Labradorite/ラブラドル長石
(Ca,Na)(Si,Al)4O8  (An 50〜70)


20100202 Labrador, Newfoundland, Canada

宝石として「ラブラドライト」の名前は結構有名ではないでしょうか?
和名は「曹長灰石」ですが、「ラブラドル長石」の方が馴染んでいます。
長石グループの一種で、光の角度によって美しい変色を見せてくれます。
本鉱は曹長石と長灰石の混合石で、一定比率のものが本鉱になります。
(An 50〜70)の「An」は長灰石の意味。「50〜70」はその比率を指します。
学名は説明の必要も無いですが、原産地がカナダのラブラドル半島のため。


20100202 Labrador, Newfoundland, Canada

本鉱は普通に見ても何てことは無い灰青色の地味な石にしか見えません。
しかしとある結晶面に対して光が当たるように角度を変えると・・・。
「アゲハ蝶の羽」とも呼ばれる美しい色彩を放ちます。不思議でなりません。
感覚としては真珠や大型の貝の裏側の光の反射のような見え方をします。

原産地はラブラドル半島ですが、世界中で見付かり、採掘されています。
研磨していなくてもこの発色。磨くとさらに光の反射が際立つようになります。