■Boletus sp. (ヤマドリタケ属 No.006)

■ 2016年09月09日 撮影

初発見は2013年の地元のフィールド。斜面下の沢筋に巨大な影を発見しました。 イグチなのは遠目で見てすぐ分かりましたが、観察すればするほど意味不明な外見でした。 特に管孔が今まで見たことが無さすぎて・・・。 これ一体何者なんだ?発生環境はシイやカシの入り交じる広葉樹林の沢筋の斜面。 すぐ隣にはパンケーキみたいなヤマドリタケ不明種No.005も生えている凄まじい環境でした。

全くもって正体不明。似たイグチも思い当たりません。 海外の図鑑も見たんですが、似ている種すら見付けられません。 正直最近はイグチの属の新情報が多く、属すら不安です。 強烈な黄色の管孔はどこかで見た気がするのですが・・・。


■ 2016年09月09日 撮影

傘は暗褐色でややビロード状ですが、乾くと少しテカります。 また傘表面の色に不規則な濃淡が入るのも特徴のようですね。 まぁこの濃淡についてはイグチの仲間には多いですけど。


■ 2016年09月09日 撮影

裏返して何が驚くって、柄がに赤い細点がビッシリなこと! しかも表面は隆起した網目とも違うボコボコで岩のような感じです。 どれだけ記憶を掘り起こしてもこれに似たイグチが一見もヒットしません。 それに黄色の微細な管孔には強烈な青変性を持つ鮮黄色の管孔も異様です。 この管孔の彩度の高さはヌメリコウジタケに匹敵するかも知れません。 地味なキノコだと思ったら大間違い。結局今までかかっても答えが出ません。

不明種ですし食いでがありそうですが赤字で食毒不明としておきます。 食菌かもですが強い青変性を持つイグチには毒茸も存在するので念のため。

■ 2013年09月22日 撮影

初発見は20113年。地元のフィールドの斜面下の沢筋に巨大な影を発見したのが最初でした。 イグチなのは遠目で見てすぐ分かりましたが、裏返した段階で頭の中が大混乱しました。


■ 2013年09月22日 撮影

傘は新鮮な子実体だとやっぱりビロード状。巨大ですが何の変哲も無い普通の傘です。 老成するとこのビロード感は失われて光沢が出て来るようです。 やっぱここまでは別にこれと言って特殊な外見的特徴はありませんね。


■ 2013年09月22日 撮影

しかしこの裏側はやっぱビックリしました。 この管孔部の鮮黄色と強烈な青変性は他に類を見ませんね。


■ 2013年09月22日 撮影

それにこんな柄の模様、見たこと無いですもん。 感じ的には隆起した網目に見えますが、実際には不規則な凹凸で網目っぽくありません。 また表面の赤い細点も網目嬢に並んでいるわけでもなく均一です。一体どんな柄なんだコレ。 今度見付けたらもっとしっかりと観察しなくてはですね。
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