Karpatite/カルパチア石
C24H12


20100130 Los Picachos, New Idria District, San Benito Co., California, U.S.A.

「カルパチア石」の名は原産地はトランスカルパチア山に由来しています。
化学式を見ると分かるように、成分はコロネンと言う多環芳香族炭化水素。
琥珀と同じ有機鉱物に分類されますが、本鉱はきちんと結晶構造を持ちます。
結晶は安全ですが、一応体には宜しくない成分なので保管は慎重に・・・。


20100130 Los Picachos, New Idria District, San Benito Co., California, U.S.A.

拡大してみました。母岩の所々にレモン色の脈が見られます。
この光沢が有る繊維状結晶がカルパチア石の断面です。
石英に覆われているため、割れた状態の物しか見られません。
モース硬度が1〜1.5と低く、容易に砕けてしまうので要注意。


20100130 Los Picachos, New Idria District, San Benito Co., California, U.S.A.

コレクターに人気が高い理由、それは本鉱の強烈な蛍光性にあります。
短波、長波に係わらず、紫外線を照射するとシアン色に強く光ります。
オンマウスで蛍光の様子が見られます。どこが本鉱かすぐ分かります。