Demantoid/デマントイド
Ca3Fe2(SiO4)3


20100202 Ambanja District, Diana Region, Antsiranana Province, Madagascar

灰鉄柘榴石の一種、宝石としての価値も非常に高い「デマントイド」です。
人気の高さは赤系の結晶が多いガーネットの一群の中では珍しい薄黄緑色。
そして産出量の少なさと大型の結晶になりにくいと言う性質に有ります。
主な産地はイタリアですが、微細結晶が多く、価格的にも手の届かない存在。
中でもクリソタイルを内包した物は宝石としての価値が跳ね上がります。
近年マダガスカルから良質の結晶が産出し、比較的入手しやすくなりました。


20100202 Ambanja District, Diana Region, Antsiranana Province, Madagascar

アップルグリーンの結晶が美しいです。結晶も大きい物で7mmあります。
小さそうに思われますが、今までは大きくて2〜4mmの標本が普通でした。
この産地ではクリソタイルが伴わないため、「馬の尻尾」は見れません。
しかし大型の結晶が多数見られる新産地の標本の存在は貴重ですね。


20100226 Ambanja District, Diana Region, Antsiranana Province, Madagascar

同じくマダガスカル産のデマントイドの結晶群です。やや大きめの標本。
非常にお手頃な価格で購入する事ができました。安定流通に期待です。


20100226 Ambanja District, Diana Region, Antsiranana Province, Madagascar

アップルグリーンの美しい結晶が間を開けて母岩に埋まっています。
柘榴石の一種らしい姿をした結晶が確認できます。透明度も十分です。
結晶は小さめですが、数が多いので非常に迫力が有る標本です。