■□ oso的キノコ擬人化図鑑 (学名アルファベット順) □■



■学名:Amanita fuliginea Hongo

■食毒:猛毒
■分類:テングタケ科 テングタケ属
■和名:クロタマゴテングタケ (黒卵天狗茸)
■写真:写真ページ
■娘名:アマニタ・フリギネア

■菌解説:
小〜中型のテングタケ属菌。シイやカシなどの広葉樹林内地上に発生する。 傘は最初卵型で後に平らに開く。表面は繊維状で中央はほぼ黒色。周囲に行くほど淡くなる。 柄は白色だが表面に暗灰色の繊維状小鱗片を付けてだんだら模様のようになる。ひだは白色で密。 また柄の上部に灰色のつばをつける。この色でクロコタマゴテングタケと区別可能。 基部には袋状の白色のつぼをつける。写真では大きく見えるが、実物は想像以上に小さい。 比較的一般的なキノコで、環境さえ整えば身近な雑木林にもごく普通に生える。 しかし小型である事と色が自然の迷彩色であるため、いざ探すとなると苦労する。 「条線の無い傘」「つば」「つぼ」と致死性猛毒菌の要素を持ち、実際に猛毒菌の1つ。 猛毒御三家の名に隠れて目立たないが、彼らに匹敵する毒性を持つ上位ランカー。 アマニタトキシン類を含み、誤って食すと最悪の場合、肝不全により死亡する。 国内での食中毒事故は少ないが、中国では死亡例が数多く報告されている。

■娘解説:
上半身の露出が多い。髪は頭頂部は真っ黒で毛先に往くほど淡くなる。所々にメッシュ。 「EGG」と書かれた卵型の大型ヘッドフォンを肌身離さない。髪と同化している? シャツはつばを現した物なので灰色のはずだが、コントラストに欠けるので水玉模様入り。 前のボタンを外しているので普通のブラは着用せず、背後から回りこんで固定する物を着用。 本人は低身長がコンプレックスなのだが、スリーサイズはそれを補って余り有るもの。 ベルトは腰から斜めに引っ掛け、途中に十字ボタン付きのMP3プレイヤーを固定している。 聴く曲は様々だが、最近は中国系アーティストが歌う楽曲がお気に入りのようだ。 ジーンズは色もグラデーションも髪と同じ。黒い卵型パーツ付きの白いブーツを履いている。 性格はサバサバしており、社交的でない様子。一匹狼とでも言うべきか。 ずっと音楽ばかり聞いていて話も聞いていない事が多い。てかヘッドフォンで聞こえない。 そろそろ読唇術でも会得すべきか、と本人は割と本気で悩んでいるらしい。 名前がゴツくて女性っぽくないので本人は「フリゴ」と名乗り、周囲にも呼ばせている。


■学名:Amanita grandicarpa Nagasawa ,
          &Hatanaka & Matsumoto (ined.)

■食毒:食毒不明
■分類:テングタケ科 テングタケ属
■和名:オオオニテングタケ (大鬼天狗茸)
■写真:写真ページ
■娘名:アマニタ・グランディ

■菌解説:
大型〜超大型のテングタケ属菌。広葉樹林地上に散生または単生する。 新種記載されたのが比較的最近であるため、ほとんどの図鑑にまだ載っていない。 ただし珍しいキノコと言う訳ではなく、環境さえ有れば様々な場所で出会える。 むしろもっと早く記載されなかった事が不思議なくらい森の中で目立つ。 傘は白色で表面には無数の褐色トゲ状のつぼの破片を付ける。 傘の直径は最低でも20cm。大きくなると30cmを超え、50cmに達する事も有るとの事。 その傘の大きさから自重に耐え切れずに倒れてしまう事も有る珍しい種。 ひだは密で柄とひだの境目に大くて肉厚な膜質のつばを付けるが脱落しやすい。 柄は淡い褐色で太く、基部では更に太まり、そのせいで表皮に亀裂が入る。 肉質は硬く締まっており、古くなると傘だけが崩れて柄だけが残る事が多い。 食毒は不明だが比較的に近縁なハイカグラテングタケが食用になると言われている。 ただしテングタケ科には毒茸が多いので、安易に食すのは避けるべきである。

■娘解説:
体の大きさは画像ミスでは無く、本当にこの大きさ。巨女。身長が他の娘の2倍以上有る。 瞳の色は茶色らしいのだが、目を開けた姿を見た事が無いので、光を放つかも不明。 髪は汚れた白色でトゲのような毛先が茶色いくせっ毛が飛び出している。 額には2本の茶色いツノが生えてるが骨ではなく皮膚が盛り上がった物で軟らかい。 なので力を入れるとポロっと取れるが、痛みも無いしすぐ生えて来るので問題無い。 ドレスは厚手で髪と同色。上部にマントが有り、裏側がトゲトゲになっている。 歩いていて良くマントを落っことすので、胸の露出的に結構危ない事になる。 ドレスの裾は絞られており、そのせいで良く転ぶ。裾は擦れて生地に亀裂が入っている。 一族の中ではブーツはあまり大きくない(比率的に)。性格は非常におっちょこちょい。 雨が降って体が濡れると重くなって立っていられないため、座っている事が多い。 ただし雨が降ってない時でも何も無い場所で突然よろけて転ぶ事が良く有るドジっ娘。 目立ちたがりな訳ではないが体が大きすぎて嫌でも目立つ。超重量は乙女の悩み。


■学名:Amanita muscaria (L.: Fr.) Lam.

■食毒:
■分類:テングタケ科 テングタケ属
■和名:ベニテングタケ (紅天狗茸)
■写真:写真ページ
■娘名:アマニタ・ムスカリア

■菌解説:
中〜大型のテングタケ属菌。主にカバノキ属の樹下、他にもブナ林、針葉樹林に発生。 傘は鮮赤色〜橙黄色で周囲には条線有り。表面にいぼ状の白いつぼの破片を付ける。 ひだ、柄、つぼは全て白色。柄の上部に膜質のつばを持つ。 つぼは袋状にはならず、球根状に膨らんだ柄の基部に環状の破片として残る。 多様な毒成分を含むが、主な毒成分とされるのはイボテン酸とムシモール。 共に神経系に作用し、発汗、散瞳、めまい、錯乱、痙攣など様々な症状が出る。 以前はムスカリン類が有効成分と考えられていたが、現在は改められつつある。 種小名は「ハエの」の意。殺ハエ作用が強く、古くからハエ取りに用いられてきた。 嘔吐、下痢、腹痛などの胃腸系の症状も起きるが、大抵は1日程度で回復する。 毒キノコとしての知名度は単独TOPである反面、実は毒性は強くない。 しかもイボテン酸はグルタミン酸をはるかに上回る旨味成分であり、極めて美味。 我が国でも長野県では塩蔵して食用とする習慣が有る。ダシとしても利用可能。 絵本や神話にも多く登場。海外では「幸福のシンボル」とされている。

■娘解説:
上から下まで白を基調した服装だが、不釣合な真っ赤な日傘をいつも差している。 ちなみに傘は真紅、オレンジ色、黄色い物の3つのコレクションが有る。 石突きと手元はシラカンバ材を使用。真っ赤な布地に不規則な白い水玉模様が有る。 髪留めはカバノキ属の雄花を模したもの。瞳の色は赤色。実はかなり背が高い。 メルヘンなイメージが有るキノコなので、全体的にゴスロリチックにまとめている。 コルセットと中に着ているドレスがややピンク色だが、ブーツを含めて他は純白。 膜質のつぼは持たないため、ブーツもピッチリした細身の物を愛用している。 性格は毒キノコとは思えないほど温厚で気配りができる理想的なお姉さん。 知名度が高く自分で中毒する人が減った事、また食べてくれる人が居る事が嬉しい。 だが「派手なキノコは毒」と言う迷信の助長に一役買ってしまった事を憂いている。 いつもニコニコ幸せ娘。「ムスカリア」と言う響きは女性っぽいので気に入っている模様。 ハエが死ぬほど嫌いで、見れば満面の笑みで叩き潰す。


■学名:Amanita neoovoidea Hongo

■食毒:
■分類:テングタケ科 テングタケ属
■和名:シロテングタケ (白天狗茸)
■写真:写真ページ
■娘名:アマニタ・シラフィー

■菌解説:
中〜大型のテングタケ属菌。針葉広葉を問わず様々な林内地上に発生する。 和名を見ても分かるように傘、ひだ、柄の全てが白色の美しいキノコ。 傘の周囲には条線は無く、表面には白色の粉物質がびっしり付着しています。 また傘の頂部には黄土色の大きな膜質のつぼの破片が貼り付いている。 ひだは白色〜クリーム色で、幼菌時は白色の粉物質に覆われたつばで守られている。 つばは傘の成長と共に破れて、最終的には傘の縁に垂れ下がるようにして残る。 柄の表面は全体的に粉状で、基部は紡錘状に膨らんで傘と同じ黄土色のつぼが有る。 本種の周囲には傘やつば、柄から取れた白い破片が落ちている事が多い。 毒成分としてはアミノ酸の一種の2-アミノ-4,5-ヘキサジエン酸が検出されている。 嘔吐や下痢などの胃腸系中毒の他に、幻覚などの神経系中毒も引き起こす。 ただ地方によっては「シラフタケ」と呼び、毒抜きして食用にしていると言う。 もちろん毒成分が検出されているので、安易に摂取すべきではない。 また猛毒のフクロツルタケと形態的に類似するので、必ず変色性を確認すること。

■娘解説:
名前が名前なので全体的に純白かと思いきや、意外に色が目立つ服装の娘。 帽子と手袋、コートの下部は黄土色。髪は白色で生まれつきの超縮れっ毛。 瞳の色は白っぽい外見に似合わない深い真紅。奥から控え目な赤い光を放つ。 コートの上から短いマントを羽織り、首には羽毛の白いマフラーを巻いている。 真夏のキノコだが、蒸し暑い日でもこの服装でいるので暑さは気にならないらしい。 ブーツはAmanita一族の中では細身な方だが、真夏でもアイゼンを装着している。 じっとしていると周囲に白い雪のような物が積もって歩きづらいからだそうだ。 また彼女の髪や衣服は繊維が自然と絡まってちぎれ、周囲に降り積もってしまう。 厚着で分かりにくいが、意外とスタイルが良い。種小名が到底人名に聞こえない。 本名は地方名を改変しているが、響きが某風の精に似ていて本人は気に入っている。 マイペースで性格も穏やか。毒キノコなのか疑わしい。動きも緩慢。 毒抜きしてまで食べてくれる人がいる事が嬉しくてたまらないらしい。


■学名:Amanita pantherina (DC.: Fr.) Krombh.

■食毒:
■分類:テングタケ科 テングタケ属
■和名:テングタケ (天狗茸)
■写真:写真ページ
■娘名:アマニタ・パンセリーナ

■菌解説:
中型のテングタケ属菌。ブナ科広葉樹林地上に発生するが、針葉樹下にも発生する。 傘は灰褐色で周囲に条線を持ち、表面に白いつぼの破片を散在させる。ひだは白色。 柄は白色で上部につばを有し、つばより下はささくれてだんだら模様状になる。 基部には膜質のつぼは無く、塊茎状に膨らんで周囲につぼの名残を襟状に残す。 毒成分はイボテン酸やムシモール、ムスカリンだが、ベニテングタケより毒性は強い。 非常に多様な症状を引き起こすが、主に胃腸系と神経系の中毒症状が起きる。 前者は嘔吐、下痢、腹痛など。後者はよだれ、発汗、めまい、錯乱、幻覚、興奮、痙攣など。 酷い場合は昏睡や呼吸困難を引き起こすが、死に至る例は少なく1日程度で回復する。 またムスカリンを含むため殺ハエ作用が強く、かつてはハエ取りに用いられていた。 種小名は「panther(ヒョウ)」に由来し、古くは我が国でも「ヒョウタケ」と呼んでいた。 現在では別種とされているが、以前はイボテングタケと混同されていた。 大型で針葉樹下に発生するなど様々な相違点が有るが、中間的な個体も存在する。

■娘解説:
名前を見ても分かるが、当然ながら全体的にヒョウ柄の衣服をまとっている。 ヒョウ柄になっているのは傘とノースリーブ、スカート、ブーツ部分。 ブーツは底が一本歯下駄状になっているため、バランス感覚は素晴らしい。 だが万一に備えて傘はあまり開かずにステッキ代わりに使用する事が多い。 髪は茶色でショート気味。白のリボンやヘッドドレスをランダムに着けている。 これを尖った物に変更すると急にガタイが良くなると言う謎の噂が流れている。 瞳の色は赤色で奥から赤い光を放つ。上半身と下半身の露出度の差が激しい。 ヘソ出しルックで、左下腹部にネコ科動物(恐らく野良猫)に引っかかれた傷痕が残る。 スカートに着けたヒョウのバッジがお気に入り。ズボンは白色で段々になっている。 「パンセリーナ」と言う名前の響きが女性っぽいのでかなり気に入っている様子。 流石は「天狗」、高飛車だが憎めない性格。「天狗茸」の名を冠している事が誇り。 そのため他のテングタケ科菌が一本歯下駄を履く事は許せないらしい。意外と胸が無い。


■学名:Amanita phalloides (Vaill. ex Fr.) Link

■食毒:猛毒
■分類:テングタケ科 テングタケ属
■和名:タマゴテングタケ (卵天狗茸)
■写真:写真ページ
■娘名:アマニタ・ファロイデス

■菌解説:
中〜大型のテングタケ属菌。ブナやナラなどの広葉樹林に発生。針葉樹林にも発生する。 傘は中央が濃色のオリーブ色で開き切っても丸みが残る。条線は無く、湿時粘性有り。 柄は白色だがやや傘の色を帯びる。表面はささくれ状。上部には白色のつばを持つ。 また柄は下方に太まり、基部には巨大な膜質のつぼを有する。つぼの色は白色。 我が国での発生は比較的少なく、涼しい地域以外では滅多に見る事ができない。 毒素は各種アマニタトキシン類と呼ばれる環状ペプチド。誤食すると数時間で下痢、腹痛が起きる。 その後一度症状は回復するが、毒素は1週間かけて緩やかに肝臓や腎臓の細胞を破壊する。 最悪の場合、肝不全により死亡する。「一家全滅」とまで言われるほど毒性が高い。 ちなみに本種1個体に含まれる致死性の毒成分の量はドクツルタケを上回っている。 海外では「Death Cap(死の帽子)」と呼ばれ、実は「死の天使」より知名度が高い。 国内でも「猛毒御三家」「猛毒三羽烏」の内の一つとしてその名を知られる。

■娘解説:
カラーリングは元となったタマゴテングタケそのもの。髪の毛とジーンズがオリーブ色。長身。 瞳の色はオリーブ色だが、瞳の奥から赤い光を放つ。貴重な太眉娘。八重歯持ち。 巨乳。ややぽっちゃり系だが、背が高いので体系にコンプレックスは抱いていない。 「Death Cap」の呼び名が嫌で帽子は被らない主義だ。何故かftnrを疑われている。 初期デザインでは真ん中分けで大きく横に広がるデザインだったが変更された。 襟の有るマントを羽織り、ストライプのネクタイを卵型の大きなピンで止めている。 マントに青字で印刷されている文字は「POISON」。もちろんマントの元ネタはつば。 へそ出しルックの長袖の白シャツを着用。ズボンは柄を模したオリーブ色のダメージジーンズ。 ブーツは白色。彼女の物は他のAmanita一族のそれよりもズバ抜けて大型。 名前が長くて女性っぽくないので自分では「ファル」と名乗り、また呼ばせている。 黒い部分が誰よりも強いが、本人としては自身の危険さを理解している模様。 根はのほほん系。付き合い方を間違えなければ問題無いと思われる。


■学名:Amanita sp.

■食毒:食毒不明
■分類:テングタケ科 テングタケ属
■仮称:ハマクサギタマゴタケ (浜臭木卵茸)
■写真:写真ページ
■娘名:アマニタ・プレムナ

■菌解説:
大型のテングタケ属菌。夏にブナ科樹木の樹下に菌輪を描いて多数群生する。 現在学名が決定しておらず、和名もあくまでも「仮称」扱いとなっているので注意。 図鑑にもあまり掲載されておらず、ミヤマタマゴタケやタマゴテングタケと混同される。 和名は子実体全体にハマクサギの葉の悪臭に似た臭気が有る事に由来する。 この植物の臭気はハエが嫌うが、本種に関しては虫除けになるかは不明。 傘は卵型から中高の平らに開き、色は白色〜アイボリー色で周囲に条線を持つ。 つぼの破片を乗せている事が稀に有る。つばと柄は白色で、柄は中空で表面は平滑。 つぼは白色で外皮はやや褐色に色付き、大きくひび割れて亀甲状になる。 また本種はつばとつぼが二重になっていると言う他の同属には無い特徴を持つ。 つばの下に有るつば、つぼの中のつぼは肉眼でも十分確認可能。 タマゴタケに近縁とされるが、研究が進んでいないため食毒は不明。 猛毒菌の可能性も排除できないため、安易に食すのは避けるべきである。

■娘解説:
全体的に淡い色合いで統一された長身娘。一族の中でも特に身長が高く大人っぽい。 髪は象牙色で毛先は白くなり自然と細かく波打つが、髪を下ろすと毛先が綺麗に揃う。 頭には大中小の白いシルクハット。ボタンなどは象牙製の物を愛用する。 瞳はグレーで瞳の奥からうっすらと黄色い光を放つ。赤ではないので注意信号。 上半身は2枚のマントを重ね着し、下のマントには袖が付いている。 袖の裾は髪と同じ色でハマクサギの花の形を模した5裂するデザイン。 それ以外は身に着けないので風が吹くと下乳が際どく見え隠れする。ちなみに爆乳。 体臭がキツい代わりにハエが寄り付かないため、ムスカリア嬢は憧れている。 ただ本人はあまり良く思っておらず、葉型の車の芳香剤を身に着けているが焼け石に水。 ジーンズはアイボリー色。白いブーツの上に薄茶色のオープンタイプのブーツを履く。 性格は温厚で社交的で輪になって踊るのが大好き。 不思議と子供に好かれるのだが、調子に乗ってボコボコ蹴られるのでたまにキレる。 よほど気になるのか、「・・・もしかして・・・私、臭う?」と頻繁に聞く。


■学名:Amanita verna (Bull.: Fr.) Roques

■食毒:猛毒
■分類:テングタケ科 テングタケ属
■和名:シロタマゴテングタケ (白卵天狗茸)
■写真:写真ページ
■娘名:アマニタ・ヴェルナ

■菌解説:
小〜中型のテングタケ属菌。針葉広葉両樹林に発生するが広葉樹林で目にする事の方が多い。 比較的低地にも普通に発生し、人家の近くの雑木林にも見られる一般的なキノコ。 小型だが全体的に白色なので非常に目に付く。水酸化カリウム(KOH)で変色しない。 傘は白色で湿時は粘性を持つ。周囲には条線が無く、幼菌時は卵型、後に中高の平らに開く。 ひだは白色で密。柄は白色で上部に膜質のつばを持つ。表面は平滑で基部に膜質のつぼを有する。 つばより下方の柄にささくれが有るか無いかでドクツルタケと大まかに区別できる。 タマゴテングタケの白色変種とする説も有るが、未だ結論には至っていない模様。 毒成分はアマニタトキシン類と呼ばれる環状ペプチド。詳細はタマゴテングタケの項を参照。 やや小型であるため、近縁なドクツルタケに比べると致死量(本数)は多いと思われる。 世界的に猛毒キノコTOP3として認識されており、日本でも当然「猛毒御三家」と呼ばれる一群に身を置く。 本種はその3種の中でも最も目にする機会が多い種だと思われる。

■娘解説:
全身に白色の衣服をまとう。外見は地味だが、インナーは黒色を多用したメタル調。 革やベルト、バックルや銀ボタンなど々、真っ白の外見からは想像できないほど内部はハード。 瞳の色は赤。袖の無いロングコートを着用。左手はファスナーの途中から出している。 めいっぱいファスナーを上げて、あごから鼻の下まで隠している。背の低さがコンプレックス。 背丈に似合わない大きめのブーツはつぼを持つテングタケ属共通の特徴。 また襟の合わせ部分やブーツなど、各部に「白い卵」を模したアクセサリを付けている。 帽子は球形で牙の並んだ大きな口を持つ。こっちが言う事が本音だと言われている。 上の口から胞子の煙を出して自由に動かせるが、あくまでガスなので触ったりはできない。 見た目の通り大人しくて性格はシャイ。上の口で喋る以外はボソボソしか話さない。 内面的にはかなり凶暴、これはコートの中の召し物を見れば一目瞭然である。 感情が高ぶっている時でも表情に出さないので、何を考えているのか良く分からない。


■学名:Amanita virosa (Fr.) Bertill.

■食毒:猛毒
■分類:テングタケ科 テングタケ属
■和名:ドクツルタケ (毒鶴茸)
■写真:写真ページ
■娘名:アマニタ・ヴィロサ

■菌解説:
中〜大型のテングタケ属菌。針葉広葉両樹林に発生するが、やや高地、寒冷地に発生。 色は全体的に白色で色彩が無い。傘は最初卵型で白い膜質のつぼを破って現れる。 その後中高の平らに開き、表面は滑らかで湿時は粘性を示す。周囲には条線が無い。 ひだは白色で密。柄は長く、上部に膜質のつばをつける。 つばより上方は滑らかな表面だが、下方は繊維状のささくれを付ける。 また水酸化カリウム(KOH)を滴下すると、肉が黄色に変色する事で同定できる。 毒素は各種アマニタトキシン類と呼ばれる環状ペプチド。詳細はタマゴテングタケの項を参照。 無治療では確実に死亡すると言われ、運良く回復しても後遺症が残る可能性が高い。 我が国での死亡に至ったキノコ食中毒事故の大半は本種によるもの。 その毒性の高さから、海外では「Destroying Angel(死の天使)」と呼ばれ知名度も高い。 我が国では「猛毒御三家」や「猛毒三羽烏」と呼ばれる内の1種に数えられる。

■娘解説:
我が家の看板娘第一号にして、全看板娘のリーダー的存在。(管理人的にもそう認識している。) 服のデザインも全看板娘中最もシンプルになっており、ある意味完成されてる気がする。 全身に白色の衣服をまとう。瞳の色は赤。大きな帽子は傘、髪型は柄の上部のつばを模している。 スカートはジグザグとボロボロを交互に段々になっており、ささくれる柄が元ネタ。 大きめのブーツはつぼを持つテングタケ属共通。「死の天使」なので背中に天使の羽を持つ。 ちなみに羽根が生えてはいるが、筋肉が有る訳ではなく、飛べない。アクセサリ的な物。 ドクロのシルバーペンダントを愛用。季節によってデザインを使い分ける。目の内部が赤く光る機構付き。 銀製なのは「煮汁に銀を入れて黒くなれば毒」と言う迷信を皮肉っているつもり。 意外と暑がりで、涼しい場所を好む。人の多い場所はあまり好きではないらしい。 天使のような優しい性格である反面、意外と毒の有る発言をするって言うか毒がある。 しかもネチッこく、長引くので注意する。本人は自分の犠牲にならぬよう注意はしている。 「死の天使」と言う呼び名は本人は気に入っている。「天使」と呼ばれてまんざらでもない様子。


■学名:Amanita volvata (Peck) Lloyd

■食毒:猛毒
■分類:テングタケ科 テングタケ属
■和名:フクロツルタケ (袋鶴茸)
■写真:写真ページ
■娘名:アマニタ・ヴォルヴァタ

■菌解説:
一度は「シロウロコツルタケ」としたが、検討の結果元の表記に変更。 中型のテングタケ属菌。主にブナ科樹木の下に発生し、公園などでも稀に見られる。 全体的に類白色だが、傘や柄の表面に白色〜淡紅褐色の粉状〜綿毛状の鱗片を付ける。 この鱗片の付き方には個体差が非常に激しく、全くの別種に見える場合も有る。 全体的に太ましいのに「ツルタケ」と呼ばれるのは、柄につばを持っていないため。 以前の和名は柄の基部に極めて大きな膜質のつぼを持つ事で、本種最大の特徴。 色は白色だが周囲の土を絡め取り、褐色になっている事が多い。内部は白色を残す。 また本属には珍しく肉に変色性が有り、傷付けると緩やかに紅色に変色する。 この特徴は外見的に類似する事が多いシロテングタケとの区別に役立つ。 毒成分は詳しく分かっていないが、内蔵を破壊する毒素を有する猛毒菌として知られる。 神経系、胃腸系の中毒症状が現れ、重篤な場合は肝臓や腎臓の細胞が破壊される。 実際に奈良県で本種によると思われる食中毒死亡事故が起きている。

■娘解説:
敏感肌で擦るとすぐ肌が赤くなるので、全体的にモコモコした衣服を身にまとう。 露出は少なく、手にも厚手のグローブをはめている。看板娘の中でも服の複雑さは上位に入る。 太ましく見えるが実際は着ぶくれするタイプなだけで、脱いでみるとかなりの細身。 髪の色は白色だが部分的に褐色の髪が生える。瞳の色はピンクだが、細目でまず見えない。 太眉娘第二号。柄を模した上着は左右の袖の端が伸びて背中側で繋がっている。 スカートはつぼをイメージしたもので、所々に褐色のシミのような模様が有る。 以前は下に開いたようなデザインだったが、つぼの形に合わせて変更された。 ブーツはAmanita一族の中でも最も大型の物を愛用。厚手なのでブカブカではない。 全看板娘中No.1クラスの巨乳娘だが、胸だけは着痩せするのかあまり目立たない。 プロポーションは申し分無いが、本人に自覚が無い。見た目でも分かるが、生粋の天然娘。 おっとりしていると言うよりボケている。マスコット的存在?衣服が重いのであまり出かけない。


■学名:Asterophora lycoperdoides (Bull.) Ditmar

■食毒:食不適
■分類:キシメジ科 ヤグラタケ属
■和名:ヤグラタケ (櫓茸)
■写真:写真ページ
■娘名:櫓屋 望星 (ヤグラヤ ミホシ)

■菌解説:
小型のヤグラタケ属菌。夏〜秋にかけて老成したクロハツやクロハツモドキの上に発生。 他のベニタケ科菌にも発生するが、自然界ではほとんど上記2種の上で見られる。 傘、ひだ、柄、全て白色。基部には白色菌糸を持ち、そこから多数群生する菌生菌。 傘は時間が経つと頂部から褐色の厚膜胞子に変化して飛び散る。 この胞子は多数の突起を持つため、属名は「astero-(星の)」「-phora(有する)」の意。 また胞子の散布方法がホコリタケ属(Lycoperdon)」に似ているのが種小名の由来。 本種はひだに胞子を形成する有性世代ではNyctalis属に呼び名が変化する。 しかし野生では厚膜胞子はほぼ確実に形成され、この属名はほぼ用いられない。 ひだは白色〜クリーム色で離生〜湾生。やや不完全で互いに連絡する。 またひだが形成されない事が有る。柄は白色で表面にやや縦の凹凸が有る。 肉質は脆く、強い粉臭を持ち、基礎となるキノコが有毒なので、食用不適。 同様の生態を持つ種に傘に繊維状の模様を持つナガエノヤグラタケが存在。

■娘解説:
いっつも黒い椅子を持ち歩き、歩く時以外は必ず上にいるお座り系白色女子。 モコモコしたファー的な衣服を好み、上から下まで白系で統一している。 髪は白で裏側はややブラウンで乱れる癖っ毛。瞳は黄土色で瞳に「☆」が有る。 体質的に凄まじい量のフケが出、頭の上に降り積もって帽子のようになっている。 また彼女のフケは徐々に星形になって飛び散るため、あまり不潔な感じがしない。 星柄のタンクトップは首筋がやや星形。スカートとブーツは白いファー仕様。 光学迷彩のタイツを履いているので向うが透けて浮いているように見える。 ただし脚を組んでも股が隠せないのでパンツが丸見えになる。ちなみに色は黒色。 椅子は普段脚を縮めて持ち歩き、座る際はめいいっぱい上げて足を浮かせる。 二重人格で夜のように暗い性格の「みほし」が居るらしいが、見た者は居ない。 性格は大人しくあまり社交的ではないが、ベニタケ科の娘たちには急にドSになる。 S・ニグリカ嬢には嫌われている。趣味は天体観測で星を見るのが大好き。 パンチラに関しては「素肌見えないから恥ずかしくないもん!」との事。


■学名:Boletus violaceofuscus W.F. Chiu

■食毒:
■分類:イグチ科 ヤマドリタケ属
■和名:ムラサキヤマドリタケ (紫山鳥茸)
■写真:写真ページ
■娘名:山鳥 紫 (ヤマドリ ユカリ)

■菌解説:
中〜大型のヤマドリタケ属菌。ブナ科樹木とアカマツの交じる雑木林に発生する。 珍しいと思われがちだが、これは主な発生が夏〜秋の中でも特に暑い時期のため。 暑さを嫌って人が中々山に探しに入らないため、発生を見逃す事が多い。 傘は暗紫色だが色合いには個体差が有り、黒に近い物から淡い物まで様々。 また表面には黄色い斑紋を生じる事が有るが、これも個体によっては存在しない。 ブナ林に発生する傘の色が淡い類似種が確認されており、検討が待たれる。 管孔は初めは純白だが後に黄色みを帯び、幼菌時は白色菌糸に覆われている。 特徴的なのは柄で、表面は傘と同じ暗紫色で強烈な網目模様を持つ。 またこの独特な色合に不釣合いなほど内部の肉は白く、変色性も持っていない。 派手な外見からは想像もできないが、極めて美味な食菌として有名である。 香りや味、食感は抜群で、肉が真っ白なため調理の際の見た目はとても良い。 合わない料理は無いと言っても過言では無いため、調理法に関しては特筆不可。 我が家では毎年クリームパスタの具として活躍してもらっている。

■娘解説:
気品漂う長身娘さん。溢れ出る高級感に出会うと思わずハッとしてしまう。 全体的に暗紫色で統一しており、髪色も同色だがたまに淡く脱色している。裏側は白色。 髪には無造作に黄色いバラのアクセサリを付け、これも気分に応じて外している。 肌はギョッとするほど白く、瞳の色は淡い赤紫色。あまり顔色は変えない。 肩から白いポーチを下げている。中にはクシや化粧品などの美容用品がいっぱい。 これでも髪の端は揃っているのだが、傘の裂けやすさをしっかり引き継いでいる。 背景絵で描かれた時は短髪だったが、何となく高級っぽいとの理由から長髪に。 髪色とお揃いの網目模様の入った長いワンピースが彼女のトレードマーク。 スカートの裾は網目模様に沿って穴が開いているが、描く時は大抵省略される。 底の部分から上に向かって白いグラデーションの入ったハイヒールを履いている。 とにかく暑さには強く、他の娘達がへばっても凛としている姿は尊敬モノ。 性格はとにかく大人で立ち居振る舞いもとても上品。アダルトな魅力に溢れている。


■学名:Ciborinia camelliae L. M. Kohn

■食毒:食不適
■分類:キンカクキン科 ニセキンカクキン属
■和名:ツバキキンカクチャワンタケ (椿菌核茶碗茸)
■写真:写真ページ
■娘名:春掘 椿 (ハルボリ ツバキ)

■菌解説:
小型のニセキンカクキン属菌。春にツバキの樹下のみに多数群生する。 特定の植物体のみを宿主として菌核を形成するキンカクキン科の子嚢菌類である。 その中でも本種は非常に身近な存在であり、運が良ければ家の庭で見られる。 子実体は淡褐色椀状で中央はやや凹む。基部に長い柄を持ち、深さ10cmに達する事も有る。 子嚢盤から噴出した胞子は樹上あるいは落下したツバキの花に付着する。 そこで発芽した胞子は花の組織を栄養として地中に菌核を形成し越冬する。 そして早春、ツバキの花が咲く頃になると地中の菌核から子嚢盤を伸ばして来る。 柄の長さは様々で、地面に潜れない時は古い落花から直接子実体を出す事も有る。 小型菌だが発生条件が限定されているので、見付ける事は極めて容易な種。 毎年地面に花が積もるようなツバキの大木が有れば地面を眺めてみると良い。 本種は小型で食用価値は無く味も悪い。逆に花弁を汚すためツバキの病害菌とされている。 日本原産のツバキは海外にも持ち出されたが、本種は日本と北アメリカのみに分布する。

■娘解説:
黒と赤を基調とした和服に身を包む小柄で物静かなお嬢さん。英語も少し話せる。 キリッとした姿勢で正座している事が多く、立ち上がる姿は滅多に見られない。 髪は褐色で生え際が黒く、立ち上げて浮き上がるようなおかっぱにしている。 頭にツバキの髪飾りを付け、そこから一部黒い髪を三つ編みにして垂らしている。 瞳の色は暗赤色。眉毛は黒い太眉。いつも少し寂しそうな表情をしている。 着物は黒で全体にツバキの柄が入っており、襟と帯は暗赤色になっている。 普段はどこかに引き篭っているが、春になると外に出てツバキの花見をしている。 純粋なツバキなら品種は問わない。花は似ているがサザンカには全く興味が無い。 性格も何もツバキの花にしか興味を示さないのだが、同時に悩みでもある。 自身が近付くと美しい花がすぐ褐色に汚れてしまう事がコンプレックス。 なので朽ち逝く花を見上げ、また見下ろしては哀しそうな表情を浮かべるのが日課。 好物は椿茶。近い親戚の狐野コンビや木蓮とは服装や嗜好と言った点で気が合う。


■学名:Ciborinia gracilipes (Cooke) Seaver

■食毒:食毒不明
■分類:キンカクキン科 ニセキンカクキン属
■和名:- (未決定)
■写真:写真ページ
■娘名:春掘 木蓮 (ハルボリ モクレン)

■菌解説:
小型のニセキンカクキン属菌。春にモクレン科樹下の地表にのみ多数群生する。 一般にはモクレン、ハクモクレン、コブシ、ホオノキ等の樹下で見る事ができる。 子実体は極めて小型で大きくなっても子嚢盤直径5〜6mm程度にしかならない。 色は褐色だが赤色の色素を含む組織を持つため、赤みが強いのが特徴。 子嚢盤は茶碗形で平らに開いても中央部のみ凹みを残す。 柄は長くても数cmで細く、これが種小名「gracilipes(細い足)」の由来だろうか。 胞子は花弁に感染して黒色の厚みの有る円形〜楕円形のしみのような菌核を形成。 その後周囲の花弁は朽ちて平らな菌核だけが残り、来春そこから子実体を発生する。 菌核の表面は黒色で弾力が有り、内部は明るい淡褐色。大きさにばらつきが有る。 分布は広いようだが発見報告が少なく、和名がまだ決められていない。 愛好家の間では「モクレン(コブシ)のキンカクキン」程度の呼び名に留まっている。

■娘解説:
上半身は和風に見えて下半身は洋風に見えなくもないデザインの和服の女の子。 春になるとどこからともなく現れてモクレンの花が咲く前から花見のスタンバイ。 髪は赤茶色で前髪ぱっつんのオカッパ頭。頭にはホオノキの花の大きな髪飾りが。 頭頂部の毛は束ねて長く垂らし、毛先を黒い帯で結んで風になびかせている。 瞳の色は真っ黒でハイライトも見えない。春眠暁を覚えずなのかいつも眠そうにしている。 着物は帯より上は黒色で下方に紫色のグラデーション。モクレン科樹木の花柄が入る。 帯より下は裂けて花弁状で、その下に同じ裂け方の白と桃色の襦袢を重ねている。 上からモクレン(紫色)、ハクモクレン(白色)、シデコブシ(桃色)の花を模している。 美しい着物なのだが時間が経つと黒い斑点が浮き上がってくるのが難点。 脚は均整のとれた美しい細さ。美脚に自身が有るので太ももまで露出させたいらしい。 キンカクキン科のくせに履物は小型で、黒い漆塗りの厚手の平下駄がお気に入り。 「品行方正」を絵に描いたような娘。自然をこよなく愛す。ただし凄く眠そう。 同じキンカクキン科の狐野コンビと仲が良く、特に近い親戚の椿とは大の仲良し。



■学名:Ciboria shiraiana (Henn.) Whetzel.

■食毒:食毒不明
■分類:キンカクキン科 キボリアキンカクキン属
■和名:キツネノワン (狐の椀)
■写真:写真ページ
■娘名:狐野 椀 (コノ マリ)

■菌解説:
小型のキボリアキンカクキン属菌。春にクワの樹下、前年に落ちたクワの実から発生する。 実はクワの実菌核病を起こす病害菌で、開花期に合わせて胞子を飛ばして花に感染。 感染したクワの実は黒くならずに白化、地面に落ちて菌核化して冬を越す。 翌年その菌核から新たな子実体を生じてまた花に感染、このサイクルを繰り返し続ける。 子実体は直径1cm程度の椀形で色は褐色。菌核が埋まっている場合は柄が長くなる。 地面を掘ると不規則な形状の黒色の菌核と繋がる。菌核はクワの実の形を若干残している。 養蚕業が盛んだった頃は極めて普通に見られたが、現在では滅多に見れなくなった。 またクワは雌雄異株なので、古い木であっても雄株の樹下では見る事はできない。 逆に小さな木1本であっても雌株であれば生き残っている事が有る。 探すのは困難であるがクワの結実の時期に場所を確かめておけば出会える確率は高い。 現在は食毒不明とされているが、そもそも極めて小型なので食用には向かない。

■学名:Scleromitrula shiraiana (Henn.) S. Imai

■食毒:食不適
■分類:キンカクキン科 キツネノヤリタケ属
■和名:キツネノヤリタケ (狐の槍茸)
■写真:写真ページ
■娘名:狐野 槍 (コノ ウツギ)

■菌解説:
小型のキツネノヤリタケ属菌。形状以外の生態は上記キツネノワンとほぼ同じため省略。 ただし発生時期が前種に比べると遅く、キツネノワン発生ピークに顔を出す。 子実体は頭部と細い柄からなる褐色の棍棒状。柄は頭部より濃色で基部ほど黒い。 頭部は淡褐色で不規則な縦方向の隆起が有り、細いアミガサタケのような形状。 味が悪く食用不適だが、そもそも非常に小型なので食用には向かない。

■娘解説:
完全にロリ狐娘。古き良き日本の服装。苗字は同じだが双子でも姉妹でもなく、親戚。 2人ともツリ目で瞳の色は黒。髪とシッポの色はきつね色。こげ茶の着物に白い前掛け。 純和風な服装に似合わず黒くてゴツいスニーカーを履いているのは菌核を模したもの。 相違点としてはまず髪型。椀がおかっぱなのに対し槍は乱れさせながら立ち上げている。 顔付きは椀の方がおっとりした感じ。背丈は槍の方が顔一つ分くらい高い。 手拭いの柄は椀がマグワに対し槍がヤマグワだが、特に意味は無いらしい。 それぞれがお椀とヤリをいつも携帯。お椀に入った赤いクワの実を二人仲良く食べている。 ヤリは頑丈そうだが実際はそれっぽく作ったフェイクで、突くと即全壊する。 性格はシャイで気まぐれ。春の間は元気だが、すぐにふいっとどこかへ行ってしまう。 椀は座っている方が、槍は立っている方が楽らしいが、気の早さは椀の方が上。 好物は熟す前のクワの実と稲荷寿司。趣味は養蚕とクワの実のジャム作り。 雷が大の苦手で、ゴロゴロ鳴り出すと「桑原・・・桑原・・・」と呟いて小さくなっている。



■学名:Clitocybe acromelalga Ichimura

■食毒:猛毒
■分類:キシメジ科 カヤタケ属
■和名:ドクササコ (毒笹子)
■写真:写真ページ
■娘名:毒嶋 笹子 (ブスジマ ササコ)

■菌解説:
中型のカヤタケ属菌。発生場所は様々だが、笹やぶにも発生するのが和名の由来。 日本海側に多く分布し、太平洋側での発生は非常に少ない。全体的に褐色系のキノコ。 傘は幼菌時は中央が凹んだまんじゅう型。後に漏斗型になる。 中央ほど色が濃く、表面に指で押したような模様が出来る事が多い。 傘の周囲は内側に巻き込む。ひだは傘より淡色で密、柄に対して顕著に垂生する。 柄は上下同幅だが下方が膨らむ場合が多く、基部には白色繊維状の菌糸を持つ。 毒成分は様々だが、主要とされているのはクリチジンとアクロメリン酸。 前者には血管拡張作用、後者には神経興奮作用が有り、学名もこれに関連している。 発症のメカニズムは不明だが、誤って食すと手足の先端が赤く腫れ上がり激痛を生じる。 その痛みの強烈さは「焼け火箸で刺される」と表現され、驚くことに1ヶ月以上も持続する。 強力な鎮痛剤であるはずのモルヒネが効かず、残念ながら完全な治療法は無い。 毒素は致命的ではないが、水冷によって皮膚が剥がれた部位からの感染による死亡。 痛みに耐え兼ねた自殺の例が有る。発症までの期間が長く、以前は風土病と思われていた。 恐るべき症状を示す猛毒菌なのだが、地味で香りが良いので誤食が後を絶たない。

■娘解説:
最大の特徴は手足に装着された不釣合な大きさの鋼鉄製のニードル付きアーマー。 赤熱しているが触れても熱くない。しかし忘れた頃に火傷が現れる遅効性なのが恐ろしい。 これでもエネルギーはこのアーマーで抑えられている。KOFのK'のグローブのようなもの。 ほぼ無乳。見た目は普通の女児なので、ゴツいアーマーが異様に目立っている。 伸長は低く、見た目は小学生くらい。髪は頭頂部が凹み、色は褐色で毛先が内側に巻く。 瞳の色は茶色。アーマー以外の衣服はシンプル。上半身は竹を模したタンクトップのみ。 純白のスカートと綿毛状のレッグウォーマーを着用。基部の白色菌糸がモチーフ。 性格は見た目通り子供っぽく無邪気。そのため故意でなくとも周囲に火傷を負わせそうになる。 本人は自分が持つ能力を理解し切れていない様子。無知は恐ろしい。油断禁物な問題児。


■学名:Coprinellus domesticus
          (Bolton : Fr.) Vilgalys, Hopple & Jacq. Johnson

■食毒:
■分類:ナヨタケ科 キララタケ属
■和名:コキララタケ (小雲母茸)
■写真:写真ページ
■娘名:小曽爾 きらら (オゾニ キララ)

■菌解説:
小型のキララタケ属菌。かつてのヒトヨタケ属(Coprinus)から本属に変更となった。 また種小名も「radians」から現行の物に変更となり、学名修正の荒波に揉まれた種。 夏から秋にかけて朽木や切り株上に少数群生するが、発生量は比較的少ない。 「キララ」は鉱物の「雲母」の事で、傘に粒状鱗片を付けるのが名前の由来。 傘は卵型で開き切っても円錐形を維持し、ヒトヨタケのような液化はほとんど無い。 ひだは最初白色で密。成熟すると紫黒色に変化するのは他の近縁種と全く同じ。 柄は下方に太まり白色で滑らか。外見的に似た種に傘に鱗片を持つキララタケが存在する。 この二種の肉眼的に明らかな違いは本種のみが持つ珍しい特徴である菌糸マット。 柄の基部または周囲の樹上にオゾニウム(ozonium)と言う黄褐色の粗毛状菌糸を持つ。 生育環境によっては確認できないが、小型である事、傘の赤みが強いなどの違いが有る。 旧ヒトヨタケ属の本種と同サイズの種の多くはアルコールと共に摂取すると毒性を持つ。 キララタケも同様の毒性を疑われているが、本種は珍しく可食とされている。

■娘解説:
純和風でかつての一族であった一夜嬢と同じく和服に身を包む小柄の娘さん。 検査したら別の家系である事が判明してしまったが、今でも大好きなお姉ちゃん。 髪は少し短めの黄褐色で前髪ぱっつん。瞳は前髪に隠れて見えないが髪と同色。 和な見た目に反してラメが大好。着物や口元アイライン、特に髪に多く付けている。 着物は上の方がやや黄色いが全体的に白色で下に行くほど色が淡くなる。 また着物の裾は一夜嬢のように絞っておらず、だぼっと垂らしている。 帯の模様は六角形の雲母の結晶。足元は白足袋に白い下駄を履いている。 だが足元に常に褐色のファーを絨毯のように敷いて引きずっているため見えない。 この毛は着物の裾にも下駄の裏側にも繋がっており、どこを歩いても付いて回る。 そのため誰かに良く踏まれてコケる。たまにキノコが生える。性格は極めて家庭的。 家事全般を卒なくこなし、お嫁さんにしたいキノコ娘No.1との呼び声が高い。 「似てるけど私の方がキャラが立ってる!」と敵視している相手が居るらしい。


■学名:Coprinopsis atramentaria
          (Bull.) Redhead, Vilgalys & Moncalvo

■食毒:食(アルコール摂取前後は毒)
■分類:ナヨタケ科 ヒメヒトヨタケ属
■和名:ヒトヨタケ (一夜茸)
■写真:写真ページ
■娘名:黒肥地 一夜 (クロヒジ ヒトヨ)

■菌解説:
小〜中型のヒメヒトヨタケ属菌。かつてはヒトヨタケ属(Coprinus)とされていた。 発生場所は様々だが、畑地や公園、道傍などの腐植の多い富栄養な土壌を好む腐生菌。 傘は灰色〜灰褐色で、幼菌時は卵型だが、成長と共に開いて鐘形になる。 傘の周囲には溝線が有る。ひだは最初は白色だが、成熟すると真っ黒に変化する。 柄は白色で下方に落ちやすいつばが有るが、つばの無い物、脱落した物が多い。 本種の傘は短期間でひだごと周辺部から黒く液化して落ち、胞子を拡散する性質を持つ。 その寿命の短さを「一夜で溶ける」と表現した和名だが、実際は2〜3日ほど持つ。 主な毒成分のコプリンにはアルデヒド脱水素酵素の活性を阻害する作用が有る。 このため本種の食後にアルコール分を摂取すると短時間で悪酔いを引き起こす。 症状は顔の火照り、頭痛、めまい、吐き気などで、酷いと呼吸困難や痙攣に至る。 ただ症状は短時間で回復する。またアルコール分さえ摂取しなければ中毒の危険性は無い。 食用にはひだが黒くない新鮮な物を用い、和洋双方の料理と相性が良い。

■娘解説:
純和風娘で黒と白で統一された和服に身を包む。瞳の色は黒で、弱く赤い光を放つ。 以前は多くの一族を傘下に置いていたが、最近は別家系である事が判明してしまった。 目付きが悪いように見えるが、前髪のせいでそう見えるだけ、実は温和な目。 髪は黒髪ロングで前髪はぱっつん切り揃えられているが、毛先が液化するクセが有る。 そのため彼女の周囲には黒いインクがこぼれたような跡が残る。 爪は長く伸ばしており、色は黒。ほお紅をさしているのだが、黒色しか使わない。 襦袢と帯は白で、着物は黒。袖の部分はまるで溶けたようなデザインになっている。 白足袋を履き、黒の高下駄を愛用。歩く様は実に気品に溢れている。 毛先が液化し、丸い水滴となって落ちるのは彼女の2番目のコンプレックス。 1番目は天才的に「酒に弱い」事。一口飲めばたちまち顔が真っ赤になる。 シラフの彼女は冷静沈着で物腰柔らかなのだが、飲酒時にその姿は消え失せる。 そんな醜い一面を知ってか知らずか、飲酒運転撲滅に大いに関心を示している。


■学名:Cyttaria darwinii Berk.

■食毒:
■分類:キッタリア科 キッタリア属
■和名:- (英名:Darwin's Golf-ball fungus)
■写真:写真ページ
■娘名:キッタリア・ダーウィニー

■菌解説:
小〜中型のキッタリア属菌。春にナンキョクブナ科の生きた樹木の幹に発生する。 種小名からも分かるが、標本を持ち帰った自然科学者チャールズ・ダーウィンにちなむ。 我が国には発生せず、世界的にも南アメリカ大陸の南部にのみに発生が限定される。 子嚢菌類にしては異様な形状だが、アミガサタケの凹凸と原理は同じと考えれば良い。 子実体は球形で表面は淡い橙色だが、熟すと表面に鮮やかな橙色の穴が無数に空く。 その穴の子実層から胞子を飛ばして分布を広げ、古くなると落下する事が有る。 ただ枝に残った子実体は「木こぶ」に変化し、そこからまた新たな子実体を生じる。 これを繰り返して大きくなったこぶの美しい枝は装飾品としても重宝される。 内部は白色で、大きな物では空洞。類似種が多く、同定には検鏡が必要とされる。 見た目が非常にグロテスクだが、先住民のインディオは食用としていた。 「Pan del Indio (インディオのパン)」とも呼ばれ、現在でも食用で売られている。 味や香りはあまり無く、生でも食べられるが、主に酢漬けにしたりサラダに入れたりする。

■娘解説:
日本語がほとんど話せないのでボディ・ランゲージで何とかやってる陽気な南米娘。 そもそも日本に居ないので、会いに行かなきゃその姿を拝めないのが残念な所。 髪とふんわり膨らんだスカートは淡い橙色で、無数の鮮やかなオレンジ色の穴が空く。 スカートはそう言うデザイン、髪はそう言う癖っ毛なのだが、髪の生え際は真っ白。 瞳はオレンジで首と手首には同色の大型ビーズの飾り、腰にはポンポンが有る。 常に木の上に居るので靴は履かないが、そのせいで良く落下事故を起こしている。 また軽い打撲でもすぐに大きなコブが出来るので、アフターケアには苦労しているようだ。 普段からぼーっとしていて何を考えているか良く分からないが、実際には何も考えてない。 趣味は木登りで、故郷のナンキョクブナの仲間が特に登り心地が良いのだそうだ。 日本の文化は良く分からないが、アニメ映画「風の谷のナウシカ」だけは気に入っている。 「私に良く似たのが胞子出してる!」との事。「キモい」と言われると本気(マジ)で泣く。


■学名:Entoloma rhodopolium (Fr.: Fr.) Kumm. s. I.

■食毒:
■分類:イッポンシメジ科 イッポンシメジ属
■和名:クサウラベニタケ (臭裏紅茸)
■写真:写真ページ
■娘名:臭裏 紅 (クサウラ クレナイ)

■菌解説:
中型のイッポンシメジ属菌。夏から秋にかけてブナ科の広葉樹下に多数群生する。 傘は灰色〜黄土色で吸水性が有り、湿時は粘性を持つが、乾燥すると光沢が出る。 ひだは幼菌時は白色だが、成熟すると「裏紅」の名の通りピンク色を帯びる。 柄は白色で絹糸のような繊維状の光沢を持ち、中空で掴むと簡単に潰れる。 以上は一般的な個体の特徴だが、本種は同一種内での個体差が非常に大きい。 例を挙げると、傘が紫褐色、大型、小型、柄が細い、柄の内部がやや中実、など。 和名の通り全体的に小麦粉様の不快な粉臭を持ち、肉に苦味は無い。 毒キノコとしての悪名が高く、主な毒成分は溶血性タンパクやムスカリン。 嘔吐や下痢などの典型的な胃腸系中毒の他に、神経系の中毒を引き起こす。 本種は外見的に食菌のホンシメジ、とりわけウラベニホテイシメジに酷似している。 専門家ですら判断を誤るため、地域によっては「名人泣かせ」の異名を持つ。 我が国では本種とツキヨタケ、カキシメジの3種を「毒キノコの御三家」と呼ぶ。

■娘解説:
髪も服装も灰色だが、細かな部分まで裏地がピンク色なのが彼女の拘り。 彼女の白系の衣服はブーツを除いて全て絹糸100%。光沢が無いと嫌らしい。 瞳の色は赤でじっとりとした赤い光を瞳の奥から放つ。超が付くほどの釣り目。 赤紫色の丸サングラスをアクセサリとして頭に乗せている。耳には大きなピアス。 大きめのロングコートをベルトから上で弛ませ、いつも何かを背負っている。 これは良く似ていると評判のウラベニホテイシメジに洒落て布袋様を真似ている。 以前はより布袋様に似せようと袋を背負っていたが、実用性からリュックに変えた。 中身は不明だが、化粧道具や飲み物の他に、嫌がらせグッズが入っているとの噂。 細い足にはいつも網目模様のピンクのタイツ。下半身のスタイルには自信が有る。 履物は白の細身のブーツで、光沢はなくモコモコした綿毛状になっている。 性格は恐らく全キノコ娘中最凶最悪。ドが15個くらい付くドSの極み。デレは無い。 あらゆる手法で人を騙し、苦しむ姿を見るのが至福の一時かつ日々の日課。 一匹狼で「私にちょっかい出したら、泣かせちゃうよ?」が口癖。


■学名:Entoloma virescens
          (Berk. & M.A. Curtis) E. Horak

■食毒:食毒不明
■分類:イッポンシメジ科 イッポンシメジ属
■和名:ソライロタケ (空色茸)
■写真:写真ページ
■娘名:青居 空 (アオイ ソラ)

■菌解説:
小型のイッポンシメジ属菌。秋に各種林内地上に単生あるいは小規模群生を作る。 形状は同属のキイボカサタケ等とほぼ同じだが、全体が鮮やかな空色なのが最大の特徴。 写真では鮮やかな青色の事が多いが、実際はかなり淡い色合いであまり目立たない。 ハラタケ類でここまで明確に青いのは我が国では本種とルリハツタケ、アオイヌシメジくらい。 傘は平らに開くが中央部が高い形状は保つ事が多く、表面には細かな繊毛が有る。 ひだは疎で傘や柄よりも青色が濃く見える。柄は細く大抵は少し捻じれている。 また子実体全体に強い変色性が有り、老成や傷付く事によって黄色味を帯びる。 このため美しい青色を保った個体に出会える可能性は極めて低いと思われる。 加えて本種は極めて発生量が少なく、そもそも出会う事自体が困難な珍菌。 もし1ヶ所での発生量も少ないので、発生地を見付けた場合は保護に努めたい。 食毒は不明だが近縁種に毒キノコも多数有るので、珍しさも考慮してそっとしておこう。

■娘解説:
晴れでも雨でも曇りでも、何時でもレインコートと雨傘を手放さない小柄な娘。無乳。 全体的に青色で統一し、アクセントに黄色が所々に散りばめられている。 髪は青色でボサボサしており、頭頂部のボリュームが特に多く盛り上がっている。 また毛先は黄色っぽくなるが別に汚れている訳ではない。瞳は鮮やかな空色。 頬は赤味ではなく黄色味を帯びる。また(心が)傷付くと赤くならずに黄色っぽくなる。 レインコートは同じく空色で捻れたストライプが入り、ファスナーも捻じれている。 小学生が履くような黄色のゴム長靴を愛用し、晴れた日暑い日は少し蒸れている。 雨傘は手元と石突が黄色で布は青色。裏側は青空だが、これは模様ではない。 雨であろうと「晴れていた状態」を映し出しているので、日傘の効果は皆無。 彼女の下にだけは雨であろうと日差しが差し込むので皆傘下に入りたがる。 普段ドコに居るのか、あまり姿は見かけないので性格は引っ込み思案。 黄色くなる性質は全身に及ぶので、綺麗な青色が汚れて見える事を気にしている模様。 たまに「・・・AVとか・・・興味・・・無いから・・・」と漏らすらしい。


■学名:Flammulina velutipes (Curt.: Fr.) Sing.

■食毒:
■分類:キシメジ科 エノキタケ属
■和名:エノキタケ (榎茸)
■写真:写真ページ
■娘名:榎 ゆき (エノキ ユキ)

■菌解説:
小〜中型のエノキタケ属菌。秋から冬から春までと発生時期に特徴が有る。 特に晩秋から早春に多く発生し、真冬には雪を頭に乗せた子実体が見られる。 このため「トキシラズ」や「ユキノシタ」など数多くの地方名を持つ。 またヤナギやニセアカシア、ナナカマドなど変わった樹種の枯木から発生する。 そのため比較的低地でも街路樹や庭木に群生を作る事もさして珍しくない。 傘は黄褐色〜暗茶褐色で個体差が有り、周辺部は淡色。著しい粘性を持つ。 ひだはクリーム色。柄はしっかりした肉質で表面は暗褐色ビロード状の質感。 栽培品は白色品種を光に当てずに育てた「もやし」であり、形状が大きく異なる。 そのため野生品と栽培品で最も形状に差が有るキノコと言って間違い無い。 極めて優秀な食菌であり、栽培品でも十分に美味だが野生品には遠く及ばない。 おすすめは傘のぬめりを活かす汁物。味噌汁の美味しさは文字では表現できない。 ただし生の状態ではフラムトキシンと言う溶血作用を持つ成分を含むので注意。

■娘解説:
雪が大好き。寒くなり、他のキノコたちが身を潜めた頃にやたら元気になる。 瞳は暗い赤茶色。髪質はしっとり。実は地毛は茶色なのだが、服装に合わせて脱色している。 室内では全身を細身の白い服装で統一。腕には肩まで繋がる長い手袋。 裾の広がったホワイトデニムを履いている。スタイルは良いが、胸があまり無い。 しかし一度外に出ると地毛色のウィッグを被り、耳にはイヤーウォーマー。 首にはクリーム色のマフラー。ダウンジャケットは腕の部分が白くなっている。 ズボンとブーツは暗褐色のビロード生地のものしか使わないのが彼女のこだわり。 両服装共通なのは左の腰に栽培品のエノキを型どったアクセサリが有る事。 性格はとてつもなくのんびり屋でおっちょこちょい。我が道を往くマイペース娘。 友好的なのだが発生時期が時期だけにキノコ娘達より人間の方が彼女を知っている。 他のキノコ達の成長の邪魔をしないよう気配りができる。 なので彼女と同じ時期に発生する娘たちとくらいしか遊べないのが悩み。 栽培品が有名すぎて、本来の姿をエノキと思ってもらえない事が凄く悲しいらしい。


■学名:Galerina fasciculata Hongo

■食毒:猛毒
■分類:フウセンタケ科 ケコガサタケ属
■和名:コレラタケ (虎列剌茸)
■写真:写真ページ
■娘名:ガレリーナ・コレレ

■菌解説:
小〜中型のケコガサタケ属菌。秋遅くに朽木上に発生。特にスギ材を好むと言う説が有る。 旧和名は「ドクアジロガサ(毒網代傘)」だったが、現在はこの名前が正式名である。 傘は肉桂色で周囲には条線が有る。乾くと中央から色が淡くなる。 個体差は有るが傘が平らに開いても中央部だけは盛り上がる事が多い。ひだも傘同様に肉桂色。 柄は繊維状で汚褐色。上部は黄色っぽく、脱落しやすい膜質のつばを持つ。 精密な同定には顕微鏡による観察が必須と言われるほど特有の外見的特徴が存在しない。 毒々しさが無く、古くなった他の食菌の栽培セットにも発生する事が有り要注意。 和名が変更になったのも、毒キノコである事を一般に注意喚起する目的が有る。 非常に小型のキノコだが、毒素としてアマニタトキシン類を含む致命的な猛毒菌。 誤って食すと数時間後に激しい下痢や腹痛などの症状が現れるのが和名の由来。 症状が進むと肝臓や腎臓の組織が破壊され、最悪の場合は死に至る。 本属菌には同様の毒性を持つ種が他にも知られており、似たキノコは避けるべきである。

■娘解説:
全体的に褐色系の衣服を着用。低身長で痩せており、いつも姿勢と顔色が悪い。 髪は褐色で頭頂部がハネるクセッ毛が有るのが嬉しくもあり悩みでもあり。 髪が交差して生えるのは旧和名の名残。「網代」で検索すれば理由はすぐに分かります。 後ろ髪が一部異常に長く、スギの雌花と葉をかたどった髪留めで束ねている。 もちろんこれは和名にも有る「Vibrio cholerae(コレラ菌)」の鞭毛を表したもの。 瞳の色は黒で奥から強烈な赤い光を放つ。上着は黄色っぽく、「O1」と「O139」のロゴ入り。 髪、上着、スカートのカラーリングは、それぞれコレラタケの傘、ひだ、柄の色。 性格はかなり暗く、まずしゃべらないし笑わない。リアクションに乏しい。 主な悩みは2つ。1つは慢性的にお腹が弱い事。もう1つは背が低い事。 前者はトイレが近いのが煩わしいそうだ。確かに顔色が悪く不健康そうだ。 後者だが、頭頂部のクセッ毛が嬉しいのは少しでも背が高く見えるため。 でも彼女は珍しくサンダル履き。身長が気になるなら上げ底でもすれば良いのに。


■学名:Grifola frondosa (Dicks.) Gray

■食毒:
■分類:サルノコシカケ科 マイタケ属
■和名:マイタケ (舞茸)
■写真:写真ページ
■娘名:水楢 舞 (ミズナラ マイ)

■菌解説:
極めて大型のマイタケ属菌。大きい物では直径50cm、重量10kgを超える。 秋にミズナラやシイなどのブナ科樹木の根本に発生。稀に人の生活圏にも発生する。 生きた樹木を侵して材の白腐れを引き起こし枯死させる白色腐朽菌。 和名の由来には2つの説が有る。一つはその形状が大勢の人が舞う姿に見えると言う説。 もう一つは天然物を見付けると嬉しくて舞い躍ってしまうと言う説。真偽は不明。 肉は白色。柄が複雑に分岐し、その先端に扇形〜へら型の傘を折り重なるように付ける。 傘には繊維状の模様が有り、幼菌時は色が濃いが成長と共に灰褐色になる。 裏面は微細な管孔で白色。成長した個体では孔口が肉眼でも見える。 言うまでも無く非常にポピュラーな食菌であり、スーパーでも栽培品を購入可能。 反面、天然マイタケは幻と言われ、その稀少性はマツタケやホンシメジと同等。 栽培品でも十二分に美味しいが、天然の味や香りには到底及ばない。 タンパク質分解酵素を含み、茶碗蒸しに入れると固まらなくなる(経験者談)。 逆に肉料理に用いれば肉を軟らかくできる。近縁種にトンビマイタケが存在。

■娘解説:
職業は踊り子。ウデは一流で、踊りを見た者はつられて踊ってしまうほど。 彼女の踊りは見るだけで体調が良くなり、免疫力向上やストレス解消もできるとの噂。 髪も衣服も灰褐色で、共に裏側が白色になっているため、裏返ると目立つ。 髪とスカートが不規則に分岐しているため、描く際は線が多くて困る度はNo.1。 瞳の色は水色。ミズナラのどんぐりを加工したペンダントを愛用している。 かなりの長身。スレンダーで意外と胸は無い。身体はかなり柔らかい。 ベルトは緑色で随所にミズナラの葉の形をしたアクセサリがぶら下がっている。 履物はサンダルで白い菌糸をイメージした白い紐で太もも辺りまで縛られている。 踊り子と言う職業も有ってか、非常に積極的でポジティブシンキングなおてんば娘。 なのに人前に出ると緊張してしまい、中々大勢の前に顔を出す事ができない。 逆に一人で自分に会いに来てくれた人にはこれ以上無い最高の踊りを披露できる。 積極的なシャイガール。彼女の体臭は爽やかで心地良く、本人も自慢のようだ。


■学名:Gyromitra esculenta (Pers.) Fr.

■食毒:猛毒(加熱処理により食)
■分類:ノボリリュウタケ科 シャグマアミガサタケ属
■和名:シャグマアミガサタケ (赭熊網笠茸)
■写真:写真ページ
■娘名:シャグマ・エスクレンタ

■菌解説:
大型のシャグマアミガサタケ属菌。春にアカマツなどの針葉樹林内地上に発生する。 名前に同じ子嚢菌類の「アミガサタケ」の名が含まれるが、科も属も異なる。 全体的な形状としては有柄傘状。傘は類球形で赤褐色〜黒褐色で内部は空洞。 表面には著しい脳状のしわを持ち、これが髪型の赭熊に似ているのが和名の由来。 柄は黄褐色で下方ほど色が淡い。表面は不規則に波打ち、内部は空洞になっている。 柄と傘の境目は離れている事が多く、アミガサタケのように完全に癒着しない。 「esculenta」は「食べられる」の意。フィンランドでは一般的な食材である。 毒成分はジロミトリンとその加水分解物のモノメチルヒドラジン。 症状としては胃腸系の中毒の後に肝臓や腎臓に致命的な障害が起きる。 両物質は共に沸点が100℃以下なので、10分の煮沸によってほぼ無毒化できる。 しかし蒸気を吸うと中毒の恐れも有り、煮沸不十分による事故も起きている。 ソースなどに使うと比較的美味と言われるが、自信の無い人は手を出すべきではない。

■娘解説:
春になると元気になる娘さん。同じ子嚢菌類のモリーユ嬢、コニカ嬢と仲が良い。 「春のアミガサ三人娘」の一人で、一番の問題児。いつも二人を困らせる。 全体的にクマをモチーフにしたデザイン。立ち居振る舞いも比較的ワイルド。 ナイスバディ。髪は赤みを帯びた黒色で不規則に波打ち、ボリュームの有る赭熊。 本来は入れ毛をして髪の量を増やすのだが、彼女は元々毛が多いので地毛である。 熊耳は飾り。瞳は真紅で強烈な赤い光を放つ。ツリ目で睫毛と眉毛がやたら濃い。 胸元に有るのはクマの足型の刺青。手袋もブーツもクマの手足になっている。 ちなみに何か違うが胸元に有る白いV字もツキノワグマのそれだったりする。 ロングスカートのワンピースは胸元ほど色を帯び、裾は不規則に波打っている。 性格は見た目通り凶暴。沸点が低く、ちょっとした事ですぐにキレる問題娘。 腕力、脚力共に強く、怒らせると猛毒御三家もたじろぐほどグロテスク。 しかし熱いお風呂に入ると瞳の光が消え、急にデレて機嫌が良くなってしまう。 でも湯気を吸うと一緒に入った者がご臨終してしまうので、付き合うのは難しい。


■学名:Hydnum repandum L var. album Quel.

■食毒:食(有毒の可能性有り)
■分類:カノシタ科 カノシタ属
■和名:シロカノシタ (白鹿の舌)
■写真:写真ページ
■娘名:鹿ノ舌 羊子 (カノシタ ヨウコ)

■菌解説:
小〜中型のカノシタ属菌。ハリタケ型のキノコ。カノシタ科はカノシタ属一属のみからなる。 秋にアカマツやブナ、ミズナラなどの林内地上に発生。実は非常に一般的なキノコ。 全体的に白色で傘と柄を持つが、ハラタケ類ではなくヒダナシタケ類に入る。 傘はまんじゅう型で縁は内側に巻き込み、成長と共に不規則な形になる。 ひだは存在せず、代わりに柄に垂生する針状の裏面を持つ。針は脆く軽く触るとぱらぱら落ちる。 この特徴的な裏側がシカの舌に似ている事からこの和名が付けられた。 柄はほぼ白色で太く、傘が歪な形状なので中心から少しずれて付いたようになっている。 実は基本種は全体的に卵黄色なのだが、白色変種のシロカノシタの方が発生量が多い。 有名な食菌でフランスでは「pieds de mouton(ピエ・ド・ムートン)」の名で親しまれている。 意味は「羊の足」。肉が脆く、やや薬品臭がするが、加熱調理により食感も香りも向上する。 クリームを用いた料理に合うが、和風料理にも十分対応できる。 ただし近年は細胞毒の存在が指摘されており、毒キノコとして扱う書籍も有る。

■娘解説:
初のテングタケ属以外かつ可食菌擬人化。当初は人外娘だった。そこはかとなく執事。 髪は白色で毛先が絡み合って太い棒状になる強烈なクセッ毛持ち。櫛も役に立たない。 シカの角のヘッドドレス?は頭の後ろに回り込むようにして固定されているアクセサリー。 瞳はオレンジ色で瞳孔が横長。若干の毒成分を含むためか奥に微かに赤い光が見える。 スーツはシカをイメージして白い斑点模様が入っている。袖や裾が髪同様棒状のフリンジ形。 後で二股に分かれたスカートは羊毛製。パンツもヒツジの足をイメージした色と形。 蹄に見えるパンツと一体化した超ハイなヒールのブーツを履いており、実は意外と背が低い。 デザイン的には腰から上がシカ、腰から下がヒツジをイメージしており紛らわしい。 性格は非常に大人しく、むしろ臆病なくらいだが、構ってもらうと喜ぶ。 気分によって髪や服装の彩度を上げるが、基本はこの淡い色合いを好むようだ。 味の良さに自信が有るのか、毒キノコ扱いされると不機嫌になる。顔つきが動物っぽい。


■学名:Hypholoma fasciculare (Huds.: Fr.) P. Kumm.

■食毒:猛毒
■分類:モエギタケ科 クリタケ属
■和名:ニガクリタケ (苦栗茸)
■写真:写真ページ
■娘名:苦栗・T(〜X)・マロン (ニガグリ・MN・マロン)

■菌解説:
小型のクリタケ属菌。様々な材から発生し、時期も早春から晩秋、真冬にも見られる。 色には個体差が有るが、全体的に黄色っぽいのが大まかに見分けられる特徴。 傘は硫黄色で中央部はやや濃色。周囲にクモの巣状の皮膜の痕跡が垂れ下がる。 ひだは最初はオリーブ色を帯びるが、胞子が成熟すると暗紫褐色になる。 柄は傘と同色で基部に近いほど褐色を帯びる。上部に皮膜の名残を持つ事が多い。 本種最大の特徴は和名を見ても分かるように肉に強烈な苦味が有る事。 これは極めて酷似した食菌のクリタケとの大きさ差異であり、見落としてはいけない。 多様な毒成分を含むが、主要な毒素はファシキュロールE、F。苦味成分でもある。 嘔吐や腹痛などの胃腸系中毒を起こし、酷い場合は痙攣やショックを経て死亡する。 過去の事故例では腹部に紫斑が現れた記録が有り、その毒性の高さを物語る。 その苦味ゆえか事故例は比較的少ないが、調理によっては苦味が消えるとされている。 また色、地面から生える、苦味が少ない、など個体差が激しく、別種の可能性も有る。

■娘解説:
通称「ビター・マロンズ」。背が低いと言うよりも「小人」と言う表現が妥当。無乳。 ファーストネームは皆同じで、ミドルネームがTからXまであり、「No.」で呼ぶ。 全体的に黄色っぽい服装で、顔もほぼ同じなので、パッと見では区別が難しい。 判別方法は数字のヘアピン。見えなくてもアホ毛の数がヘアピンの数字と一致する。 髪は硫黄色。瞳は紫色で赤い光を放つ。舌が紫色で顔色も良くないが体調が悪いワケではない。 全員お揃いの栗のペンダントが付いたクモの巣状のベリーショートマントを着用。 紫褐色のフケが落ちるので、すぐにマントだけが汚れてしまうのが全員の悩み。 仲良しで寄り添って離れない。一応性格に若干の違いが有り、No.1はしっかり者。 No.2は面倒臭がり。No.3はお調子者。No.4は寂しがり屋さん。No.5は天真爛漫。 まぁオマケのようなもので、誰にでも懐き、いたずら好きで言動が子供っぽいのが共通点。 全員に共通する好きな食料品はコーヒー(ブラック)とゴーヤー、秋刀魚のハラワタ。


■学名:Hypsizigus marmoreus (Peck) H.E. Bigelow

■食毒:
■分類:キシメジ科 シロタモギタケ属
■和名:ブナシメジ (占地)
■写真:写真ページ
■娘名:ヒプシー・マルモ

■菌解説:
中型のシロタモギタケ属菌。広葉樹、特にその名の通りブナの朽木に発生する。 「ブナ」と言う漢字は近年作られた物のため、別画像ファイルで記載している。 名前からシメジ属と思われがちだが、実際には全くの別属になっている。 傘は類白色〜褐色を帯びたクリーム色。周辺部は色が淡くなる。 最大の特徴は傘の表面に大理石のように見える斑点模様が現れる事。 種小名の「marmoreus」もラテン語で「大理石のような」と言う意味。 これにより以前は混同されていたシロタモギタケと区別できる。 ただ中には中間的な個体も有る他、日陰だと全体的に白色になり同定が難しい。 今や正式名でごく普通に販売されているため、知名度はかなり高いと思われる。 食茸としては極めて優秀で、和洋を問わず様々な料理と相性が良い。 しかし以前は「ホンシメジ」と言う商品名で販売されていた歴史を持つ。 当然本種は菌根菌ではなく、木材を養分として成長する腐朽菌である。 ただし抵抗力が弱いため、人工栽培には適切な環境を整える必要が有る。 また自然界でも発生量が少なく、群生を作る事自体が珍しい。

■娘解説:
和名が和名なので、全体的にブナをイメージした服装とアクセを身に着けている。 髪型も色も完璧に本種の物で、頭頂部に円形の色ムラが現れる。毛先は淡色。 長期間日光を浴びないと何時の間にやら髪色が淡くなって焦るのだそうだ。 瞳の色は淡いグレー。ブナの果実を繋ぎ合わせたネックレスを着用。 その先端にはブナの葉をあしらったアクセサリがぶら下がっている。 スカートは茶色でブナの実の外皮を模しており、尖ったヒラヒラが無造作に付いている。 タンクトップとズボンは白色で、スカートの下に白のデニムを履いている。 ちなみにデニムの裾にはさりげなく白い綿毛が付いているのが彼女の拘り。 性格はとても明るく、自分の優秀さに自信が有るのか、かなりのお嬢様基質。大理石だし。 ただ残念な事に温室育ちなせいか虚弱体質で風邪を引きやすいのがコンプレックス。 スマートで全体的に均整の取れたスタイルだが、胸が破滅的に小さい。 石が好きで、特に大理石の質感が好き。つい頬をすり寄せたくなるらしい。変態である。


■学名:Lactarius hatsudake Tanaka

■食毒:
■分類:ベニタケ科 チチタケ属
■和名:ハツタケ (初茸)
■写真:写真ページ
■娘名:松林 初 (マツバヤシ ハツ)

■菌解説:
中型のチチタケ属菌。稀に春にも発生するが、主に秋にマツ林地上に発生する。 和名の「初」は「初物」の意味。キノコシーズンをいの一番に告げるキノコの初物。 マツ林の中でも比較的樹齢の若く、地面が整えられた場所を好む性質が有る。 傘は黄褐色で同心円状の環紋が有るのが特徴的で、湿時は多少粘性を持つ。 ひだは柄に垂生し色はワイン紅色。柄は短く内部は中空、傘と同色でやや赤みを帯びる。 全体的に傷付くと暗赤色の乳液を出す性質が有り、乳液は時間と共に青緑色に変化する。 古くから優秀な食菌として全国的に知られており、その歴史も非常に古い。 これは発生時期や外見的特徴、変色性などから紛らわしい毒キノコが存在しないため。 ベニタケ科特有の肉質の脆さのため、食感はあまり良くない。ちなみに縦に裂けない。 しかしその香りと味は絶品であり、和洋を問わず様々な料理に利用できる。 特にオススメなのは炊き込みご飯「ハツタケご飯」(私は毎年家で食べている)。 松尾芭蕉をはじめ多くの歌人俳人の作品に登場しており、日本らしいキノコと言える。

■娘解説:
愛称は「お初さん」。松尾芭蕉の衣服を模した和ゴス娘。 髪は黄褐色で短髪。頭頂部のつむじから同心円状の色ムラがある。 後ろから前に回り込むようなヒラヒラした髪飾りでこの色ムラを強調している。 瞳は虹彩異色症で右目が青緑色で左目がワインレッド。舌は右目と同色。 ちなみに彼女の血液は当然赤いが、空気に触れると青緑色になる。キモい。 ワイン色の長襦袢の上から青緑〜黄色のグラデーションの着物を羽織っている。 襦袢の背中には豪鬼の「天」のように「初」の文字が有るが普段は見えない。 下着は当然サラシと女性用フンドシ。締め付けているが実は巨乳。 健脚でいつも歩いており、マツの葉をイメージした2本のステッキを愛用。 一日400kmは移動可能。靴もそれに耐えうる強化ロングブーツ。 性格はいたって穏やか。普段はのんびりしていて秋になると急に活発になる。 尊敬している人物は俳聖の松尾芭蕉と、自身の命名者である菌学者の田中延次郎氏。 そのため学名が日本語の「hatsudake」になっている事が彼女の誇り。


■学名:Lactarius volemus (Fr.) Fr.

■食毒:
■分類:ベニタケ科 チチタケ属
■和名:チチタケ (乳茸)
■写真:写真ページ
■娘名:露吹 乳子 (ツユフキ チコ)

■菌解説:
中型のチチタケ属菌。夏〜秋にブナ科樹木やアカマツの混じった雑木林に発生。 本属を代表する種で、その名の通り子実体全体に傷付くと乳液を出す性質が有る。 乳液は白色だが時間経過とともに黄色を帯び、やがて褐色のシミとなって残る。 全体的にオンレジ色で統一されてており、傘がオレンジ褐色で最も色が濃い。 傘表面につやや粘性は無く、極めて微細なビロード状で中央は凹んでいる。 ひだはクリーム色〜黄色を帯び密。傷付けて乳液が出る様はひだが一番観察しやすい。 柄は傘と同色かやや淡い色合いで、内部は中空になっている事が多い。 また柄は繊維状ではないので、縦に裂こうとすると不規則に割れてしまう。 そのため本種は「縦に裂けない」食菌の代表例として例に挙げられる事もある。 乾燥すると干したニシンのような臭いを放ち、良いダシが取れるので人気が有る。 特に栃木県ではナスと共に「ちたけそば」の具材として利用され熱狂的な人気を誇る。 比較的近縁な種にヒロハチチタケ、チリメンチチタケが存在する。

■娘解説:
まぎれもなく我が家のキノコ擬人化娘中で最も巨乳の乳娘。胸がデカイ。 スリーサイズは秘密。しかも妊娠しているワケではないのに母乳が出る特異体質。 ただし常時垂れ流しではなく、ショックを受けたりして心が傷付くと出る。 また血は通っているが、皮膚や髪が切れてもそこから乳液が出るのでややキモい。 髪はオレンジ褐色で髪質は脆くあまりツヤが無い。頭頂部は少し凹む。 髪裏は黄色で所々自然に傷んだ部分から白い乳液が滴り落ちている。 もみあげ部分だけ白く液体のように長く垂れ下がる。「MILK」。 瞳は乳白色であまり透明感が無い。耳には白色の水滴型イヤリング。 ワンピースは髪と同色で、胸元や裾など開いている部分は水滴をイメージ。 ナスとそばの柄が入っており、腰から下は不規則に何ヶ所も破ってある。 下着は履いてない疑惑が有るが、少なくとも胸は染みるので乳漏れ対策をしている。 性格はややねちっこいほんわかバカ娘で少し痴女の気が有る。 胸を強調したがるので、コンプレックスを持つ娘から若干ウザがられている。 好物は当然ちたけそば。会話中にときたま栃木弁が混ざる。


■学名:Lentinula edodes (Berk.) Pegler

■食毒:
■分類:キシメジ科 シイタケ属
■和名:シイタケ (椎茸)
■写真:写真ページ
■娘名:椎 香 (シイ カオリ)

■菌解説:
中〜大型のシイタケ属菌。主に春と秋の二季に様々な広葉樹の朽木に多数群生。 かつてはマツオウジ属とされていたが、菌糸の構造の違いから独立した。 種小名の由来は栽培が始まったとされる江戸時代から「江戸です」と思われがち。 実際はラテン語の「edodimos=(食用となる)」に由来すると考えられている。 さらに科名に関しては現在も複数の説が上がっており、今回はキシメジ科とした。 傘は強く内側に巻き込むみ色は茶褐色。幼菌時は白色の綿毛状鱗片を持つ。 また成長に伴って傘表面に大きな亀甲状のひび割れを生じる事が多い。 ひだは白色だが古くなると褐色のシミができる。肉質はしっかりしている。 柄は上部が白色、基部が褐色のグラデーションで、上部に不完全なつばを持つ。 極めて美味な食菌で栽培も容易。一年中スーパーなどで購入する事ができる。 間違い無く我が国で最も馴染みの有る栽培キノコだと言える。 乾燥すると香りが増し栄養素も増加するため、保存食として高い価値が有る。 様々な料理に使用でき、生の物は食感を、乾燥品は香りを活かす調理法が良い。

■娘解説:
娘名は「椎茸」と別の書き方である「香蕈」から一文字ずつ拝借したもの。 季節によって春子さんやら秋子さんやら呼ばれるので本人は混乱している。 髪は茶褐色で頭頂部に大きなバツ印のヘッドドレス、サイドには小さなリボン。 前者は調理時に入れる切り込み、後者は傘周囲の白色鱗片を模している。 髪の裏側は白色になっている。色白で瞳の色は淡いグレー。 右目には「椎」、左目には「茸」と描かれたコンタクトが入っている。 首の周りにつばに見立てたファー。服装もモコモコした部分が多い。 腰には帯を巻いており、帯より上は和服、下はグラデーションのスカート。 「江戸です」の間違った解釈に対するささやかな反抗がこの中途半端な和服。 スカートは裾が非常に長く、立つと白いタイトブーツはほとんど隠れてしまう。 趣味は木登り。特にコナラとクヌギの木は登り心地が良いとは本人談。 社交的で活発な性格の持ち主で誰とでも仲良くなれる。口調は江戸っ子。 雷が好きで、鳴り始めると居ても立ってもいられず飛び出してしまう。


■学名:Lyophyllum decastes (Fr.: Fr.) Singer

■食毒:
■分類:キシメジ科 シメジ属
■和名:ハタケシメジ (畑占地)
■写真:写真ページ
■娘名:畑 千野 (ハタケ ユキノ)

■菌解説:
中型のシメジ属菌。秋に道ばたや畑地など人の生活圏内に多く発生する。 まだ名前が決まっていなかった頃はニワシメジ、ササゲシメジとも呼ばれていた。 前者は人家の周囲に発生するため、後者はササゲの栽培環境に発生すると言われたため。 他にも幼菌がシャカシメジに似ているため、ハタケセンボンとも呼ばれていた。 またホンシメジに近縁だが、本種は不朽材に発生し、明確な菌根は形成しない。 現在の和名は海外種の学名があてられているが、別種である可能性も考えられる。 傘は褐色で表面に白いかすり模様を生じる個体が一般的である。 ひだは白色で密。柄は下方にかけて傘と同じ色を帯びるが、傘より色が淡い。 単生の事も有るが、基本的には数本が根元でくっ付く束生で、稀に大株になる。 発生場所的に敬遠しがちだが、ホンシメジに劣らぬ素晴らしい風味を持つ食菌。 近年では栽培法が確立したため、スーパーでも頻繁に目にする事ができる。 また野生でも一ヶ所に大群生を作るため、収量が望めるのは魅力的。 特筆すべきは柄のシャキシャキした食感。どんな料理にも相性は抜群である。

■娘解説:
畑仕事が大好きな日焼け褐色の元気っ娘。人見知りをしない陽気な娘さん。 密かに歌手に憧れているらしいが、その片鱗はどこにも見られないので良く分からない。 髪の色は灰色っぽい褐色で、部分白髪が有るが本人はあまり気にしていない。 ちょっと白っぽい麦わら帽子を年中被っている。瞳の色は薄い灰色。 首には農作業中っぽい水色のタオル、両手には農作業っぽい安物の軍手。 農作業っぽく淡い褐色のつなぎを着ているが、下には何も身に着けていない。 つまりノーパンノーブラ。背中が大きく開いた構造なので実はかなりエロい。 ちなみに超ナイスバディなのだが、格好が格好だけにあまり言い寄られない。 寒さに強く年中格好が変わらないが、真冬は流石に中にシャツを着こんでいる。 愛用の鍬は畑を耕すための必需品。好きな作物はササゲとキュウリ。美味しいよね。 性格はいたって温和で人間が大好き。プロポーションも抜群と言う完璧少女。 「味シメジ」と呼ばれるホンシメジと同レベルの味を持つのが彼女の一番の自慢。


■学名:Morchella conica Pers.

■食毒:食(生食は毒)
■分類:アミガサタケ科 アミガサタケ属
■和名:トガリアミガサタケ (尖網笠茸)
■写真:写真ページ
■娘名:モリーユ・コニカ

■菌解説:
中〜大型のアミガサタケ属菌。発生時期と場所はアミガサに似るが、時期がやや早い。 腐生菌とも菌根菌とも思える振る舞いをし、一般に発生環境が絞れていない。 実際菌根らしきものを形成する事も有るが、樹木に限らず草花にも入り込む事が有る。 ただし俗説的にはサクラの樹下やイチョウの樹下に多いと言われ、後者が有力とされる。 傘は円錐形で色は黒褐色。表面には凹凸が有るが、凸の部分は成熟すると黒くなる。 また網目は縦方向への脈が発達している。大きく見えるが内部は中空なので軽い。 一般的に和名通り先端が尖っている事が多いが、先端部の潰れた個体も普通に存在。 傘は柄に対して離生しているのが特徴。柄は中空の円筒形で表面は淡褐白色で粉状。 「ブラックモレル」とも呼ばれ、ヨーロッパでは比較的一般的な食材の一つ。 美味であり様々な料理に利用できるが、特にバターやクリームを用いた料理に合う。 ただし生食では中毒する上に微量ながら猛毒成分を含むため、加熱は十分に行う事。

■娘解説:
ちょっとキリッとしたフランス娘さん。喋り方にフランス訛りが強く残っている。 瞳の色は黄緑色で赤い光を放っているが、お風呂に入ると消えるようだ。 髪は暗褐色で顔に触れないよう複雑に編み込みながら上方に立ち上げて固めている。 ただ髪型は不安定で、寝癖で先端が潰れたり大きく曲がったりするが気にしない。 服装はアミガサタケ擬人化の合わせ鏡になっているが、違う点が幾つか有る。 全体的に色が濃く表面は粗い生地を好み、首周りにはファーをあしらってある。 右手にだけアームスリーブを身に着け、裸足で靴は履かない主義を貫いている。 下着に関しては「はいてない」らしいのだが、際どいスカートは鉄壁を誇る。 「春のアミガサ三人娘」と呼ばれるメンバーの一人で一番のしっかり者。 三人娘では名前が一部重複するため「モリーユ」「コニカ」「シャグマ」と呼び合う。 モリーユ嬢の姉貴分であり、確かに背丈もプロポーションも上である。 姐さん気質だが、惚れっぽく、気が早いのが玉に瑕。趣味は花見で好物は銀杏。 「カメラメーカーみたいだね」と言うと「私はCよ!」と怒るが、実際にはEカップ。


■学名:Morchella esculenta
          (L.) Pers. var. esculenta

■食毒:食(生食は毒)
■分類:アミガサタケ科 アミガサタケ属
■和名:アミガサタケ (網笠茸)
■写真:写真ページ
■娘名:モリーユ・エスクレンタ

■菌解説:
中型のアミガサタケ属菌。春、サクラが散る頃に様々な地上に単生または群生を作る。 本種の生態は未解明の部分が多く、発生環境は諸説様々で特定には至っていない。 自身の経験ではサクラの樹下に多いと感じる。他にもイチョウとの関係も疑われている。 時に民家の庭や整備された敷地内にも発生する有柄傘状のキノコであり、傘は卵型で淡黄褐色。 表面は網目状に隆起しており、凹部に胞子を作る子実層が有る。 内部は傘の上から柄の基部まで完全な空洞になっており、持つと見た目よりも軽い。 柄は円筒形で基部でやや太まり、色はほぼ白色。やや粉を吹いたようになっている。 変種にマルアミガサタケ(var. rotunda)とチャアミガサタケ(var. umbrina)が存在。 共に形状は似ているが、傘部分の色が異なり、前者は淡黄色、後者は黒褐色。 フランス料理では「モリーユ」と呼ばれ親しまれている国民的な食菌。 我が国ではその外見からか利用は少ないが、バターを用いた料理と相性が良い。 和洋を問わず様々な料理に利用できるが、生食や加熱不十分では中毒を起こすので注意。

■娘解説:
のほほんとしたフランス娘さん。日本語を話すが少しフランス語っぽさが残る。 瞳の色は桜色で奥から赤い光を放っているが、この光はお風呂に入ると消える。 髪は黄土色で複雑にからみ合って網目状になっているが、意外とボリュームは無い。 髪色はその日の気分で少し脱色したり、ブラウンに染めたりしている。 柄の形状を模した白い左右非対称の複雑な構造のドレスを着ている。素足派。 左肩と左足は露出しており、左手だけにゆったりしたアームスリーブを着けている。 下着に関しては「はいてない」だの如何わしい噂が流れているが詳細は不明。 性格は穏やかで、その日のノリで動く気分屋さん。神出鬼没で掴み所が無い。 趣味はお花見。春のぽかぽか陽気の下での日光浴は彼女の日課。 アニメや特撮に詳しく、「ウルトラセブン」第9話「アンドロイド0指令」が特に好き。 好きな食べ物は桜餅と銀杏。サクラの他にタチツボスミレの花がお気に入り。 「春のアミガサ三姉妹」リーダー。ふらっと気に入った他人の庭に居座るクセが有る。


■学名:Mycena haematopus (Pers.) P. Kumm.
■食毒:食不適
■分類:キシメジ科 クヌギタケ属
■和名:チシオタケ (血潮茸)
■写真:写真ページ
■娘名:血潮 ヘモ (チシオ ヘモ)

■菌解説:
小型のクヌギタケ属菌。広葉樹の朽木に発生し、時期は夏〜秋、特に晩秋に集中する。 梅雨時にも発生するため、暑さを嫌うと思われる。ほぼ世界中に分布する一般的な種。 傘は赤褐色で鐘形。中央部ほど色が濃く、放射状の長い条線を有する。 また傘の周囲に顕著な鋸歯状のフリンジが有るのが外見的特徴の一つでもある。 ひだは白色だが時間経過とともに赤みを帯びる。柄は中空で傘と同色、表面はやや微毛状。 本種最大の特徴は、子実体全体が傷付くと暗赤色の血のような液体を出す事。 種小名の「haemato-」は「血」を意味しており、和名もこの特徴にちなんで付けられた。 また本種に近縁な種に同属のアカチシオタケ(M. corcata)が存在する。 こちらは子実体が全体的に黄色っぽく、液体が橙色、フリンジが無い点で区別できる。 また本種をそのまま縮めたようなヒメチシオタケ(M. sanguinolenta)も存在する。 こちらは色彩的には似ているが遥かに小型であり、発生環境やひだの縁取りの有無で区別可能。 毒は無いのだが、特別な味や香りも無く、子実体も小型で肉質も脆いので食用不適。

■娘解説:
全体的に赤色で統一された小柄のおにゃのこ。ギザギザフリルの日傘を愛用。実は隻眼。 瞳の色はピジョンブラッドのような鮮やかな血赤色。だが毒は無いので光は放たない。 髪も髪飾りもドレスも日傘も全てややピンクっぽい赤色。ただし髪の裏側は白。 髪は毛先に行くほど白っぽく、長さが揃わず鋸のようにギザギザになるくせっ毛持ち。 ドレスは白い横縞が薄っすらと入り、足元に近付くにつれ間隔が狭くなる。 またドレスの裾は血が流れたように細かく枝分かれし、普段は引き摺って歩いている。 とにかく血が出やすい特異体質で、擦り傷切り傷鼻血なんかは日常茶飯事。 少しぶつかるだけで流血するので生傷が絶えず、必ずどこかに包帯か絆創膏が有る。 髪の毛の先まで血が通っているが、失血により体調を崩す事が無いので問題は無い。 「常に返り血を防げるように傘を持って歩く殺人鬼」と妄想しているイタい娘。 本人は怖がらせているつもりらしいが、周囲からは「可愛い♪」と良く弄られている様子。 性格は真逆で実に温厚。薄着だが夏は嫌いで、いつも涼しい場所でぼんやりしている。


■学名:Mycena lux-coeli Corner

■食毒:食毒不明
■分類:キシメジ科 クヌギタケ属
■和名:シイノトモシビタケ (椎の灯火茸)
■写真:写真ページ
■娘名:椎野 灯 (シイノ アカリ)

■菌解説:
小型のクヌギタケ属菌。熱帯性のキノコで、梅雨時〜夏にかけてシイの朽木に発生。 日本特産で初発見は八丈島。その後伊豆諸島や紀伊半島などでも発見されている。 発生地が極めて少ないため、国内産のキノコとしては最も貴重なキノコの1つ。 種小名の意味は「天国の光」。とてもロマンティックな名前が与えられている。 傘は淡紫褐色で周囲には条線。傘は開いても円錐形を維持し、中央部は濃色。 ひだは白色で、傘と同色の縁取りが有るのは本種の同定に有効な肉眼的特徴。 柄は白色〜淡褐色で上部ほど淡色の事が多い。基部には長い白色菌糸は生える。 世界でも数少ない発光性を持つ種であり、比較的明るく発光する。 子実体全体が発光するが、特に傘とひだ、柄の上部が強く発光する性質が有る。 暗闇での見た目はホタルの発光に似るが、点滅しないのですぐに分かる。 また菌糸の侵入した材や落葉なども子実体ほどではないが発光している。 そのため目が慣れれば光る葉1枚だけを選び取ると言うような事も可能である。 食毒に関しては不明。貴重な種であり本種の解明はこれからである。

■娘解説:
かなり小柄の娘さん。明るい場所では全然目立たないが、暗い場所では凄いのよ。 髪の色は淡い褐色で頭頂部ほど色が濃い。髪の裏側には濃色の縦線が入っている。 おでこ付近に強いクセッ毛が有る。瞳の色は鮮やかな緑色で暗闇で強く光る。 毒キノコ勢のような奥から湧き上がる光ではなく、瞳全体が発光している。 また首からシイの葉をかたどった蛍光樹脂製のペンダントを下げている。 ロングドレスワンピースは下の方に行くほど髪と同じ色を帯びる。 ドレスの基部には白い綿毛の飾りが有るので、履いている木靴が見えない。 手にはいつも銅製のカンテラを持ち、周囲を優しい光で照らしてくれている。 暗い場所では美しく光り「妖精のようだ」と好評だが、明るい場所では一転。 本来のカラーリングは地味極まりないので、すぐ近くに居ても気付かないレベル。 寒がり。性格はとにかく引っ込み思案で、暗い場所でもそのスタンスは変わらない。 無口で社交性は皆無だが、構ってもらえるのはまんざらでもないご様子。


■学名:Omphalotus japonicus
          (Kawam.) Kirchm. & O.K. Mill.

■食毒:猛毒
■分類:キシメジ科 ツキヨタケ属
■和名:ツキヨタケ (月夜茸)
■写真:写真ページ
■娘名:静峰 月夜 (シズミネ ツキヨ)

■菌解説:
早ければ初夏から見られる中〜大型のツキヨタケ属菌。広葉樹、特にブナの材上に発生。 以前は「Lampteromyces japonicus」だったが、検討の末、現在の名に(一旦)落ち着いた。 傘は半円形〜腎臓形で紫色を帯びた暗褐色。表面は平滑で多少ろう状の光沢が有る。 ひだは白色でやや粗、胞子を飛ばすまでの若い間は暗闇で青白く光るのが和名の由来。 非常に短いが柄が存在し、途中につばが有る。ひだがつばの付近まで垂生する。 また子実体を割くと柄の内部に黒いしみを生じている事が多く、同定に一役買う。 主な毒成分はイルジンS、Mなどの細胞毒。食後短時間で典型的な胃腸系中毒を起こす。 症状は嘔吐、下痢、腹痛など。重症化すると痙攣、脱水、ショックを起こす。死亡例も有る。 その地味さと他の食菌との紛らわしさ故に食中毒事故が後を絶たない猛毒菌。 稀に柄が傘の中心に付く、内部に黒いしみが無いなど、個体差が大きいのもその理由。 生育環境によってシイタケやムキタケ、ヒラタケに酷似した形状になる事が有る。 その事故の多さ故に「毒キノコの御三家」の一つとして数えられる。

■娘解説:
黒を基調としたゴスロリ服に身を包む。何となく和ゴスをイメージ。描くのが難しい。 髪は褐色でヘッドドレスを着用。後ろ髪はぱっつんで裏側が緑色に光る。 三日月型のヒスイのペンダントを愛用。中に着ているドレスも裏側が髪と同様に光る。 瞳は緑色で、毒キノコ擬人化娘の中で唯一瞳が放つ光が赤ではなく緑の娘である。 また隠れた左目は瞳が生まれつき三日月型をしている。 黒いカボチャパンツは、内部に黒いしみを生じる本種の特徴をイメージしている。 不思議といつもどこかしらの方向にパンチラしているため絶対領域が存在する。 ピチピチのロングブーツを履き、ローアングルからの見た目にこだわりを持つ。 趣味は木登りでお月見が大好き。と言うか夜が好き。だが暗い性格ではない。 見た目はおっとりした印象を受けるのだが、御三家の名に相応しく悪さする気まんまん。 食中毒事故TOP3の中では比較的分かりやすい外見なので、間違う方が悪いらしい。 本人から「私そんなに強く光らないよ?カメラさんに騙されないで!」と事。


■学名:Phallus indusiatus Vent.

■食毒:
■分類:スッポンタケ科 スッポンタケ属
■和名:キヌガサタケ (衣笠茸)
■写真:写真ページ
■娘名:クイーン・シルキー

■菌解説:
大型のスッポンタケ属菌。属名はDsctyophoraが一般的だが、今回はPhallusを用いた。 梅雨時に竹林地上に発生するが比較的発生は稀。秋にも発生する事が有る。 幼菌は白色球形の「卵」で、この段階で既に子実体の組織が完成している。 早朝に幼菌頂部が割れ、組織全体が伸長して子実体が形成される。 そのため子実体の伸長速度はキノコの中でも極めて速い(成長ではない)。 また同時に短命でもあり、多くは午前中に萎れて倒れてしまう。 先端には円錐状の傘を持ち、表面は網目状で暗緑色の胞子を含んだグレバを付ける。 グレバは悪臭を放ち、集まったハエに胞子を付着させて遠くへ運ぶ。 托は中空で表面には小さな穴が無数に開いている。 傘の下部から特徴的な白い網目状のマントを広げるのが本種の最大の特徴。 その立ち姿の美しさから「キノコの女王」と呼ばれる。類似種が数種存在する。 悪臭を放つグレバを洗い落とした物を乾燥させて食用とする事ができる。 中華風のスープに用いるが、我が国では一般的ではない。

■娘解説:
「クイーン」は名前でもあり称号でもある。皆から「女王陛下」と呼ばれる。 全体的に白くまとめているが、髪は深緑色で所々に網目状の色ムラが有る。 髪型がどう見ても巻き●ソなのだが、周囲の者は気を遣って指摘しない。 髪の臭いに自覚は有るが、その他でカバーできているので気にしない。 全体的に貴金属が少なく、高価な装飾品は白金の王冠と卵形のネックレスのみ。 王冠の表面にはタケのレリーフ。肌は色白。胸元にはタケのペンダント。 白いドレスは部分的に丸く生地が薄い部分が存在する。瞳は美しい鮮緑色。 純白シルクの網目状マントを羽織い、下が擦るので前は歩く時は前を手に持つ。 ただ普段は邪魔なので下からクルクル巻いてマフラーとしてに収納している。 見た目通りの女王様。美貌を保つためには毎日のケアは欠かさない。 貴金属をあまり身に付けないのは、無くても十分美しいと言う自身の現れでもある。 気位は高いが性格としては実に温厚。立ち振る舞いも気品に溢れている。 午前中は元気が良いが午後からはグダる。またやたらとせっかちなのが玉に瑕。


■学名:Pholiota microspora (Berk.) Sacc.
■食毒:
■分類:モエギタケ科 スギタケ属
■和名:ナメコ (滑子)
■写真:写真ページ
■娘名:滑木 滑子 (ヌメリギ ナメコ)

■菌解説:
中〜やや大型のスギタケ属菌。晩秋に発生し、雪の積もる冬季にも見られる。 広葉樹、特にブナの倒木を好むが、栽培下では針葉樹にも稀に発生する事が有る。 学名にも「nameko」が使われていたが、現在はP. microsporaと同種とされている。 傘は幼菌時は半球形だが、成長するとほぼ平らに開く。色は明褐色で中央は濃色。 表面は著しいゼラチン質の粘液で覆われており、湿時は強烈な粘性を持つ。 ひだは淡黄色で幼菌の段階ではゼラチン質の皮膜で覆われ、後に破れてつばになる。 柄はつばより上はほぼ白色、つばより下は黄褐色で粘液をだんだら模様状に残す。 極めて優秀な食菌であり、ぬめりの有る食品を好む日本人には特に好まれている。 また他の菌に対する耐性も強いため、家庭でもキットなどで容易に栽培可能。 ただ栽培品でも十分に美味ではあるが、野生品と比べると足元にも及ばない。 大群生を作る事が多く収量が期待できるので、キノコ狩りのターゲットとなる。 味噌汁やおろし和えなどのぬめりを活かす調理法の他、傘の開いた成菌は網焼きが美味。

■娘解説:
ややぽっちゃりした印象を受ける健康的な肌色の娘さん。実にヌルヌルである。 全身から粘液が出ると言う特異体質が自慢だそうで、常にローション状態。 服はちゃんと着ているのだが、シースルー部分が多いので露出度では上位に入る。 髪は褐色で非常にヌメっている。こげ茶色の小さな帽子のつばはブナの葉を模した物。 パッチリお目々で瞳は褐色。他の擬人化娘たちと比べると瞳の照り輝きが強い。 つばをイメージしたマントは透明感の有る褐色の粘液状で、肩と胸元が露出している。 透けているので白い水着を着用。実に見応えの有る美巨乳持ちでもある。 柄の粘液を模したスカートも透けているので、茶色のベリーショートデニムを愛用。 ブーツは膝から下が段々になっており、全体的しっとりしている。 非常に友好的で誰とでも仲良くなる。性格はとにかく明るく人懐っこいの一言。 彼女のぬめりを嫌う者は少ないが、触れるとベタつくので少々厄介な事になる。 粘性のためにゴミが付着する事、少し太り気味な事の2つが大きな悩み。 「もう少し脚が長ければ良いのに・・・」と良く呟いているそうだ。


■学名:Pleurotus ostreatus (Jacq.: Fr.) P. Kumm.
■食毒:
■分類:ヒラタケ科 ヒラタケ属
■和名:ヒラタケ (平茸)
■写真:写真ページ
■娘名:平 和歌恵 (タイラノ ワカエ)

■菌解説:
中〜大型のヒラタケ属菌。早春や晩秋から様々な広葉樹(稀に針葉樹)上に発生。 近縁種にウスヒラタケが存在するが、こちらは発生時期と傘が薄い事で区別可能。 傘は半円形で表面はつやの無い黒色で、成長と共に淡い色合いになる。 ひだは白色で柄に対して長く垂生するが、線虫が侵入してこぶができる事が有る。 柄は白色で傘に対して側生あるいは中心からずれて付くが、稀に中心生になる。 また柄の基部に白色の毛が見られる事が有る。 スーパーでも栽培品を見る事ができるように、極めて美味な優秀な食菌の一つ。 街路樹に発生したり、栽培キットが容易に入手できるなど身近なキノコでもある。 「平家物語」などの古い文献にも記述が見られ、縄文人も食したとされている。 味や香りはキノコの中でもトップクラスであり、合わない料理は無いほど。 汁物や炒め物が定番だが、チーズを乗せてオーブンで焼いても美味しい。 ただし猛毒のツキヨタケと外見が似ているため、特徴を覚えておく必要が有る。

■娘解説:
気温が低くなるとゴワゴワした暗色のコートを身にまとって現れるクールなお嬢さん。 立つのが嫌いでいっつもどこかに寝っ転がっている。そのせいか良く雪に埋もれる。 髪は灰褐色で頭には何となくロシアっぽい暖かそうな帽子を被っている。瞳はグレー。 左目が前髪で隠れており、周囲からは何となく月夜嬢と似ていると言われている。 コートは帽子と同じ色で髪より暗い灰褐色。ベルトは縄のような模様になっている。 ズボンは灰色で白い縦縞。ブーツは白い綿毛状の記事を用い、靴底には滑り止め。 常にうつ伏せなので分かりにくいが、実は隠れ巨乳でプロポーションは抜群である。 髪の裏側にだけなぜか毛玉ができるクセッ毛持ちで除去にいつも手間取っている。 榎嬢と滑子嬢が特に古くからの親友だが社交性が高いので知り合いは多い。 中々の図太い神経持ちでマイペースを貫く。趣味は木登りと古典鑑賞、海外旅行。 「私シメジじゃないんだけどなぁー・・・」と良く独り言を言っているらしい。


■学名:Podostroma cornu-damae (Pat.) Boedijn

■食毒:猛毒
■分類:ニクザキン科 ポドストロマ属
■和名:カエンタケ (火炎茸)
■写真:写真ページ
■娘名:火群 カエン (ホムラ カエン)

■菌解説:
中〜大型のポドストロマ属菌。夏から秋にブナ科樹林の地上に発生するが、やや稀。 近年はナラ枯れで枯死した木の周囲に発生すると言う例が多く報告されている。 形状は様々だが、基本的には棒状〜角状。途中で枝分かれして手の指やとさかのようになる。 色は鮮やかな赤橙色で、見た目は正しく「火炎」。肉質は硬く、表面は赤色でも内部は真白。 子座の上部表面に埋没した子嚢殻を形成し、新鮮な個体では表面が胞子で白く汚れる。 本種の毒成分はカビ毒の一種トリコテセン類で、サトラトキシンH類が主要毒素。 動物だけではなく植物にも極めて強い毒性を示し、類似物質が化学兵器としても使用された。 誤って食すと下痢や腹痛などの胃腸系中毒、悪寒や手足のしびれなどの神経系の中毒が起こる。 その後に肝臓、腎臓、脳、循環器、呼吸器など全身に致命的な不全症を起こし死に至る。 更に脱皮や粘膜びらん、脱毛など、人体の表面部にも特徴的な症状が現れる。 また毒素の皮膚刺激性が強いため、汁が皮膚に付くだけでも炎症を起こすので注意せねばならない。

■娘解説:
黒のレザーを用いたヘヴィメタファッション。全体的に赤と黒で構成されている。 シャツはヘソ出しのオレンジ色で正面に「FIRE」の印刷がされている。 背は高くスタイルも良いが、胸は見た目ほど大きくなく、ヒップも適度な大きさ。 髪は赤色で炎のように昇り立っており、フケが多い。瞳の色は赤で強烈な光を放つ。 炎を模した大きなサングラスで分かりにくいが、実はかなりタレ目で表情は優しい。 また右足から顔まで身体を縦に横断するように炎のタトゥーを彫っている。 見た目通り熱い食べ物に目が無いが、苦い物も好きなので該当食品があまり無い。 服装はメタルだが下着は白のごく一般的な物しか着用しないギャップ萌え。 身体が熱いわけではないのだが、彼女が物に触れると緩やかに焼け焦げてしまう。 そのため周囲の人間を傷付けないように気を遣っている。健気だ・・・。 外見に似合わず性格は穏やかで、自分のために他者が傷付くのは好まないようだ。 これだけしても自分のせいで中毒が起きてしまっている事を憂いている。


■学名:Psilocybe argentipes K. Yokoy.

■食毒:
■分類:モエギタケ科 シビレタケ属
■和名:ヒカゲシビレタケ (日蔭痺茸)
■写真:写真ページ
■娘名:シロシベ・アルゲンティ

■菌解説:
小〜中型のシビレタケ属菌。その名の通り庭や公園、林内の半日陰を好んで発生。 有機物が多く富栄養な場所であれば普通に見られるマジックマッシュルーム(M&M)。 腐生菌。傘はやや粘性が有り暗褐色だが、吸水性が有るので乾燥すると黄褐色になる。 また傘中央部が顕著に突出する性質が有るため平らには開かない。 ひだは柄に直生〜上生、灰褐色だが胞子が熟すと紫褐色に変化する。 柄は傘と同色で細くて強靭。下方は初め白い繊維状菌糸に覆われている。 柄の伸長とともにこの菌糸が細かく破れて広がり、だんだら模様を形作る。 また子実体全体に強い青変性が有り、変色部位は最終的に黒くなる。 この変色性は本種がシロシビンと言う中枢神経系の毒素を持っている事に起因。 摂取すると手足のしびれやまひ、幻覚を引き起こし、短時間で回復に向かう。 以前は合法ドラッグとして流通したが、多くの問題をかかえ現在は違法である。 一般的なキノコであるため、知らずに持ち歩くと処罰されるので注意せねばならない。

■娘解説:
あだ名は「●クラ」。常に細かく震えており、なぜか彼女の周囲は暗い。 だが別に病気と言う訳でも、何かに憑かれていると言う訳でもない。 髪の色は暗褐色で生え際は色が淡く、毛先はなぜか白くなり乱れる謎クセッ毛。 また頭頂部に強烈な寝ぐせのハネが有り、ハードムースでも倒れる事が無い。 瞳の色は青で奥から強烈な赤い光を放つ。肌は白っぽく顔色もあまり良くない。 一風変わった敏感肌で、少しの刺激でも青あざになってしまうのが悩み。 背中が大きく開いた服を愛用し、背中には「天」的な青い「蔭」の刺青が有る。 暗褐色のワンピースのように見えるが、ちゃんと上下で分かれている。 スカートの周囲に巻かれている白い不規則な網目模様のファーがやけに目立つ。 背中と足に有る青い羽根の刺青は、かつて起きたM&Mによる事故を模した物。 性格としては比較的活発で社交的だが、この社交性はインドア時のみに限定。 あまり太陽の下には出て行こうとしないため、余計に周囲が暗く見える。 好きな食べ物はくどい物全般。基本的に栄養価高そうな食品しか食べない。


■学名:Psilocybe cubensis (Earle) Singer

■食毒:
■分類:モエギタケ科 シビレタケ属
■和名:シビレタケモドキ (痺茸擬)
■写真:写真ページ
■娘名:シロシベ・キューベンシス

■菌解説:
小〜中型のシビレタケ属菌。熱帯種で我が国での分布は八重山諸島や沖縄本島など。 これらは本種の亜種である可能性も有るが、法規制の影響で研究が進まない。 マジックマッシュルーム(M&M)として本属の中では世界的に最も有名。 ほぼ年中、動物の糞上に発生。成長は非常に早く、人工的に栽培する事も容易。 傘はやや赤みを帯びた琥珀色。この色合いのため「Gold Caps」とも呼ばれる。 つばの内側は胞子が積もるため暗紫褐色。最初は上向きだが、成長すると垂れ下がる。 柄はつばの下方がやや傘の色を帯びるが、柄より上と基部は白色。 基部には白色菌糸を持つ。また子実体全体で傷付くと青変する性質が有る。 この変色性は毒素としてシロシンやシロシビンを含有している証拠。 LSDと構造が類似しており、幻覚や錯乱状態などの中枢神経系の中毒を起こす。 本種は我が国の法律にて麻薬原料植物に指定されているので注意が必要。 以前は合法ドラッグとして出回ったが、事故が相次ぎ現在は違法となっている。 ちなみにyoutubeなどの動画サイトにて海外の栽培動画を見る事ができる。

■娘解説:
どこからどう見てもイッている娘さん。恐らく全娘中一番イッている。 でも意外と国際社会に明るい。愛称は「ブーマー」。 髪の色は琥珀色で毛先は淡色。とても綺麗な髪質で光沢感が美しい。 瞳の色は暗紫色で瞳の奥から湧き上がるような赤い光を放っている。 常に散瞳状態でどこを見ているのか分からない。両耳には純金のイヤリング。 顔色が悪くいつも震えている。首にはつばを模したマフラーとマントを着用。 前者は若い時の上向きのつば、後者は成菌時の下向きのつばを模している。 両腕に純金製のブレスレットをはめ、腕の部分に青色の刺青を入れている。 ドレスとマントには縦線が入っており、ドレスの基部には白いファーの装飾。 履物はサンダル。不思議と頻繁に道傍でイヌの糞を踏むので替えをいつも携帯。 性格は「性格」と呼べない崩壊っぷりで、安定した自我が有るかも不明。 情緒不安定だが恒常的に活発で後先考えず突っ走ると言う行動パターンを持つ。 趣味は当然麻●。ダメ。ゼッタイ。性癖としてはス●●●。流石に書けない。


■学名:Rhizopogon roseolus (Corda) Th. Fr.

■食毒:
■分類:ショウロ科 ショウロ属
■和名:ショウロ (松露)
■写真:写真ページ
■娘名:松浜 露香 (マツハマ ツユカ)

■菌解説:
小型のショウロ属菌。春と秋の2回、海岸のクロマツ林の砂地に埋もれるように発生。 一見キノコと思えないが、遺伝子を調べた結果ヌメリイグチに近い種である事が判明した。 昔の人はマツの精気が集まった物だと考えたため、漢字で書くと「松露」となる。 現物を知らない人でも松露と名の付く球形のお菓子などで響きは知っているかと。 子実体は球形で殻皮はかなり薄い。色は白色でやや赤みを帯びる。 地上に出ると黄褐色〜赤色となり、傷付けると赤くなるのが種小名の由来。 内部のグレバは迷路状の細かな小室からなっており、見た目には細かなスポンジ状。 若い内は白色だが胞子が熟すとオリーブ色になって溶け出し胞子を散布する。 外生菌根菌でありマツの根と地下で枝分かれした根状の菌糸で繋がっている。 古くから季節の味として日本人に食されてきた優秀な食菌。 まだ内部が白い若い個体を用い、塩焼きやお吸い物は定番の食べ方。 内部がオリーブ色の変化したものは悪臭を放つので食用価値は無くなるので注意。

■娘解説:
初出時は苗字が「浜松」だったが、名前との語呂が悪いので変更となった。 全キノコ擬人化娘中で最も露出度の高い服を着ていると言うか完全に水着である。 無駄にナイスバディだが、普段は完全に砂地に埋まっているので見えない。 瞳の色は赤茶色。髪は黄土色だが所々赤いシミと白い生え際が見える。 敏感肌で擦れると赤くなる。本人としては砂の中が一番肌に良いのだそうだ。 衣服は白のビキニとサンダルのみ。腰にはヌメリイグチのキーホルダーが有る。 初春の寒い海岸でビキニなので、他の擬人化娘は「信じられない」と思っている。 ちなみに水着なのは浜辺だからってだけ。また彼女には長い尻尾が有る。 尻尾だけは常に地面に埋めていたい性格。生身の一部なのでちゃんと感覚が有る。 体臭の爽やかさに自信が有るが、気を抜くと臭うので毎日のケアは欠かさない。 性格は生活習慣のためか引っ込み思案で、こちらからアタックしないと反応しない。 ただし点々と住む場所を変えるため、出会うのには少々コツいる。 マツの盆栽に興味が有るが、人目を気にして手を出せない歯痒さを抱えている。


■学名:Russula subnigricans Hongo

■食毒:猛毒
■分類:ベニタケ科 ベニタケ属
■和名:ニセクロハツ (偽黒初)
■写真:写真ページ
■娘名:ルッスラ・S・ニグリカ

■菌解説:
中〜大型ベニタケ属菌。東海や関西に多く、広葉樹林内地上、特にシイやカシの樹下を好む。 和名と学名を見ても分かるように「R. nigricans (クロハツ)」に酷似する。 傘は大型で暗灰褐色で表面はややスエード状。成長すると浅い漏斗状になる。 ひだは幅広く、色はクリーム色。柄は下方に細まり、傘と同色かやや淡い。 老成や傷つけられた事によって肉が緩やかに赤変する。 外見が似たクロハツは赤色を経て黒変するので、重要な判別要素となる。 類似種が数種確認されており、今後比較研究が望まれる。 強毒性の種が比較的少ないベニタケ科菌の中でも飛び抜けて毒性が強い。 だが事故例が多いにもかかわらず長年毒成分が判明せず「謎の毒キノコ」と呼ばれていた。 しかし2009年に京都薬科大学准教授らによって2-シクロプロペンカルボン酸と判明。 骨格筋を溶かし、その溶解物が致命的な影響を与えると言う2段階の作用を示す。 比較的短時間で胃腸系の症状が現れ、その後背中の痛みや血尿を経て心臓衰弱に至る。 自然界に存在する有機性の生物毒としては最小分子構造を持つ。

■娘解説:
全体的にグレーで統一。あくまで「黒」ではないのが彼女のこだわり。 キノコ擬人化娘で記念すべき初めてのインテリ風メガネっ娘。ミドルネーム持ち。 タキシードを着こなす男装の麗人。学名が男性形容詞なのでこのような服装に。 「サブちゃん」と呼ばれるのを嫌う。瞳の色は赤で強烈な赤い光を放つ。 髪の色は暗い褐色で髪の裏側はクリーム色。裏側の髪質が妙に荒いのが悩み。 本種をひっくり返したようなデザインの帽子が彼女のお気に入り。 タキシードはパンツの方が色が淡く、表面が傷んで一部白っぽくなっている。 胸元には彼女の代名詞、2-シクロプロペンカルボン酸の構造式が描かれている。 ちなみに身に付けている衣服は全て裏地に赤い生地を使用している。 性格は女性らしさは若干見え隠れするが基本は男勝り。関西弁で話し、一人称は「俺」。 暗器使いの殺し屋で、彼女の手にかかると調べても死因が分からない事が多い。 「そもそもクロハツが毒なんやから、俺に手ぇ出さんといて欲しいね!」とは本人談。


■学名:Suillus bovinus (L.: Fr.) Roussel

■食毒:
■分類:イグチ科 ヌメリイグチ属
■和名:アミタケ (網茸)
■写真:写真ページ
■娘名:素通 あみ (スドオシ アミ)

■菌解説:
小〜中型のヌメリイグチ属菌。夏〜初秋にかけて各種マツ林地上に群生する。 有名な地方名は「イグチ」。裏側が網目状管孔なので「スドオシ」と呼ぶ地域も有る。 オウギタケと共生する事が多いが、これはアミタケが寄生されていると考えられている。 傘は肉桂色で周辺部はやや白っぽく、本属に相応しい強烈な粘性を持つ。 管孔は大型でオリーブ黄色。放射状の管孔壁が発達している。変色性は無い。 また管孔が柄に対して垂生している事が本種を肉眼的に同定する際に役立つ特徴。 柄は短く、表面は滑らかで傘よりも淡い色合い。基部には白色菌糸が見える。 優秀な食菌であり発生量も多いため、全国的に古くから食されている。 しかしマツ林の減少によりその数が減っているとの情報も良く耳にする。 煮ると赤紫色になり見た目は毒々しいが、味や香りは実に美味でぬめりも程良い。 ただ本種は虫に食われやすく、裏返してみて管孔部に穴が開いていたら十中八九アウト。 様々な料理に合うが、特に和え物や汁物などぬめりを強調する料理に合う。 定番は何と言ってもお吸い物。キノコの味を活かす味付けを。

■娘解説:
全体的に肉桂色の和服娘さん。発生時期と場所が同じお初さんと仲が良い。 髪はおかっぱでベタベタする。別に汚れている訳ではない。瞳は肉桂色。 松の葉を象ったかんざしを愛用。松ぼっくりの飾りが先端部に付いている。 構造的にどう留めているのかは不明。髪の裏側は不規則に穴が開いている。 襦袢は赤紫色で表面には網目模様。帯も同色でマツカサが描かれている。 着物は髪とほぼ同色だが若干色が薄い。上部にのみ網目模様が有る。 髪と同じく着物もなぜかペトペトしているが、洗ってないワケではない。 無乳。白足袋に濃い紫色の高下駄を履いている。不思議と虫が集る。 愛称は「あみちゃん」。超のんびり屋さんでいつもニコニコしている。 「素通し」の名に相応しく、話を聞いても右から左。我が道を突き進んでいる。 体中がぬめっているが、本人は別に気にしておらず、むしろ長所と思っている。 お風呂やサウナで温まると身体が赤紫色になると聞くが詳細は不明。 どうやらいつも連れ添う相方的女性がいるらしいが、当方では未確認。


■学名:Tricholoma matsutake(S.Ito & S.Imai) Singer

■食毒:
■分類:キシメジ科 キシメジ属
■和名:マツタケ (松茸)
■写真:写真ページ
■娘名:赤松 かほり (アカマツ カホリ)

■菌解説:
大型〜極めて大型のキシメジ属菌。主にアカマツ林単生または混生林の地上に発生。 アカマツにしか生えないと思われがちだが、コメツガやトドマツ樹下にも生える。 傘は最初まんじゅう形で後に平らに開く。色は淡い黄褐色の地に褐色繊維状の鱗片が覆う。 幼菌時ひだは見えないが、ひだを覆っていた皮膜は破れて柄につばとして残る。 柄は中実で下方に太くなる。肉は白色で緻密で繊維質。最大の特徴はその独特な香り。 「香り松茸、味シメジ」と言われ、その独特な臭気は古くから日本人に愛されてきた。 松尾芭蕉や正岡子規などの著名な俳人も本種を秋の季語として句を詠んでいる。 網焼き、吸い物、炊き込みご飯、土瓶蒸しなど、香りを活かす料理に用いると良い。 古くは大量に採れたのだが、マツノザイセンチュウによる松枯れにより激減。 また里山に人の手が入らないため、堆積物による酸欠も減少理由となっている。 外見が酷似した近縁種にニセマツタケ、バカマツタケ、マツタケモドキが有る。

■娘解説:
素晴らしい香り振り撒く「芳香系女子」。若いのだが言葉遣いが非常に古臭い。 和服と近代的な服が混じる不思議な姿。同じ和服仲間のキノコとは昔から仲が良い。 特に松林初と素通あみの二人とはかなり昔からの付き合いで、他にも友人は多い。 髪は淡い黄色の地に不規則な褐色のメッシュが入り、同じ模様が着物にも入っている。 瞳の色は褐色だが糸目なので見えない。襦袢は緑色でマツとサワラの葉の模様が入る。 健脚でいつも歩いているが、ステッキに松葉杖の横を持って歩くのがこだわり。 下半身は軍服を着ており、ズボンは迷彩、軍用のブーツを履いている。 そのため一部では松葉杖の内部にショットガンを仕込んでいるとのウワサが有る。 独特な体臭はかなり人気で、ブーツの中の白くつしたは日本国民は跪いて香りを嗅ぐ。 だが外人受けが悪い。以前は社交的だったが最近はどうも人見知りをしてしまう。 笠を乗せている理由は「ちゃんと傘も開くんだと言う事を知って欲しい」からだそうで。 バカっぽい人格、胡散臭い人格、胡散臭いかつ腹黒い別人格が垣間見える事が有る。


■学名:Tricholoma ustale (Fr.: Fr.) P. Kumm.

■食毒:
■分類:キシメジ科 キシメジ属
■和名:カキシメジ (柿占地)
■写真:写真ページ
■娘名:シャロン・ウスタ

■菌解説:
中型のキシメジ属菌。アカマツの入り混じる広葉樹林の地上に多数発生する。 また針葉樹林と広葉樹林とで形態に若干の違いが有り、別種の可能性も考えられる。 傘は赤褐色〜栗色で湿時は強い粘性が有り、特に幼菌時は傘全体が粘液に覆われている。 傘は成長しても丸みが残るため、その色合いと形状から「柿」と例えられる。 ひだは白色だが部分的に褐色のしみを生じ、この特徴は比較的若い段階から確認可能。 柄は短く白色、繊維質で下部ほど赤みを帯びる。内部は中空になっている事も有る。 「派手なキノコは毒」と言う迷信を信じてしまった者による誤食事故が後を絶たない。 主な主成分はウスタリン酸で、嘔吐や下痢、腹痛の胃腸系中毒を引き起こす。 頭痛を伴う事も有るが、致命的な毒素ではないので死亡例はあまり無いようだ。 我が国では本種とツキヨタケ、クサウラベニタケの3種を「毒キノコの御三家」と呼んでいる。 また食菌のクリフウセンタケを「カキジメジ」と呼ぶ地域も有るので混同には注意する。

■娘解説:
最大の特徴は右と左で肌の色も眼の色も異なる事。肌は右半身が褐色、左半身が肌色。 細目で見えないが、瞳は右目が赤で左目が褐色の虹彩異色症。左右の表情を別々に動かせる。 ちなみに右耳には広葉樹、左耳には二針葉マツを象った耳飾りを着けている。 これらの違いは「マツ林に生える物は無毒」と言うウワサを表している。 髪とスカートが柿色で、髪にはヘッドドレス、スカートには飾りの緑のヘタが有る。 彼女の悩みは髪が妙にベタつく事。鬱陶しいのでショートカットにしている。 また彼女が着用した白い衣服はいつの間にやら褐色の汚れが出来てしまう。 故にヘッドドレスのリボンとフリル、襟有りタンクトップ、サンダルは見た目が汚い。 分かれているのは肌の色だけではなく、性格と言うか人格も別になっている。 当然ながら右半身が凶暴で、左半身がややトゲの有る温和。 ただ一般的に言われる二重人格とは異なり、左右で両者が同時に覚醒している。 加えて口が1つしかないため発言は一貫している。結局はプラマイ0。 「ウスタりん」と「りん」付けで呼ばれると喜ぶので積極的に呼んであげよう。


■学名:Tylopilus sp.

■食毒:猛毒
■分類:イグチ科 ニガイグチ属
■和名:ミカワクロアミアシイグチ (三河黒網脚猪口)
■写真:写真ページ
■娘名:二三河 アミ (フミカワ アミ)

■菌解説:
初夏〜夏にかけて雑木林に発生。特にツバキ科の樹木ヒサカキの周囲に発生する。 中型のニガイグチ属菌。発生する都道府県も限られる比較的珍しいキノコ。 発見されてまだ間も無いため、本掲載の段階で種小名が未だ決定していない。 そのため当然命名者名も存在しないので、上の学名表記がやや寂しい。 傘は暗紫色〜黒色でフェルト状。成長や乾燥によって非常に細かくひび割れる。 管孔は最初ややくすんだ白色だが、老成すると淡い小豆色に変化する。 肉、特に管孔には強い変色性が有り、傷付くと赤変の後真っ黒に変化する。 特に老菌になると株全体が真っ黒になって崩れるため、同定はほぼ不可能となる。 本種最大の特徴は柄であり、表面の黒い網目が二重になっている。 このような網目を持つイグチは極めて少ないため同定に役立つ。 毒成分は2002年になって初めて単離されたボレチン及びイミン化合物。 マウスに対して致命的な神経系の急性毒性を示し、ヒトに対しても同様の可能性が高い。 本種は比較的猛毒菌の少ないイグチ科の中でも突出した強い毒性を持っている。 また外見的に似たイグチも多いので、網目の構造や変色性を覚えておくべきである。

■娘解説:
兎にも角にも「謎」。秘密主義者のお姉様。彼女の事を詳しく知る者は居ない。 細身だが胸だけは異常に大きい。カップ評価するなら全娘の中でもトップクラス。 髪はほぼ真っ黒で超アフロ、ボサボサして所々毛羽立ったようにハネている。 前髪の一部が長く伸びているので、体中に上手く絡めて邪魔にならないようにしている。 ちなみに延びた髪は所々赤っぽくなっている。瞳は真っ黒で瞳の奥から赤い光を放つ。 目付きが悪く、いつも不敵な笑みを浮いかべている。ヘソ出しルック。 ドレスは小豆色で表面には彼女が好きなヒサカキの葉と花と果実が描かれている。 全体が穴だらけの暗褐色のジーンズの上から網目状のスカートを履いている。 敏感肌に悩んでおり、どこかで打ったりすると真っ赤に腫れた後すぐ内出血になる。 感情を表に出さないので掴み所が無い性格だが、一応Sなのかズバズバ物を言う。 ただ三河弁訛りが強く、「〜だらー」「〜だがや」と一応の愛嬌は有る。