Adamite/アダム鉱
Zn2(AsO4)(OH)


20100127 Ojuela Mine, Mapimi, Durango, Mexico

蛍光鉱物として収集家からの人気が高い砒酸塩鉱物「アダム鉱」です。
化学式の「As」見れば分かりますが、毒性の有るヒ素を含む鉱物です。
強い蛍光性を持つ鉱物は高価、結晶が地味、放射性鉱物など難点が多い。
しかしアダム鉱はそれらを補って余りある、美しい結晶を持ちます。
色は様々ですが、基本はこのような黄色である場合が多いです。
本鉱の標本としては非常に大型で、このクラスの標本はあまり見ませんね。


20100127 Ojuela Mine, Mapimi, Durango, Mexico

拡大してみました。斜方晶系の結晶が放射状に成長しているのが分かります。
結晶はレモン黄色で高い透明度を持っています。一つ一つもかなり大きいです。
亜鉛を含む鉱床に多く、褐鉄鉱を母岩とするのは異極鉱と似ています。
大型標本も一つくらいは持っておきたい。そう思える魅力的な鉱物です。


20100127 Ojuela Mine, Mapimi, Durango, Mexico

マウスポインタを乗せると蛍光灯下と紫外線短波照射下の写真が切り替わります。
表面が明るい黄緑色に蛍光します。ちなみに長波では内部が光って見えます。
持っている標本の中では一番蛍光性が強い大型結晶です。気に入ってますね。
UVランプの出力不足ですが、実際は全体が黄緑色に蛍光して息を飲む美しさ!


20100127 Ojuela Mine, Mapimi, Durango, Mexico

初期に一般のショップで購入した標本です。このサイズが一般的ですね。
価格もお手頃で、お買い求めやすいと思います。沢山集めるのも一興。
ただ近年では良質で大型の標本は減って来てるように感じます。


20100127 Ojuela Mine, Mapimi, Durango, Mexico

紫外線長波での蛍光です。この標本は何故か短波ではあまり光りません。
ただ標本自体が小型のため、迫力には欠けますが、そのままでも充分美しい・・・。


20100127 Ojuela Mine, Mapimi, Durango, Mexico

かなり小さな標本ですが、購入したのには訳が有ります・・・。


20100127 Ojuela Mine, Mapimi, Durango, Mexico

結晶部分を拡大してみました。小型ながらダメージの全く無い結晶です。
内部に不純物も少なく、光沢も強いので、大きさに反して気に入っています。
蛍光ですが、紫外線を当てると結晶の先端部分だけがぼんやりと光ります。
母岩が褐鉄鉱なのは同じなので、似た標本が幾つも有るように見えます。


20100127 Ojuela Mine, Mapimi, Durango, Mexico

33×33のサムネイルケースに入るような小型標本ですが魅力的です。
こう言うビッシリ母岩を覆っているような標本を探していたので嬉しいです。
横から見ると分かるのですが、実は褐鉄鉱の母岩部分はほとんど有りません。
ほとんどアダム鉱で構成された標本です。放射状に結晶が成長しています。
ちなみに結晶の長さは1.5cm。細い柱状結晶が集まってこのような形に。


20100127 Ojuela Mine, Mapimi, Durango, Mexico

やはりこの標本の蛍光性は半端じゃないです。この姿が見たかったんです。
厚みが有るため、かなりの明度です。紫外線短波、長波共に強く蛍光します。
蛍石ハックマン石にも負けずとも劣らない、素晴らしい黄緑色の蛍光です。
ここまで結晶一本一本が長いと小型標本でもかなりの迫力ですね・・・。


20100127 Ojuela Mine, Mapimi, Durango, Mexico

実は一番最初に入手したアダム鉱の標本です。ずっと仕舞われたままでした。
かつてトレジャーストーン誌でその姿を見て以来の夢だったので嬉しかったです。
オンマウスで光る部分が本鉱で、全面を覆う透明の結晶は方解石です。
この様に鉱物が別の鉱物に取り込まれる現象を「インクルージョン」と呼びます。


20100127 Ojuela Mine, Mapimi, Durango, Mexico

今まで入手して来た標本は全て褐鉄鉱の一部に結晶が付いている物ばかりでした。
今回は初めて母岩よりもアダム鉱自身の方が多い、大き目の標本を入手しました。
端から端まで約6.5cm。一般に入手可能な物の中では大きめだと思われます。


20100127 Ojuela Mine, Mapimi, Durango, Mexico

大きいだけではありません。結晶の純度が非常に高く、かなりの透明感です。
アダム鉱特有の放射状に成長した姿と、細かい柱状結晶の両方が見られます。
表面からは推測の域を出ませんが、結晶の厚みが1cm近い部分も有るようです。


20100127 Ojuela Mine, Mapimi, Durango, Mexico

大き目の標本で安価な物は蛍光性を失った物も有りますが、これは違いますよ。
結晶の純度も高く、厚みも有る事からUVを照射した際の蛍光もかなり強いです。
細かな結晶は先端のみが光るため、まるで星のようです。これはお気に入りですね。


20100127 Ojuela Mine, Mapimi, Durango, Mexico

黄色と並んでアダム鉱を代表するタイプの一つ、「含銅アダム鉱」です。
その名の通り内部に銅イオンを含むため、青色の発色を起こしています。
更に銅含有量が多いと、黄色みは消え、ほぼ完全な青色になります。


20100127 Ojuela Mine, Mapimi, Durango, Mexico

色は緑色であまりアダム鉱らしくありませんが、結晶は確かに本鉱の物。
銅イオンを含む本鉱は残念ながら蛍光性を失っている物がほとんどです。
この標本は銅の含有率が低い部分が有るため、紫外線で蛍光します。
青色の含銅アダム鉱は完全に蛍光性を失い、蛍光しなくなります。


20090701 Ojuela Mine, Mapimi, Durango, Mexico

上記の通常色と銅を含む本鉱は比較的良くその存在を知られています。
しかしもう一つ、本鉱には有名なカラーバリエーションが存在します。
それがこの「含マンガンアダム鉱」。独特な色合いがとても美しいです。
細かな結晶が褐鉄鉱の表面に散らばっています。アダム鉱らしくないですね。


20090701 Ojuela Mine, Mapimi, Durango, Mexico

拡大するとこの通り。結晶の形状はまさにアダム鉱ですが色が違います。
内部にマンガンイオンを含む事により、このような赤紫色を帯びます。
全体が赤紫な訳ではなく、基部は本来の薄黄色である事が多いようです。
銅イオンを含む物と同様に、残念ながら蛍光性は失っています・・・。