Chalcanthite/胆礬
CuSO4・5H2O


20090916 Lubin Legnica, Poland

大型標本を欲しいとずっと思っていました。和名ですが「たんばん」と読みます。
化学式を見れば一目瞭然、中学理科で登場するあの青い「硫酸銅」です。
水溶性の鉱物のため、水に漬けたら終了。多湿環境も当然厳禁となります。
水の多い我が国では稀で、ほとんどの標本が海外の乾燥地域で採れた物。


20090916 Lubin Legnica, Poland

拡大してみると、母岩からまるで霜柱のように立ち上がっています。
透明度が高いので光にかざすと美しいです。色合いが良いですね。


20090916 Lubin Legnica, Poland

裏側に非常に霜柱らしい姿の結晶が付着していたので撮影しました。
胆礬の標本はほとんどがポーランド産で、結晶の仕方はほぼ同じです。
中には稀に「ひげ銀」のようにうねりながら長く伸びる標本も見られます。
結晶が長い物はわずかな衝撃で容易に砕けてしまうので、保管は慎重に。