

■ 2010年06月29日 撮影

雑木林の切れ目の斜面、見ての通り住宅地の近くです。 初見はツエタケだと思ったんですが、近付いて見てすぐに別種だと分かりましたね。 だって、見れば分かりますけど全体的に見事なビロード状ですよ。 その名も「ビロード杖茸」。そのまんまですが実に分かりやすい和名ですね。 ちなみに現在はビロードツエタケ属が新設されています。

これが本当のビロードツエタケだと思われます。 もっと小型で柄が細いものは近年ではコブリビロードツエタケと言う別種とされています ツケタケ関係は近年分類の変更が激しくて掲載が難しいですね。


■ 2010年06月29日 撮影

傘を拡大してみました。色は褐色でビロードまでは行きませんが微毛状です。 表面にはツエタケほどではありませんがしわが存在します。 コブリビロードツエタケは傘が小さいためここまでのしわは見られません。


■ 2010年06月29日 撮影

引き抜いて裏側を見たかったですが、本種は地中深くの朽木から出ているため掘り取りは非常に困難です。 そのためこの角度でカンベン。ひだは白色でかなりで小ひだも目立つのでかなりスカスカに見えます。


■ 2010年06月29日 撮影

柄は黄褐色で、上方ほど色が薄くなっているのが特徴です。 また表面はやはり微毛に覆われてビロード状になっています。 柄はかなり太くて重厚感があり、これがコブリとの肉眼的な違いと言えます。

ツエタケは食菌として有名ですが、本種は近縁種とは言え食毒不明としておきます。 今までツエタケ属とされていた種に関しては何となくで食用とされていたフシがあります。 食菌も多い界隈ですが、念のために様子見したほうが良いかも知れません。
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