oso的 キノコ擬人化図鑑 発売のお知らせ

この度2008年から続けて来た当コンテンツが「oso的 キノコ擬人化図鑑」として双葉社様より出版される事になりました。 内容としては未発見の海外種は除外し新規に2キャラを追加して全60キャラ描き下ろし、菌解説と娘解説を加筆修正した内容です。 書籍では一般向けとして不適との理由で削除された情報や、書籍完成後に追加された娘も当サイトには掲載されています。 また常に良いアイデアは取り入れて行くのでこのページの記載とは少し変わっている娘も居ます。 イラスト集としての意味合いが強いですが、写真や解説等も学術面を重視した内容となっております。是非お手に取ってみて下さい。

また書籍化する事でこのコンテンツには公開停止等の影響は一切有りません。今まで通り好き勝手にキノコ擬人化を続けて行きます。 と言うか既に書籍版以降に擬人化キャラ増えてますしね。まだまだ増えますよ。

注意
サイト内情報は常に変化して行くため、書籍や過去のサイト内容から変化する可能性が有ります。予めご了承下さい。



oso的 キノコ擬人化図鑑
発売日:2014年09月19日
定価:本体1,200円+税
判型:A5判
ISBN 978-4-575-30734-4

書籍紹介 & 取扱店舗一覧 (取扱店舗一覧リンク集有り)

株式会社双葉社 | oso的 キノコ擬人化図鑑 | ISBN:978-4-575-30734-4



■oso的キノコ擬人化図鑑


■はじめに
当ページでは当サイトの看板娘であるキノコ擬人化娘達をご紹介します。 学名をアルファベット順でソートし、下記の目次のリンクからもジャンプできます。 あまり触れ合う機会の無い、そして意識しないキノコ達を気軽に知って頂く事。 それがこのページの表向きの目的となっております。なお、表示形式は以下の通り。


■学名:(属名+種小名+命名者名 の順)

■食毒:(食毒を文字と色で表記)
■分類:(科名 属名 の順)
■和名:(和名をカタカナと漢字で表記)
■写真:(当サイトに写真が有る場合は個別ページへ)
■娘名:(キノコ擬人化娘名、必要な場合はフリガナ)

■菌解説:
菌類としてのきのこの情報を詳細に記載。基本的に図鑑の正式な表記に忠実に書かれている。 ただし私個人の実際の経験や、それによって感じた独自の意見も数多く含むのでご注意下さい。

■娘解説:
妄想乙。


■備考
如何なる時もキノコの採取、摂取は全て自己責任です。 当サイトから得た知識によって発生した事故について当方は責任を負いません。 用法用量を守って楽しいキノコライフを。それでは。





遅スギル (当サイトTOP)■
oso的キノコ写真図鑑■



目次 掲載種数 76
□学名と和名が灰色文字のキノコは書籍版のみに掲載
□和名だけが灰色文字のキノコは当サイトのみに掲載

■【 A 】
Amanita fuliginea (クロタマゴテングタケ)
Amanita grandicarpa (オオオニテングタケ)
Amanita muscaria (ベニテングタケ)
Amanita neoovoidea (シロテングタケ)
Amanita pantherina (テングタケ)
Amanita phalloides (タマゴテングタケ)
Amanita pseudogemmata (イボコガネテングタケ)
Amanita similis (チャタマゴタケ)
Amanita sp. (ハマクサギタマゴタケ)
Amanita verna (シロタマゴテングタケ)
Amanita virosa (ドクツルタケ)
Amanita volvata (フクロツルタケ)
Astraeus sp. (ツチグリ)

■【 B 】
Boletellus mirabilis (オオキノボリイグチ)
Boletopsis leucomelaena (クロカワ)
Boletus edulis (ヤマドリタケ)
Boletus rhodocarpus (バライロウラベニイロガワリ)
Boletus sp. (シロヤマドリタケ)
Boletus venenatus (ドクヤマドリ)
Boletus violaceofuscus (ムラサキヤマドリタケ)

■【 C 】
Catathelasma imperiale (オオモミタケ)
Chlorociboria omnivirens (ヒメロクショウグサレキン)
Ciboria shiraiana (キツネノワン)
Ciborinia camelliae (ツバキキンカクチャワンタケ)
Ciborinia gracilipes (キボリニア・グラキリペス)
Coprinellus domesticus (コキララタケ)
Coprinopsis atramentaria (ヒトヨタケ)
Cordyceps militaris (サナギタケ)
Cyttaria darwinii (キッタリア・ダーウィニー)

■【 E 】
Entoloma rhodopolium (クサウラベニタケ)
Entoloma virescens (ソライロタケ)

■【 F 】
Flammulina velutipes (エノキタケ)

■【 G 】
Galerina fasciculata (コレラタケ)
Grifola frondosa (マイタケ)
Gymnosporangium asiaticum (ナシ赤星病菌)
Gyromitra esculenta (シャグマアミガサタケ)

■【 H 】
Hydnum repandum var. album (シロカノシタ)
Hygrophorus russula (サクラシメジ)
Hypholoma fasciculare (ニガクリタケ)
Hypsizigus marmoreus (ブナシメジ)

■【 I 】
Isaria tenuipes (ハナサナギタケ)

■【 L 】
Lactarius lividatus (ハツタケ)
Lactarius subindigo (ルリハツタケ)
Lactarius volemus (チチタケ)
Lentinula edodes (シイタケ)
Lycoperdon perlatum (ホコリタケ)
Lyophyllum decastes (ハタケシメジ)

■【 M 】
Mitrula paludosa (カンムリタケ)
Morchella conica (トガリアミガサタケ)
Morchella esculenta var. esculenta (アミガサタケ)
Multiclavula mucida (シラウオタケ)
Mycena crocata (アカチシオタケ)
Mycena haematopus (チシオタケ)
Mycena lux-coeli (シイノトモシビタケ)

■【 N 】
Nomuraea atypicola (クモタケ)
Nyctalis lycoperdoides (ヤグラタケ)

■【 O 】
Omphalotus japonicus (ツキヨタケ)

■【 P 】
Paralepistopsis acromelalga (ドクササコ)
Peziza ammophila (スナヤマチャワンタケ)
Phallus indusiatus (キヌガサタケ)
Pholiota microspora (ナメコ)
Pleurotus ostreatus (ヒラタケ)
Podostroma cornu-damae (カエンタケ)
Pseudohydnum gelatinosum (ニカワハリタケ)
Pseudotulostoma japonicum (コウボウフデ)
Psilocybe argentipes (ヒカゲシビレタケ)
Psilocybe cubensis (シビレタケモドキ)

■【 R 】
Rhizopogon roseolus (ショウロ)
Russula sp. (リュウコクヒナベニタケ)
Russula subnigricans (ニセクロハツ)

■【 S 】
Sarcomixa serotina (ムキタケ)
Scleromitrula shiraiana (キツネノヤリタケ)
Suillus bovinus (アミタケ)

■【 T 】
Tricholoma matsutake (マツタケ)
Tricholoma ustale (カキシメジ)
Tylopilus sp. (ミカワクロアミアシイグチ)



■学名:Amanita fuliginea Hongo

■食毒:猛毒
■分類:テングタケ科 テングタケ属
■和名:クロタマゴテングタケ (黒卵天狗茸)
■写真:写真ページ
■娘名:アマニタ・フリギネア

■菌解説:
小〜中型のテングタケ属菌。シイやカシなどの広葉樹林内地上に発生する。 傘は最初卵型で後に平らに開く。表面は繊維状で中央はほぼ黒色。周囲に行くほど淡くなる。 柄は白色だが表面に暗灰色の繊維状小鱗片を付けてだんだら模様のようになる。ひだは白色で密。 また柄の上部に灰色のつばをつける。この色でクロコタマゴテングタケと区別可能。 基部には袋状の白色のつぼをつける。写真では大きく見えるが、実物は想像以上に小さい。 比較的一般的なキノコで、環境さえ整えば身近な雑木林にもごく普通に生える。 しかし小型である事と色が自然の迷彩色であるため、いざ探すとなると苦労する。 「条線の無い傘」「つば」「つぼ」と致死性猛毒菌の要素を持ち、実際に猛毒菌の1つ。 猛毒御三家の名に隠れて目立たないが、彼らに匹敵する毒性を持つ上位ランカー。 アマニタトキシン類を含み、誤って食すと最悪の場合、肝不全により死亡する。 国内での食中毒事故は少ないが、中国では死亡例が数多く報告されている。

■娘解説:
上半身の露出が多い。髪は頭頂部は真っ黒で毛先に往くほど淡くなる。所々にメッシュ。 「EGG」と書かれた卵型の大型ヘッドフォンを肌身離さない。髪と同化している? シャツはつばを現した物なので灰色のはずだが、コントラストに欠けるので水玉模様入り。 前のボタンを外しているので普通のブラは着用せず、背後から回りこんで固定する物を着用。 本人は低身長がコンプレックスなのだが、スリーサイズはそれを補って余り有るもの。 ベルトは腰から斜めに引っ掛け、途中に十字ボタン付きのMP3プレイヤーを固定している。 聴く曲は様々だが、最近は中国系アーティストが歌う楽曲がお気に入りのようだ。 ジーンズは色もグラデーションも髪と同じ。黒い卵型パーツ付きの白いブーツを履いている。 性格はサバサバしており、社交的でない様子。一匹狼とでも言うべきか。 ずっと音楽ばかり聞いていて話も聞いていない事が多い。てかヘッドフォンで聞こえない。 そろそろ読唇術でも会得すべきか、と本人は割と本気で悩んでいるらしい。 名前がゴツくて女性っぽくないので本人は「フリゴ」と名乗り、周囲にも呼ばせている。


■学名:Amanita grandicarpa Nagasawa ,
          &Hatanaka & Matsumoto (ined.)

■食毒:食毒不明
■分類:テングタケ科 テングタケ属
■和名:オオオニテングタケ (大鬼天狗茸)
■写真:写真ページ
■娘名:アマニタ・グランディ

■菌解説:
大型〜超大型のテングタケ属菌。広葉樹林地上に散生または単生する。 新種記載されたのが比較的最近であるため、ほとんどの図鑑にまだ載っていない。 と言うかまだ正式に認められていないため学名の最後に「(ined.)」が付く。 むしろもっと早く研究されなかった事が不思議なくらい森の中で目立つ。 傘は白色で表面には無数の褐色トゲ状のつぼの破片を付ける。 傘の直径は最低でも20cm。大きくなると30cmを超え、50cmに達する事も有るとの事。 その傘の大きさから自重に耐え切れずに倒れてしまう事も有る珍しい種。 ひだは密で柄とひだの境目に大くて肉厚な膜質のつばを付けるが脱落しやすい。 柄は淡い褐色で太く、基部では更に太まり、そのせいで表皮に亀裂が入る。 肉質は硬く締まっており、古くなると傘だけが崩れて柄だけが残る事が多い。 食毒は不明だが比較的に近縁なハイカグラテングタケが食用になると言われている。 ただしテングタケ科には毒茸が多いので、安易に食すのは避けるべきである。

■娘解説:
体の大きさは画像ミスでは無く、本当にこの大きさ。巨女。身長が他の娘の2倍以上有る。 瞳の色は茶色らしいのだが、目を開けた姿を見た事が無いので、光を放つかも不明。 髪は汚れた白色でトゲのような毛先が茶色いくせ毛が飛び出している。 額には2本の茶色いツノが生えてるが骨ではなく皮膚が盛り上がった物で軟らかい。 なので力を入れるとポロっと取れるが、痛みも無いしすぐ生えて来るので問題無い。 ドレスは厚手で髪と同色。上部にマントが有り、裏側がトゲトゲになっている。 歩いていて良くマントを落っことすので、胸の露出的に結構危ない事になる。 ドレスの裾は絞られており、そのせいで良く転ぶ。裾は擦れて生地に亀裂が入っている。 一族の中ではブーツはあまり大きくない(比率的に)。性格は非常におっちょこちょい。 雨が降って体が濡れると重くなって立っていられないため、座っている事が多い。 ただし雨が降ってない時でも何も無い場所で突然よろけて転ぶ事が良く有るドジっ娘。 目立ちたがりな訳ではないが体が大きすぎて嫌でも目立つ。超重量は乙女の悩み。


■学名:Amanita muscaria (L.: Fr.) Lam.

■食毒:
■分類:テングタケ科 テングタケ属
■和名:ベニテングタケ (紅天狗茸)
■写真:写真ページ
■娘名:アマニタ・ムスカリア

■菌解説:
中〜大型のテングタケ属菌。主にカバノキ属の樹下、他にもブナ林、針葉樹林に発生。 針葉樹林に出る全体的に黄色みを帯びる個体は別種の可能性が有る。 傘は鮮赤色〜橙黄色で周囲には条線有り。表面にいぼ状の白いつぼの破片を付ける。 ひだ、柄、つぼは全て白色。柄の上部に膜質のつばを持つ。 多様な毒成分を含むが、主な毒成分とされるのはイボテン酸とムシモール。 共に神経系に作用し、発汗、散瞳、めまい、錯乱、痙攣など様々な症状が出る。 以前はムスカリン類が有効成分と考えられていたが、現在は改められつつある。 種小名は「ハエの」の意。殺ハエ作用が強く、古くからハエ取りに用いられてきた。 嘔吐、下痢、腹痛などの胃腸系の症状も起きるが、大抵は1日程度で回復する。 毒キノコとしての知名度は単独TOPである反面、実は毒性は強くない。 しかもイボテン酸はグルタミン酸をはるかに上回る旨味成分であり、極めて美味。 我が国でも長野県では塩蔵して食用とする習慣が有る。ダシとしても利用可能。 絵本や神話にも多く登場。海外では「幸福のシンボル」とされている。

■娘解説:
上から下まで白を基調した服装だが、不釣合な真っ赤な日傘をいつも差している。 ちなみに傘は真紅、オレンジ色、黄色い物の3つのコレクションが有る。 石突きと手元はシラカンバ材を使用。真っ赤な布地に不規則な白い水玉模様が有る。 髪留めはカバノキ属の雄花を模したもの。瞳の色は赤色。実はかなり背が高い。 メルヘンなイメージが有るキノコなので、全体的にゴスロリチックにまとめている。 コルセットと中に着ているドレスがややピンク色だが、ブーツを含めて他は純白。 膜質のつぼは持たないため、ブーツもピッチリした細身の物を愛用している。 性格は毒キノコとは思えないほど温厚で気配りができる理想的なお姉さん。 知名度が高く自分で中毒する人が減った事、また食べてくれる人が居る事が嬉しい。 だが「派手なキノコは毒」と言う迷信の助長に一役買ってしまった事を憂いている。 いつもニコニコ幸せ娘。「ムスカリア」と言う響きは女性っぽいので気に入っている模様。 ハエが死ぬほど嫌いで、見れば満面の笑みで叩き潰す。


■学名:Amanita neoovoidea Hongo

■食毒:
■分類:テングタケ科 テングタケ属
■和名:シロテングタケ (白天狗茸)
■写真:写真ページ
■娘名:アマニタ・シラフィー

■菌解説:
中〜大型のテングタケ属菌。針葉広葉を問わず様々な林内地上に発生する。 和名を見ても分かるように傘、ひだ、柄の全てが白色の美しいキノコ。 傘の周囲には条線は無く、表面には白色の粉物質がびっしり付着している。 また傘の頂部には黄土色の大きな膜質のつぼの破片が貼り付いている。 ひだは白色〜クリーム色で、幼菌時は白色の粉物質に覆われたつばで守られている。 つばは傘の成長と共に破れて、最終的には傘の縁に垂れ下がるようにして残る。 柄の表面は全体的に粉状で、基部は紡錘状に膨らんで傘と同じ黄土色のつぼが有る。 本種の周囲には傘やつば、柄から取れた白い破片が落ちている事が多い。 毒成分としてはアミノ酸の一種の2-アミノ-4,5-ヘキサジエン酸が検出されている。 嘔吐や下痢などの胃腸系中毒の他に、幻覚などの神経系中毒も引き起こす。 ただ地方によっては「シラフタケ」と呼び、毒抜きして食用にしていると言う。 もちろん毒成分が検出されているので、安易に摂取すべきではない。 また猛毒のフクロツルタケと形態的に類似するので、必ず変色性を確認すること。

■娘解説:
名前が名前なので全体的に純白かと思いきや、意外に色が目立つ服装の娘。 帽子と手袋、コートの下部は黄土色。髪は白色で生まれつきの超縮れっ毛。 瞳の色は白っぽい外見に似合う純白で、奥から控え目な赤い光を放つ。 コートの上から短いマントを羽織り、首には羽毛の白いマフラーを巻いている。 真夏のキノコだが、蒸し暑い日でもこの服装でいるので暑さは気にならないらしい。 ブーツはAmanita一族の中では細身な方だが、真夏でもアイゼンを装着している。 じっとしていると周囲に白い雪のような物が積もって歩きづらいからだそうだ。 また彼女の髪や衣服は繊維が自然と絡まってちぎれ、周囲に降り積もってしまう。 厚着で分かりにくいが、意外とスタイルが良い。種小名が到底人名に聞こえない。 本名は地方名を改変しているが、響きが某風の精に似ていて本人は気に入っている。 マイペースで性格も穏やか。毒キノコなのか疑わしい。動きも緩慢。 毒抜きしてまで食べてくれる人がいる事が嬉しくてたまらないらしい。


■学名:Amanita pantherina (DC.: Fr.) Krombh.

■食毒:
■分類:テングタケ科 テングタケ属
■和名:テングタケ (天狗茸)
■写真:写真ページ
■娘名:アマニタ・パンセリーナ

■菌解説:
中型のテングタケ属菌。主にブナ科広葉樹林地上、カバノキ属や針葉樹下にも発生する。 傘は灰褐色で周囲に条線を持ち、表面に白いつぼの破片を散在させる。ひだは白色。 柄は白色で上部につばを有し、つばより下はささくれてだんだら模様状になる。 基部には膜質のつぼは無く、塊茎状に膨らんで周囲につぼの名残を襟状に残す。 毒成分はイボテン酸やムシモール、ムスカリンだが、ベニテングタケより毒性は強い。 非常に多様な症状を引き起こすが、主に胃腸系と神経系の中毒症状が起きる。 前者は嘔吐、下痢、腹痛など。後者はよだれ、発汗、めまい、錯乱、幻覚、興奮、痙攣など。 酷い場合は昏睡や呼吸困難を引き起こすが、死に至る例は少なく1日程度で回復する。 またムスカリンを含むため殺ハエ作用が強く、かつてはハエ取りに用いられていた。 種小名は「panther(ヒョウ)」に由来し、古くは我が国でも「ヒョウタケ」と呼んでいた。 現在では別種とされているが、以前はイボテングタケと混同されていた。 大型で針葉樹下に発生するなど様々な相違点が有るが、中間的な個体も存在する。

■娘解説:
名前を見ても分かるが、当然ながら全体的にヒョウ柄の衣服をまとっている。 ヒョウ柄になっているのは傘とノースリーブ、スカート、ブーツ部分。 ブーツは底が一本歯下駄状になっているため、バランス感覚は素晴らしい。 だが万一に備えて傘はあまり開かずにステッキ代わりに使用する事が多い。 髪は茶色でショート気味。白のリボンやヘッドドレスをランダムに着けている。 これを尖った物に変更すると急にガタイが良くなると言う謎の噂が流れている。 瞳の色は赤色で奥から赤い光を放つ。上半身と下半身の露出度の差が激しい。 ヘソ出しルックで、左下腹部にネコ科動物(恐らく野良猫)に引っかかれた傷痕が残る。 スカートに着けたヒョウのバッジがお気に入り。ズボンは白色で段々になっている。 「パンセリーナ」と言う名前の響きが女性っぽいのでかなり気に入っている様子。 流石は「天狗」、高飛車だが憎めない性格。「天狗茸」の名を冠している事が誇り。 そのため他のテングタケ科菌が一本歯下駄を履く事は許せないらしい。意外と胸が無い。


■学名:Amanita phalloides (Vaill. ex Fr.) Link

■食毒:猛毒
■分類:テングタケ科 テングタケ属
■和名:タマゴテングタケ (卵天狗茸)
■写真:写真ページ
■娘名:アマニタ・ファロイデス

■菌解説:
中〜大型のテングタケ属菌。ブナやナラなどの広葉樹林に発生。針葉樹林にも発生する。 傘は中央が濃色のオリーブ色で開き切っても丸みが残る。条線は無く、湿時粘性有り。 柄は白色だがやや傘の色を帯びる。表面はささくれ状。上部には白色のつばを持つ。 また柄は下方に太まり、基部には巨大な膜質のつぼを有する。つぼの色は白色。 我が国での発生は比較的少なく、涼しい地域以外では滅多に見る事ができない。 毒素は各種アマニタトキシン類と呼ばれる環状ペプチド。誤食すると数時間で下痢、腹痛が起きる。 その後一度症状は回復するが、毒素は1週間かけて緩やかに肝臓や腎臓の細胞を破壊する。 最悪の場合、肝不全により死亡する。「一家全滅」とまで言われるほど毒性が高い。 ちなみに本種1個体に含まれる致死性の毒成分の量はドクツルタケを上回っている。 海外では「Death Cap(死の帽子)」と呼ばれ、実は「死の天使」より知名度が高い。 国内でも「猛毒御三家」「猛毒三羽烏」の内の一つとしてその名を知られる。

■娘解説:
カラーリングは元となったタマゴテングタケそのもの。髪の毛とジーンズがオリーブ色。長身。 瞳の色はオリーブ色だが、瞳の奥から赤い光を放つ。貴重な太眉娘。八重歯持ち。 巨乳。ややぽっちゃり系だが、背が高いので体系にコンプレックスは抱いていない。 「Death Cap」の呼び名が嫌で帽子は被らない主義だ。何故かftnrを疑われている。 初期デザインでは真ん中分けで大きく横に広がるデザインだったが変更された。 襟の有るマントを羽織り、ストライプのネクタイを卵型の大きなピンで止めている。 マントに青字で印刷されている文字は「POISON」。もちろんマントの元ネタはつば。 へそ出しルックの長袖の白シャツを着用。ズボンは柄を模したオリーブ色のダメージジーンズ。 ブーツは白色。彼女の物は他のAmanita一族のそれよりもズバ抜けて大型。 名前が長くて女性っぽくないので自分では「ファル」と名乗り、また呼ばせている。 黒い部分が誰よりも強いが、本人としては自身の危険さを理解している模様。 根はのほほん系。付き合い方を間違えなければ問題無いと思われる。


■学名:Amanita pseudogemmata Hongo

■食毒:食毒不明
■分類:テングタケ科 テングタケ属
■和名:イボコガネテングタケ (疣黄金天狗茸)
■写真:写真ページ
■娘名:アマニタ・シュー・レイヨ

■菌解説:
小型〜中型のテングタケ属菌。夏〜秋にシイ林の地上に単生または少数群生する。 発生が稀な上に本種が掲載されている図鑑自体が少ないため知名度が極めて低い。 種小名は以前ウスキテングタケと呼ばれていた種(A.gemmata)に「pseudo-(似た)」と言う意味。 しかしその種とも和名に含まれるコガネテングタケとも異なる華奢な外見の持ち主。 傘は黄色の下地に濃色粉状のつぼの破片を散りばめている。大きなつぼの破片は上面が白色。 柄は細く中程に膜質で条線の有るつばを持つ。つばの下面は傘同様に鮮やかな黄色。 柄は下方ほど黄色を帯びややささくれ、つぼの付け根で急激にカブラ状に太くなる。 つぼは柄の細さと比べると大型で浅く、つぼの縁部は肥大した柄より下に来る。 そのためあたかもつぼの内部が黄色いかのような外見になる。 発見例自体が少なく食毒は不明だが、本属菌には有毒種が多いので食すべきではない。

■娘解説:
目立つ服装のはずなのに探しても中々視界に入らない黄金色に輝く不思議なお嬢様。 別に隠れているつもりは無いのだが、何故か気付かれにくい空気的な存在。 髪は光沢の強い黄金色で、全体に強いハネぐせが有る。 伸びた髪が自然と脱色して白髪になるので、折り曲げて髪に貼り付くように固めている。 麻呂眉。おでこに目立つイボが有るのが悩みで、前髪で上手に隠しているつもり。 瞳の色は金色で瞳の奥から黄色い光を放っている。 胸元に短いマントをあしらったストラップレスドレスを愛用。お胸は控え目。 マントは裏面が濃い黄色で、表面が下方が濃くなるグラデーション。 背中に大きなリボンを結い、マントにもリボンにも白い縦縞が入っている。 ドレスは裾に大きな白い膨らみが設けられ、そこへ繋がるようにドレスが太くなる。 ドレスが体から浮いているので歩くと左右に揺れて妙に不安定。ブーツは白で細身。 性格は穏やかで至ってマイペースで、自由気ままに活動している。 自身の服装は個性的だと自負しているので「○○に似てる」と言われると嫌悪感を示す。 ムカゴ(零余子)が出来る植物全般がイボっぽいからと言う漠然とした理由で好き。


■学名:Amanita similis Boedijn

■食毒:
■分類:テングタケ科 テングタケ属
■和名:チャタマゴタケ (茶卵茸)
■写真:写真ページ
■娘名:アマニタ・チャミリス

■菌解説:
中型〜大型のテングタケ属菌。夏〜秋にかけてシイやカシなどの林内地上に発生。 海外でもアジア地域に分布が限定されており、国内でも発生地域が限られる。 「similis(類似の)」の種小名を持つだけあってタマゴタケに色以外は酷似する。 そのためかつてはキタマゴタケと同様にタマゴタケの亜種とされていた。 傘は幼時暗褐色の卵形で白色のつぼを破って伸び、最終的にはほぼ平らに開く。 傘は帯褐オリーブ色で中央ほど濃色、傘の周囲には放射状の長い溝線が入る。 ひだは黄色。柄は中空で中程に膜質のつばを、基部に白色の大きなつぼを持つ。 柄はつばより下に濃色のだんだら模様が有るが、下地と色が近いので目立たない。 本属菌としては珍しく美味な食菌だが、発生量が少なくあまり利用されていない。 また外見的に良く似た有毒種も存在するので同定には慎重を期すべきである。 本種には子実体全体が黄色いタイプと白いタイプが有るとされている。 菌寄生菌のブンゴツボマツタケ(仮称)は本種を宿主とする事が知られる。

■娘解説:
愛称は「チャミィ」。パチモン扱いされると嫌な顔をするパチモン娘。 失礼。髪は長く大きく広がり、頭頂部は暗褐色で毛先に行くほど明るい色になる。 前髪の分け目は本人から見てやや中央やや右で、分け目からアホ毛が跳ねている。 瞳の色は茶色で外側が黄色。いつもハの字の太眉で眉間に皺を寄せている。 所々黄色い髪が生えるので、頭頂部から長いメッシュが入っている。 同様に部分白髪が生える事も。毛先は部分的に変色し細かな線が入ったようになる。 襟付きの短いマントを着用し、首元には幼菌を模したペンダントを付けている。 ワンピースは二重構造で、外側の生地はリングが重なったような構造で色が濃い。 靴下はボーダーのハイソックス。真っ白でゆったりした靴を履いている。 性格はやや引っ込み思案。タマゴタケに強いコンプレックスを抱いている。 買い物をすると不思議とコピー商品ばかりを手に取ってしまうのが悩み。 違う色の髪が生えると全部その色に染め、服の色も合わせて楽しんだりしている。 赤松かほり嬢に会うと、嫌いじゃないのに何故か分からないが体が拒否反応を示す。


■学名:Amanita sp.

■食毒:食毒不明
■分類:テングタケ科 テングタケ属
■仮称:ハマクサギタマゴタケ (浜臭木卵茸)
■写真:写真ページ
■娘名:アマニタ・プレムナ

■菌解説:
大型のテングタケ属菌。夏にブナ科樹木の樹下に菌輪を描いて多数群生する。 現在学名が決定しておらず、和名もあくまでも「仮称」扱いとなっているので注意。 図鑑にもあまり掲載されておらず、ミヤマタマゴタケやタマゴテングタケと混同される。 和名は子実体全体にハマクサギの葉の悪臭に似た臭気が有る事に由来する。 この植物の臭気はハエが嫌うが、本種に関しては虫除けになるかは不明。 傘は卵型から中高の平らに開き、色は白色〜アイボリー色で周囲に条線を持つ。 つぼの破片を乗せている事が稀に有る。つばと柄は白色で、柄は中空で表面は平滑。 つぼは白色で外皮はやや褐色に色付き、大きくひび割れて亀甲状になる。 また本種はつばとつぼが二重になっていると言う他の同属には無い特徴を持つ。 つばの下に有るつば、つぼの中のつぼは肉眼でも十分確認可能。 タマゴタケに近縁とされるが、研究が進んでいないため食毒は不明。 猛毒菌の可能性も排除できないため、安易に食すのは避けるべきである。

■娘解説:
全体的に淡い色合いで統一された長身娘。一族の中でも特に身長が高く大人っぽい。 髪は象牙色で毛先は白くなり自然と細かく波打つが、髪を下ろすと毛先が綺麗に揃う。 頭には大中小の白いシルクハット。ボタンなどは象牙製の物を愛用する。 瞳はグレーで瞳の奥からうっすらと黄色い光を放つ。赤ではないので注意信号。 上半身は2枚のマントを重ね着し、下のマントには袖が付いている。 袖の裾は髪と同じ色でハマクサギの花の形を模した5裂するデザイン。 それ以外は身に着けないので風が吹くと下乳が際どく見え隠れする。ちなみに爆乳。 体臭がキツい代わりにハエが寄り付かないため、ムスカリア嬢は憧れている。 ただ本人はあまり良く思っておらず、葉型の車の芳香剤を身に着けているが焼け石に水。 ジーンズはアイボリー色。白いブーツの上に薄茶色のオープンタイプのブーツを履く。 性格は温厚で社交的で輪になって踊るのが大好き。 不思議と子供に好かれるのだが、調子に乗ってボコボコ蹴られるのでたまにキレる。 よほど気になるのか、「・・・もしかして・・・私、臭う?」と頻繁に聞く。


■学名:Amanita verna (Bull.: Fr.) Roques

■食毒:猛毒
■分類:テングタケ科 テングタケ属
■和名:シロタマゴテングタケ (白卵天狗茸)
■写真:写真ページ
■娘名:アマニタ・ヴェルナ

■菌解説:
小〜中型のテングタケ属菌。針葉広葉両樹林に発生するが広葉樹林で目にする事の方が多い。 比較的低地にも普通に発生し、人家の近くの雑木林にも見られる一般的なキノコ。 小型だが全体的に白色なので非常に目に付く。水酸化カリウム(KOH)で変色しない。 傘は白色で湿時は粘性を持つ。周囲には条線が無く、幼菌時は卵型、後に中高の平らに開く。 ひだは白色で密。柄は白色で上部に膜質のつばを持つ。表面は平滑で基部に膜質のつぼを有する。 つばより下方の柄にささくれが有るか無いかでドクツルタケと大まかに区別できる。 タマゴテングタケの白色変種とする説も有るが、未だ結論には至っていない模様。 毒成分はアマニタトキシン類と呼ばれる環状ペプチド。詳細はタマゴテングタケの項を参照。 やや小型であるため、近縁なドクツルタケに比べると致死量(本数)は多いと思われる。 世界的に猛毒キノコTOP3として認識されており、日本でも当然「猛毒御三家」と呼ばれる一群に身を置く。 本種はその3種の中でも最も目にする機会が多い種だと思われる。

■娘解説:
全身に白色の衣服をまとう。外見は地味だが、インナーは黒色を多用したメタル調。 革やベルト、バックルや銀ボタンなど々、真っ白の外見からは想像できないほど内部はハード。 瞳の色は赤。袖の無いロングコートを着用。左手はファスナーの途中から出している。 めいっぱいファスナーを上げて、あごから鼻の下まで隠している。背の低さがコンプレックス。 背丈に似合わない大きめのブーツはつぼを持つテングタケ属共通の特徴。 また襟の合わせ部分やブーツなど、各部に「白い卵」を模したアクセサリを付けている。 帽子は球形で牙の並んだ大きな口を持つ。こっちが言う事が本音だと言われている。 上の口から胞子の煙を出して自由に動かせるが、あくまでガスなので触ったりはできない。 見た目の通り大人しくて性格はシャイ。上の口で喋る以外はボソボソしか話さない。 内面的にはかなり凶暴、これはコートの中の召し物を見れば一目瞭然である。 感情が高ぶっている時でも表情に出さないので、何を考えているのか良く分からない。


■学名:Amanita virosa (Fr.) Bertill.

■食毒:猛毒
■分類:テングタケ科 テングタケ属
■和名:ドクツルタケ (毒鶴茸)
■写真:写真ページ
■娘名:アマニタ・ヴィロサ

■菌解説:
中〜大型のテングタケ属菌。針葉広葉両樹林に発生するが、やや高地、寒冷地に発生。 色は全体的に白色で色彩が無い。傘は最初卵型で白い膜質のつぼを破って現れる。 その後中高の平らに開き、表面は滑らかで湿時は粘性を示す。周囲には条線が無い。 ひだは白色で密。柄は長く、上部に膜質のつばをつける。 つばより上方は滑らかな表面だが、下方は繊維状のささくれを付ける。 また水酸化カリウム(KOH)を滴下すると、肉が黄色に変色する事で同定できる。 毒素は各種アマニタトキシン類と呼ばれる環状ペプチド。詳細はタマゴテングタケの項を参照。 無治療では確実に死亡すると言われ、運良く回復しても後遺症が残る可能性が高い。 我が国での死亡に至ったキノコ食中毒事故の大半は本種によるもの。 その毒性の高さから、海外では「Destroying Angel(死の天使)」と呼ばれ知名度も高い。 我が国では「猛毒御三家」や「猛毒三羽烏」と呼ばれる内の1種に数えられる。

■娘解説:
我が家の看板娘第一号にして、全看板娘のリーダー的存在。(管理人的にもそう認識している。) 服のデザインも全看板娘中最もシンプルになっており、ある意味完成されてる気がする。 全身に白色の衣服をまとう。瞳の色は赤。大きな帽子は傘、髪型は柄の上部のつばを模している。 スカートはジグザグとボロボロを交互に段々になっており、ささくれる柄が元ネタ。 大きめのブーツはつぼを持つテングタケ属共通。「死の天使」なので背中に天使の羽を持つ。 ちなみに羽根が生えてはいるが、筋肉が有る訳ではなく、飛べない。アクセサリ的な物。 ドクロのシルバーペンダントを愛用。季節によってデザインを使い分ける。目の内部が赤く光る機構付き。 銀製なのは「煮汁に銀を入れて黒くなれば毒」と言う迷信を皮肉っているつもり。 意外と暑がりで、涼しい場所を好む。人の多い場所はあまり好きではないらしい。 天使のような優しい性格である反面、意外と毒の有る発言をするって言うか毒がある。 しかもネチッこく、長引くので注意する。本人は自分の犠牲にならぬよう注意はしている。 「死の天使」と言う呼び名は本人は気に入っている。「天使」と呼ばれてまんざらでもない様子。


■学名:Amanita volvata (Peck) Lloyd

■食毒:猛毒
■分類:テングタケ科 テングタケ属
■和名:フクロツルタケ (袋鶴茸)
■写真:写真ページ
■娘名:アマニタ・ヴォルヴァタ

■菌解説:
中型のテングタケ属菌。主にブナ科樹木の下に発生し、公園などでも稀に見られる。 全体的に類白色だが、傘や柄の表面に白色〜淡紅褐色の粉状〜綿毛状の鱗片を付ける。 この鱗片の付き方には個体差が非常に激しく、全くの別種に見える場合も有る。 全体的に太ましいのに「ツルタケ」と呼ばれるのは、柄につばを持っていないため。 以前の和名は柄の基部に極めて大きな膜質のつぼを持つ事で、本種最大の特徴。 色は白色だが周囲の土を絡め取り、褐色になっている事が多い。内部は白色を残す。 また本属には珍しく肉に変色性が有り、傷付けると緩やかに紅色に変色する。 この特徴は外見的に類似する事が多いシロテングタケとの区別に役立つ。 毒成分は詳しく分かっていないが、内蔵を破壊する毒素を有する猛毒菌として知られる。 神経系、胃腸系の中毒症状が現れ、重篤な場合は肝臓や腎臓の細胞が破壊される。 実際に奈良県で本種によると思われる食中毒死亡事故が起きている。 外見的に酷似したシロウロコツルタケとアクイロウロコツルタケが存在する。

■娘解説:
敏感肌で擦るとすぐ肌が赤くなるので、全体的にモコモコした衣服を身にまとう。 露出は少なく、手にも厚手のグローブをはめている。看板娘の中でも服の複雑さは上位に入る。 太ましく見えるが実際は着膨れするタイプなだけで、脱いでみるとかなりの細身。 髪の色は白色だが部分的に褐色の髪が生える。瞳の色はピンクだが、細目でまず見えない。 太眉娘第二号。柄を模した上着は左右の袖の端が伸びて背中側で繋がっている。 スカートはつぼをイメージしたもので、所々に褐色のシミのような模様が有る。 以前は下に開いたようなデザインだったが、つぼの形に合わせて変更された。 ブーツはAmanita一族の中でも最も大型の物を愛用。厚手なのでブカブカではない。 全看板娘中No.1クラスの巨乳娘だが、胸だけは着痩せするのかあまり目立たない。 プロポーションは申し分無いが、本人に自覚が無い。見た目でも分かるが、生粋の天然娘。 おっとりしていると言うよりボケている。マスコット的存在?衣服が重いのであまり出かけない。


■学名:Astraeus sp.

■食毒:
■分類:ディプロシスチジア科 ツチグリ属
■和名:ツチグリ (土栗)
■写真:写真ページ
■娘名:土栗 雨 (ツチグリ ウルル)

■菌解説:
小〜中型のツチグリ属菌。夏から秋にかけて林内、土が露出した場所に発生する。 条件さえ合えば早春や晩秋にも普通に見られ、発生期間はかなり長い。 また発生場所として緩やかな斜面を好む傾向が有るように思われる。幼菌は地中生。 やや潰れた球形で黄褐色、表面には濃色の繊維状菌糸束が走っている。 やがて雨を感じ取ると外皮が開裂して内部の薄い膜質の胞子を蓄えた袋が露出する。 袋の頂部には穴が空き、雨粒の落下による衝撃で上方に赤褐色の胞子を噴出する。 雨を察知して開閉するため「きのこの晴雨計」とも呼ばれる。 外皮の内側は白色だが開くと同時に細かくひび割れ、下地が見えて模様になる。 内部は最初白色だが胞子が熟すと黒色になり、白い内は食用とする地域も有る。 「A. hygrometricus」とは別種である事が判明し、現在は種小名は未決定。 また幼菌はタマノリイグチの宿主としても知られているが、発生は極めて稀。

■娘解説:
晴れの時と雨の時とで性格も外見もコロッと変わるお天気屋さん。瞳の色は水色。 髪は外側と内側で色も髪質も異なり、前者は褐色ストレートで濃い目のメッシュ入り。 髪裏は白地に暗赤褐色のチェック柄。後者は毛羽立った髪質で褐色を帯びた灰色。 上着は暗い赤茶色のファーで腕の関節部分のベルトだけで支えている。 首からガラス製の晴雨計をチェーンで下げ、水色に着色した水を入れている。 また両手首のストラップの先には気象観測に用いる精密な晴雨計を付けて持ち歩く。 丸みを帯びたスカートは髪と全く同じカラーリング上部を紐で縛ってある。 雨が降ると紐が解け、中のフワフワしたスカートと、外側のチェック柄が現れる。 また同時に髪の毛も外側に向けて開き、隠れていた目鼻が正しく顔を出す。 愛用の長靴は作業用のしっかりした物で、青系を好んで履く。 性格は晴れている時は大人しく無口、雨を感じると急に活発で饒舌になる。 また嬉しさ余って周囲に「良い雨が振りそうだね」とふれ回る天気予報士的な存在。 雨はどのキノコにとっても重要なので、雨に関しては他種からの信頼も厚い。 特定のキノコによるストーカー被害に遭っており、日々警戒を怠らない。


■学名:Boletellus mirabilis (Murr.) Sing.

■食毒:
■分類:イグチ科 キクバナイグチ属
■和名:オオキノボリイグチ (大木登猪口)
■写真:写真ページ
■娘名:大木登 ミラ (オオキド ミラ)

■菌解説:
大型のキクバナイグチ属菌。夏〜秋に亜高山帯針葉樹林に発生する比較的珍しいキノコ。 苔生した腐朽材内を菌糸がよじ登り材上に子実体を発生させるのが和名の由来。 材上生に似た振る舞いをするが、実際には針葉樹に寄生する菌根菌で地上でも見られる。 同様の性質と似た名前を持つキノボリイグチは同科だが縁遠いヌメリイグチ属である。 傘はワイン色で表面はビロード状。表面に明色の円形斑紋が現れるのが本種の最大の特徴。 管孔はオリーブ色を帯びた黄色で傷付くと黄変する。柄は全体に縦長の強い網目が有る。 柄は傘より淡色で、個体差が有るが上部が管孔と同色を帯び、基部は白色菌糸に覆われる。 柄の基部は大きく膨らんでおり、傘と同じくらいの不釣り合いな太さになる事も有る。 また成長すると傘の縁から管孔部が分離すると言う本属菌に多い特徴も持ち合わせる。 種小名の「mirabilis」は「不思議な」や「素晴らしい」の意味。 その名に見合う奇抜な外見だが、見た目に反して食菌で味も良い。

■娘解説:
木登り大好き掴み所の無い不思議ちゃん。樹上から降りようとしないレアエネミー。 髪は濃いワイン色で気分で脱色剤を用いて色ムラを作っている。 基本適度に色抜きするが、ほとんど抜かない日や抜きすぎて真っ白に近い日も有る。 また髪の裏がオリーブ色の癖毛で髪質が異なり、外側の毛と分かれている。 瞳の色は淡いワイン色で瞳の中心は明るい色をしている。太眉娘。 胸元に菊の花を模した金色のブローチを着けているが家紋と言うワケではない。 ドレスワンピースは腰から上が黄色、下がワイン色で黄色い網目模様が入る。 ドレスの裾は白いファーで飾られ、白のクライミングシューズは底だけ緑色。 腰には黄色のザイルロープを巻き、両手にクライミンググローブを着用。 凄まじい握力と脚力を誇り、趣味は当然木登り。岩には興味が無い。 性格は素晴らしく温厚だが、立ち居振る舞いに掴み所が無く、やや人見知り。 「小指一本で体重を支えられる」とは本人談だが、たまに落ちる姿が目撃される。 周囲からはそのゆったりした服装のせいではないのかと総ツッコミされている。


■学名:Boletopsis leucomelaena (Pers.) Fayod

■食毒:
■分類:マツバハリタケ科 クロカワ属
■和名:クロカワ (黒皮)
■写真:写真ページ
■娘名:黒皮 犇 (クロカワ ヒシメキ)

■菌解説:
中〜大型のクロカワ属菌。秋にマツやモミ、トウヒなどの樹下地上に少数群生。 ヒダナシタケ類だが明確な柄と傘を持ち、裏側は管孔で属名的にもイグチ属に似る。 傘は最初灰色だが成長とともに黒くなり、大型の個体では周囲が褐色を帯びる。 管孔は白色で、拡大すると孔口の縁がのこぎり状になっている事が分かる。 管孔は柄に垂生するが、境目で管孔部の白色と柄の傘と同じ黒色が明確に別れる。 肉は白色で中実で脆く簡単に崩れる。またほのかな苦味が有るのが最大の特徴。 肉は傷付いたり加熱したりすると赤紫色に変色し、やがて黒くなる。 その見た目に似合わず「通好み」と称される優秀な食菌として有名。 地方名も「ウシビタイ」「ロウジ(老茸)」「ナベタケ」など様々。 苦味に不快さが全く無く味わい深いため、酒の肴として絶大な人気を誇る。 ただ背が低く堆積物に埋もれている事が多い上に色合い的に目立たず発見が困難。 愛好家の間では「目をクロカワモードにする必要が有る」と言われるほど。

■娘解説:
圧倒的な牛娘。牛なので巨乳だが乳牛ではなくあくまで黒牛なので母乳は出ない。 髪もドレスワンピースも灰褐色気味の黒色牛革で胸が大きい分細身に見え実際細身。 下着は全て白。眉毛は太く、瞳の色は黒色でハイライトが少ない。 髪裏は真っ白で毛がギザギザしているので乱れているように見える。 前髪は普段真下に下ろしているので毛の隙間から目だけが少し見えている。 肩にかけて同じくギザギザのフリルを重ね合わせた短い飾りを着用。 両耳には金色のイヤリングを着け、鼻には金色の鼻輪を上向きに付けている(貫通)。 首と腰には赤紫色のベルトをアクセントで身に着け意外とオシャレに気を遣う。 ちなみに角と尻尾は自前の人外娘。非常に牛娘だが母乳は出ない。 肩近くまで有るロンググローブと薄底ヒールは偶蹄目の蹄を意識したデザイン。 大の酒飲みで日本酒大好き。酒の肴は本種を含め秋刀魚のハラワタなど苦い物。 酔うとひたすらおでこで頭突きしたがるが、骨が丈夫ではなく頭蓋骨陥没に発展する。 性格はババ臭いが優しく、彼女との出会いはほろ苦い。だが母乳は出ない。


■学名:Boletus edulis Bull.

■食毒:
■分類:イグチ科 ヤマドリタケ属
■和名:ヤマドリタケ (山鳥茸)
■写真:写真ページ
■娘名:ヤマドリ・B・ポルチーニ

■菌解説:
中〜大型のヤマドリタケ属菌。秋にトウヒなどの高山性針葉樹下に発生する。 発生は高地や高緯度地域に限られ、国内に発生する事自体があまり知られていない。 ちなみに日本の低地で見られる物のほとんどが近縁なヤマドリタケモドキである。 傘は橙褐色で周辺ほど淡くなり、傘の周囲に白い縁取りが有るのが特徴。 また本種の傘の表面はビロード状ではなく、湿時は粘性を持つ。 管孔は最初菌糸に覆われ白色だが、成熟するとオリーブ色に変化する。 肉に変色性は無い。柄は傘より淡色で表面には網目模様が有る。 この網目模様は柄の上部ほど明瞭で、下方に行くほど不明瞭になる。 肉質は非常に固く、国によっては「石のように硬い」と表現されている。 乾燥すると独特な香りを放ち、様々な国で高級食材とされる美味な食菌。 イタリアでの呼び名「ポルチーニ」が有名で国内でも乾燥品を購入可能。 様々な料理に使える万能茸だが、特に洋風料理の炒め物や煮物に相性が良い。 あらゆる面でモドキを上回る上位互換のような種である。

■娘解説:
イタリア人のコックさん。だが仕事柄色々な国の言語を話す事が可能。 腕は超一流で、その技術に誇りを持って日々料理を作り続けている。 髪は赤褐色で毛先に行くほど色が淡くなり、先端は白く縮れている。 前髪ともみあげに強烈なクセが有り、クルンと丸まっているが、本人は気に入っている。 首元にはトウヒの毬果のブローチ。いつでもコック姿で生活している。 調理服とコック帽は褐色〜白色のグラデで、上の方ほど網目模様が見える。 胸は相当デカい。腰にはヤマドリの尾を模した帯を巻いている。ズボンは黒。 ベルトを付けないので良く半ケツになっているが、おしりが大きいので脱げはしない。 靴はブローチ同様にトウヒの毬果をイメージした模様が入っている。 愛用のフライパンは取っ手が取れるフランス的な物らしいが詳細は不明。 得意料理はパスタやシチューなどの洋風料理だが、シンプルな和食や中華も手掛ける。 性格は明るく陽気で、色んな人に自分の味を知ってもらいたいと熱心に活動中。 ただし暑い場所が苦手で高い山に住んでおり、食べに行くのにそれなりの労力が必要。


■学名:Boletus rhodocarpus Uehara & Har. Takah.

■食毒:猛毒
■分類:イグチ科 ヤマドリタケ属
■和名:バライロウラベニイロガワリ (薔薇色裏紅色変)
■写真:写真ページ
■娘名:色変 薔薇嶺 (イロガワリ バラネ)

■菌解説:
大型のヤマドリタケ属菌。夏から秋にコメツガなどの亜高山帯針葉樹林地上に発生。 主に北海道などの高緯度地域や、長野県や山梨県の標高の高い場所で見付かっている。 菌根を作る樹木の関係でドクヤマドリ同様に発生は比較的国内では珍しい。 傘は最初淡い灰褐色だが成長して傘が開く頃には全体的に紅色を帯びる。 管孔は黄色で孔口部が赤く染まるのが特徴だが、傘周辺は黄色みが残る。 柄は上部が黄色で中央部が赤色、基部には白色菌糸を持つ。 柄の表面は濃色の細点に覆われ網目が有る。網目の程度には広い個体差が有る。 これらは別種である可能性も有るので、研究が望まれる。 子実体全体に強い青変性が有り、管孔は傷付けると速やかに青色に変わる。 中毒例の報告により近年になって存在が知られる事となったイグチ科猛毒菌の一つ。 極めて少量を生で飲み込んだだけで重篤な胃腸系の中毒症状が現れた例が有る。 味も非常に良いとされており、摂取量によっては致命的となる可能性が有る。

■娘解説:
第一印象はほとんどの者に「ケバい」と称される、薔薇の花飾りだらけのお嬢様。 しかしその立ち居振る舞いは大人しく清楚で見る者を惹き付けて止まない。 髪は頭頂部が白く毛先に行くほど巻いて赤みを帯び、所々に薔薇の花飾りを付けている。 髪の裏側が真っ赤に染まり、傷付いたり髪を掻き分けると分け目が青く染まる。 瞳は紅色で強烈な赤い光を放つ。首から胸にかけてメッシュ生地を使用。中々の巨乳。 マニキュアは照りの強い紅色で、手首には薔薇の腕輪。 ドレスは胸元がオレンジで下方ほど赤色、裾は大きな白薔薇を模したデザイン。 また胸元と腰から下には大きな薔薇の花飾りを多数付けていて実にケバい。 ブーツは細身の白色。下着は黄色と青を使い分け、服の関係でブラは着けない。 外見に反して表情は穏やかで大人しく、人当たりも良い。 ただし傷付く事が有ると一気に気持ちがブルーになるのは彼女の悪いクセ。 綺麗な薔薇には何とやらである。赤い薔薇の花と高い山で独りで涼む事が好き。 毒キノコである事を知りながらも会いに来てくれる者には表情を緩める。


■学名:Boletus sp.

■食毒:食(有毒の可能性有り)
■分類:イグチ科 ヤマドリタケ属
■仮称:シロヤマドリタケ (白山鳥茸)
■写真:写真ページ
■娘名:山鳥 眞白(ヤマドリ マシロ)

■菌解説:
中〜大型のヤマドリタケ属菌。夏から秋に雑木林、コナラの樹下に少数群生を作る。 掲載時点で掲載が確認されている図鑑は「北陸のきのこ図鑑」1冊のみ。 学名も属名までしか判明しておらず、和名も「仮称」扱いで正式名ではない。 しかし全国的には発見報告が多数有り、分布的にはかなり広い事が予想できる。 傘は白色でつやは無く傷やひび割れが目立つ。周囲には表皮の裂けた余りが残る。 管孔は最初菌糸に覆われて白色だが、成熟すると黄土色になる。 柄も白色で、上から下まで全面に、特に下部に強い網目模様が有る。 例えるならばムラサキヤマドリタケを真っ白にしただけような外見をしている。 大きく異るのは肉質。非常に軟質で脆く、摘んだだけで柄の網目が潰れてしまう。 またこの性質のため周囲の枝などの自然物に邪魔され傘が奇形になっている事が多い。 不明種だが図鑑には「美味」と書かれており、実際食した人物も確認できている。 近縁種からも食菌と考えて良さそうだが、正確な情報を待つべきである。

■娘解説:
全身真っ白の気品あふるる美しい娘。風が吹いただけで折れてしまいそうな印象を受ける。 髪は白色でしっとりした毛質だが反面脆く、少し触るだけでブチブチ切れてしまう。 内側の髪ほど黄土色になり髪を掻き分けると層になっている。裏側は超巻き毛状。 まつ毛は長く真っ白で美しいがよく反り返り、逆まつ毛に悩まされている。 瞳は透き通るような純白だが強い光に弱く、明るい場所では薄目を開けている事が多い。 胸はあまり無い。タートルネックのワンピースで胸元から両腕にベルトが伸びている。 ワンピースは網目柄で上半身はタイト、下半身はラフなデザイン。靴は白のベタ靴。 何かに軽くぶつかっただけで怪我をする。何かに躓いただけで複雑骨折をする。 好きな映画キャラは「アンブレイカブル」の「イライジャ(ミスター・ガラス)」。 比較的丈夫な体を持つ山鳥一族の中でも群を抜いて虚弱体質だが暑さにはめっぽう強い。 シャイで無口。人前に出てこないので交友関係は薄いが、同じ一族とは仲は良い。 外見的、属的に「カビてる?」と良く聞かれ、その度に身振り手振りで全力否定。


■学名:Boletus venenatus Nagas.

■食毒:猛毒
■分類:イグチ科 ヤマドリタケ属
■和名:ドクヤマドリ (毒山鳥)
■写真:写真ページ
■娘名:山鳥 毒美 (ヤマドリ ブスミ)

■菌解説:
大〜超大型のヤマドリタケ属菌。秋に亜高山帯針葉樹林の地上に単生〜少数群生。 樹種はコメツガ、シラビソ、エゾマツ、トドマツなどマツ科の多くの属にまたがる。 また発生地域が亜高山帯に限られるため、国内分布はかなり狭いと考えられる。 傘は淡い黄褐色でビロード状。成長すると表面が滑らかになり、やや粘性を持つ。 また幼時の傘の内側への巻き込みが比較的長い間残っている。 管孔は淡い黄色で傷付くと青変するが、変色性は弱い。柄には網目は無い。 柄は幼菌時白色で成長すると黄色みを帯び、最上部が細く、柄の中程〜下部が太い。 柄の上部に赤褐色のしみの環ができるが、個体によっては見られない。 特徴が少ないが、全体的に彩度の低い黄褐色と覚えておくと雰囲気で疑える。 「イグチに毒無し」の迷信を真っ向から否定する代表的な猛毒菌。 誤食すると激しい胃腸系の中毒を引き起こすため高いレベルの注意が必要。 ちなみに種小名の「venenatus」も「毒物性の」の意味を持つ男性形容詞。

■娘解説:
全体的に黄褐色で統一されたビロード生地を身に纏う少しお高くとまった娘さん。 髪は黄褐色でボサボサしており、内側に巻き込む強いクセッ毛持ち。ギザ歯娘。 髪の内側は色が淡く、傷むと青くなる。瞳の色は淡い青色で強烈な赤い光を放つ。 目の周囲の赤いメイクは鳥類の「ヤマドリ」の顔を模したもので非常に目つきが悪い。 腰に巻いた帯を後ろに長く垂らしているのも、ヤマドリの尾を意識している。 マフラーと手袋、ハイヒールはシラビソの毬果の模様の柄になっている。 ワンピースは白→黄のグラデーションで、腰が太く、裾には黄色い綿毛をあしらう。 ちょうど腰の位置に赤い環ができており、着ると勝手に出来てくるらしい。 目と口を閉じていると顔つきは穏やかで、実際性格もそこまで荒々しくない。 人見知りで人前に出る事を好まず、高い山で一人のんびり暮らしている。 ただ自分の仲間に毒キノコは無いと未だ信じている人間は心から軽蔑している。 大きなお尻に悩まされているらしいが、その分一族の中では胸は大きい。 毒キノコと知って会いに行ってあげると素直に喜ぶ意外と純粋な娘。


■学名:Boletus violaceofuscus W.F. Chiu

■食毒:
■分類:イグチ科 ヤマドリタケ属
■和名:ムラサキヤマドリタケ (紫山鳥茸)
■写真:写真ページ
■娘名:山鳥 紫 (ヤマドリ ユカリ)

■菌解説:
中〜大型のヤマドリタケ属菌。ブナ科樹木とアカマツの交じる雑木林に発生する。 珍しいと思われがちだが、これは主な発生が夏〜秋の中でも特に暑い時期のため。 暑さを嫌って人が中々山に探しに入らないため、発生を見逃す事が多い。 傘は暗紫色だが色合いには個体差が有り、黒に近い物から淡い物まで様々。 また表面には黄色い斑紋を生じる事が有るが、これも個体によっては存在しない。 ブナ林に発生する傘の色が淡い類似種が確認されており、検討が待たれる。 管孔は初めは純白だが後に黄色みを帯び、幼菌時は白色菌糸に覆われている。 特徴的なのは柄で、表面は傘と同じ暗紫色で強烈な網目模様を持つ。 またこの独特な色合に不釣合いなほど内部の肉は白く、変色性も持っていない。 派手な外見からは想像もできないが、極めて美味な食菌として有名である。 香りや味、食感は抜群で、肉が真っ白なため調理の際の見た目はとても良い。 合わない料理は無いと言っても過言では無いため、調理法に関しては特筆不可。 我が家では毎年クリームパスタの具として活躍してもらっている。

■娘解説:
気品漂う長身娘さん。溢れ出る高級感に出会うと思わずハッとしてしまう。 全体的に暗紫色で統一しており、髪色も同色だがたまに淡く脱色している。 髪には無造作に黄色いバラのアクセサリを付け、これも気分に応じて外している。 髪の裏側は真っ白。強い癖毛持ちで整えても整えても毛先がまとまらない。 肌はギョッとするほど白く、瞳の色は淡い赤紫色。あまり顔色は変えない。 肩から白いポーチを下げている。中にはクシや化粧品などの美容用品がいっぱい。 これでも髪の端は揃っているのだが、傘の裂けやすさをしっかり引き継いでいる。 背景絵で描かれた時は短髪だったが、何となく高級っぽいとの理由から長髪に。 髪色とお揃いの網目模様の入った長いワンピースが彼女のトレードマーク。 底の部分から上に向かって白いグラデーションの入ったハイヒールを履いている。 とにかく暑さには強く、他の娘達がへばっても凛としている姿は尊敬モノ。 性格はとにかく大人で立ち居振る舞いもとても上品。アダルトな魅力に溢れる。


■学名:Catathelasma imperiale (Fr.) Sing.

■食毒:
■分類:オオモミタケ科 モミタケ属
■和名:オオモミタケ (大樅茸)
■写真:写真ページ
■娘名:樅野 帝 (モミノ ミカド)

■菌解説:
極めて大型のオオモミタケ属菌。初秋にモミ類の林内地上に発生するが発生は稀。 菌根を形成する樹種は様々だがトドマツやシラビソ、ウラジロモミが一般的。 幼菌時は大半が地中に埋もれた状態で、下方ほど細まり色は全体がほぼ白色。 成長すると柄が伸び、つばが破れて直径20cmを超える逆三角形の傘を広げる。 成長具合にもよるが、大きい時は直径40cm近くになる。 そのため国内でも数少ない巨大化するキノコの一つとして数えられる。 傘は黄褐色から濃褐色に変化し、中央部に放射状の鱗片を持つ。 この様子がマツタケ似ている事から「早松(さまつ)」とも呼ばれる。 柄は中実で地上部は極めて太く、下部ほど細まり地中に深く潜る。 また二段階に分けてつばが破れるため、柄の上部に二重のつばを持つ。 異様な大きさに似合わず食菌。発生量が少なくキノコ狩りでは珍重される。 ただしキノコとしての味は他の食菌と比べると劣ると言われる。 食感を楽しむ利用法や、香りを活かした炊き込みご飯などに利用すると良い。

■娘解説:
身長も頭身も高いクールなお姉様。ほとんどの娘が見上げてしまう頭の高さ。 どことなく貴族を思わせるような服装をしている。 髪は白に褐色のメッシュが部分的に入り、もみあげを伸ばしている。 うしろ髪を2つに分け、片方を頭頂部の上に持ち上げ、もう片方を縛って垂らしている。 瞳の色は淡い褐色。両耳にはあウラジロモミの球果のイヤリング。 白い上着は大きな襟と服の縁が褐色に彩られ、襟には複雑な模様が有る。 襟に隠れて分かりにくいが肩幅が無い。ネクタイはモミの葉模様の緑色。 タイピンにはインペリアルトパーズがあしらわれている。 インナーは黄土色に白の縦縞で腰と袖からはみ出す長さ。手袋は白、靴は茶色。 スカートは表が放射状の縞、裏が濃褐色で、外側に広がるような構造。 体の左右の裾が長く伸び、その先端を結び付けて形を保っている。 立ち居振る舞いは「帝王」の名に相応しく実に威厳に溢れ、性格は超高飛車。 そのくせ誰かに会うのは苦手で、予期せず出会うと焦って頭から地面に突っ込む。 だが心から自分を理解し好いてくれる者に対しては全身全霊な女の子らしい一面も。


■学名:Chlorociboria omnivirens (Berk.) J.R. Dixon

■食毒:食毒不明
■分類:(未決定)科 ロクショウグサレキン属
■和名:ヒメロクショウグサレキン (姫緑青腐菌)
■写真:写真ページ
■娘名:緑青 姫乃 (ロクショウ ヒメノ)

■菌解説:
小型のロクショウグサレキン属菌。夏〜晩秋の寒くなるまで、各種腐朽材上に発生。 分布は世界的だが、キノコ全体としては比較的珍しい明確な青色の種の一つ。 かつてはズキンタケ科とされていたが、現在は所属科未決定となっている。 子実体は椀形で中心生の柄を持ち、横から見ると漏斗形をしている。 色は鮮やかな緑青色だが色むらが強く、中心部はほぼ白色になる事が多い。 それが特徴なのに種小名の「omnivirens」は「全体が緑色の」の意味なのが不思議。 近縁種にロクショウグサレキンとロクショウグサレキンモドキが存在する。 両種共に緑青色だが色むらは無く、柄が前者は中心生、後者が偏心生である。 ただ幼菌時は肉眼的区別が難しく、ヒメロクショウグサレキンは色で早期に区別可能。 本属菌は菌糸までもが同様の色を持つので、侵された材は緑青色に染まる。 この着色した材を用いた工芸品も存在するが、脆くなっているため一般的ではない。 また色素が安定しているので染め物等にも利用する事ができる。

■娘解説:
腐っている。本来の意味でも生物的な意味でも腐女子。見た目が地味に怖い青肌娘。 誰が見ても分かるほど血色と言うレベルではない肌の色の青さが目立つ。 不健康そうだがこれが本来の色であり、体調不良と言うワケではない。 手首や肩に濃い色の模様が有るが、これは刺青なので取れない。 全体的に緑青色で統一され、瞳の色は鮮やかな水色。髪は濃い青緑色でパッツン前髪。 タジン鍋の蓋のような形状の帽子の飾りを頭の左側に着けている。 髪の毛やスカートの裾が段々に揃えられているのは腐朽した木材の繊維をイメージ。 ボタンは全て本種の子実体を模した中心部の色が淡い皿形の大きな物を使用。 手に持つステッキは青い染色部が有る材を用いて自作したお気に入りの一品。 背が低いので少しでも底上げしようと高いヒールのブーツを履いている。 性格は暗いかと思いきや、見た目に反して付き合いは良い。しかし腐女子。 趣味は木の上に登る事だが、高い場所より倒れた木の上が落ち着くらしい。 彼女が触れた木材はみるみる青緑色に染まって腐って行く。色んな意味で。



■学名:Ciboria shiraiana (Henn.) Whetzel.

■食毒:食毒不明
■分類:キンカクキン科 キボリアキンカクキン属
■和名:キツネノワン (狐の椀)
■写真:写真ページ
■娘名:狐野 椀 (コノ マリ)

■菌解説:
小型のキボリアキンカクキン属菌。春にクワの樹下、前年に落ちたクワの実から発生する。 実はクワの実菌核病を起こす病害菌で、開花期に合わせて胞子を飛ばして花に感染。 感染したクワの実は黒くならずに白化、地面に落ちて菌核化して冬を越す。 翌年その菌核から新たな子実体を生じてまた花に感染、このサイクルを繰り返し続ける。 子実体は直径1cm程度の椀形で色は褐色。菌核が埋まっている場合は柄が長くなる。 地面を掘ると不規則な形状の黒色の菌核と繋がる。菌核はクワの実の形を若干残している。 養蚕業が盛んだった頃は極めて普通に見られたが、現在では滅多に見れなくなった。 またクワは雌雄異株なので、古い木であっても雄株の樹下では見る事はできない。 逆に小さな木1本であっても雌株であれば生き残っている事が有る。 探すのは困難であるがクワの結実の時期に場所を確かめておけば出会える確率は高い。 現在は食毒不明とされているが、そもそも極めて小型なので食用には向かない。

■学名:Scleromitrula shiraiana (Henn.) S. Imai

■食毒:食不適
■分類:トウヒキンカクキン科 キツネノヤリタケ属
■和名:キツネノヤリタケ (狐の槍茸)
■写真:写真ページ
■娘名:狐野 槍 (コノ ウツギ)

■菌解説:
小型のキツネノヤリタケ属菌。形状以外の生態は上記キツネノワンとほぼ同じため省略。 ただし発生時期が前種に比べると遅く、キツネノワン発生ピークに顔を出す。 子実体は頭部と細い柄からなる褐色の棍棒状。柄は頭部より濃色で基部ほど黒い。 頭部は淡褐色で不規則な縦方向の隆起が有り、細いアミガサタケのような形状。 味が悪く食用不適だが、そもそも非常に小型なので食用には向かない。

■娘解説:
完全にロリ狐娘。古き良き日本の服装。苗字は同じだが双子でも姉妹でもなく、親戚。 2人ともツリ目で瞳の色は黒。髪とシッポの色はきつね色。こげ茶の着物に白い前掛け。 純和風な服装に似合わず黒くてゴツいスニーカーを履いているのは菌核を模したもの。 相違点としてはまず髪型。椀がおかっぱなのに対し槍は乱れさせながら立ち上げている。 顔付きは椀の方がおっとりした感じ。背丈は槍の方が顔一つ分くらい高い。 手拭いの柄は椀がマグワに対し槍がヤマグワだが、特に意味は無いらしい。 それぞれがお椀とヤリをいつも携帯。お椀に入った赤いクワの実を二人仲良く食べている。 ヤリは頑丈そうだが実際はそれっぽく作ったフェイクで、突くと即全壊する。 性格はシャイで気まぐれ。春の間は元気だが、すぐにふいっとどこかへ行ってしまう。 椀は座っている方が、槍は立っている方が楽らしいが、気の早さは椀の方が上。 好物は熟す前のクワの実と稲荷寿司。趣味は養蚕とクワの実のジャム作り。 雷が大の苦手で、ゴロゴロ鳴り出すと「桑原・・・桑原・・・」と呟いて小さくなっている。



■学名:Ciborinia camelliae L. M. Kohn

■食毒:食不適
■分類:キンカクキン科 ニセキンカクキン属
■和名:ツバキキンカクチャワンタケ (椿菌核茶碗茸)
■写真:写真ページ
■娘名:春掘 椿 (ハルボリ ツバキ)

■菌解説:
小型のニセキンカクキン属菌。春にツバキの樹下のみに多数群生する。 特定の植物体のみを宿主として菌核を形成するキンカクキン科の子嚢菌類である。 その中でも本種は非常に身近な存在であり、運が良ければ家の庭で見られる。 子実体は淡褐色椀状で中央はやや凹む。基部に長い柄を持ち、深さ10cmに達する事も有る。 子嚢盤から噴出した胞子は樹上あるいは落下したツバキの花に付着する。 そこで発芽した胞子は花の組織を栄養として地中に菌核を形成し越冬する。 そして早春、ツバキの花が咲く頃になると地中の菌核から子嚢盤を伸ばして来る。 柄の長さは様々で、地面に潜れない時は古い落花から直接子実体を出す事も有る。 小型菌だが発生条件が限定されているので、見付ける事は極めて容易な種。 毎年地面に花が積もるようなツバキの大木が有れば地面を眺めてみると良い。 本種は小型で食用価値は無く味も悪い。逆に花弁を汚すためツバキの病害菌とされている。 日本原産のツバキは海外にも持ち出されたが、本種は日本と北アメリカのみに分布する。

■娘解説:
黒と赤を基調とした和服に身を包む小柄で物静かなお嬢さん。英語も少し話せる。 キリッとした姿勢で正座している事が多く、立ち上がる姿は滅多に見られない。 髪は褐色で生え際が黒く、立ち上げて浮き上がるようなおかっぱにしている。 頭にツバキの髪飾りを付け、そこから一部黒い髪を三つ編みにして垂らしている。 瞳の色は暗赤色。眉毛は黒い太眉。いつも少し寂しそうな表情をしている。 着物は黒で全体にツバキの柄が入っており、どこかにチャドクガの模様が有る。 普段はどこかに引き篭っているが、春になると外に出てツバキの花見をしている。 純粋なツバキなら品種は問わない。花は似ているサザンカには全く興味無し。 性格も何もツバキの花にしか興味を示さないのだが、同時に悩みでもある。 自身が近付くと美しい花がすぐ褐色に汚れてしまう事がコンプレックス。 なので朽ち逝く花を見上げ、また見下ろしては哀しそうな表情を浮かべるのが日課。 好物は椿茶。近い親戚の木蓮や狐野コンビとは服装や嗜好と言った点で仲良し。


■学名:Ciborinia gracilipes (Cooke) Seaver

■食毒:食毒不明
■分類:キンカクキン科 ニセキンカクキン属
■和名:- (未決定)
■写真:写真ページ
■娘名:春掘 木蓮 (ハルボリ モクレン)

■菌解説:
小型のニセキンカクキン属菌。春にモクレン科樹下の地表にのみ多数群生する。 一般にはモクレン、ハクモクレン、コブシ、ホオノキ等の樹下で見る事ができる。 子実体は極めて小型で大きくなっても子嚢盤直径5〜6mm程度にしかならない。 色は褐色だが赤色の色素を含む組織を持つため、赤みが強いのが特徴。 子嚢盤は茶碗形で平らに開いても中央部のみ凹みを残す。 柄は長くても数cmで細く、これが種小名「gracilipes(細い足)」の由来だろうか。 胞子は花弁に感染して黒色の厚みの有る円形〜楕円形のしみのような菌核を形成。 その後周囲の花弁は朽ちて平らな菌核だけが残り、来春そこから子実体を発生する。 菌核の表面は黒色で弾力が有り、内部は明るい淡褐色。大きさにばらつきが有る。 海外種の「C. gracilipes」と同種との説が根強いが、実は別種の可能性が高い。 愛好家の間では「モクレン(コブシ)のキンカクキン」程度の呼び名に留まっている。

■娘解説:
上半身は和風に見えて下半身は洋風に見えなくもないデザインの和服の女の子。 春になるとどこからともなく現れてモクレンの花が咲く前から花見のスタンバイ。 髪は赤茶色で前髪ぱっつんのオカッパ頭。頭にはホオノキの花の大きな髪飾りが。 頭頂部の毛は束ねて長く垂らし、毛先を黒い帯で結んで風になびかせている。 瞳の色は真っ黒でハイライトも見えない。春眠暁を覚えずなのかいつも眠そうにしている。 着物は帯より上は黒色で下方に紫色のグラデーション。モクレン科樹木の花柄が入る。 帯より下は裂けて花弁状で、その下に同じ裂け方の白と桃色の襦袢を重ねている。 上からモクレン(紫色)、ハクモクレン(白色)、シデコブシ(桃色)の花を模している。 美しい着物なのだが時間が経つと黒い斑点が浮き上がってくるのが難点。 脚は均整のとれた美しい細さ。美脚に自身が有るので太ももまで露出させたいらしい。 キンカクキン科のくせに履物は小型で、黒い漆塗りの厚手の平下駄がお気に入り。 「品行方正」を絵に描いたような娘。自然をこよなく愛す。ただし凄く眠そう。 同じキンカクキン科の狐野コンビと仲が良く、特に近い親戚の椿とは大の仲良し。


■学名:Coprinellus domesticus
          (Bolton : Fr.) Vilgalys, Hopple & Jacq. Johnson

■食毒:
■分類:ナヨタケ科 キララタケ属
■和名:コキララタケ (小雲母茸)
■写真:写真ページ
■娘名:小曽爾 きらら (オゾニ キララ)

■菌解説:
小型のキララタケ属菌。かつてのヒトヨタケ属(Coprinus)から本属に変更となった。 また種小名も「radians」から現行の物に変更となり、学名修正の荒波に揉まれた種。 夏から秋にかけて朽木や切り株上に少数群生するが、発生量は比較的少ない。 「キララ」は鉱物の「雲母」の事で、傘に粒状鱗片を付けるのが名前の由来。 傘は卵型で開き切っても円錐形を維持し、ヒトヨタケのような液化はほとんど無い。 ひだは最初白色で密。成熟すると紫黒色に変化するのは他の近縁種と全く同じ。 柄は下方に太まり白色で滑らか。外見的に似た種に傘に鱗片を持つキララタケが存在する。 この二種の肉眼的に明らかな違いは本種のみが持つ珍しい特徴である菌糸マット。 柄の基部または周囲の樹上にオゾニウム(ozonium)と言う黄褐色の粗毛状菌糸を持つ。 生育環境によっては確認できないが、小型である事、傘の赤みが強いなどの違いが有る。 旧ヒトヨタケ属の本種と同サイズの種の多くはアルコールと共に摂取すると毒性を持つ。 キララタケも同様の毒性を疑われているが、本種は珍しく可食とされている。

■娘解説:
純和風でかつての一族であった一夜嬢と同じく和服に身を包む小柄の娘さん。 検査したら別の家系である事が判明してしまったが、今でも大好きなお姉ちゃん。 髪は少し短めの黄褐色で前髪ぱっつん。瞳は前髪に隠れて見えないが髪と同色。 和な見た目に反してラメが大好。着物や口元アイライン、特に髪に多く付けている。 着物は上の方がやや黄色いが全体的に白色で下に行くほど色が淡くなる。 また着物の裾は一夜嬢のように絞っておらず、だぼっと垂らしている。 帯の模様は六角形の雲母の結晶。足元は白足袋に白い下駄を履いている。 だが足元に常に褐色のファーを絨毯のように敷いて引きずっていて見えない。 この毛は着物の裾にも下駄の裏側にも繋がっており、どこを歩いても付いて回る。 そのため誰かに良く踏まれてコケる。たまにキノコが生える。性格は極めて家庭的。 家事全般を卒なくこなし、お嫁さんにしたいキノコ娘No.1との呼び声が高い。 「似てるけど私の方がキャラが立ってる!」と近縁なキララタケを敵視している。


■学名:Coprinopsis atramentaria
          (Bull.) Redhead, Vilgalys & Moncalvo

■食毒:食(アルコール摂取前後は毒)
■分類:ナヨタケ科 ヒメヒトヨタケ属
■和名:ヒトヨタケ (一夜茸)
■写真:写真ページ
■娘名:黒肥地 一夜 (クロヒジ ヒトヨ)

■菌解説:
小〜中型のヒメヒトヨタケ属菌。かつてはヒトヨタケ属(Coprinus)とされていた。 発生場所は様々だが、畑地や公園、道傍などの腐植の多い富栄養な土壌を好む腐生菌。 傘は灰色〜灰褐色で、幼菌時は卵型だが、成長と共に開いて鐘形になる。 傘の周囲には溝線が有る。ひだは最初は白色だが、成熟すると真っ黒に変化する。 柄は白色で下方に落ちやすいつばが有るが、つばの無い物、脱落した物が多い。 本種の傘は短期間でひだごと周辺部から黒く液化して落ち、胞子を拡散する性質を持つ。 その寿命の短さを「一夜で溶ける」と表現した和名だが、実際は2〜3日ほど持つ。 主な毒成分のコプリンにはアルデヒド脱水素酵素の活性を阻害する作用が有る。 このため本種の食後にアルコール分を摂取すると短時間で悪酔いを引き起こす。 症状は顔の火照り、頭痛、めまい、吐き気などで、酷いと呼吸困難や痙攣に至る。 ただ症状は短時間で回復する。またアルコール分さえ摂取しなければ中毒の危険性は無い。 食用にはひだが黒くない新鮮な物を用い、和洋双方の料理と相性が良い。

■娘解説:
純和風娘で黒と白で統一された和服に身を包む。瞳の色は黒で、弱く赤い光を放つ。 以前は多くの一族を傘下に置いていたが、最近は別家系である事が判明してしまった。 目付きが悪いように見えるが、前髪のせいでそう見えるだけ、実は温和な目。 髪は黒髪ロングで前髪はぱっつん切り揃えられているが、毛先が液化するクセが有る。 そのため彼女の周囲には黒いインクがこぼれたような跡が残る。 爪は長く伸ばしており、色は黒。ほお紅をさしているのだが、黒色しか使わない。 襦袢と帯は白で、着物は黒。袖の部分はまるで溶けたようなデザインになっている。 白足袋を履き、黒の高下駄を愛用。歩く様は実に気品に溢れている。 毛先が液化し、丸い水滴となって落ちるのは彼女の2番目のコンプレックス。 1番目は天才的に「酒に弱い」事。一口飲めばたちまち顔が真っ赤になる。 シラフの彼女は冷静沈着で物腰柔らかなのだが、飲酒時にその姿は消え失せる。 そんな醜い一面を知ってか知らずか、飲酒運転撲滅に大いに関心を示している。


■学名:Cordyceps militaris (L.) Link

■食毒:薬用
■分類:ノムシタケ科 ノムシタケ属
■和名:サナギタケ (蛹茸)
■写真:写真ページ
■娘名:野之蟲 蛹 (ノノムシ サナギ)

■菌解説:
小型のノムシタケ属菌。初夏〜初秋にかけて発生する代表的な冬虫夏草の一種。 地中の鱗翅類のさなぎを宿主として1〜複数本発生。稀に幼虫からも発生する。 鱗翅類でも蛾の仲間、特にシャチホコガやブナノアオシャチホコが標的となる事が多い。 本種に感染した宿主はそのまま死亡し、死骸の栄養を元に内部で菌糸が広がる。 そこから子実体が地上に伸びて胞子を飛ばし、新たな宿主を探す。 子実体は棍棒状で頭部と柄からなり全体的に橙黄色。白色の菌糸束で地中の死骸に繋がる。 頭部は柄より色が濃く、表面には半埋没した子嚢胞子を含んだ子嚢殻が並ぶ。 頭部表面を拡大すると円錐形の子嚢殻の先端が密生し、この先端部から胞子を飛ばす。 ガの大量発生に合わせて本種も大発生し、ガの個体数調整に一役買っている。 食用価値はほとんど無いが、本属名に由来するコルジセピン(cordycepin)を含有している。 この物質には抗癌作用が有るため漢方薬としての薬用価値が高く人工栽培も行われる。

■娘解説:
普段は地面に埋まって派手な頭と手だけを出している引き篭もり娘。 一応引っ張ると出ては来るのだが、やっぱり慣れないのかすぐ潜りたがる。 毛先ほど橙黄色の髪を白いリボンで何ヶ所も縛る独特なヘアスタイル。 前髪の左右2ヶ所だけを大きく縛っているのは蛾の触覚を意識しているため。 太眉娘。瞳は黒色で近くで見ると複眼のように黒目が細かく分かれている。 首からは自分の名前と蛾が刻印された銀色のドッグタグを下げている。 腕には二の腕まで有るオレンジ起毛のアームカバーを着用。 衣服は基本着用しておらず、黄ばんだ包帯を胸回りと腰〜太ももに巻いている。 下半身は愛用の土中用寝袋に隠れているが、脱ぐ事は無いので裸足。 寝袋は暗褐色の迷彩で大きな襟には2本の白いネクタイを巻く。裏地は白色。 性格は土中引き篭もりのワリには明るく、意外と色んな場所に出かける。 ただ歩く時も足を出さず寝袋を掴んでもぞもぞと這っている。 食事はやっぱり蛾の昆虫食で、食べる姿は他菌には見せたがらない。 身体が柔らかく特技は逆エビ反り。衣紗花蛹嬢とは好物繋がりで仲が良い。


■学名:Cyttaria darwinii Berk.

■食毒:
■分類:キッタリア科 キッタリア属
■和名:- (英名:Darwin's Golf-ball fungus)
■写真:写真ページ
■娘名:キッタリア・ダーウィニー

■菌解説:
小〜中型のキッタリア属菌。春にナンキョクブナ科の生きた樹木の幹に発生する。 種小名からも分かるが、標本を持ち帰った自然科学者チャールズ・ダーウィンにちなむ。 我が国には発生せず、世界的にも南アメリカ大陸の南部にのみに発生が限定される。 子嚢菌類にしては異様な形状だが、アミガサタケの凹凸と原理は同じと考えれば良い。 子実体は球形で表面は淡い橙色だが、熟すと表面に鮮やかな橙色の穴が無数に空く。 その穴の子実層から胞子を飛ばして分布を広げ、古くなると落下する事が有る。 ただ枝に残った子実体は「木こぶ」に変化し、そこからまた新たな子実体を生じる。 これを繰り返して大きくなったこぶの美しい枝は装飾品としても重宝される。 内部は白色で、大きな物では空洞。類似種が多く、同定には検鏡が必要とされる。 見た目が非常にグロテスクだが、先住民のインディオは食用としていた。 「Pan del Indio (インディオのパン)」とも呼ばれ、現在でも食用で売られている。 味や香りはあまり無く、生でも食べられるが、主に酢漬けにしたりサラダに入れたりする。

■娘解説:
日本語がほとんど話せないのでボディ・ランゲージで何とかやってる陽気な南米娘。 そもそも日本に居ないので、会いに行かなきゃその姿を拝めないのが残念な所。 髪とふんわり膨らんだスカートは淡い橙色で、無数の鮮やかなオレンジ色の穴が空く。 スカートはそう言うデザイン、髪はそう言う癖っ毛なのだが、髪の生え際は真っ白。 瞳はオレンジで首と手首には同色の大型ビーズの飾り、腰にはポンポンが有る。 常に木の上に居るので靴は履かないが、そのせいで良く落下事故を起こしている。 また軽い打撲でもすぐに大きなコブが出来るので、アフターケアには苦労しているようだ。 普段からぼーっとしていて何を考えているか良く分からないが、実際には何も考えてない。 趣味は木登りで、故郷のナンキョクブナの仲間が特に登り心地が良いのだそうだ。 日本の文化は良く分からないが、アニメ映画「風の谷のナウシカ」だけは気に入っている。 「私に良く似たのが胞子出してる!」との事。「キモい」と言われると本気(マジ)で泣く。


■学名:Entoloma rhodopolium (Fr.: Fr.) Kumm. s. I.

■食毒:
■分類:イッポンシメジ科 イッポンシメジ属
■和名:クサウラベニタケ (臭裏紅茸)
■写真:写真ページ
■娘名:臭裏 紅 (クサウラ クレナイ)

■菌解説:
中型のイッポンシメジ属菌。夏から秋にかけてブナ科の広葉樹下に多数群生する。 傘は灰色〜黄土色で吸水性が有り、湿時は粘性を持つが、乾燥すると光沢が出る。 ひだは幼菌時は白色だが、成熟すると「裏紅」の名の通りピンク色を帯びる。 柄は白色で絹糸のような繊維状の光沢を持ち、中空で掴むと簡単に潰れる。 以上は一般的な個体の特徴だが、本種は同一種内での個体差が非常に大きい。 例を挙げると、傘が紫褐色、大型、小型、柄が細い、柄の内部がやや中実、など。 和名の通り全体的に小麦粉様の不快な粉臭を持ち、肉に苦味は無い。 毒キノコとしての悪名が高く、主な毒成分は溶血性タンパクやムスカリン。 嘔吐や下痢などの典型的な胃腸系中毒の他に、神経系の中毒を起こす。 本種は外見的に食菌のホンシメジ、とりわけウラベニホテイシメジに酷似する。 専門家ですら判断を誤るため、地域によっては「名人泣かせ」の異名を持つ。 本種とツキヨタケ、カキシメジの3種を「キノコ食中毒の御三家」と呼ぶ。

■娘解説:
髪も服装も灰色だが、細かな部分まで裏地がピンク色なのが彼女の拘り。 彼女の白系の衣服はブーツを除いて全て絹糸100%。光沢が無いと嫌らしい。 瞳の色は赤でじっとりとした赤い光を瞳の奥から放つ。超が付くほどの釣り目。 赤紫色の丸サングラスをアクセサリとして頭に乗せている。耳には大きなピアス。 大きめのロングコートをベルトから上で弛ませ、いつも何かを背負っている。 これは良く似ていると評判のウラベニホテイシメジに洒落て布袋様を真似ている。 以前はより布袋様に似せようと袋を背負っていたが、実用性からリュックに変えた。 中身は不明だが、化粧道具や飲み物の他に、嫌がらせグッズが入っているとの噂。 細い足にはいつも網目模様のピンクのタイツ。下半身のスタイルには自信が有る。 履物は白の細身のブーツで、光沢はなくモコモコした綿毛状になっている。 性格は恐らく全キノコ娘中最凶最悪。ドが15個くらい付くドSの極み。デレは無い。 あらゆる手法で人を騙し、苦しむ姿を見るのが至福の一時かつ日々の日課。 一匹狼で「私にちょっかい出したら、泣かせちゃうよ?」が口癖。


■学名:Entoloma virescens
          (Berk. & M.A. Curtis) E. Horak

■食毒:食毒不明
■分類:イッポンシメジ科 イッポンシメジ属
■和名:ソライロタケ (空色茸)
■写真:写真ページ
■娘名:青居 空 (アオイ ソラ)

■菌解説:
小型のイッポンシメジ属菌。秋に各種林内地上に単生あるいは小規模群生を作る。 形状は同属のキイボカサタケ等とほぼ同じだが、全体が鮮やかな空色なのが最大の特徴。 写真では鮮やかな青色の事が多いが、実際はかなり淡い色合いであまり目立たない。 ハラタケ類でここまで明確に青いのは我が国では本種とルリハツタケ、アオイヌシメジくらい。 傘は平らに開くが中央部が高い形状は保つ事が多く、表面には細かな繊毛が有る。 ひだは疎で傘や柄よりも青色が濃く見える。柄は細く大抵は少し捻じれている。 また子実体全体に強い変色性が有り、老成や傷付く事によって黄色味を帯びる。 このため美しい青色を保った個体に出会える可能性は極めて低いと思われる。 加えて本種は極めて発生量が少なく、そもそも出会う事自体が困難な珍菌。 もし1ヶ所での発生量も少ないので、発生地を見付けた場合は保護に努めたい。 食毒は不明だが近縁種に毒キノコも多数有るので、珍しさも考慮してそっとしておこう。

■娘解説:
晴れでも雨でも曇りでも、何時でもレインコートと雨傘を手放さない小柄な娘。無乳。 全体的に青色で統一し、アクセントに黄色が所々に散りばめられている。 髪は青色でボサボサしており、頭頂部のボリュームが特に多く盛り上がっている。 また毛先は黄色っぽくなるが別に汚れている訳ではない。瞳は鮮やかな空色。 頬は赤味ではなく黄色味を帯びる。また(心が)傷付くと赤くならずに黄色っぽくなる。 レインコートは同じく空色で捻れたストライプが入り、ファスナーも捻じれている。 小学生が履くような黄色のゴム長靴を愛用し、晴れた日暑い日は少し蒸れている。 雨傘は手元と石突が黄色で布は青色。裏側は青空だが、これは模様ではない。 雨であろうと「晴れていた状態」を映し出しているので、日傘の効果は皆無。 彼女の下にだけは雨であろうと日差しが差し込むので皆傘下に入りたがる。 普段ドコに居るのか、あまり姿は見かけないので性格は引っ込み思案。 黄色くなる性質は全身に及ぶので、綺麗な青色が汚れて見える事を気にしている模様。 たまに「・・・AVとか・・・興味・・・無いから・・・」と漏らすらしい。


■学名:Flammulina velutipes (Curt.: Fr.) Sing.

■食毒:
■分類:キシメジ科 エノキタケ属
■和名:エノキタケ (榎茸)
■写真:写真ページ
■娘名:榎 ゆき (エノキ ユキ)

■菌解説:
小〜中型のエノキタケ属菌。秋から冬から春までと発生時期に特徴が有る。 特に晩秋から早春に多く発生し、真冬には雪を頭に乗せた子実体が見られる。 このため「トキシラズ」や「ユキノシタ」など数多くの地方名を持つ。 またヤナギやニセアカシア、ナナカマドなど変わった樹種の枯木から発生する。 そのため比較的低地でも街路樹や庭木に群生を作る事もさして珍しくない。 傘は黄褐色〜暗茶褐色で個体差が有り、周辺部は淡色。著しい粘性を持つ。 ひだはクリーム色。柄はしっかりした肉質で表面は暗褐色ビロード状の質感。 栽培品は白色品種を光に当てずに育てた「もやし」であり、形状が大きく異なる。 そのため野生品と栽培品で最も形状に差が有るキノコと言って間違い無い。 極めて優秀な食菌であり、栽培品でも十分に美味だが野生品には遠く及ばない。 おすすめは傘のぬめりを活かす汁物。味噌汁の美味しさは文字では表現できない。 ただし生の状態ではフラムトキシンと言う溶血作用を持つ成分を含むので注意。

■娘解説:
雪が大好き。寒くなり、他のキノコたちが身を潜めた頃にやたら元気になる。 瞳は暗い赤茶色。髪質はしっとり。実は地毛は茶色なのだが、服装に合わせて脱色している。 室内では全身を細身の白い服装で統一。腕には肩まで繋がる長い手袋。 裾の広がったホワイトデニムを履いている。スタイルは良いが、胸があまり無い。 しかし一度外に出ると地毛色のウィッグを被り、耳にはイヤーウォーマー。 首にはクリーム色のマフラー。ダウンジャケットは腕の部分が白くなっている。 ズボンとブーツは暗褐色のビロード生地のものしか使わないのが彼女のこだわり。 両服装共通なのは左の腰に栽培品のエノキを型どったアクセサリが有る事。 性格はとてつもなくのんびり屋でおっちょこちょい。我が道を往くマイペース娘。 友好的なのだが発生時期が時期だけにキノコ娘達より人間の方が彼女を知っている。 他のキノコ達の成長の邪魔をしないよう気配りができる。 なので彼女と同じ時期に発生する娘たちとくらいしか遊べないのが悩み。 栽培品が有名すぎて、本来の姿をエノキと思ってもらえない事が凄く悲しいらしい。


■学名:Galerina fasciculata Hongo

■食毒:猛毒
■分類:フウセンタケ科 ケコガサタケ属
■和名:コレラタケ (虎列剌茸)
■写真:写真ページ
■娘名:ガレリーナ・コレレ

■菌解説:
小〜中型のケコガサタケ属菌。秋遅くに朽木上に発生。特にスギ材を好むと言う説が有る。 旧和名は「ドクアジロガサ(毒網代傘)」だったが、現在はこの名前が正式名である。 傘は肉桂色で周囲には条線が有る。乾くと中央から色が淡くなる。 個体差は有るが傘が平らに開いても中央部だけは盛り上がる事が多い。ひだも傘同様に肉桂色。 柄は繊維状で汚褐色。上部は黄色っぽく、脱落しやすい膜質のつばを持つ。 精密な同定には顕微鏡による観察が必須と言われるほど特有の外見的特徴が存在しない。 毒々しさが無く、古くなった他の食菌の栽培セットにも発生する事が有り要注意。 和名が変更になったのも、毒キノコである事を一般に注意喚起する目的が有る。 非常に小型のキノコだが、毒素としてアマニタトキシン類を含む致命的な猛毒菌。 誤って食すと数時間後に激しい下痢や腹痛などの症状が現れるのが和名の由来。 症状が進むと肝臓や腎臓の組織が破壊され、最悪の場合は死に至る。 本属菌には同様の毒性を持つ種が他にも知られており、似たキノコは避けるべきである。

■娘解説:
全体的に褐色系の衣服を着用。低身長で痩せており、いつも姿勢と顔色が悪い。 髪は褐色で頭頂部がハネるクセッ毛が有るのが嬉しくもあり悩みでもあり。 髪が交差して生えるのは旧和名の名残。「網代」で検索すれば理由はすぐに分かる。 後ろ髪が一部異常に長く、スギの雌花と葉をかたどった髪留めで束ねている。 もちろんこれは和名にも有る「Vibrio cholerae(コレラ菌)」の鞭毛を表したもの。 瞳の色は黒で奥から強烈な赤い光を放つ。上着は黄色っぽく、「O1」と「O139」のロゴ入り。 髪、上着、スカートのカラーリングは、それぞれコレラタケの傘、ひだ、柄の色。 性格はかなり暗く、まずしゃべらないし笑わない。リアクションに乏しい。 主な悩みは2つ。1つは慢性的にお腹が弱い事。もう1つは背が低い事。 前者はトイレが近いのが煩わしいそうだ。確かに顔色が悪く不健康そうだ。 後者だが、頭頂部のクセッ毛が嬉しいのは少しでも背が高く見えるため。 でも彼女は珍しくサンダル履き。身長が気になるなら上げ底でもすれば良いのに。


■学名:Grifola frondosa (Dicks.) Gray

■食毒:
■分類:(未決定)科 マイタケ属
■和名:マイタケ (舞茸)
■写真:写真ページ
■娘名:水楢 舞 (ミズナラ マイ)

■菌解説:
極めて大型のマイタケ属菌。大きい物では直径50cm、重量10kgを超える。 秋にミズナラやシイなどのブナ科樹木の根本に発生。稀に人の生活圏にも発生する。 生きた樹木を侵して材の白腐れを引き起こし枯死させる白色腐朽菌。 和名の由来には2つの説が有る。一つはその形状が大勢の人が舞う姿に見えると言う説。 もう一つは天然物を見付けると嬉しくて舞い躍ってしまうと言う説。真偽は不明。 肉は白色。柄が複雑に分岐し、その先端に扇形〜へら型の傘を折り重なるように付ける。 傘には繊維状の模様が有り、幼菌時は色が濃いが成長と共に灰褐色になる。 裏面は微細な管孔で白色。成長した個体では孔口が肉眼でも見える。 言うまでも無く非常にポピュラーな食菌であり、スーパーでも栽培品を購入可能。 反面、天然マイタケは幻と言われ、その稀少性はマツタケやホンシメジと同等。 栽培品でも十二分に美味しいが、天然の味や香りには到底及ばない。 タンパク質分解酵素を含み、茶碗蒸しに入れると固まらなくなる(経験者談)。 逆に肉料理に用いれば肉を軟らかくできる。近縁種にトンビマイタケが存在。

■娘解説:
職業は踊り子。ウデは一流で、踊りを見た者はつられて踊ってしまうほど。 彼女の踊りは見るだけで体調が良くなり、免疫力向上やストレス解消もできるとの噂。 髪も衣服も灰褐色で、共に裏側が白色になっているため、裏返ると目立つ。 髪とスカートが不規則に分岐しているため、描く際は線が多くて困る度はNo.1。 瞳の色は水色。ミズナラのどんぐりを加工したペンダントを愛用している。 かなりの長身。スレンダーで意外と胸は無い。身体はかなり柔らかい。 ベルトは緑色で随所にミズナラの葉の形をしたアクセサリがぶら下がっている。 履物はサンダルで白い菌糸をイメージした白い紐で太もも辺りまで縛られている。 踊り子と言う職業も有ってか、非常に積極的でポジティブシンキングなおてんば娘。 なのに人前に出ると緊張してしまい、中々大勢の前に顔を出す事ができない。 逆に一人で自分に会いに来てくれた人にはこれ以上無い最高の踊りを披露できる。 積極的なシャイガール。彼女の体臭は爽やかで心地良く、本人も自慢のようだ。


■学名:Gymnosporangium asiaticum
          Miyabe ex G. Yamada

■食毒:食不適
■分類:プクキニア科 ギムノスポランギウム属
■和名:ナシ赤星病菌 (ビャクシンさび病菌)
■写真:写真ページ
■娘名:赤星 イブキ (アカボシ イブキ)

■菌解説:
極めて小型のギムノスポランギウム属菌。春〜夏にナシの葉に特有の症状を起こす。 葉に感染すると黄橙色の病斑が発生。病斑は拡大すると周辺部が赤みを帯びる。 この表面に無数の精子器が形成されて受精が行われる。 交配が終わると病斑の裏側に淡黄色の毛状体が発達。 これは銹糸毛とも呼ばれ、筒状の内部にはさび胞子が形成される。 飛散したさび胞子はナシではなくカイヅカイブキ等のビャクシン類の葉に感染。 この状態では「ビャクシンさび病菌」と呼ばれるが、原因菌は同一。 翌年春に葉の表面に赤褐色の冬胞子堆と呼ばれる塊を形成する。 冬胞子堆は水分を吸うとゼラチン状に膨張し、発芽した冬胞子は担子胞子を形成。 これが再度ナシの葉に感染すると言う生活環を持つ。 病斑部は最終的には枯死するため、病斑部が多いと葉が落ち、株の枯死をもたらす。 悪名高きナシの病害菌で、条例でビャクシン類の栽培を禁止する地域も有る。 また一度感染すると冬胞子堆は毎年形成されてしまう。 よってビャクシン類を胞子の飛散圏内から排除しないと根本的な解決にならない。

■娘解説:
我が家で初の植物寄生菌類擬人化。そして非常に特徴的な服装の持ち主。 冬場は首のオレンジ色のフードを被り、イブキの葉を模したボサボサコートを着込む。 しかし春になるとフードを取って首元に落とし、コートを脱いで急に活発になる。 髪はやや紫がかった淡い黄色。凄まじく細かいドレッドヘアーで筒状になっている。 瞳の色は周辺部が赤色で中央部が黄橙色の2色に別れる。唇がギザギザになっている。 首元にはナシの実を模ったネックレスをぶら下げている。 ドレスは足が見えないほど長く、上から黄色、橙色、赤色、緑色に分かれている。 色の切り替わり部分は星形のグラデで緑色の部分には葉脈の模様が有る。裸足。 性格には二面性が有り、コートを着ている時は非常に大人しい。 しかし一度コートを脱ぎ捨てると超過激な性格へと豹変する。 大好物はナシ。果実だけじゃなく葉も大好きで見かければバリバリ食らう。 ナシver.の彼女は何故か逆立ちしたがる。目の下のくまを密かに気にしている。


■学名:Gyromitra esculenta (Pers.) Fr.

■食毒:猛毒(加熱処理により食)
■分類:フクロシトネタケ科 シャグマアミガサタケ属
■和名:シャグマアミガサタケ (赭熊網笠茸)
■写真:写真ページ
■娘名:シャグマ・エスクレンタ

■菌解説:
大型のシャグマアミガサタケ属菌。春にアカマツなどの針葉樹林内地上に発生する。 名前に同じ子嚢菌類の「アミガサタケ」の名が含まれるが、ノボリリュウに近い。 全体的な形状としては有柄傘状。傘は類球形で赤褐色〜黒褐色で内部は空洞。 表面には著しい脳状のしわを持ち、これが髪型の赭熊に似ているのが和名の由来。 柄は黄褐色で下方ほど色が淡い。表面は不規則に波打ち、内部は空洞になっている。 柄と傘の境目は離れている事が多く、アミガサタケのように完全に癒着しない。 「esculenta」は「食べられる」の意。フィンランドでは一般的な食材である。 毒成分はジロミトリンとその加水分解物のモノメチルヒドラジン。 症状としては胃腸系の中毒の後に肝臓や腎臓に致命的な障害が起きる。 両物質は共に沸点が100℃以下なので、10分の煮沸によってほぼ無毒化できる。 しかし蒸気を吸うと中毒の恐れも有り、煮沸不十分による事故も起きている。 ソースなどに使うと比較的美味と言われるが、自信の無い人は手を出すべきでない。

■娘解説:
春になると元気になる娘さん。同じ子嚢菌類のモリーユ嬢、コニカ嬢と仲が良い。 「春のアミガサ三人娘」の一人で、一番の問題児。いつも二人を困らせる。 全体的にクマをモチーフにしたデザイン。立ち居振る舞いも比較的ワイルド。 ナイスバディ。髪は赤みを帯びた黒色で不規則に波打ち、ボリュームの有る赭熊。 本来は入れ毛をして髪の量を増やすのだが、彼女は元々毛が多いので地毛である。 熊耳は飾り。瞳は真紅で強烈な赤い光を放つ。ツリ目で睫毛と眉毛がやたら濃い。 胸元に有るのはクマの足型の刺青。手袋もブーツもクマの手足になっている。 ちなみに何か違うが胸元に有る白いV字もツキノワグマのそれだったりする。 ロングスカートのワンピースは胸元ほど色を帯び、裾は不規則に波打っている。 性格は見た目通り凶暴。沸点が低く、ちょっとした事ですぐにキレる問題娘。 腕力、脚力共に強く、怒らせると猛毒御三家もたじろぐほどグロテスク。 しかし熱いお風呂に入ると瞳の光が消え、急にデレて機嫌が良くなってしまう。 でも湯気を吸うと一緒に入った者がご臨終してしまうので、付き合うのは難しい。


■学名:Hydnum repandum L var. album Quel.

■食毒:食(有毒の可能性有り)
■分類:カノシタ科 カノシタ属
■和名:シロカノシタ (白鹿の舌)
■写真:写真ページ
■娘名:鹿ノ舌 羊子 (カノシタ ヨウコ)

■菌解説:
小〜中型のカノシタ属菌。ハリタケ型のキノコ。カノシタ科はカノシタ属一属のみからなる。 秋にアカマツやブナ、ミズナラなどの林内地上に発生。実は非常に一般的なキノコ。 全体的に白色で傘と柄を持つが、ハラタケ類ではなくヒダナシタケ類に入る。 傘はまんじゅう型で縁は内側に巻き込み、成長と共に不規則な形になる。 ひだは存在せず、代わりに柄に垂生する針状の裏面を持つ。針は脆く軽く触るとぱらぱら落ちる。 この特徴的な裏側がシカの舌に似ている事からこの和名が付けられた。 柄はほぼ白色で太く、傘が歪な形状なので中心から少しずれて付いたようになっている。 実は基本種は全体的に卵黄色なのだが、白色変種のシロカノシタの方が発生量が多い。 有名な食菌でフランスでは「pieds de mouton(ピエ・ド・ムートン)」の名で親しまれている。 意味は「羊の足」。肉が脆く、やや薬品臭がするが、加熱調理により食感も香りも向上する。 クリームを用いた料理に合うが、和風料理にも十分対応できる。 ただし近年は細胞毒の存在が指摘されており、毒キノコとして扱う書籍も有る。

■娘解説:
初のテングタケ属以外かつ可食菌擬人化。当初は人外娘だった。そこはかとなく執事。 髪は白色で毛先が絡み合って太い棒状になる強烈なクセッ毛持ち。櫛も役に立たない。 シカの角のヘッドドレス?は頭の後ろに回り込むようにして固定されているアクセサリー。 瞳はオレンジ色で瞳孔が横長。若干の毒成分を含むためか奥に微かに赤い光が見える。 スーツはシカをイメージして白い斑点模様が入っている。袖や裾が髪同様棒状のフリンジ形。 後で二股に分かれたスカートは羊毛製。パンツもヒツジの足をイメージした色と形。 蹄に見えるパンツと一体化した超ハイなヒールのブーツを履いており、実は意外と背が低い。 デザイン的には腰から上がシカ、腰から下がヒツジをイメージしており紛らわしい。 性格は非常に大人しく、むしろ臆病なくらいだが、構ってもらうと喜ぶ。 気分によって髪や服装の彩度を上げるが、基本はこの淡い色合いを好むようだ。 味の良さに自信が有るのか、毒キノコ扱いされると不機嫌になる。顔つきが動物っぽい。


■学名:Hypholoma fasciculare (Huds.: Fr.) P. Kumm.

■食毒:猛毒
■分類:モエギタケ科 クリタケ属
■和名:ニガクリタケ (苦栗茸)
■写真:写真ページ
■娘名:苦栗・T(〜X)・マロン (ニガグリ・MN・マロン)

■菌解説:
小型のクリタケ属菌。様々な材から発生し、時期も早春から晩秋、真冬にも見られる。 色には個体差が有るが、全体的に黄色っぽいのが大まかに見分けられる特徴。 傘は硫黄色で中央部はやや濃色。周囲にクモの巣状の皮膜の痕跡が垂れ下がる。 ひだは最初はオリーブ色を帯びるが、胞子が成熟すると暗紫褐色になる。 柄は傘と同色で基部に近いほど褐色を帯びる。上部に皮膜の名残を持つ事が多い。 本種最大の特徴は和名を見ても分かるように肉に強烈な苦味が有る事。 これは極めて酷似した食菌のクリタケとの大きさ差異であり、見落としてはいけない。 多様な毒成分を含むが、主要な毒素はファシキュロールE、F。苦味成分でもある。 嘔吐や腹痛などの胃腸系中毒を起こし、酷い場合は痙攣やショックを経て死亡する。 過去の事故例では腹部に紫斑が現れた記録が有り、その毒性の高さを物語る。 その苦味ゆえか事故例は比較的少ないが、調理によっては苦味が消えるとされている。 また色、地面から生える、苦味が少ないなど個体差が激しく、別種の可能性も有る。

■娘解説:
通称「ビター・マロンズ」。五人揃って見事なロリっ娘で非常に背が低い。 ファーストネームは皆同じで、ミドルネームがTからXまであり、「No.」で呼ぶ。 全体的に黄色っぽい服装で、顔もほぼ同じなので、パッと見では全然見分けられない。 判別方法は数字のヘアピン。見えなくてもアホ毛の数がヘアピンの数字と一致する。 髪は硫黄色。瞳は紫色で赤い光を放つ。舌が紫色で顔色も良くないが体調が悪いワケではない。 全員お揃いの栗のペンダントが付いたクモの巣状のベリーショートマントを着用。 紫褐色のフケが落ちるので、すぐにマントだけが汚れてしまうのが全員の悩み。 仲良しで寄り添って離れない。一応性格に若干の違いが有り、No.1はしっかり者。 No.2は面倒臭がり。No.3はお調子者。No.4は寂しがり屋さん。No.5は天真爛漫。 まぁオマケのようなもので、誰にでも懐き、いたずら好きで言動が子供っぽいのが共通点。 全員に共通する好きな食料品は苦い物全般。見た目に反して舌は大人。


■学名:Hypsizigus marmoreus (Peck) H.E. Bigelow

■食毒:
■分類:キシメジ科 シロタモギタケ属
■和名:ブナシメジ (占地)
■写真:写真ページ
■娘名:ヒプシー・マルモ

■菌解説:
中型のシロタモギタケ属菌。広葉樹、特にその名の通りブナの朽木に発生する。 「ブナ」と言う漢字は近年作られた物のため、別画像ファイルで記載している。 名前からシメジ属と思われがちだが、実際には全くの別属になっている。 傘は類白色〜褐色を帯びたクリーム色。周辺部は色が淡くなる。 最大の特徴は傘の表面に大理石のように見える斑点模様が現れる事。 種小名の「marmoreus」もラテン語で「大理石のような」と言う意味。 これにより以前は混同されていたシロタモギタケと区別できる。 ただ中には中間的な個体も有る他、日陰だと全体的に白色になり同定が難しい。 今や正式名でごく普通に販売されているため、知名度はかなり高いと思われる。 食茸としては極めて優秀で、和洋を問わず様々な料理と相性が良い。 しかし以前は「ホンシメジ」と言う商品名で販売されていた歴史を持つ。 当然本種は菌根菌ではなく、木材を養分として成長する腐朽菌である。 ただし抵抗力が弱いため、人工栽培には適切な環境を整える必要が有る。 また自然界でも発生量が少なく、群生を作る事自体が珍しい。

■娘解説:
和名が和名なので、全体的にブナをイメージした服装とアクセを身に着けている。 髪型も色も完璧に本種の物で、頭頂部に円形の色ムラが現れる。毛先は淡色。 長期間日光を浴びないと何時の間にやら髪色が淡くなって焦るのだそうだ。 瞳の色は淡いグレー。ブナの果実を繋ぎ合わせたネックレスを着用。 その先端にはブナの葉をあしらったアクセサリがぶら下がっている。 スカートは茶色でブナの実の外皮を模しており、尖ったヒラヒラが無造作に付いている。 タンクトップとズボンは白色で、スカートの下に白のデニムを履いている。 ちなみにデニムの裾にはさりげなく白い綿毛が付いているのが彼女の拘り。 性格はとても明るく、自分の優秀さに自信が有るのか、かなりのお嬢様基質。大理石だし。 ただ残念な事に温室育ちなせいか虚弱体質で風邪を引きやすいのがコンプレックス。 スマートで全体的に均整の取れたスタイルだが、胸が破滅的に小さい。 石が好きで、特に大理石の質感が好き。つい頬をすり寄せたくなるらしい。変態である。


■学名:Isaria tenuipes Peck

■食毒:薬用
■分類:ノムシタケ科 イサリア属
■和名:ハナサナギタケ (花蛹茸)
■写真:写真ページ
■娘名:衣紗花 蛹 (イサハナ サナギ)

■菌解説:
小型のイサリア属菌。発生時期はほぼ一年中だが主に夏、鱗翅類のさなぎから発生。 冬虫夏草と呼ばれる子嚢菌類の一種で、比較的普通に見られるものの一つ。 地中に限らず葉上のさなぎからも発生する事が有る。 冬虫夏草の中でも特に美しい姿の持ち主で、外見的にも目立つので発見は難しくない。 黄色い無数の分岐を持つ樹枝状の柄を多数発生、その先端に白い粉状の胞子塊を付ける。 本種は無性世代のため子嚢胞子を形成しない不完全菌類(アナモルフ菌類)の一種である。 よって胞子は無性胞子(分生子)であり、子実体ではなく分生子柄と呼ぶ。 有性世代は棍棒形で子嚢胞子を形成するウスキサナギタケ(Cordyceps takaomontana)。 学名は異なるが本来は同一種であり、両種が1つの宿主から同時発生する事も有る。 しかし有性世代の子実体は滅多に見られない。 薬用として利用されており、栽培も容易なので漢方薬として市販もされている。 外見が類似するコナサナギタケはより小型で分岐が少ない点で区別可能。

■娘解説:
埋もれるのが好きではあるが、たまに出歩くのも悪くないと思う半引き篭もり娘。 木の上に腰かけていたり、そこいらに寝転がっていたりと意外と活発。 肌も含め全体的に黄色っぽいが、別に肝臓に疾患を抱えている訳ではない。 髪は黄色で太い束になって生えるが、毛先に行くと脱色し凄まじい枝毛化が起きる。 枝毛は脆くて風でボロボロ吹け飛ぶが、その光景は美しく本人も気に入っている。 瞳の色は黄色。眉毛もまつ毛も真っ白で分厚く、良く目に入るのが難点。 白いファーの見せブラと見せパン、指先に同じくファーの指サックのみを着用。 蛹を模したコートは暗褐色で裏地は白、下部には溢れた菌糸を模した白い縞模様が入る。 見事な美脚の持ち主で本人は自慢なのだが、逆に細くて弱々しくも見える。 性格は明るく華やかで、立ち居振る舞いも実に優雅。 結構破廉恥な服装なのに不思議と上品さを感じる。ただし好物はガの蛹とややキモい。 野之蟲蛹嬢とは仲良しでたまに髪型を真似ているが、髪質的に上手く縛れない。 紫蜘嬢も気にはなるのだが、宿主的に近寄りがたいようだ。


■学名:Lactarius lividatus Berk. & Curtis

■食毒:
■分類:ベニタケ科 チチタケ属
■和名:ハツタケ (初茸)
■写真:写真ページ
■娘名:松林 初 (マツバヤシ ハツ)

■菌解説:
中型のチチタケ属菌。稀に春にも発生するが、主に秋にマツ林地上に発生する。 和名の「初」は「初物」の意味。キノコシーズンをいの一番に告げるキノコの初物。 マツ林の中でも比較的樹齢の若く、地面が整えられた場所を好む性質が有る。 傘は黄褐色で同心円状の環紋が有るのが特徴的で、湿時は多少粘性を持つ。 ひだは柄に垂生し色はワイン紅色。柄は短く内部は中空、傘と同色でやや赤みを帯びる。 全体的に傷付くと暗赤色の乳液を出す性質が有り、乳液は時間と共に青緑色に変化する。 古くから優秀な食菌として全国的に知られており、その歴史も非常に古い。 これは発生時期や外見的特徴、変色性などから紛らわしい毒キノコが存在しないため。 しかしその香りと味は絶品であり、和洋を問わず様々な料理に利用できる。 特にオススメなのは炊き込みご飯「ハツタケご飯」(私は毎年家で食べている)。 松尾芭蕉をはじめ多くの歌人俳人の作品に登場しており、日本らしいキノコと言える。 学名は「L. hatsudake」から変更されたが、また戻る可能性も無くもない。

■娘解説:
愛称は「お初さん」。松尾芭蕉の衣服を模した和ゴス娘。 髪は黄褐色で短髪。頭頂部のつむじから同心円状の色ムラがある。 後ろから前に回り込むようなヒラヒラした髪飾りでこの色ムラを強調している。 瞳は虹彩異色症で右目が青緑色で左目がワインレッド。舌は右目と同色。 ちなみに彼女の血液は当然赤いが、空気に触れると青緑色になる。キモい。 ワイン色の長襦袢の上から青緑〜黄色のグラデーションの着物を羽織っている。 襦袢の背中「初」の文字が有る。下着はサラシとフンドシだがあまり着けない。 健脚でいつも歩いており、マツの葉をイメージした2本のステッキを愛用。 一日400kmは移動可能。靴もそれに耐えうる強化ロングブーツ。 性格はいたって穏やか。普段はのんびりしていて秋になると急に活発になる。 外見的にもソックリな瑠璃椎嬢とは姉妹のように仲が良い。 尊敬している人物は俳聖の松尾芭蕉と、自身の前命名者である菌学者の田中延次郎氏。 学名は変わったが取り戻したいと思っている。締め付けているが実は巨乳。


■学名:Lactarius subindigo Verbeken & E. Horak

■食毒:
■分類:ベニタケ科 チチタケ属
■和名:ルリハツタケ (瑠璃初茸)
■写真:写真ページ
■娘名:瑠璃小路 初 (ルリコウジ ハツ)

■菌解説:
中型のチチタケ属菌。夏〜秋にかけて雑木林、特にシイやカシの樹下に少数群生する。 国内には数えられるほどしか存在しない青色のキノコの一つ。 発生自体が極めて少なく、図鑑でも「発生はまれ」と記載されている。 以前は「L. indigo」だったが、検討の結果似た別種であると考えられている。 傘は新鮮な個体だと藍青色。老成や乾燥、個体差によっては淡青色になる。 またハツタケ同様に傘には同心円状の濃色の環紋が有る。 ひだは最初鮮やかな藍色をしているが、成熟すると鮮やかさを失い黄緑色になる。 柄は太くひだの付け根が色が淡い。傘と同色、時にあばたのような凹みができる。 子実体全体が傷付くと藍色の乳液を出すが量は少なく、時間が経つと緑色に変化する。 この性質のため老成すると全体的に鮮やかな青色が消えてしまう。 外見の異様さに似合わずハツタケ同様優秀な食菌であり様々な料理に利用可能。 ただ地域によっては絶滅危惧種にも指定されている希少種なので採取は極力控えたい。

■娘解説:
その名の通りインディゴブルーの着物に身を包む、一見和風の上品なお嬢さん。 しかし良く見ると着物は全て藍色のデニム生地で近付くと違和感が有る。 髪は青色でつむじから同心円状の色ムラが有る。髪裏は目が覚める藍色。 頭の右半分に水色のフリルを着けている。瞳は虹彩異色症で右が緑で左が青。 両耳にシイの実をイヤリングにして着けており、左が若く右が熟した実。 血液が青いので血色が悪く、口内や舌も青緑色なので結構グロい。 襦袢は青緑色で網目模様が入り襟はフリル状、裏地は藍色になっている。 帯や結び紐は青色で、帯は単純に巻いてボタンで止める構造。 着物は上下別構造のデニム生地で出来ており、表面に濃色の丸いシミが有る。 襦袢の下にはジーンズ。下駄は鮮やかな青色の板下駄を愛用している。 好きな石はラピスラズリで、着物にアクセントで付けている。 性格は温厚を通り過ぎて引っ込み思案。あまり人付き合いは良くない。 ただし同属の松林初嬢とは姉妹のように仲が良く「ルリルリ」と呼ばれている。 怪我をして流血すると周囲の者が退くのが結構ショック。


■学名:Lactarius volemus (Fr.) Fr.

■食毒:
■分類:ベニタケ科 チチタケ属
■和名:チチタケ (乳茸)
■写真:写真ページ
■娘名:露吹 乳子 (ツユフキ チコ)

■菌解説:
中型のチチタケ属菌。夏〜秋にブナ科樹木やアカマツの混じった雑木林に発生。 本属を代表する種で、その名の通り子実体全体に傷付くと乳液を出す性質が有る。 乳液は白色だが時間経過とともに黄色を帯び、やがて褐色のシミとなって残る。 全体的にオンレジ色で統一されてており、傘がオレンジ褐色で最も色が濃い。 傘表面につやや粘性は無く、極めて微細なビロード状で中央は凹んでいる。 ひだはクリーム色〜黄色を帯び密。傷付けて乳液が出る様はひだが一番観察しやすい。 柄は傘と同色かやや淡い色合いで、内部は中空になっている事が多い。 また柄は繊維状ではないので、縦に裂こうとすると不規則に割れてしまう。 そのため本種は「縦に裂けない」食菌の代表例として例に挙げられる事もある。 乾燥すると干したニシンのような臭いを放ち、良いダシが取れるので人気が有る。 特に栃木県ではナスと共に「ちたけそば」の具材として利用され熱狂的な人気を誇る。 比較的近縁な種にヒロハチチタケ、チリメンチチタケ等が存在する。

■娘解説:
まぎれもなく我が家のキノコ擬人化娘中で最も巨乳の乳娘。胸がデカイ。 スリーサイズは秘密。しかも妊娠しているワケではないのに母乳が出る特異体質。 ただし常時垂れ流しではなく、ショックを受けたりして心が傷付くと出る。 また血は通っているが、皮膚や髪が切れてもそこから乳液が出るのでややキモい。 髪はオレンジ褐色で髪質は脆くあまりツヤが無い。頭頂部は少し凹む。 髪裏は黄色で所々自然に傷んだ部分から白い乳液が滴り落ちている。 もみあげ部分だけ白く液体のように長く垂れ下がる。「MILK」。 瞳は乳白色であまり透明感が無い。耳には白色の水滴型イヤリング。 ワンピースは髪と同色で、胸元や裾など開いている部分は水滴をイメージ。 ナスとそばの柄が入っており、腰から下は不規則に何ヶ所も破ってある。 下着は履いてない疑惑が有るが、少なくとも胸は染みるので乳漏れ対策をしている。 性格はややねちっこいほんわかバカ娘で少し痴女の気が有る。 胸を強調したがるので、コンプレックスを持つ娘から若干ウザがられている。 好物は当然ちたけそば。会話中にときたま栃木弁が混ざる。


■学名:Lentinula edodes (Berk.) Pegler

■食毒:
■分類:キシメジ科 シイタケ属
■和名:シイタケ (椎茸)
■写真:写真ページ
■娘名:椎 香 (シイ カオリ)

■菌解説:
中〜大型のシイタケ属菌。主に春と秋の二季に様々な広葉樹の朽木に多数群生。 かつてはマツオウジ属とされていたが、菌糸の構造の違いから独立した。 種小名の由来は栽培が始まったとされる江戸時代から「江戸です」と思われがち。 実際はラテン語の「edodimos=(食用となる)」に由来すると考えられている。 さらに科名に関しては現在も複数の説が上がっており、今回はキシメジ科とした。 傘は強く内側に巻き込むみ色は茶褐色。幼菌時は白色の綿毛状鱗片を持つ。 また成長に伴って傘表面に大きな亀甲状のひび割れを生じる事が多い。 ひだは白色だが古くなると褐色のシミができる。肉質はしっかりしている。 柄は上部が白色、基部が褐色のグラデーションで、上部に不完全なつばを持つ。 極めて美味な食菌で栽培も容易。一年中スーパーなどで購入する事ができる。 間違い無く我が国で最も馴染みの有る栽培キノコだと言える。 乾燥すると香りが増し栄養素も増加するため、保存食として高い価値が有る。 様々な料理に使用でき、生の物は食感を、乾燥品は香りを活かす調理法が良い。

■娘解説:
娘名は「椎茸」と別の書き方である「香蕈」から一文字ずつ拝借したもの。 季節によって春子さんやら秋子さんやら呼ばれるので本人は混乱している。 髪は茶褐色で頭頂部に大きなバツ印のヘッドドレス、サイドには小さなリボン。 前者は調理時に入れる切り込み、後者は傘周囲の白色鱗片を模している。 髪の裏側は白色になっている。色白で瞳の色は淡いグレー。 右目には「椎」、左目には「茸」と描かれたコンタクトが入っている。 首の周りにつばに見立てたファー。服装もモコモコした部分が多い。 腰には帯を巻いており、帯より上は和服、下はグラデーションのスカート。 「江戸です」の間違った解釈に対するささやかな反抗がこの中途半端な和服。 スカートは裾が非常に長く、立つと白いタイトブーツはほとんど隠れてしまう。 趣味は木登り。特にコナラとクヌギの木は登り心地が良いとは本人談。 社交的で活発な性格の持ち主で誰とでも仲良くなれる。口調は江戸っ子。 雷が好きで、鳴り始めると居ても立ってもいられず飛び出してしまう。


■学名:Lycoperdon perlatum Pers.

■食毒:
■分類:ハラタケ科 ホコリタケ属
■和名:ホコリタケ (埃茸)
■写真:写真ページ
■娘名:埃原 茶狐 (アイハラ チャコ)

■菌解説:
中型のホコリタケ属菌。初夏〜秋の長い期間に渡り様々な地上に発生する。 近年ホコリタケ科からハラタケ科へと変更になった。有機物を多く含む地面を好む。 また開けた場所を好むようで、自然公園の芝生で良く出会う。 一見すると丸い形をしているが、下に無性基部と言う柄のような物が有る。 頭部は球形で頂部がやや盛り上がる。色は白色で無数の褐色のとげを持つ。 このとげは老成と共に剥がれ落ち、表面に網目模様の跡となって残る。 内部のグレバは幼時白色で成熟すると黄褐色の胞子の塊となる。 やがて頂部に穴が開き、そこから胞子を吹き出して遠くへ飛ばす。 内部の白い幼菌は食用となるが、美味しいと言う話は聞かない。 また地方名を多く持ち、代表的な物は別名の「キツネノチャブクロ」。 胞子が目や耳に入ると障害を起こすと言う迷信が存在し、前者は海外にも見られる。 「メツブシ」や「ツンボキノコ(放送禁止用語)」などがその例。 また芝生を円形に枯死させるフェアリーリング病の原因菌の一つでもある。

■娘解説:
全体的にボサボサしていて、近付いただけで咳き込みそうになる煙たい娘。 頭に乗っている褐色の綿毛の帽子は実は全て「フケ」で、頭頂部から噴き出す。 このフケは端から崩れて埃となり、常に彼女の周囲に漂っている。 髪は毛先に向かって褐色〜白のグラデで、濃色の癖っ毛が無数のトゲになっている。 全盲のため常に目は閉じており、耳もあまり聞こえていない(耳は飾り)。 が、普通に喋ることはでき、他の娘とのコミュニケーションは意外と活発。 上半身は噴き出した胞子を模した黄褐色のファーをリング状に身に着けている。 スカートは本種の姿を忠実に再現し、頂部に穴が開いて上半身を出している。 穴の部分の生地は裏返って九尾の狐の尾のように見えるデザインになっている。 普段は座っていて分からないが、スカートの下は白いタイツと細身のブーツ。 いつも使い古した茶袋を持ち歩き、気が向いた草むらに座っては茶を嗜む。 ただ彼女が座ると周囲の草や芝が枯れるため、一部からは嫌われているようだ。 性格は社交的で同じ腹菌類や、学名的にも似ている望星嬢とは特に仲良し。


■学名:Lyophyllum decastes (Fr.: Fr.) Singer

■食毒:
■分類:キシメジ科 シメジ属
■和名:ハタケシメジ (畑占地)
■写真:写真ページ
■娘名:畑 千野 (ハタケ ユキノ)

■菌解説:
中型のシメジ属菌。秋に道ばたや畑地など人の生活圏内に多く発生する。 まだ名前が決まっていなかった頃はニワシメジ、ササゲシメジとも呼ばれていた。 前者は人家の周囲に発生するため、後者はササゲの栽培環境に発生すると言われたため。 他にも幼菌がシャカシメジに似ているため、ハタケセンボンとも呼ばれていた。 またホンシメジに近縁だが、本種は不朽材に発生し、明確な菌根は形成しない。 現在の和名は海外種の学名があてられているが、別種である可能性も考えられる。 傘は褐色で表面に白いかすり模様を生じる個体が一般的である。 ひだは白色で密。柄は下方にかけて傘と同じ色を帯びるが、傘より色が淡い。 単生の事も有るが、基本的には数本が根元でくっ付く束生で、稀に大株になる。 発生場所的に敬遠しがちだが、ホンシメジに劣らぬ素晴らしい風味を持つ食菌。 近年では栽培法が確立したため、スーパーでも頻繁に目にする事ができる。 また野生でも一ヶ所に大群生を作るため、収量が望めるのは魅力的。 特筆すべきは柄のシャキシャキした食感。どんな料理にも相性は抜群である。

■娘解説:
畑仕事が大好きな日焼け褐色の元気っ娘。人見知りをしない陽気な娘さん。 密かに歌手に憧れているらしいが、その片鱗はどこにも見られないので良く分からない。 髪の色は灰色っぽい褐色で、部分白髪が有るが本人はあまり気にしていない。 ちょっと白っぽい麦わら帽子を年中被っている。瞳の色は薄い灰色。 首には農作業中っぽい水色のタオル、両手には農作業っぽい安物の軍手。 農作業っぽく淡い褐色のつなぎを着ているが、下には何も身に着けていない。 つまりノーパンノーブラ。背中が大きく開いた構造なので実はかなりエロい。 ちなみに超ナイスバディなのだが、格好が格好だけにあまり言い寄られない。 寒さに強く年中格好が変わらないが、真冬は流石に中にシャツを着こんでいる。 愛用の鍬は畑を耕すための必需品。好きな作物はササゲとキュウリ。美味しいよね。 性格はいたって温和で人間が大好き。プロポーションも抜群と言う完璧少女。 「味シメジ」と呼ばれるホンシメジと同レベルの味を持つのが彼女の一番の自慢。


■学名:Morchella conica Pers.

■食毒:食(生食は毒)
■分類:アミガサタケ科 アミガサタケ属
■和名:トガリアミガサタケ (尖網笠茸)
■写真:写真ページ
■娘名:モリーユ・コニカ

■菌解説:
中〜大型のアミガサタケ属菌。発生時期と場所はアミガサに似るが、時期がやや早い。 腐生菌とも菌根菌とも思える振る舞いをし、一般に発生環境が絞れていない。 実際菌根らしきものを形成する事も有るが、樹木に限らず草花にも入り込む事が有る。 ただし俗説的にはサクラの樹下やイチョウの樹下に多いと言われ、後者が有力とされる。 傘は円錐形で色は黒褐色。表面には凹凸が有るが、凸の部分は成熟すると黒くなる。 また網目は縦方向への脈が発達している。大きく見えるが内部は中空なので軽い。 一般的に和名通り先端が尖っている事が多いが、先端部の潰れた個体も普通に存在。 傘は柄に対して離生しているのが特徴。柄は中空の円筒形で表面は淡褐白色で粉状。 「ブラックモレル」とも呼ばれ、ヨーロッパでは比較的一般的な食材の一つ。 美味であり様々な料理に利用できるが、特にバターやクリームを用いた料理に合う。 ただし生食では中毒する上に微量ながら猛毒成分を含むため、加熱は十分に行う事。

■娘解説:
ちょっとキリッとしたフランス娘さん。喋り方にフランス訛りが強く残っている。 瞳の色は黄緑色で赤い光を放っているが、お風呂に入ると消えるようだ。 髪は暗褐色で顔に触れないよう複雑に編み込みながら上方に立ち上げて固めている。 ただ髪型は不安定で、寝癖で先端が潰れたり大きく曲がったりするが気にしない。 服装はアミガサタケ擬人化の合わせ鏡になっているが、違う点が幾つか有る。 全体的に色が濃く表面は粗い生地を好み、首周りにはファーをあしらってある。 右手にだけアームスリーブを身に着け、裸足で靴は履かない主義を貫いている。 下着に関しては「はいてない」らしいのだが、際どいスカートは鉄壁を誇る。 「春のアミガサ三人娘」と呼ばれるメンバーの一人で一番のしっかり者。 三人娘では名前が一部重複するため「モリーユ」「コニカ」「シャグマ」と呼び合う。 モリーユ嬢の姉貴分であり、確かに背丈もプロポーションも上である。 姐さん気質だが、惚れっぽく、気が早いのが玉に瑕。趣味は花見で好物は銀杏。 「カメラメーカーみたいだね」と言うと「私はCよ!」と怒るが、実際にはEカップ。


■学名:Morchella esculenta
          (L.) Pers. var. esculenta

■食毒:食(生食は毒)
■分類:アミガサタケ科 アミガサタケ属
■和名:アミガサタケ (網笠茸)
■写真:写真ページ
■娘名:モリーユ・エスクレンタ

■菌解説:
中型のアミガサタケ属菌。春、サクラが散る頃に様々な地上に単生または群生を作る。 本種の生態は未解明の部分が多く、発生環境は諸説様々で特定には至っていない。 自身の経験ではサクラの樹下に多いと感じる。他にもイチョウとの関係も疑われている。 時に民家の庭や整備された敷地内にも発生する有柄傘状のキノコであり、傘は卵型で淡黄褐色。 表面は網目状に隆起しており、凹部に胞子を作る子実層が有る。 内部は傘の上から柄の基部まで完全な空洞になっており、持つと見た目よりも軽い。 柄は円筒形で基部でやや太まり、色はほぼ白色。やや粉を吹いたようになっている。 変種にマルアミガサタケ(var. rotunda)とチャアミガサタケ(var. umbrina)が存在。 共に形状は似ているが、傘部分の色が異なり、前者は淡黄色、後者は黒褐色。 フランス料理では「モリーユ」と呼ばれ親しまれている国民的な食菌。 我が国ではその外見からか利用は少ないが、バターを用いた料理と相性が良い。 和洋を問わず様々な料理に利用できるが、生食や加熱不十分では中毒を起こすので注意。

■娘解説:
のほほんとしたフランス娘さん。日本語を話すが少しフランス語っぽさが残る。 瞳の色は桜色で奥から赤い光を放っているが、この光はお風呂に入ると消える。 髪は黄土色で複雑にからみ合って網目状になっているが、意外とボリュームは無い。 髪色はその日の気分で少し脱色したり、ブラウンに染めたりしている。 柄の形状を模した白い左右非対称の複雑な構造のドレスを着ている。素足派。 左肩と左足は露出しており、左手だけにゆったりしたアームスリーブを着けている。 下着に関しては「はいてない」だの如何わしい噂が流れているが詳細は不明。 性格は穏やかで、その日のノリで動く気分屋さん。神出鬼没で掴み所が無い。 趣味はお花見。春のぽかぽか陽気の下での日光浴は彼女の日課。 アニメや特撮に詳しく、「ウルトラセブン」第9話「アンドロイド0指令」が特に好き。 好きな食べ物は桜餅と銀杏。サクラの他にタチツボスミレの花がお気に入り。 「春のアミガサ三姉妹」リーダー。ふらっと気に入った他人の庭に居座るクセが有る。


■学名:Multiclavula mucida (Pers.) R.H. Petersen

■食毒:食不適
■分類:カレエダタケ科 シラウオタケ属
■和名:シラウオタケ (白魚茸)
■写真:写真ページ
■娘名:白魚 緑 (シラウオ ミドリ)

■菌解説:
極めて小型のシラウオタケ属菌。秋に広葉樹材上、特にブナの腐朽材上に多数群生。 本種は材上の緑藻と共生関係を持っており、緑藻類の生じた場所にしか発生しない。 目立つ緑色の場所に多数の白い群生が出来るため小型でも比較的発見しやすい。 この生態のために地衣類とみなす事も有り、その場合は「キリタケ」と呼ばれる。 地衣類と共生する子嚢菌類は多いが、担子菌類は本種を含め数種しか存在しない。 子実体は白色でやや黄色みを帯び、基部は細く上部に比べてやや透明感が有る。 高さは1cm程度と小さく、円筒形〜棍棒状で枝分かれはしないか、しても2本程度。 この姿が魚類のシラウオを彷彿とさせるためこの和名が付けられた。 肉質は軟らかいが丈夫で力を加えても簡単には形が崩れない。 以前はシロソウメンタケ科と考えられていたが、分子系統解析の結果違うと判明。 実際にはカレエダタケやカノシタと近縁なアンズタケ目に属する事が分かった。 毒は無いようだが極めて小型のために食用には適さない。

■娘解説:
小柄だが自身と周囲の色合いで良く目立つ、森の中で緑の絨毯の上を泳ぐ白魚。 藻類の発生した朽木を見ると興奮してしまう、苔ガールならぬ緑藻ガール。 髪は透明感の有る純白のしっとりした髪質。髪の先は切り揃えられている。 後ろ髪が大きく伸びまるで魚の尾のように大きく靡いている。 まるで大きな魚の目のように見えるイヤープロテクターを着けている。 瞳は黄色で黒目の部分が極端に大きく、まるで魚類の目のように見える。 白い水着の上に側面に黒いワンポイントの入った透明感の有る雨ガッパを愛用。 彼女の足元には常に緑藻が発生しているので緑色の絨毯が出来ている。 しかし彼女が緑藻を呼ぶのか、彼女が緑藻へ好んで行くのかは不明。 木の上から木の上へとしか移動できず、跳ねるように森の中を泳ぎ回っている。 性格は透けてる服を着てるのに恥ずかしがり屋で引っ込み思案。 藻類の生えた場所から移動できないので隠れる事ができない。 指でツンツンされると「あっ・・・やめっ・・・!」と言いつつ満更でもない。 名前が「緑」なのに本人自身は真っ白けなので妙な違和感が有る。


■学名:Mycena crocata (Schrad.) Fr.

■食毒:食不適
■分類:ラッシタケ科 クヌギタケ属
■和名:アカチシオタケ (赤血潮茸)
■写真:写真ページ
■娘名:血潮 アカ (チシオ アカ)

■菌解説:
小型のクヌギタケ属菌。広葉樹の朽木、特にブナの腐朽材上やその周囲に発生する。 その名の通りチシオタケ(M. haematopus)に近縁だが、本種の方が発生は稀。 ブナが高地や高緯度地域に多く、本種自体単生する事が多いためと思われる。 傘は淡黄褐色で中央は橙褐色の鐘形、幼菌時はより褐色で子実体の色の差が大きい。 傘の縁部は滑らかでチシオタケのような鋸歯状のフリンジは無い。 ひだは白色で粗、所々に橙色のシミが出来ている事が多い。 柄は鮮やかな橙黄色なので地味な色合いの傘とのコントラストが美しい。 柄の表面は平滑で微毛は見られないが、基部に白色の毛が有る。 子実体全体に傷付くと橙色の液が染み出すと言う性質が有るのが最大の特徴。 液はチシオタケの方がよっぽど赤いのだが、和名では本種の方が「赤」である。 種小名の「crocata」は「サフラン黄色の」の意味のラテン語女性形容詞。 無毒だが小型で肉質が脆く、オンレジ色の液が出る特徴から食用には適さない。

■娘解説:
全体的に橙色で統一された小柄娘。装飾の少ない日傘を愛用している。 隻眼で前髪に隠れて見えない左目にはオンレジ色のガラスの義眼が入っている。 右側のサイドテールは短めに幼菌の装飾の付いたヘアゴムで縛っている。 髪は淡い黄色で頭頂部ほど褐色。毛先は綺麗に揃えている。瞳の色は橙黄色。 ドレスは無地で乾燥したサフランのめしべの色を彷彿とさせる鮮やかな橙色。 裾の部分は血が垂れたように部分的に長く伸びた構造になっている。 胸元にはめしべが長いリボンで出来たサフランの花のブローチを着用。 動かないと見えないが脚にはモコモコの白い靴下だけを履いている。 出血しやすい体質なので体中に包帯が巻かれていたり絆創膏が貼られていたり。 血が血らしくない鮮やかな色合なので逆に怖いと言うか気持ちが悪い。 傘の返り血はノリで飛ばしたら取れなくなったのでそのまま使っている。 性格はやや引っ込み思案。独りで居る事が好きなロンリーガール。 しかしヘモ嬢とは大の仲良しで、遊びに来るのを楽しみに待っている。 好きな花はサフラン。好きな食べ物はサフランライス。


■学名:Mycena haematopus (Pers.) P. Kumm.

■食毒:食不適
■分類:ラッシタケ科 クヌギタケ属
■和名:チシオタケ (血潮茸)
■写真:写真ページ
■娘名:血潮 ヘモ (チシオ ヘモ)

■菌解説:
小型のクヌギタケ属菌。広葉樹の朽木に発生し、時期は夏〜秋、特に晩秋に集中する。 梅雨時にも発生するため、暑さを嫌うと思われる。ほぼ世界中に分布する一般的な種。 傘は赤褐色で鐘形。中央部ほど色が濃く、放射状の長い条線を有する。 また傘の周囲に顕著な鋸歯状のフリンジが有るのが外見的特徴の一つでもある。 ひだは白色だが時間経過とともに赤みを帯びる。柄は中空で傘と同色、表面はやや微毛状。 本種最大の特徴は、子実体全体が傷付くと暗赤色の血のような液体を出す事。 種小名の「haemato-」は「血」を意味しており、和名もこの特徴にちなんで付けられた。 また本種に近縁な種に同属のアカチシオタケ(M. corcata)が存在する。 こちらは子実体が全体的に黄色っぽく、液体が橙色、フリンジが無い点で区別できる。 また本種をそのまま縮めたようなヒメチシオタケ(M. sanguinolenta)も存在する。 こちらは色彩的には似ているが遥かに小型であり、発生環境やひだの縁取りの有無で区別可能。 毒は無いのだが、特別な味や香りも無く、子実体も小型で肉質も脆いので食用不適。

■娘解説:
全体的に赤色で統一された小柄娘。ギザギザフリルの日傘を愛用。実は隻眼。 瞳の色はピジョンブラッドのような鮮やかな血赤色だが毒は無いので光は放たない。 髪も髪飾りもドレスも日傘も全てピンクっぽい赤色。ただし髪の裏側は白。 髪は毛先に行くほど白く、長さが揃わず鋸のようにギザギザになるくせ毛。 ドレスは白い横縞が薄っすらと入り、見えないが白いモコモコ靴下を履いている。 またドレスの裾は血が流れたように細かく分かれ、普段は引き摺って歩く。 とにかく血が出やすい特異体質で、擦り傷切り傷鼻血なんかは日常茶飯事。 すぐ流血するので生傷が絶えず、必ずどこかに包帯か絆創膏が有る。 体中に血の滲んだ絆創膏や包帯を巻いている。傘の返り血は実は自分の血。 本人は怖がらせているつもりだが、周囲からは「可愛い♪」と弄られている様子。 性格は真逆で実に温厚。薄着だが夏は嫌いで、涼しい場所でぼんやりしている。 近縁なアカとはお互いを理解し合う親友。だがちゃんと住み分けはしている。


■学名:Mycena lux-coeli Corner

■食毒:食毒不明
■分類:ラッシタケ科 クヌギタケ属
■和名:シイノトモシビタケ (椎の灯火茸)
■写真:写真ページ
■娘名:椎野 灯 (シイノ アカリ)

■菌解説:
小型のクヌギタケ属菌。熱帯性のキノコで、梅雨時〜夏にかけてシイの朽木に発生。 日本特産で初発見は八丈島。その後伊豆諸島や紀伊半島などでも発見されている。 発生地が極めて少ないため、国内産のキノコとしては最も貴重なキノコの1つ。 種小名の意味は「天国の光」。とてもロマンティックな名前が与えられている。 傘は淡紫褐色で周囲には条線。傘は開いても円錐形を維持し、中央部は濃色。 ひだは白色で、傘と同色の縁取りが有るのは本種の同定に有効な肉眼的特徴。 柄は白色〜淡褐色で上部ほど淡色の事が多い。基部には長い白色菌糸は生える。 世界でも数少ない発光性を持つ種であり、比較的明るく発光する。 子実体全体が発光するが、特に傘とひだ、柄の上部が強く発光する性質が有る。 暗闇での見た目はホタルの発光に似るが、点滅しないのですぐに分かる。 また菌糸の侵入した材や落葉なども子実体ほどではないが発光している。 そのため目が慣れれば光る葉1枚だけを選び取ると言うような事も可能である。 食毒に関しては不明。貴重な種であり本種の解明はこれからである。

■娘解説:
かなり小柄の娘さん。明るい場所では全然目立たないが、暗い場所では凄いのよ。 髪の色は淡い褐色で頭頂部ほど色が濃い。髪の裏側には濃色の縦線が入っている。 おでこ付近に強いクセッ毛が有る。瞳の色は鮮やかな緑色で暗闇で強く光る。 毒キノコ勢のような奥から湧き上がる光ではなく、瞳全体が発光している。 また首からシイの葉をかたどった蛍光樹脂製のペンダントを下げている。 ロングドレスワンピースは下の方に行くほど髪と同じ色を帯びる。 ドレスの基部には白い綿毛の飾りが有るので、履いている木靴が見えない。 手にはいつも銅製のカンテラを持ち、周囲を優しい光で照らしてくれている。 暗い場所では美しく光り「妖精のようだ」と好評だが、明るい場所では一転。 本来のカラーリングは地味極まりないので、すぐ近くに居ても気付かないレベル。 寒がり。性格はとにかく引っ込み思案で、暗い場所でもそのスタンスは変わらない。 無口で社交性は皆無だが、構ってもらえるのはまんざらでもないご様子。


■学名:Nomuraea atypicola (Yasuda) Samson

■食毒:食不適
■分類:バッカクキン科 ノムラエア属
■和名:クモタケ (蜘蛛茸)
■写真:写真ページ
■娘名:岸之上 紫蜘 (キシノガミ シクモ)

■菌解説:
小型のノムラエア属菌。梅雨時の6月頃に地中のトタテグモ類の死骸から発生する。 我が国では特に巣穴が浅いキシノウエトタテグモが主な宿主になる。 以前はイサリア属とされていたが現在は属名が変更されている。 また長く日本固有種と思われていたが、近年では海外でも見付報告が上がっている。 本種に感染したトタテグモ類は巣穴の中で死亡、スービクルと言う白色菌糸に覆われる。 やがてそこから生じた子実体は巣穴の外へと伸び、土の蓋を押し開けて頭部を外へ出す。 子実体は柄と頭部からなり境界がハッキリしている。柄の色は白色。 本種は無性世代の不完全菌なので、頭部は淡紫色の粉状の分生子に覆われている。 完全世代の「Cordyceps cylindrica (イリオモテクモタケ)」には子嚢殻が形成される。 不完全世代の本種は普通に見付かるのに対し、完全世代は南方に限られる。 薬効成分は無いので薬用としての冬虫夏草的な利用は無い。 トタテグモ類は巣穴を探す事が難しく、本種の存在でクモ自体が発見される事も多い。

■娘解説:
人外率で言うなら我が家のキノコ擬人化娘の中では紛れも無くトップクラス。 上半身は人型、下半身は完全にクモの俗に言う「アラクネ」タイプの体を持つ。 髪は薄紫色で強烈に縮れるくせ毛持ち。前髪を中央で分け紫石の髪留めで留めている。 瞳の色は紫色で太眉。両側の太いもみあげを顔の前に持って来ている。 和服好きで着物にも帯にもトタテグモの柄が入っている。着物には扉の柄も有る。 腕は肘から上に薄紫色のファーがあしらわれていて手は指先しか見えない。 チラっと見える指先は非常に気持ち悪い事になっている。下半身は蜘蛛型でキモい。 しかし胴体は足先以外白いファーで覆われキモくない。クールビズではない。 関節部には黒いリボンを巻いて女の子らしさをアピールしている、つもり。 いつも自宅の窓を開けて上半身だけを外に出してぼんやりしている。 普段から人見知りがちだが下半身を見られると恥ずかしがり屋に拍車がかかる。 色恋沙汰には奥手もいいトコで、超が付く初心。下ネタ系の話は好かないご様子。 ずっと着物派だったが、最近は洋服も良いかなと思い始めている。


■学名:Nyctalis lycoperdoides (Bull.) Konrad
          & Maubl.Quel

■食毒:食不適
■分類:シメジ科 ヤグラタケ属
■和名:ヤグラタケ (櫓茸)
■写真:写真ページ
■娘名:櫓屋 望星 (ヤグラヤ ミホシ)

■菌解説:
小型のヤグラタケ属菌。夏〜秋にかけて老成したクロハツやクロハツモドキの上に発生。 他のベニタケ科菌にも発生するが、自然界ではほとんど上記2種の上で見られる。 傘、ひだ、柄、全て白色。基部には白色菌糸を持ち、そこから多数群生する菌生菌。 傘は時間が経つと頂部から褐色の厚膜胞子に変化して飛び散る。 本種はひだに胞子を形成する有性世代では「Nyctalis」属に呼び名が変化する。 しかしほぼ確実に傘が厚膜胞子化するためその時は「Asterophora」属になる。 黒い傘に白い斑点ができる事、胞子に星のような突起を持つのが名前の由来。 また胞子の散布方法がホコリタケ属(Lycoperdon)」に似ているのが種小名の由来。 ひだは白色〜クリーム色で離生〜湾生。やや不完全で互いに連絡する。 またひだが形成されない事が有る。柄は白色で表面にやや縦の凹凸が有る。 肉質は脆く、強い粉臭を持ち、基礎となるキノコが有毒なので、食用不適。 同様の生態を持つ種に傘に繊維状の模様を持つナガエノヤグラタケが存在。

■娘解説:
いっつも黒い椅子を持ち歩き、歩く時以外は必ず上にいるお座り系白色女子。 モコモコしたファー的な衣服を好み、上から下まで白系で統一している。 髪は白で裏側はややブラウンで乱れる癖っ毛。瞳は黄土色で瞳に「☆」が有る。 体質的に凄まじい量のフケが出、頭の上に降り積もって帽子のようになっている。 また彼女のフケは徐々に星形になって飛び散るため、あまり不潔な感じがしない。 星柄のタンクトップは首筋がやや星形。スカートとブーツは白いファー仕様。 光学迷彩のタイツを履いているので向うが透けて浮いているように見える。 ただし脚を組んでも股が隠せないのでパンツが丸見えになる。ちなみに色は黒色。 椅子は普段脚を縮めて持ち歩き、座る際はめいいっぱい上げて足を浮かせる。 二重人格で夜のように暗い性格の「みほし」が居るらしいが、見た者は居ない。 性格は大人しくあまり社交的ではないが、ベニタケ科の娘たちには急にドSになる。 S・ニグリカ嬢には嫌われ、茶狐嬢には好かれている。趣味は天体観測。 パンチラに関しては「素肌見えないから恥ずかしくないもん!」との事。


■学名:Omphalotus japonicus
          (Kawam.) Kirchm. & O.K. Mill.

■食毒:猛毒
■分類:ツキヨタケ科 ツキヨタケ属
■和名:ツキヨタケ (月夜茸)
■写真:写真ページ
■娘名:静峰 月夜 (シズミネ ツキヨ)

■菌解説:
早ければ初夏から見られる中〜大型のツキヨタケ属菌。広葉樹、特にブナの材上に発生。 以前は「Lampteromyces japonicus」だったが、検討の末、現在の名に落ち着いた。 傘は半円形〜腎臓形で紫色を帯びた暗褐色。表面は平滑で多少ろう状の光沢が有る。 ひだは白色でやや粗、胞子を飛ばすまでの若い間は暗闇で青白く光るのが和名の由来。 非常に短いが柄が存在し、途中につばが有る。ひだがつばの付近まで垂生する。 また子実体を割くと柄の内部に黒いしみを生じている事が多く、同定に一役買う。 主な毒成分はイルジンS、Mなどの細胞毒。食後短時間で典型的な胃腸系中毒を起こす。 症状は嘔吐、下痢、腹痛など。重症化すると痙攣、脱水、ショックを起こす。死亡例も有る。 その地味さと他の食菌との紛らわしさ故に食中毒事故が後を絶たない猛毒菌。 稀に柄が傘の中心に付く、内部に黒いしみが無いなど、個体差が大きいのもその理由。 生育環境によってシイタケやムキタケ、ヒラタケに酷似した形状になる事が有る。 その事故の多さ故に「キノコ食中毒の御三家」の一つと呼ばれる。

■娘解説:
黒を基調としたゴスロリ服に身を包む。何となく和ゴスをイメージ。描くのが難しい。 髪は褐色でヘッドドレスを着用。後ろ髪はぱっつんで裏側が緑色に光る。 三日月型のヒスイのペンダントを愛用。中に着ているドレスも裏側が髪と同様に光る。 瞳は緑色で、毒キノコ擬人化娘の中で唯一瞳が放つ光が赤ではなく緑の娘である。 また隠れた左目は瞳が生まれつき三日月型をしている。 黒いカボチャパンツは、内部に黒いしみを生じる本種の特徴をイメージしている。 不思議といつもどこかしらの方向にパンチラしているため絶対領域が存在する。 ピチピチのロングブーツを履き、ローアングルからの見た目にこだわりを持つ。 趣味は木登りでお月見が大好き。と言うか夜が好き。だが暗い性格ではない。 見た目はおっとりした印象を受けるのだが、御三家の名に相応しく悪さする気まんまん。 食中毒事故TOP3の中では比較的分かりやすい外見なので、間違う方が悪いらしい。 本人から「私そんなに強く光らないよ?カメラさんに騙されないで!」と事。


■学名:Paralepistopsis acromelalga (Ichimura) Vizzini

■食毒:猛毒
■分類:キシメジ科 パラレピストプシス属
■和名:ドクササコ (毒笹子)
■写真:写真ページ
■娘名:毒嶋 笹子 (ブスジマ ササコ)

■菌解説:
中型のParalepistopsis属菌。秋にスギ林、特に竹林に発生するのが和名の由来。 以前はカヤタケ属(Clitocybe)だったが属名変更となった。全体的に褐色系のキノコ。 傘は幼菌時は中央が凹んだまんじゅう型。後に漏斗型になる。 中央ほど色が濃く、表面に指で押したような模様が出来る事が多い。 傘の周囲は内側に巻き込む。ひだは傘より淡色で密、柄に対して顕著に垂生する。 柄は上下同幅だが下方が膨らむ場合が多く、基部には白色繊維状の菌糸を持つ。 毒成分は様々だが、主要とされているのはクリチジンとアクロメリン酸。 前者には血管拡張作用、後者には神経興奮作用が有り、学名もこれに関連している。 発症のメカニズムは不明だが、誤って食すと手足の先端が赤く腫れ上がり激痛を生じる。 その痛みの強烈さは「焼け火箸で刺される」と表現され、驚くことに1ヶ月以上も持続する。 強力な鎮痛剤であるはずのモルヒネが効かず、残念ながら完全な治療法は無い。 毒素は致命的ではないが、水冷によって皮膚が剥がれた部位からの感染による死亡。 痛みに耐え兼ねた自殺の例が有る。発症までの期間が長く、以前は風土病と思われていた。 恐るべき症状を示す猛毒菌なのだが、地味で香りが良いので誤食が後を絶たない。

■娘解説:
最大の特徴は手足に装着された不釣合な大きさの鋼鉄製のニードル付きアーマー。 赤熱しているが触れても熱くない。しかし忘れた頃に火傷が現れる遅効性なのが恐ろしい。 これでもエネルギーはこのアーマーで抑えられている。KOFのK'のグローブのようなもの。 ほぼ無乳。見た目は普通の女児なので、ゴツいアーマーが異様に目立っている。 伸長は低く、見た目は小学生くらい。髪は頭頂部が凹み、色は褐色で毛先が内側に巻く。 瞳の色は茶色。アーマー以外の衣服はシンプル。上半身は竹を模したタンクトップのみ。 純白のスカートと綿毛状のレッグウォーマーを着用。基部の白色菌糸がモチーフ。 性格は見た目通り子供っぽく無邪気。そのため故意でなくとも周囲に火傷を負わせそうになる。 本人は自分が持つ能力を理解し切れていない様子。無知は恐ろしい。油断禁物な問題児。


■学名:Peziza ammophila Durieu & Mont.

■食毒:食毒不明
■分類:チャワンタケ科 チャワンタケ属
■和名:スナヤマチャワンタケ (砂山茶椀茸)
■写真:写真ページ
■娘名:砂山 茶埋 (スナヤマ チャウズ)

■菌解説:
中型のチャワンタケ属菌。秋〜初冬にかけて海岸の砂浜に点々と発生する。 種小名はオオハマガヤ属(Ammophila)に由来し、イネ科植物の周辺で見られる。 子実体のほとんどが砂に埋まった状態で発生するので発見が非常に難しい。 一般的に砂浜に発生するキノコにはハラタケ型や腹菌型の種が多い。 そんな中で本種は世界的にも珍しい砂浜に発生する子嚢菌類の一つでもある。 子実体は全体的に橙褐色。幼菌時は中空の洋ナシを逆さにしたような形状をしている。 頂部の穴が裂けるように周囲の砂を押し退けて広がり壺形〜深い椀形になる。 このため内部に砂が入りにくく、堆積物によって胞子の飛散を邪魔されにくい。 子嚢盤の外側は粗面。内側の子実層は滑らかで外側より色が濃い。 基部には太い柄が存在し、菌糸と砂が絡み合い断面を見ると多くの水を蓄えている。 これにより保水力の低い砂浜でも水分を確保する事ができる。 食毒は不明だが砂を多く付着させており肉質も脆いので食用には向かない。

■娘解説:
砂地大好き。引き篭もる場所には強いコダワリを持つ褐色肌の水着娘。自爆はしません。 普段は地下埋没型の寝袋(兼住居)に全身を入れ、袋の口を少しだけ開けて過ごしている。 中には生活に必要な物は全て揃っており、意外と居心地が良いらしいが詳細は謎。 髪は橙褐色で後髪をイネ科植物の茎で縛っており、毛先は潮風で砂が絡まっている。 強烈な風に晒されるので目鼻耳を隠せるようマフラーとゴーグルが手放せない。 瞳は草色なのだが長年の強風で目を細め、目付きが悪くなってしまった。巨乳。 水着はスカートタイプで灰色の砂柄にアメリカンビーチグラスのイラスト入り。 寝袋の中には砂を入れたくないのだが、不思議と彼女の足は砂が付いて落ちない。 性格は極度の引っ込み思案で超人嫌い。人が多い場所と時期は全力で避ける。 彼女に会うためには寒風吹き荒ぶ初冬の浜辺で目立たない寝袋の入り口を探すしか無い。 ノックすると面倒臭そうに顔を覗かせるが、寝袋の中には頑なに入れない。 口を完全に閉めると息ができないが、どうしても多少砂が入るのが悩みの種。


■学名:Phallus indusiatus Vent.

■食毒:
■分類:スッポンタケ科 スッポンタケ属
■和名:キヌガサタケ (衣笠茸)
■写真:写真ページ
■娘名:クイーン・シルキー

■菌解説:
大型のスッポンタケ属菌。属名はDsctyophoraが一般的だが、今回はPhallusを用いた。 梅雨時に竹林地上に発生するが比較的発生は稀。秋にも発生する事が有る。 幼菌は白色球形の「卵」で、この段階で既に子実体の組織が完成している。 早朝に幼菌頂部が割れ、組織全体が伸長して子実体が形成される。 そのため子実体の伸長速度はキノコの中でも極めて速い(成長ではない)。 また同時に短命でもあり、多くは午前中に萎れて倒れてしまう。 先端には円錐状の傘を持ち、表面は網目状で暗緑色の胞子を含んだグレバを付ける。 グレバは悪臭を放ち、集まったハエに胞子を付着させて遠くへ運ぶ。 托は中空で表面には小さな穴が無数に開いている。 傘の下部から特徴的な白い網目状のマントを広げるのが本種の最大の特徴。 その立ち姿の美しさから「キノコの女王」と呼ばれる。類似種が数種存在する。 悪臭を放つグレバを洗い落とした物を乾燥させて食用とする事ができる。 中華風のスープに用いるが、我が国では一般的ではない。

■娘解説:
「クイーン」は名前でもあり称号でもある。皆から「女王陛下」と呼ばれる。 全体的に白くまとめているが、髪は深緑色で所々に網目状の色ムラが有る。 髪型がどう見ても巻き●ソなのだが、周囲の者は気を遣って指摘しない。 髪の臭いに自覚は有るが、その他でカバーできているので気にしない。 全体的に貴金属が少なく、高価な装飾品は白金の王冠と卵形のネックレスのみ。 王冠の表面にはタケのレリーフ。肌は色白。胸元にはタケのペンダント。 白いドレスは部分的に丸く生地が薄い部分が存在する。瞳は美しい鮮緑色。 純白シルクの網目状マントを羽織い、下が擦るので前は歩く時は前を手に持つ。 ただ普段は邪魔なので下からクルクル巻いてマフラーとしてに収納している。 見た目通りの女王様。美貌を保つためには毎日のケアは欠かさない。 貴金属をあまり身に付けないのは、無くても十分美しいと言う自身の現れでもある。 気位は高いが性格としては実に温厚。立ち振る舞いも気品に溢れている。 午前中は元気が良いが午後からはグダる。またやたらとせっかちなのが玉に瑕。


■学名:Pholiota microspora (Berk.) Sacc.

■食毒:
■分類:モエギタケ科 スギタケ属
■和名:ナメコ (滑子)
■写真:写真ページ
■娘名:滑木 滑子 (ヌメリギ ナメコ)

■菌解説:
中〜やや大型のスギタケ属菌。晩秋に発生し、雪の積もる冬季にも見られる。 広葉樹、特にブナの倒木を好むが、栽培下では針葉樹にも稀に発生する事が有る。 学名にも「nameko」が使われていたが、現在はP. microsporaと同種とされている。 傘は幼菌時は半球形だが、成長するとほぼ平らに開く。色は明褐色で中央は濃色。 表面は著しいゼラチン質の粘液で覆われており、湿時は強烈な粘性を持つ。 ひだは淡黄色で幼菌の段階ではゼラチン質の皮膜で覆われ、後に破れてつばになる。 柄はつばより上はほぼ白色、つばより下は黄褐色で粘液をだんだら模様状に残す。 極めて優秀な食菌であり、ぬめりの有る食品を好む日本人には特に好まれている。 また他の菌に対する耐性も強いため、家庭でもキットなどで容易に栽培可能。 ただ栽培品でも十分に美味ではあるが、野生品と比べると足元にも及ばない。 味噌汁やおろし和えなどのぬめりを活かす調理法の他、傘の開いた成菌は網焼きが美味。

■娘解説:
ややぽっちゃりした印象を受ける健康的な肌色の娘さん。実にヌルヌルである。 全身から粘液が出ると言う特異体質が自慢だそうで、常にローション状態。 服はちゃんと着ているのだが、シースルー部分が多いので露出度では上位に入る。 髪は褐色で非常にヌメっている。こげ茶色の小さな帽子のつばはブナの葉を模した物。 パッチリお目々で瞳は褐色。他の擬人化娘たちと比べると瞳の照り輝きが強い。 つばをイメージしたマントは透明感の有る褐色の粘液状で、肩と胸元が露出している。 透けているので白い水着を着用。実に見応えの有る美巨乳持ちでもある。 柄の粘液を模したスカートも透けているので、茶色のベリーショートデニムを愛用。 ブーツは膝から下が段々になっており、全体的しっとりしている。 非常に友好的で誰とでも仲良くなる。性格はとにかく明るく人懐っこいの一言。 彼女のぬめりを嫌う者は少ないが、触れるとベタつくので少々厄介な事になる。 粘性のためにゴミが付着する事、少し太り気味な事の2つが大きな悩み。 「もう少し脚が長ければ良いのに・・・」と良く呟いているそうだ。


■学名:Pleurotus ostreatus (Jacq.: Fr.) P. Kumm.

■食毒:
■分類:ヒラタケ科 ヒラタケ属
■和名:ヒラタケ (平茸)
■写真:写真ページ
■娘名:平 和歌恵 (タイラノ ワカエ)

■菌解説:
中〜大型のヒラタケ属菌。早春や晩秋から様々な広葉樹(稀に針葉樹)上に発生。 近縁種にウスヒラタケが存在するが、こちらは発生時期と傘が薄い事で区別可能。 傘は半円形で表面はつやの無い黒色で、成長と共に淡い色合いになる。 ひだは白色で柄に対して長く垂生するが、線虫が侵入してこぶができる事が有る。 柄は白色で傘に対して側生あるいは中心からずれて付くが、稀に中心生になる。 また柄の基部に白色の毛が見られる事が有る。 スーパーでも栽培品を見る事ができるように、極めて美味な優秀な食菌の一つ。 街路樹に発生したり、栽培キットが容易に入手できるなど身近なキノコでもある。 「平家物語」などの古い文献にも記述が見られ、縄文人も食したとされている。 味や香りはキノコの中でもトップクラスであり、合わない料理は無いほど。 汁物や炒め物が定番だが、チーズを乗せてオーブンで焼いても美味しい。 ただし猛毒のツキヨタケと外見が似ているため、特徴を覚えておく必要が有る。

■娘解説:
気温が低くなるとゴワゴワした暗色のコートを身にまとって現れるクールなお嬢さん。 立つのが嫌いでいっつもどこかに寝っ転がっている。そのせいか良く雪に埋もれる。 髪は灰褐色で頭には何となくロシアっぽい暖かそうな帽子を被っている。瞳はグレー。 左目が前髪で隠れており、周囲からは何となく月夜嬢と似ていると言われている。 コートは帽子と同じ色で髪より暗い灰褐色。ベルトは縄のような模様になっている。 ズボンは灰色で白い縦縞。ブーツは白い綿毛状の生地を用い、靴底には滑り止め。 常にうつ伏せなので分かりにくいが、実は隠れ巨乳でプロポーションは抜群である。 髪の裏側にだけなぜか毛玉ができるクセッ毛持ちで除去にいつも手間取っている。 榎嬢と滑子嬢が特に古くからの親友だが社交性が高いので知り合いは多い。 中々の図太い神経持ちでマイペースを貫く。趣味は木登りと古典鑑賞、海外旅行。 「私シメジじゃないんだけどなぁー・・・」と良く独り言を言っているらしい。


■学名:Podostroma cornu-damae (Pat.) Boedijn

■食毒:猛毒
■分類:ニクザキン科 ツノタケ属
■和名:カエンタケ (火炎茸)
■写真:写真ページ
■娘名:火群 カエン (ホムラ カエン)

■菌解説:
中〜大型のポドストロマ属菌。夏から秋にブナ科樹林の地上に発生するが、やや稀。 近年はナラ枯れで枯死した木の周囲に発生すると言う例が多く報告されている。 形状は様々だが、基本的には棒状〜角状。途中で枝分かれして手の指やとさかのようになる。 色は鮮やかな赤橙色で、見た目は正しく「火炎」。肉質は硬く、表面は赤色でも内部は真白。 子座の上部表面に埋没した子嚢殻を形成し、新鮮な個体では表面が胞子で白く汚れる。 本種の毒成分はカビ毒の一種トリコテセン類で、サトラトキシンH類が主要毒素。 動物だけではなく植物にも極めて強い毒性を示し、類似物質が化学兵器としても使用された。 誤って食すと下痢や腹痛などの胃腸系中毒、悪寒や手足のしびれなどの神経系の中毒が起こる。 その後に肝臓、腎臓、脳、循環器、呼吸器など全身に致命的な不全症を起こし死に至る。 更に脱皮や粘膜びらん、脱毛など、人体の表面部にも特徴的な症状が現れる。 また毒素の皮膚刺激性が強いため、汁が皮膚に付くだけでも炎症を起こすので注意せねばならない。

■娘解説:
名前の由来は「木村カエラ」。レザーを用いたヘヴィメタファッション。 全体的に赤と黒で構成されている。シャツはヘソ出しのオレンジ色で「FIRE」のロゴ。 背は高くスタイルも良いが、胸は見た目ほど大きくなく、ヒップも適度な大きさ。 髪は赤色で炎のように昇り立っており、フケが多い。瞳の色は赤で強烈な光を放つ。 炎を模した大きなサングラスで分かりにくいが、実はかなりタレ目で表情は優しい。 また右足から顔まで身体を縦に横断するように炎のタトゥーを彫っている。 見た目通り熱い食べ物に目が無いが、苦い物も好きなので該当食品が少ない。 服装はメタルだが下着は白のごく一般的な物しか着用しないギャップ萌え。 身体が熱いワケではないが、彼女が物に触れると緩やかに焼け焦げてしまう。 そのため周囲の人間を傷付けないように気を遣っている。健気だ・・・。 外見に似合わず性格は穏やかで、自分のために他者が傷付くのは好まないようだ。 これだけ注意喚起しても自分のせいで中毒が起きてしまっている事を憂いている。


■学名:Pseudohydnum gelatinosum (Scop.) P. Karst.

■食毒:
■分類:キクラゲ科 ニカワハリタケ属
■和名:ニカワハリタケ (膠針茸)
■写真:写真ページ
■娘名:猫ノ舌 ゼラ (ビョウノシタ ゼラ)

■菌解説:
小型のニカワハリタケ属菌。秋にスギやカラマツなどの針葉樹の朽木に多数群生。 朽木でも特に腐朽が進み苔生したような古い材に発生する事が多い。 一見するとハラタケ類やヒダナシタケ類に見えるが、実際はキクラゲ類に属する種。 全体的にゼラチン(gelatin)質であり、学名も和名もこれにちなんでいる。 傘の表面は微毛状で色は灰褐色〜褐色。傘が白色の物は品種(f. album)とされている。 傘の裏側は白色で円錐形の透明感が有るとげが密生し、この表面で胞子が作られる。 イボタケ科の針状の裏面とは異なり弾力が有るので触っても折れない。 この形状が猫の舌に似ている事から、「ネコノシタ」の地方名が存在する。 傘の側面に短い柄を持つ事が有るが、柄の部分にはとげがほとんど無い。 特別な味や香りは無いが食用にできる。寒天のような独特な食感が特徴的。 加熱した物を実際に食したが、硬いような軟らかいような不思議な食感であった。 味がほとんど無いので酢の物にしたり蜜をかけたりして食すが、一般的ではない。

■娘解説:
実は初期から苗字とデザインは有ったが、大幅にイメチェンして図鑑入りした。 ゼラチンのようにモニョモニョした立ち居振る舞いの掴み所の無いネコミミ娘。 顔つきも猫っぽい。瞳の色は茶色で猫目。猫背。そして当然だが猫舌でザラザラ。 目の下の赤い化粧は化け猫をイメージして入れている。 頭頂部からはガサガサした茶色い髪が、その下からは透明感の有る太く白い髪が生える。 ネコミミに聴力が有るかは不明で、本来の耳も髪に隠れて確認する事ができない。 バンドブラ形の上着を着、その上から透明なオレンジ色のジャケットを羽織っている。 下乳が見えそうで危ういが、ほとんど胸が無いので問題無い。 スカートは茶色い生地を不規則に縫い合わせ、スギの幹を表現したデザイン。 臀部には穴が開いており、そこから白くてぷるぷるした尻尾が生えている。 四肢の爪が異常に軟質化する特異体質の持ち主で、爪で引っ掻く事はできない。 性格はネコそのもので癒し系。気まぐれでマイペースに行動している。 趣味は寒天スイーツ探し。語尾に「〜ちん」を付けて「ゼラちん」と呼ばれると照れる。


■学名:Pseudotulostoma japonicum
          (Otani) I. Asai, H. Sato & Nara

■食毒:食毒不明
■分類:ツチダンゴキン科 コウボウフデ属
■和名:コウボウフデ (弘法筆)
■写真:写真ページ
■娘名:筆山 海空 (フデヤマ ミソラ)

■菌解説:
小型〜中型のコウボウフデ属菌。秋にシイやカシなどの広葉樹林地上に群生。 以前は腹菌類と思われていたが、近年になって子嚢菌類だと分かった。 幼菌は黄白色の球形〜卵型で内部はこの段階で既に灰青色をしている。 成熟すると黄白色の表皮は破れてつぼとなり、そこから灰青色の柄を伸ばす。 この様子が腹菌類を連想させるが、実際には子嚢菌類のツチダンゴに近縁。 柄はある程度伸びると先端部から不規則に崩れ薄青色の胞子塊となって拡散される。 崩れ方は個体や降雨などの自然環境によって様々で子実体の形状にかなり差が有る。 この様子が筆に見える事から和名が付いた。命名者は菌類分類学者の故川村清一氏。 ちなみに「弘法」は弘法大師こと真言宗の開祖である僧、空海の事。 図鑑によっては「かなり珍しい」と書かれるほどに発生が珍しいキノコとして有名。 ほとんどの書籍に「まれ」と記載され、出会いは愛好家のステータスとも言える。 食用価値は無いが、食毒を考える事自体が失礼なほどの希少菌。

■娘解説:
書道大好き。袈裟を羽織ってはいるが信仰心は特に無い、なんちゃって仏教娘。 全体的に灰青色で統一されているが、袈裟だけは黄色の物しか使わない。 肩に袈裟を結ぶ紐は有るのだが、普段ははだけさせて足元に落としている。 瞳の色は青緑色。髪は灰青色で物凄くボサボサしており、塊状になって崩れる。 タートルネックの奇妙な着物は袖の部分以外は縦線が入っている。 中々に胸が無いが姿勢とスタイルは良く、本人はあまり気にしていないご様子。 筆はコツの部分に三鈷の装飾が有り、彼女が墨を磨ると少し青みを帯びる。 性格は極めておっちょこちょい。立ち居振る舞いの高貴さのワリに抜けている。 また極度の引っ込み思案で人前に出るのは好まないので接触は困難。 普段は深い山の木々に隠れた庵に住み、静かに書道を嗜んでいる。 書道は師範クラスの実力で、筆だろうと鉛筆だろうと見事な文字を書き上げる。 しかし不思議とどこかの「点」が抜け、特に「応」の文字は毎回確実に間違う。 だが遠くからそこに筆を投げ付け、正しく点を書き加える菌類離れした特技も持つ。


■学名:Psilocybe argentipes K. Yokoy.

■食毒:
■分類:モエギタケ科 シビレタケ属
■和名:ヒカゲシビレタケ (日蔭痺茸)
■写真:写真ページ
■娘名:シロシベ・アルゲンティ

■菌解説:
小〜中型のシビレタケ属菌。その名の通り庭や公園、林内の半日陰を好んで発生。 有機物が多く富栄養な場所であれば普通に見られるマジックマッシュルーム(M&M)。 腐生菌。傘はやや粘性が有り暗褐色だが、吸水性が有るので乾燥すると黄褐色になる。 また傘中央部が顕著に突出する性質が有るため平らには開かない。 ひだは柄に直生〜上生、灰褐色だが胞子が熟すと紫褐色に変化する。 柄は傘と同色で細くて強靭。下方は初め白い繊維状菌糸に覆われている。 柄の伸長とともにこの菌糸が細かく破れて広がり、だんだら模様を形作る。 また子実体全体に強い青変性が有り、変色部位は最終的に黒くなる。 この変色性は本種がシロシビンと言う中枢神経系の毒素を持っている事に起因。 摂取すると手足のしびれやまひ、幻覚を引き起こし、短時間で回復に向かう。 以前は合法ドラッグとして流通したが、多くの問題をかかえ現在は違法である。 一般的なキノコであるため、知らずに持ち歩くと処罰されるので注意せねばならない。

■娘解説:
あだ名は「●クラ」。常に細かく震えており、なぜか彼女の周囲は暗い。 だが別に病気と言う訳でも、何かに憑かれていると言う訳でもない。 髪の色は暗褐色で生え際は色が淡く、毛先はなぜか白くなり乱れる謎クセッ毛。 また頭頂部に強烈な寝ぐせのハネが有り、ハードムースでも倒れる事が無い。 瞳の色は青で奥から強烈な赤い光を放つ。肌は白っぽく顔色もあまり良くない。 一風変わった敏感肌で、少しの刺激でも青あざになってしまうのが悩み。 背中が大きく開いた服を愛用し、背中には「天」的な青い「蔭」の刺青が有る。 暗褐色のワンピースのように見えるが、ちゃんと上下で分かれている。 スカートの周囲に巻かれている白い不規則な網目模様のファーがやけに目立つ。 背中と足に有る青い羽根の刺青は、かつて起きたM&Mによる事故を模した物。 性格としては比較的活発で社交的だが、この社交性はインドア時のみに限定。 あまり太陽の下には出て行こうとしないため、余計に周囲が暗く見える。 好きな食べ物はくどい物全般。基本的に栄養価高そうな食品しか食べない。


■学名:Psilocybe cubensis (Earle) Singer

■食毒:
■分類:モエギタケ科 シビレタケ属
■和名:シビレタケモドキ (痺茸擬)
■写真:写真ページ
■娘名:シロシベ・キューベンシス

■菌解説:
小〜中型のシビレタケ属菌。熱帯種で我が国での分布は八重山諸島や沖縄本島など。 これらは本種の亜種である可能性も有るが、法規制の影響で研究が進まない。 マジックマッシュルーム(M&M)として本属の中では世界的に最も有名。 ほぼ年中、動物の糞上に発生。成長は非常に早く、人工的に栽培する事も容易。 傘はやや赤みを帯びた琥珀色。この色合いのため「Gold Caps」とも呼ばれる。 つばの内側は胞子が積もるため暗紫褐色。最初は上向きだが、成長すると垂れ下がる。 柄はつばの下方がやや傘の色を帯びるが、柄より上と基部は白色。 基部には白色菌糸を持つ。また子実体全体で傷付くと青変する性質が有る。 この変色性は毒素としてシロシンやシロシビンを含有している証拠。 LSDと構造が類似しており、幻覚や錯乱状態などの中枢神経系の中毒を起こす。 本種は我が国の法律にて麻薬原料植物に指定されているので注意が必要。 以前は合法ドラッグとして出回ったが、事故が相次ぎ現在は違法となっている。 ちなみにyoutubeなどの動画サイトにて海外の栽培動画を見る事ができる。

■娘解説:
どこからどう見てもイッている娘さん。恐らく全娘中一番イッている。 でも意外と国際社会に明るい。愛称は「ブーマー」。 髪の色は琥珀色で毛先は淡色。とても綺麗な髪質で光沢感が美しい。 瞳の色は暗紫色で瞳の奥から湧き上がるような赤い光を放っている。 常に散瞳状態でどこを見ているのか分からない。両耳には純金のイヤリング。 顔色が悪くいつも震えている。首にはつばを模したマフラーとマントを着用。 前者は若い時の上向きのつば、後者は成菌時の下向きのつばを模している。 両腕に純金製のブレスレットをはめ、腕の部分に青色の刺青を入れている。 ドレスとマントには縦線が入っており、ドレスの基部には白いファーの装飾。 履物はサンダル。不思議と頻繁に道傍でイヌの糞を踏むので替えをいつも携帯。 性格は「性格」と呼べない崩壊っぷりで、安定した自我が有るかも不明。 情緒不安定だが恒常的に活発で後先考えず突っ走ると言う行動パターンを持つ。 趣味は当然麻●。ダメ。ゼッタイ。性癖としてはス●●●。流石に書けない。


■学名:Rhizopogon roseolus (Corda) Th. Fr.

■食毒:
■分類:ショウロ科 ショウロ属
■和名:ショウロ (松露)
■写真:写真ページ
■娘名:松浜 露香 (マツハマ ツユカ)

■菌解説:
小型のショウロ属菌。春と秋の2回、海岸のクロマツ林の砂地に埋もれるように発生。 一見キノコと思えないが、遺伝子を調べた結果ヌメリイグチに近い種である事が判明した。 昔の人はマツの精気が集まった物だと考えたため、漢字で書くと「松露」となる。 現物を知らない人でも松露と名の付く球形のお菓子などで響きは知っているかと。 子実体は球形で殻皮はかなり薄い。色は白色でやや赤みを帯びる。 地上に出ると黄褐色〜赤色となり、傷付けると赤くなるのが種小名の由来。 内部のグレバは迷路状の細かな小室からなっており、見た目には細かなスポンジ状。 若い内は白色だが胞子が熟すとオリーブ色になって溶け出し胞子を散布する。 外生菌根菌でありマツの根と地下で枝分かれした根状の菌糸で繋がっている。 古くから季節の味として日本人に食されてきた優秀な食菌。 まだ内部が白い若い個体を用い、塩焼きやお吸い物は定番の食べ方。 内部がオリーブ色の変化したものは悪臭を放つので食用価値は無くなるので注意。

■娘解説:
初出時は苗字が「浜松」だったが、名前との語呂が悪いので変更となった。 全キノコ擬人化娘中で最も露出度の高い服を着ていると言うか完全に水着である。 無駄にナイスバディだが、普段は完全に砂地に埋まっているので見えない。 瞳の色は赤茶色。髪は黄土色だが所々赤いシミと白い生え際が見える。 敏感肌で擦れると赤くなる。本人としては砂の中が一番肌に良いのだそうだ。 衣服は白のビキニとサンダルのみ。腰にはヌメリイグチのキーホルダーが有る。 初春の寒い海岸でビキニなので、他の擬人化娘は「信じられない」と思っている。 ちなみに水着なのは浜辺だからってだけ。また彼女には長い尻尾が有る。 尻尾だけは常に地面に埋めていたい性格。生身の一部なのでちゃんと感覚が有る。 体臭の爽やかさに自信が有るが、気を抜くと臭うので毎日のケアは欠かさない。 性格は生活習慣のためか引っ込み思案で、こちらからアタックしないと反応しない。 ただし点々と住む場所を変えるため、出会うのには少々コツいる。 マツの盆栽に興味が有るが、人目を気にして手を出せない歯痒さを抱えている。


■学名:Russula sp.

■食毒:食毒不明
■分類:ベニタケ科 ベニタケ属
■仮称:リュウコクヒナベニタケ (龍谷雛紅茸)
■写真:写真ページ
■娘名:龍谷 雛紅 (リュウコク ヒナコ)

■菌解説:
極めて小型のベニタケ属菌。夏から秋にかけてシイやカシの樹下斜面に発生する。 菌根菌だが菌糸が腐朽材内部を進み、材上生のような振る舞いをする事が有る。 和名の「龍谷」は初めて発見された場所に因むが、現在は仮称扱いで学名も存在しない。 傘の径が5mm〜1cmとベニタケ属菌としては異常とも言える小ささが最大の特徴。 これほどまでに小さいベニタケは世界的に見ても他に類を見ない。 傘は鮮赤色で周辺部は淡色。傘中央部は凹み、周辺部にはベニタケ科らしい溝線が有る。 溝線は傘が大きく成長すると粒状線に近くなるが、小型のため滅多に見られない。 ひだは白色だが傘が薄いため光が透けて黄色く見える。 柄は赤橙色で中央部はやや黄色っぽく、表面はやや微粉状。柄に透明感が有る。 胞子を飛ばしやすいため高所を好むらしく、材上に出るのも同様の理由と思われる。 発見例自体が非常に少なく地域も限られており、食毒等の詳細は不明。

■娘解説:
小さい娘は他にも居るが、本来のサイズから考えて極端に小さい一寸法師的な和装娘。 日本人形サイズだがこれでもれっきとした成菌女性である。瞳の色は濃い紅色。ほっぺが赤い。 髪は紅色で毛先が白っぽくなり、毛先がある程度まとまって束になるくせ毛持ち。 頭頂部はつむじのせいで少し凹む。後頭部に大きなリボンを結っている。 着物と帯は赤〜オレンジのグラデーションで、表面には龍の柄が入っている。 襦袢と足袋は白で下駄は苔をイメージしたモスグリーンのぽっくり下駄を愛用。 性格は見た目通り明るく社交的なのだが、あまりに小さいために気付かれない事が多い。 それどころか背の低さ故に踏まれそうになるため、普段は高さの有る場所に座っている。 地面に降りる事を嫌い、倒木の上などを妖精の如くピョンピョン跳ねて移動している。 手触り座り心地的にザラザラした砂岩と苔生した地面に横倒しの倒木がお気に入り。 名前も見た目もお雛様なので可愛がってあげると喜ぶ。抱いてあげると最高に喜ぶ。


■学名:Russula subnigricans Hongo

■食毒:猛毒
■分類:ベニタケ科 ベニタケ属
■和名:ニセクロハツ (偽黒初)
■写真:写真ページ
■娘名:ルッスラ・S・ニグリカ

■菌解説:
中〜大型ベニタケ属菌。東海や関西に多く、広葉樹林内地上、特にシイやカシの樹下を好む。 和名と学名を見ても分かるように「R. nigricans (クロハツ)」に酷似する。 傘は大型で暗灰褐色で表面はややスエード状。成長すると浅い漏斗状になる。 ひだは幅広く、色はクリーム色。柄は下方に細まり、傘と同色かやや淡い。 老成や傷つけられた事によって肉が緩やかに赤変する。 外見が似たクロハツは赤色を経て黒変するので、重要な判別要素となる。 類似種が数種確認されており、今後比較研究が望まれる。 強毒性の種が比較的少ないベニタケ科菌の中でも飛び抜けて毒性が強い。 だが事故例が多いにもかかわらず長年毒成分が判明せず「謎の毒キノコ」と呼ばれていた。 しかし2009年に京都薬科大学准教授らによって2-シクロプロペンカルボン酸と判明。 骨格筋を溶かし、その溶解物が致命的な影響を与えると言う2段階の作用を示す。 比較的短時間で胃腸系の症状が現れ、その後背中の痛みや血尿を経て心臓衰弱に至る。 自然界に存在する有機性の生物毒としては最小分子構造を持つ。

■娘解説:
全体的にグレーで統一。あくまで「黒」ではないのが彼女のこだわり。 キノコ擬人化娘で記念すべき初めてのインテリ風メガネっ娘。ミドルネーム持ち。 タキシードを着こなす男装の麗人。学名が男性形容詞なのでこのような服装に。 「サブちゃん」と呼ばれるのを嫌う。瞳の色は赤で強烈な赤い光を放つ。 髪の色は暗い褐色で髪の裏側はクリーム色。裏側の髪質が妙に荒いのが悩み。 本種をひっくり返したようなデザインの帽子が彼女のお気に入り。 タキシードはパンツの方が色が淡く、表面が傷んで一部白っぽくなっている。 胸元には彼女の代名詞、2-シクロプロペンカルボン酸の構造式が描かれている。 ちなみに身に付けている衣服は全て裏地に赤い生地を使用している。 性格は女性らしさは若干見え隠れするが基本は男勝り。関西弁で話し、一人称は「俺」。 暗器使いの殺し屋で、彼女の手にかかると調べても死因が分からない事が多い。 「そもそもクロハツが毒なんやから、俺に手ぇ出さんといて欲しいね!」とは本人談。


■学名:Sarcomyxa serotina (Pers.) P. Karst.

■食毒:
■分類:ガマノホタケ科 ムキタケ属
■和名:ムキタケ (剥茸)
■写真:写真ページ
■娘名:喉焼 剥 (ノドヤキ ムキ)

■菌解説:
中〜大型のムキタケ属菌。秋にブナやミズナラの立ち枯れや倒木に多数群生する。 秋と言っても雪が積もるような晩秋になってから本番を迎える。 ブナ材に発生するのが一般的だが、自然界でもサクラなどに普通に発生する。 傘は半円形〜腎臓形で表面は微毛状、普通は黄褐色をしている。 しかし本種の傘は緑色や紫色を帯びる事が有りカラーバリエーションに富む。 傘と肉の間にゼラチン層が存在するため、表皮が容易に剥けるのが和名の由来。 ひだは黄白色で密。柄は傘に対して側生し、つばは無く、褐色の毛を密生させる。 肉は白色で稀にほのかな苦味が有る。言わずと知れた晩秋を代表する食茸の一つ。 「ノドヤケ」「ハドコロ」「スベラワカイ」など数々の地方名で親しまれる。 キノコの少ない時期に収量が見込め、味や香りはもちろん、優れた食感を持つ。 特に汁物との相性が抜群で、実際に味噌汁で頂いたが極めて美味であった。 ただし本種は同じくブナ材を好む有毒なツキヨタケと外見が似るとされているので注意。

■娘解説:
寒い場所が大好き。防寒具に身を包んだ冬ガールだが、妙に素肌が見えている。 不思議と何かの拍子に服が吹き飛ぶ事が有るとか無いとか。 髪は白色だが、表面が頭頂部から緑→褐色→紫色のグラデ、髪裏は少し黄ばむ。 髪の表面は部分的に剥げて浮き上がり、下地の白色が見えている。 頭には雪をイメージした白いファーの耳当てを乗せている。 瞳は中心が紫色で周囲が緑色。首元には白いネックウォーマー。 肩に穴の開いた茶色の毛羽立ったセーターにコルセットを着用。手袋は白。 胸はそこそこ有る。白いモコモコパンツを履き、不思議と常時パンチラしている。 スカートは表が白で裏が黄色の厚手の上に髪と同じ配色の物を重ねている。 上のスカートと髪は見ていると不思議と摘んでめくりたい衝動に駆られる。 ブーツはセーターと同じ柄。性格は至って温和だが露出狂の気が有るとの噂。 好物は熱い物全般だが冷める前に急いで食べるので良く喉を焼く。 晩秋派の娘らとは仲が良いが、逆に月夜嬢には良い感情を抱いていない。 「何であんな黒いのと私を間違うの!?」と半ばキレているご様子。


■学名:Suillus bovinus (L.: Fr.) Roussel

■食毒:
■分類:イグチ科 ヌメリイグチ属
■和名:アミタケ (網茸)
■写真:写真ページ
■娘名:素通 あみ (スドオシ アミ)

■菌解説:
小〜中型のヌメリイグチ属菌。夏〜初秋にかけて各種マツ林地上に群生する。 有名な地方名は「イグチ」。裏側が網目状管孔なので「スドオシ」と呼ぶ地域も有る。 オウギタケと共生する事が多いが、これはアミタケが寄生されていると考えられている。 傘は肉桂色で周辺部はやや白っぽく、本属に相応しい強烈な粘性を持つ。 管孔は大型でオリーブ黄色。放射状の管孔壁が発達している。変色性は無い。 また管孔が柄に対して垂生している事が本種を肉眼的に同定する際に役立つ特徴。 柄は短く、表面は滑らかで傘よりも淡い色合い。基部には白色菌糸が見える。 優秀な食菌であり発生量も多いため、全国的に古くから食されている。 しかしマツ林の減少によりその数が減っているとの情報も良く耳にする。 煮ると赤紫色になり見た目は毒々しいが、味や香りは実に美味でぬめりも程良い。 ただ本種は虫に食われやすく、裏返してみて管孔部に穴が開いていたら十中八九アウト。 様々な料理に合うが、特に和え物や汁物などぬめりを強調する料理に合う。 定番は何と言ってもお吸い物。キノコの味を活かす味付けを。

■娘解説:
全体的に肉桂色の和服娘さん。発生時期と場所が同じお初さんと仲が良い。 髪はおかっぱでベタベタする。別に汚れている訳ではない。瞳は肉桂色。 松の葉を象ったかんざしを愛用。松ぼっくりの飾りが先端部に付いている。 構造的にどう留めているのかは不明。髪の裏側は不規則に穴が開いている。 襦袢は赤紫色で表面には網目模様。帯も同色でマツカサが描かれている。 着物は髪とほぼ同色だが若干色が薄い。上部にのみ網目模様が有る。 髪と同じく着物もなぜかペトペトしているが、洗ってないワケではない。 無乳。白足袋に濃い紫色の高下駄を履いている。不思議と虫が集る。 愛称は「あみちゃん」。超のんびり屋さんでいつもニコニコしている。 「素通し」の名に相応しく、話を聞いても右から左。我が道を突き進んでいる。 体中がぬめっているが、本人は別に気にしておらず、むしろ長所と思っている。 お風呂やサウナで温まると身体が赤紫色になると聞くが詳細は不明。 どうやらいつも連れ添う相方的女性がいるらしいが、当方では未確認。


■学名:Tricholoma matsutake(S.Ito & S.Imai) Singer

■食毒:
■分類:キシメジ科 キシメジ属
■和名:マツタケ (松茸)
■写真:写真ページ
■娘名:赤松 かほり (アカマツ カホリ)

■菌解説:
大型〜極めて大型のキシメジ属菌。主にアカマツ林単生または混生林の地上に発生。 アカマツにしか生えないと思われがちだが、コメツガやトドマツ樹下にも生える。 傘は最初まんじゅう形で後に平らに開く。色は淡い黄褐色の地に褐色繊維状の鱗片が覆う。 幼菌時ひだは見えないが、ひだを覆っていた皮膜は破れて柄につばとして残る。 柄は中実で下方に太くなる。肉は白色で緻密で繊維質。最大の特徴はその独特な香り。 「香り松茸、味シメジ」と言われ、その独特な臭気は古くから日本人に愛されてきた。 松尾芭蕉や正岡子規などの著名な俳人も本種を秋の季語として句を詠んでいる。 網焼き、吸い物、炊き込みご飯、土瓶蒸しなど、香りを活かす料理に用いると良い。 古くは大量に採れたが、マツノザイセンチュウによる松枯れにより激減。 里山に人の手が入らない事による堆積物による酸欠や、他菌との競争も減少理由。 外見が酷似した近縁種にニセマツタケ、バカマツタケ、マツタケモドキ等が有る。

■娘解説:
素晴らしい香り振り撒く「芳香系女子」。若いのだが言葉遣いが非常に古臭い。 和服と近代的な服が混じる不思議な姿。同じ和服仲間のキノコとは昔から仲が良い。 特に松林初と素通あみの二人とはかなり昔からの付き合いで、他にも友人は多い。 髪は淡い黄色の地に不規則な褐色のメッシュが入り、同じ模様が着物にも入っている。 瞳の色は褐色だが糸目なので見えない。襦袢は緑色でマツとサワラの葉の模様が入る。 健脚でいつも歩いているが、ステッキに松葉杖の横を持って歩くのがこだわり。 下半身は軍服を着ており、ズボンは迷彩、軍用のブーツを履いている。 そのため一部では松葉杖の内部にショットガンを仕込んでいるとのウワサが有る。 独特な体臭はかなり人気で、ブーツの中の白くつしたは日本国民は跪いて香りを嗅ぐ。 だが外人受けが悪い。以前は社交的だったが最近はどうも人見知りをしてしまう。 笠を乗せている理由は「ちゃんと傘も開くんだと言う事を知って欲しい」からだそうで。 バカっぽい人格、胡散臭い人格、胡散臭いかつ腹黒い別人格が垣間見える事が有る。


■学名:Tricholoma ustale (Fr.: Fr.) P. Kumm.

■食毒:
■分類:キシメジ科 キシメジ属
■和名:カキシメジ (柿占地)
■写真:写真ページ
■娘名:シャロン・ウスタ

■菌解説:
中型のキシメジ属菌。アカマツの入り混じる広葉樹林の地上に多数発生する。 また針葉樹林と広葉樹林とで形態に若干の違いが有り、別種の可能性も考えられる。 傘は赤褐色〜栗色で湿時は強い粘性が有り、特に幼菌時は傘全体が粘液に覆われている。 傘は成長しても丸みが残るため、その色合いと形状から「柿」と例えられる。 ひだは白色だが部分的に褐色のしみを生じ、この特徴は比較的若い段階から確認可能。 柄は短く白色、繊維質で下部ほど赤みを帯びる。内部は中空になっている事も有る。 「派手なキノコは毒」と言う迷信を信じてしまった者による誤食事故が後を絶たない。 主な主成分はウスタリン酸で、嘔吐や下痢、腹痛の胃腸系中毒を引き起こす。 頭痛を伴う事も有るが、致命的な毒素ではないので死亡例はあまり無いようだ。 我が国では本種とツキヨタケ、クサウラベニタケの3種を「キノコ食中毒の御三家」と呼んでいる。 また食菌のクリフウセンタケを「カキジメジ」と呼ぶ地域も有るので混同には注意する。

■娘解説:
頭にはヘタ、腰の周りにもヘタ。パッと見が明らかに柿な大人しい娘さん。 普段はニコニコしていて毒の無い雰囲気だが、それはあくまでも仮の姿。 皮膚に見えるのは塗り固めた化粧で、気を抜くと部分的に崩れて中が見える。 実際の姿は漆黒の肌に真っ赤な眼と口が覗いており、見えないが瘴気が出ている。 右耳には広葉樹、左耳には二針葉マツを象った耳飾りを着けている。 これらの違いは「マツ林に生える物は無毒」と言うウワサを表している。 髪とスカートがテカリの有る柿色で、髪にはヘッドドレス、胸にはオレンジのネクタイ。 彼女の悩みは髪が妙にベタつく事。鬱陶しいのでショートカットにしている。 また彼女が着用した白い衣服はいつの間にやら瘴気で茶色のシミが出来てしまう。 故にヘッドドレスのリボンとフリル、襟有りタンクトップ、サンダルは見た目が汚い。 普段はニコニコしているが、実際の性格は最低最悪で悪意に満ちている。 外見的な雰囲気だけで人間を騙して御三家にのし上がる実力は本物。が、力は弱い。 「ウスタりん」と「りん」付けで呼ばれると喜ぶので積極的に呼んであげよう。


■学名:Tylopilus sp.

■食毒:猛毒
■分類:イグチ科 ニガイグチ属
■和名:ミカワクロアミアシイグチ (三河黒網脚猪口)
■写真:写真ページ
■娘名:二三河 アミ (フミカワ アミ)

■菌解説:
中型のニガイグチ属菌。発生する都道府県も限られる比較的珍しいキノコ。 初夏〜夏にかけて雑木林に発生。特にツバキ科の樹木ヒサカキの周囲に発生する。 発見されてまだ間も無いため、本掲載の段階で種小名が未だ決定していない。 そのため当然命名者名も存在しないので、上の学名表記がやや寂しい。 傘は暗紫色〜黒色でフェルト状。成長や乾燥によって非常に細かくひび割れる。 管孔は最初ややくすんだ白色だが、老成すると淡い小豆色に変化する。 肉、特に管孔には強い変色性が有り、傷付くと赤変の後真っ黒に変化する。 特に老菌になると株全体が真っ黒になって崩れるため、同定はほぼ不可能となる。 本種最大の特徴は柄であり、表面の黒い網目が二重になっている。 このような網目を持つイグチは極めて少ないため同定に役立つ。 毒成分は2002年になって初めて単離されたボレチン及びイミン化合物。 マウスに対して致命的な神経系の急性毒性を示し、ヒトに対しても同様の可能性が高い。 本種は比較的猛毒菌の少ないイグチ科の中でも突出した強い毒性を持っている。 また外見的に似たイグチも多いので、網目の構造や変色性を覚えておくべきである。

■娘解説:
兎にも角にも「謎」。秘密主義者のお姉様。彼女の事を詳しく知る者は居ない。 細身だが胸だけは異常に大きい。カップ評価するなら全娘の中でもトップクラス。 髪はほぼ真っ黒で超アフロ、ボサボサして所々毛羽立ったようにハネている。 前髪の一部が長く伸びているので、体中に上手く絡めて邪魔にならないようにしている。 ちなみに延びた髪は所々赤っぽくなっている。瞳は真っ黒で瞳の奥から赤い光を放つ。 目付きが悪く、いつも不敵な笑みを浮いかべている。ヘソ出しルック。 ドレスは小豆色で表面には彼女が好きなヒサカキの葉と花と果実が描かれている。 全体が穴だらけの暗褐色のジーンズの上から網目状のスカートを履いている。 敏感肌に悩んでおり、どこかで打ったりすると真っ赤に腫れた後すぐ内出血になる。 感情を表に出さないので掴み所が無い性格だが、一応Sなのかズバズバ物を言う。 ただ三河弁訛りが強く、「〜だらー」「〜だがや」と一応の愛嬌は有る。



■参考文献

■山溪カラー名鑑 増補改訂新版 日本のきのこ
■新装版山溪フィールドブックス きのこ
■フィールドベスト図鑑 日本の毒きのこ
■東北きのこ図鑑
■カラー版 きのこ図鑑
■原色・原寸世界きのこ大図鑑
主婦の友ベストBOOKS おいしいきのこ 毒きのこ―見分け方がよくわかる!
■きのこ博士入門―たのしい自然観察
■よくわかるきのこ大図鑑―場所 かさ 柄 胞子
■図解 きのこ鑑別法―マクロとミクロによる属の見分け方
■新潟県のきのこ
■名人が教えるきのこ採り方・食べ方
■原色きのこ全科―見分け方と食べ方
■ポケット図鑑 日本のキノコ 262
■新装改版 北海道きのこ図鑑
■新版 北陸のきのこ図鑑


■興味と努力と経験

少しでも多くの人が現実のキノコに出会う
そのための小さな後押しになる事を願って

oso