■specimen_No.001_M Kopasz Hill Andesite Quarry, Tarcal, Tokaj District, Borsod-Abauj-Zemplen County, Hungary.
■ Hyalite / 玉滴石・ハイアライト
□ SiO2・nH2O
珪素の酸化鉱物でモース硬度は5~6。○○晶系のような結晶構造を持たない非晶質の鉱物です。
そんな性質と化学式を見ても分かるようにかの有名なオパールの一種なのですが、
その中でもねっとりした形状で極めて透明度の高いものを区別してこの鉱物名で呼びます。
この鉱物らしくない構造はぶどう状や鍾乳状などと表現されますが、
個人的には「固まったシリコン接着剤」と呼んでいます。
蛍光鉱物が好きな管理人なのに入手したのは2022年末の販売イベント。
なぜ今まで購入していなかったかと言うと、優先度が低かったからです。
基本的に自分はイベントやオンラインショップなどを利用し、予算内で一定量の注文をしていましたが、
本鉱物はその際にどうしても後回しになってばかりいたのです。入手した今となっては後悔しかありません。
もっと早く手に入れておけば良かったです。
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■specimen_No.001_M Kopasz Hill Andesite Quarry, Tarcal, Tokaj District, Borsod-Abauj-Zemplen County, Hungary.
本家オパールが亀裂内部を埋めるように成長するのに対し、本鉱物は盛り上がるように成長します。
若干黄緑色を帯びることもありますが、結晶は無色透明で極めて透明度が高いのが特徴です。
本当に水滴がそのまま固まったかのようで、鉱物らしからぬ見た目をしています。
当然ですが鉱物ですので硬いですからね。
最も有名な本鉱物の産地はハンガリーのコパスの丘(Kopasz Hill)の安山岩採石場。
同産地からはノジュールタイプの標本も産出しますが、
この「グラスオパール」と呼ばれるタイプの標本のほうが遥かに透明度が高いです。
なお「kopasz」はハンガリー語で「ハゲ」と言う意味です。
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■specimen_No.001_M Kopasz Hill Andesite Quarry, Tarcal, Tokaj District, Borsod-Abauj-Zemplen County, Hungary.
本鉱物の知名度を上げているのは間違い無く蛍光性です。
微量のウランを含んでいるため、短波長波両紫外線により蛍光を示します。
ただし長波紫外線より短波紫外線のほうが圧倒的に強く蛍光するため、
ここでは長波紫外線照射時の様子は掲載しません。下位互換みたいなものですし。
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■specimen_No.001_M Kopasz Hill Andesite Quarry, Tarcal, Tokaj District, Borsod-Abauj-Zemplen County, Hungary.
短波紫外線による蛍光は強烈の一言。所有しているどの蛍光鉱物より強いと言っても過言ではありません。
蛍光は緑色で、その蛍光性の高さゆえに離れた場所で紫外線ライトを点灯させただけでぼんやりと光って見えます。
あまりにも明るく光るせいで、長時間露光が無くても十分に写真に捉えることが可能です。
いかにも蛍光しませんよって感じの見た目とのギャップが堪りません。
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