Chrysotile/クリソタイル
Mg3Si2O5(OH)4


20100202 Philipps Mine, Gila Co., Arizona, U.S.A.

とても意外な場所で普通に紙箱に入って売られていたのを入手しました。
誰もが見落としそうな場所でしたが、知らない人買ったらまずいのでは?
ケースは蓋が開かないように接着剤で密封してあり、開封は不可能です。
カナダが産地として有名な「クリソタイル」です。美しい綿毛状ですね。
価格もお手頃で、雑な包装でしたが、標本としての質は素晴らしいです。
全体的に蛇紋石らしい黄緑色で、しかも嬉しい事に透明感が有ります。


20100202 Philipps Mine, Gila Co., Arizona, U.S.A.

ご覧下さい、この驚異的な透明度を!かなり純度が高い蛇紋石のようです。
標本の上部に幅7mmほどのクリソタイルの層があります。境い目も見えます。
蛇紋石自体の透明度が高いため、クリソタイル部分もかなりの透明感です。
繊維がほどけて綿毛も出ており、全てを兼ね備えた掘り出し物でしたね。


20100202 Philipps Mine, Gila Co., Arizona, U.S.A.

拡大してみました。このように極めて微細な繊維の集合体になっています。
初めは直線的ですが、端から徐々にほぐれて綿毛状になります。
「静かな時限爆弾」と言う異名は、この綿毛状の結晶に理由が有ります。
これが肺に入ると極めて長い潜伏期間を経てガンが発生するワケです。
ただ比較的柔軟性の高いクリソタイルは発ガン性がまだ低い方です。
とまあ恐ろしい鉱物ですが、当然吸いさえしなければ全くの無害です。
見る分には非常に魅力的な鉱物。恐がらずに是非おためしあれ。


20100202 Thetford Mines, Quebec, Canada

初めて手に入れたクリソタイルです。こちらは透明感が有りません。
しかし全体が石綿でできており、光沢が美しいお気に入りの標本です。


20100202 Thetford Mines, Quebec, Canada

まぁ如何に美しかろうとも、人を死に追いやる可能性を秘めた鉱物。
ケースは二重で、内側のケースはボンドで密封してあります。
光にかざすとこの通り、非常に美しいシルク状の光沢を見せます。
虎目石のように不透明ではなく、透明感のある黄緑色は魅力的。