■Russula emetica (ドクベニタケ)

■ 2009年06月06日 撮影

様々な林内に発生しますが、自分は針葉樹下で多く見るような気がする「毒紅茸」です。
傘の表面は綺麗な紅色、雨で容易に退色します。傘の周囲には粒状の条線が。
以前は判別方法をあまり知らなかったのが悔やまれます。赤系ハツは実に厄介です。


■ 2009年06月06日 撮影

ひだも柄も真っ白で色付きません。これがチシオハツとの大きな違いです。


■ 2009年06月06日 撮影

もう一つの特徴として傘表面の赤い表皮は中心に向けて剥がしやすい事が有ります。
しかも剥がした下の肉も赤みを帯びるのが特徴。凄くツルッと剥けます。
一気に剥いだら途中で切れましたが、ゆっくりやったらスルッと剥けました。

そして恐らく最も分かりやすい特徴。それは味です。極めて辛いです。
化学的な辛さで、数時間経っても舌先のシビレが残るほど不快で強烈です。
ニガクリの苦味とかはさほど苦痛じゃないんですが、辛味は耐えがたいのですよ。
痛いイタイ痛いィイイ!!!これはね?「辛い」とは言わない。「痛い」と言う。
休憩中の営業マンの前で不自然なほど唾を吐きまくってました。不審者じゃないよ?

和名にすでに「ドク」なんて入ってるので分かりますが複数の毒素を含む毒キノコです。
我が国での中毒例は有りませんが、海外では死亡事故も起きているので注意が必要。
生の状態で噛んでみれば分かりますし、そもそも赤いベニタケに美味しいのって・・・。
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