Erythrite/コバルト華
Co3(AsO4)2・8H2O


20100202 Mount Cobalt Mine, Selwyn, Cloncurry District, Mt Isa - Cloncurry area, Queensland, Australia

「コバルトの華」とは何とも本鉱に適した名前でしょうか。光栄な名前ですね。
その派手さ故にコバルトの鉱石を探す際にマーカー(目安)とされています。
しかしその美しさは収集家の間で人気が高く、良質の物は市場に出回ります。
コバルトとは言え、放射性の60Coとは全く違いますので、被爆はしませんよ。


20100202 Mount Cobalt Mine, Selwyn, Cloncurry District, Mt Isa - Cloncurry area, Queensland, Australia

拡大するとその美しさに思わず息を飲むでしょうね・・・。正しく「華」。
赤紫色の微細な針状結晶が放射状に広がり、まるで花のような形状になります。
非常に脆い鉱物なので、息を軽くフッと吹きかけても細かな破片となって飛びます。
一応これでもヒ素化合物ですので、吸い込まないようにした方が良いでしょうね。
母岩がかなりしっかりしているので、保管も簡単。是非一度入手してみて下さい。


20100202 Mount Cobalt Mine, Selwyn, Cloncurry District, Mt Isa - Cloncurry area, Queensland, Australia

小型ながら「華」と呼ばれる所以が良く分かる標本だと思います。
しっかりした母岩にコバルトの花が咲く姿は実に本鉱らしい姿ですね。


20100202 Mount Cobalt Mine, Selwyn, Cloncurry District, Mt Isa - Cloncurry area, Queensland, Australia

本当に美しい鉱物ですね・・・。赤紫色の花が咲いているように見えます。
放射状ですが球状にはならず、母岩に貼り付くように成長しています。
埋め尽くされた標本も良いですが、構造が良く分かる物も捨てがたい。