■Boletus sp. (ヤマドリタケ属 No.011)

■ 2020年08月30日 撮影

行き慣れたいつものフィールドにて見慣れないイグチを発見。 何となくアワタケ系だと言うのは分かったのですが、自分の記憶の中に無い・・・。 その後twitterで似ているとされる種を教えて頂いたのですが、変色性が合いませんでした。 夏にアカマツやコナラが入り交じる混成林に発生するやや大型のイグチです。

外見の似た種に仮称どころか通称レベルの「オオアワタケ」が存在します。 ですがこの種には管孔に青変性があるようなので、変色性の無い本種と特徴が合致しませんでした。 ただ似た種を見付けている方は多いので、WANTEDの意味でも不明種で掲載しておきます。


■ 2020年08月30日 撮影

傘は肌色で穏やかな色合い。イグチにしてはちょっと珍しいかも知れませんね。 傘表皮は最初つや無く平滑ですが、やがて細かくひび割れて亀甲状になります。 アワタケっぽいなと感じたのはこの傘のひび割れ具合でしょうね。


■ 2020年08月30日 撮影

ひっくり返してみると基部にもう1個体、幼菌が隠れていました。 アワタケ系にしては雰囲気が違うと感じたのは柄が太いからでしょうね。 柄は薄黄色で上部ほど色濃く、基部はやや褐色っぽくなります。


■ 2020年08月30日 撮影

子実体が大きいのでピンと来ませんが、管孔は大型で多角形。色は鮮やかな黄色です。 指で擦ってみましたが変色性が無いんですよね。 オオアワタケとされている種は青変性があるとのことで、そうなると別種かな?

不明種なので当然ながら食毒不明です。 赤字で書いていないのは恐らく有毒種を多く持つタイプのイグチとは縁遠い種のように思えるためです。 ただ外見での判断は極めて危険なので、食べないで下さいね。
■図鑑TOPへ戻る