■specimen_No.001_S Corrego Frio Mine, Linopolis, Divino das Laranjeiras, Doce Valley, Minas Gerais, Brazil.

Brazilianite / ブラジル石・ブラジリアナイト
□ NaAl3(PO4)2(OH)2

名前的にそのまんまではあるのですが、ブラジルで最初に見付かった鉱物です。 発見自体は1940年代とかなり古いのですが、当時は金緑石と間違われてスルーされていました。 まだ安定して流通していた時期に購入したのですが、 その当時ですでにブラジルからの産出が減少していた記憶があります。 現在はアメリカ合衆国などでも見付かってますが、予想通り購入当時に比べて価格は上昇していますね。

コレゴ・フリオ鉱山(Corrego Frio Mine)産の原産地標本です。 単斜晶系の燐酸塩鉱物で、非常に美しいのですがモース硬度が5.5とやや低めなのが玉に瑕。 色もあまり派手さの無い黄色と言うのも相まって、他の有名宝石に比べて人気は低いようですね。 母岩付きの大型標本を手元に置きたいと常々思っているのですが、 そもそも流通量が減っているみたいで良い出会いがありません。


■specimen_No.001_S Corrego Frio Mine, Linopolis, Divino das Laranjeiras, Doce Valley, Minas Gerais, Brazil.

本鉱物の特徴は何と言ってもこの独特な黄色です。いや、レモンイエローと言うべきでしょうか。 金緑石と間違われていた歴史があるだけあって、確かに若干緑色が混ざっているように見えます。 結晶の長さは2cm。国内で流通している標本としては透明度は比較的高いのではないでしょうか。


■specimen_No.001_S Corrego Frio Mine, Linopolis, Divino das Laranjeiras, Doce Valley, Minas Gerais, Brazil.

この産地の標本は白雲母や石英が母岩となっているのが特徴です。 小型ながらも白雲母の上に乗っており、両端の結晶面が確認できるので一応母岩付き標本と言えそうです。 ですが白雲母は固定しているミネラルタックに貼り付いてどんどん剥離してしまっています。 これ以上の破損を防ぐ固定方法を考えないといけないですね。




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