Antarcticite/南極石
CaCl2・6H2O


20100222 Bristol Dry Lake, San Bernardino Co., California, U.S.A.

南極大陸に有る無雪地帯「ドライバレー」。そこで初めて発見された鉱物。
塩湖「ドンファン池」に結晶しているものを日本の調査隊が発見しました。
塩化カルシウムの六水和物。発見地にちなみ「南極石」と名付けられました。
分類上はハロゲン化鉱物ですが、鉱物とは思えない性質を持ちます。


20100222 Bristol Dry Lake, San Bernardino Co., California, U.S.A.

流石に南極産は入手は不可能。この標本はアメリカの塩湖で採取されました。
なぜガラス瓶に入っているかと言うと、南極石は25℃で融解するためです。
水の融点が0℃であるのと同じで、人肌で融けて液体になってしまうのです。
実感が沸きませんが、「25℃の氷」と考えて頂ければ分かりやすいかと。
色は無色透明で、現地では10cm近い結晶になる事も有るのだそうです。


20100222 Bristol Dry Lake, San Bernardino Co., California, U.S.A.

手で握っていると数十分でこのように完全に液体になります。


20100222 Bristol Dry Lake, San Bernardino Co., California, U.S.A.

融けた本鉱を室温で放置すると、温度低下と共に再結晶が始まります。
ゆっくり冷やすほど大きな結晶になり、急冷すると微細結晶になります。
特に冷蔵庫や氷水等で急冷すると、一瞬で中が真っ白になったりします。
写真は室温約15℃で結晶が出来始めた状態。細い結晶が無数に見られます。


20100222 Bristol Dry Lake, San Bernardino Co., California, U.S.A.

拡大してみました。ちゃんと結晶面が見られます。
数時間後には全体が完全に固体になっていました。
半永久的にこれを繰り返すので、遊べる鉱物ですよ。