Okenite/オーケン石
Ca5Si9O23・9H2O


20100204 Mumbai District, Maharashtra, India

愛称は「兎の尻尾」。綿毛状の美しい結晶が特徴の「オーケン石」。
大きな玄武岩の晶洞に沸石類を伴いながら大きな結晶が見られます。
白色の極めて細い結晶が放射状に成長するため、このようになります。
当然ですが非常に脆く、少し触っただけでパラパラ欠けるので注意。
保管には気を付けて下さいね。汚れても絶対に掃除できませんので。


20100204 Mumbai District, Maharashtra, India

拡大してみました。やや黄色っぽく色が付いてますが、ほぼ白色です。
手前に見える白い球体はギロル石の集合体。良く共生する鉱物です。
やはり輸送の段階でどうしても突出した結晶は折れてしまうようですね。
晶洞の中に有る結晶であれば、ほぼ完全な状態で産出する事が多いです。
主な産地としてはインドが有名で、販売されているほとんどがインド産です。


20100204 Mumbai District, Maharashtra, India

オーケン石の晶洞を入手しました。中々の掘り出し物だったと思います。
晶洞標本は大型の物が多いですが、これは9cm×9cmに納まります。
コンパクトにまとまっていますが、ちゃんと晶洞も貫通しています。


20100204 Mumbai District, Maharashtra, India

拡大してみました。晶洞の入り口に直径2cmほどの本鉱が付いています。
輸送の際に綿で巻くとは言え、これだけ細い結晶です。折れるのは当たり前。
どれだけ手厚く扱っても単体標本はどこかがまず破損しているでしょう。

しかし晶洞に守られた結晶は採取した時のままの姿を留めています。
汚れも少ないのが嬉しいですね。標本としての扱いもとても楽です。
やはり可愛いですね。大型標本も持っておきたい、そんな鉱物です。