■Boletus sp. (ヤマドリタケ属 No.002)

■ 2009年07月24日 撮影

最初はヤマドリタケだと思ったんですが、研究をしている方に教えて頂きました。 ウラジロモミの林の中で出会った大型のイグチ科菌。高山性のキノコのようです。 ムラサキヤマドリタケに近縁ですが、まだ名前は付いていないとの事でした。 外見的には非常に美味しそうで香りも良く、肉質も硬く締まっているのですが・・・?


■ 2009年07月24日 撮影

まず特徴的なのは傘。色は褐色で、ビロードではなく、ややぬめりが有ります。 触ると強い粘性が有り、ヤマドリタケモドキのようなビロード感は全く有りません。 また傘も褐色と言ってもやや紫色を帯びたように見えるのも特徴でしょうね。


■ 2009年07月24日 撮影

裏返したかったのですが、ムリー!!! なので地面に這いつくばって撮影しました。 管孔は本来は黄色なのですが、初期の内は白色菌糸に覆われて真っ白。 柄は淡い褐色で、表面には網目が有りますが、あまりハッキリしていません。

実は既に食べた例が存在するらしく、美味な食菌で間違い無いのだそうです。 国内での分布がどうなっているのかは不明ですが、研究が進む事が望まれます。

■ 2009年08月16日 撮影

結構長い期間見られるものなんですね。道すがら何株もその姿を目にしました。 管孔部分が白色菌糸に被われているのが、この角度から見ても分かります。 ただ傘に小さな穴が開いてますね・・・。虫も美味しいのはやっぱ知ってるみたい。

■ 2017年08月05日 撮影

久し振りに綺麗な状態の不明種さんを発見。あれからひ弱な子実体ばかりで。 紫がかったように見える褐色の傘に上方に網目の有る柄、間違い無いです。 近縁種から推測するに美味しいんでしょうけど、採取できないのはキツいです。

■ 2018年09月09日 撮影

時期的にもう厳しいかなと思っていましたが、歩いていて自然と目に入りました。 雨の後なので傘が良い感じに粘性を帯びていて、テカリで遠目でも分かりましたね。


■ 2018年09月09日 撮影

この日はヤマドリタケモドキも道中で見ていたので、その違いをハッキリと認識できました。 雨に濡れてもヤマドリタケモドキは傘のビロード感が見た目で分かりますからね。 本種は触ってみるとねっちょねちょで、触れた指を擦るとずるずる滑ります。 絶対に美味しいと確信を持ってるんですが、残念ながら試せないんですよね・・・。
■図鑑TOPへ戻る