Galena/方鉛鉱
PbS


20100504 Vtoroy Sovetsky, Dalnergosk, Russia

ラベルは閃亜鉛鉱でしたが、この重々しい銀白色は明らかに「方鉛鉱」です。
間違いのためか非常に安価な値段で売られていました。掘り出し物でしたね。
前面の細かな結晶が閃亜鉛鉱。裏側には塊状の黄銅鉱が見られます。
比重が7.6と極めて重く、周囲にも重い硫化鉱物が伴うので超重量です。


20100504 Vtoroy Sovetsky, Dalnergosk, Russia

拡大してみました。やや風化が進んでいるのか、光沢は少し失われていますね。
本鉱は等軸晶系であり、一般には六面体。稀に八面体や五角十二面体で産出します。
ですがこの結晶は六面体でも八面体でもなく、十二面体の五角形の面も見えません。
実はこれは「切頂八面体」と言う四角形と六角形の面から成る本鉱としては珍しい形。
分かりやすく言うと、八面体の角を切り落とした形状と言う事になります。


20100504 Vtoroy Sovetsky, Dalnergosk, Russia

裏側には所々に黄銅鉱に混じって本鉱らしい六面体構造が見られます。
方鉛鉱は3方向に完全な劈開を持つため、割ると綺麗な六面体になります。
黄鉄鉱に形は似ますが、結晶面は滑らかではなく階段状の骸晶が見られます。