Dolomite/苦灰石
CaMg(CO3)2


20100130 Kolwezi,Katanga,Democratic Republic of the Congo

「苦=Mg」「灰=Ca」の事。「ドロマイト」と呼ばれる事も多い「苦灰石」です。
学名の由来はフランスの学者に由来。比較的一般的な鉱物の一つです。
基本的には無色で結晶も小さい事が多く、見栄えはあまり良くないです。
これは「コバルト苦灰石」と呼ばれる赤紫色の結晶群です。美しいですね。

またこのような標本は孔雀石を伴って産出する事が多いです。
この標本も裏側や側面にところどころ緑色の部分が見えています。


20100130 Kolwezi,Katanga,Democratic Republic of the Congo

結晶一つ一つが小さいのが難点ですが、拡大するとこの通り見事な美しさ。
透明感の有る赤紫色の結晶が母岩を覆っています。見応えが有りますね。
内部にコバルトイオンを含む事によってこのような色になります。
コバルト方解石も同じ理由で極めて似た姿を持ち、肉眼での判別は困難。
また本鉱と方解石は共に産する事が多く、この標本でも混在しています。