Mimetite/ミメット鉱
Pb5(AsO4)3Cl


20100222 Ojuela Mine, Mapimi, Durango, Mexico

標本のほとんどはメキシコ産、他の鉱物と共生する事の多い「ミメット鉱」。
単結晶が見える事は稀ですが、燐灰石グループらしい六方晶系の鉱物です。
色は多種多様ですが、黄色やオレンジ、緑色である事が多いようです。
た見た目からは想像できませんが、比重が7.2も有る極めて重い鉱物です。
また結晶の形状が産地によって大きく異なり、収集家に人気が有ります。

また本鉱は砒酸基が置換される点で、多くの鉱物とは少し異なります。
「置換」と呼ばれる現象は金属イオン等の陽イオンが置き換わるのが普通。
砒酸基がリン酸基に置き換わると緑鉛鉱に、中間ではカンピ石になります。
同様に砒酸基がバナジウム酸基に置き換わるとバナジン鉛鉱になります。


20100222 Ojuela Mine, Mapimi, Durango, Mexico

オハエラから産出される本鉱は微細結晶の集合体がほとんどです。
色は黄色〜緑色が多く、光に透かすと透明感が有り美しいです。


20100222 Ojuela Mine, Mapimi, Durango, Mexico

更に拡大してみました。まるで数の子みたいですね・・・。
六角柱状結晶が見える標本は非常に少ないのが残念ですね。
ラメのように見えるのは、細かな結晶面が光を反射しているため。